「見てください」の正しい敬語表現を解説!例文や類語もご紹介!
「見てください」の正しい敬語表現をご存知ですか?敬語を正しく使いこなせると、周囲からの信頼が高まります。「見てください」の敬語表現や例文、類語などをご紹介いたします。お客様や上司などに書類や資料を見てもらいたい時に使える表現なので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
尊敬語|「見てください」の敬語表現
①ご覧ください
「見てください」の尊敬語は、「ご覧ください」です。尊敬語とは、相手に対して敬意を表する敬語です。「見てください」は、敬語表現で丁寧語となり、「見る」に対して「ください」という相手に行動を催促させる意味の丁寧語が付いたものとなります。
その為、見ることを丁寧に促しているだけと捉えられる恐れがあります。敬意を表する尊敬語や謙譲語とは違い、相手に行動を催促する表現なので不快に感じる人もいるからです。
目上の立場の相手には、「ご覧ください」という尊敬語で伝えるようにしましょう。「見る」の尊敬語は、「ご覧になる」です。「ご覧になる」に丁寧語の「ください」が付き、「ご覧ください」という敬語表現になります。
「どうぞご覧ください」と表現することで、「ご覧ください」よりも柔らかみのある表現となります。「どうぞ」を付けることで、相手に対して丁寧にお願いする気持ちを表現できるからです。
②ご覧くださいませ
優しい印象を与えたい時には、「ご覧くださいませ」という尊敬語がおすすめです。「ご覧ください」は、相手に対して敬意を表する尊敬語です。しかし、「ください」という表現に対して冷たい印象を受ける人もいます。「ませ」を最後に付けることで、親しみやすい優しい丁寧な印象の敬語表現となります。
「~くださいませ」という表現を頻繁に使うと、煩わしい印象を相手に与えることがあります。せっかくの敬語表現でも、相手に不快感を与えては台無しです。「ませ」を用いた表現をする時には、多用しないように注意しましょう。
③ご覧くださいますようお願いいたします
「ご覧くださいますようお願いいたします」は、「見てください」の尊敬語の中で最も丁寧な印象を与える敬語表現です。その為、重要なお客様や会長クラスなどの役員に対しては「ご覧ください」ではなく「ご覧くださいますようお願いいたします」と伝えるようにしましょう。
謙譲語|「見てください」敬語表現
ここまで、「見てください」の尊敬語をご紹介いたしました。相手に対して「見てください」と促す時は、自分自身も同じものを見ているはずです。自分自身が見る場合は、謙譲語で表現することができます。
①拝見する
「拝見する」は、「見る」の謙譲語です。謙譲語とは、尊敬語と同様に相手に対して敬意を示す表現です。しかし、謙譲語は尊敬語とは違い自分自身を控えめにする表現です。自分自身が一歩下がったような控えめの表現をすることで、相手を立て敬う気持ちを表すのです。
「拝」は、謹むという意味を持っています。「謹む」は、相手を尊重する言葉です。その為、「拝見する」は、相手に対し慎ましやかで控えめな態度を表現したい時に使います。
②見せていただく
「見せていただく」は、相手が「見せたい」という意思がある時に使う謙譲語です。自分から率先して「見せてほしい」と伝え見ることが許された場合に使う時は「見させていただく」という謙譲語を使います。相手が見せたいのか、こちらが見たいのかによって使い方が違うので注意が必要です。
尊敬語の例文|「見てください」の敬語表現
①ご覧ください
「ご覧ください」は、添付資料やメールなど相手に対し見てほしいものがある時に使う尊敬語です。会話だけでなく、書類やメールなど多岐に渡り使うことができます。上司や取引先、お客様など自分よりも目上の立場の相手に対して使います。
- ・弊社の商品サンプルをお持ちいたしました。どうぞご覧ください。
「ご覧ください」を使った例文
こちらの記事では、「ご覧くださいの類語・英語は?見てもらうの敬語の使い方・例文13選!」についてご紹介しております。シーンに応じて使い分けする参考になりますので、ぜひご覧ください。
②ご覧くださいませ
「ご覧くださいませ」は、柔らかな印象を与える尊敬語です。その為、女性が使う印象を持っている人も多いです。しかし、男性も使うことができるマルチな表現なのです。
また、「ご覧くださいませ」は、文章内で使うだけでなく会話でも用いやすい表現です。スムーズに使うことができると、スマートなビジネスパーソンという印象を与えることができます。
- ・左斜め前方をご覧くださいませ。あちらが、弊社の店舗でございます。
「ご覧くださいませ」の例文
③ご覧くださいますようお願いいたします
「ご覧くださいますようお願いいたします」は、とても丁寧な尊敬語です。しかし、相手の状況や立場を考えた上で、もうワンフレーズ付け加えるとより敬意を表することができます。
「ご多忙とは存じますが」や「お忙しいとは存じますが」、「お忙しいところ恐れ入りますが」を「ご覧くださいますようお願いいたします」の前に付け加えることで、敬意だけでなく気遣う気持ちを表することができるのです。
- ・弊社の商品単価表を添付しております。ご多忙とは存じますがご覧くださいますようお願いいたします。
「ご覧くださいますようお願いいたします」の例文
謙譲語の例文|「見てください」の敬語表現
①拝見する
「拝見する」は、自身が「見る」ことです。展示物や商品などを見るだけでなく、書類に目を通すことも「拝見する」と表現します。また、メールや資料などを読むことも「拝見する」と言います。資料や書類に書かれていることを読んで、理解したことを表現することができます。
- ・資料を拝見する限り、商品の細部までユーザーのニーズが行き届いていると感じました。
「拝見する」の例文
こちらの記事では、「拝見させていただくは二重敬語?意味と類語や正しい拝見するの例文も」についてご紹介しております。「拝見」を上手に使いこなす参考になりますので、ぜひご覧ください。
②見せていただく
「見せていただく」は、相手が好意的な気持ちで見せてくれたことに対し、感謝の気持ちを伝えたい時に使える表現です。また、相手が知らないうちに相手の誇れるものを見た後、そのことを伝える為に用いることもできます。
- ・御社の新しいシステムを見せていただくことができ、とても勉強になりました。
「見せていただく」の例文
類語と例文|「見てください」の敬語表現
①お目通しください
「お目通しください」は、サッと読んでほしいことを伝える時に使う表現です。「見てください」の類語ですが、「見る」というよりは「読む」ということを前提に使う敬語です。資料や文章を、始めから終わりまで全体に渡り見てほしい時に使います。
時間をかけて、しっかりと読んでもらいたい時にはあまり使いません。読む相手のことを気遣い、読むことに対して負担に感じないように添える表現です。柔らかい印象を受ける敬語表現なので、受け取った側も楽な気持ちで読むことができます。
- ・デザイン案をいくつか送付しましたので、届きましたらお目通しください。
「お目通しください」の例文
こちらの記事では、「お目通しの意味は?敬語や類語の使い方は?くださいや幸いですも」についてご紹介しております。幅広い敬語を使いこなすことで、周囲とのコミュニケーションを円滑にすることができます。ぜひ、参考にしてみてください。
②ご一読ください
「ご一読ください」には、2つの意味があります。「見てください」の類語表現ですが、「読む」ということに対して使います。1つは、あまり時間をかけずにサッと1度読んでもらいたい時に使います。もう1つは、しっかりと内容を把握する為に読んでほしい時に使います。
いつでも読んでもらって構わない時ではなく、会議や打ち合わせに使う資料なので先にしっかりと読んでほしい時などに使える表現です。相手に対し、○月〇日までに必ず読んでほしいと直接的に伝えるには角が立つことがあります。
そんな時には、「ご一読ください」と伝えることがおすすめです。受け取った相手が、しっかりと読まなければという気持ちになるからです。
- ・お送りしました資料をご一読ください。〇月〇日の会議で使う資料となっています。
「ご一読ください」の例文
③ご参照ください
「ご参照ください」は、他のものと比べて見てほしい時に使います。他のものとは、一緒に添付している資料や相手が培ってきた経験などです。「見てください」の類語ですが、「見る」だけでなく「読んで参考にしてもらいたい」という意思を伝えることができる敬語表現です。
- ・新商品の企画案をまとめましたのでご参照ください。
「ご参照ください」の例文
④ご査収ください
「ご査収ください」は、確認してもらいたい商品や資料、データがある場合に使う敬語表現です。そういったものが無い状態で、「ご査収ください」という表現は使いません。別の資料を同封していたり、メールにデータを添付する時などに用いる表現です。
読んだり見たりして、しっかりと確認した上での同意がほしい時に使います。金額や商品の状態など、ビジネス上で特に重要な確認事項を見てもらいたい時に使う敬語表現です。
- ・先日の会議でご指摘いただいたことを参考にレイアウトを変更しました。ファイルを添付しておりますのでご査収ください。
「ご査収ください」の例文
こちらの記事では、「よろしくご査収くださいの意味とは?ご精査との違いや使い方・例文13選も」についてご紹介しております。ビジネスシーンに便利な表現ですので、ぜひ参考にしてみてください。
⑤ご確認ください
「ご確認ください」は、しっかりと確かめてもらう術を相手に伝えたい時に使う表現です。資料に書いてあるのに、よく質問される内容がある時はあらかじめ「ご確認ください」と伝えましょう。
柔らかな表現にしたい時には、「よくある質問事項を10ページにまとめております。ご確認いただければ幸いです。」という表現をすることをおすすめします。
- ・パッケージデザインの詳細は、添付資料の8ページに掲載しておりますのでご確認ください。
「ご確認ください」の例文
⑥ご高覧ください
「ご高覧ください」は、フォーマルな場面で「見てほしい」という気持ちを伝える時におすすめの敬語表現です。結婚式やお葬式、ハイクラスのホテルで開催される行事などで使うことをおすすめします。
また、自分よりも目上の相手に対して使うことで、相手を敬う気持ちを表することができます。例文のようにビジネスシーンに用いることができますが、プライベートでもフォーマルなシーンなどで使うことができます。
- ・資料を同封しておりますので、ご高覧くださいますようお願い申し上げます。
「ご高覧ください」を使った例文
⑦ご笑覧ください
「ご笑覧ください」は、自分のものを見てもらう時にだけ使う敬語表現です。「見てください」の類語ですが、相手が作成した書類や作品に対して絶対使ってはいけません。
また、ビジネスシーンで使う表現ではないので注意が必要です。例文のように、プライベートで作成したものに関して「ご笑覧ください」とへりくだった表現を用いるのです。
- ・趣味の食べ歩き写真を、インスタで紹介しておりますのでご笑覧ください。
「ご笑覧ください」を使った例文
「見てください」の敬語表現知って状況に応じて使いこなそう
「見てください」の敬語表現は、尊敬語や謙譲語だけでなく類語まで含めると非常に沢山あります。自分と相手との関係性や、相手の地位などにより使う敬語表現が違います。ご紹介した例文を参考に、シーンや相手ごとに言い換えをすることが大切です。「見てください」の敬語表現を知って状況に応じて使いこなしましょう。
こちらの記事では、「見るの正しい敬語表現をご紹介!尊敬語・謙譲語・丁寧語での表現とは?」についてご紹介しております。敬語は、使い方次第で相手に不快感を与えることがあるので注意が必要です。正しい敬語表現を使う参考になりますので、ぜひご覧ください。
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