「見る」の正しい敬語表現をご紹介!尊敬語・謙譲語・丁寧語での表現とは?

あなたは、「見る」の正しい敬語表現を知っていますか?この記事では、敬語表現を尊敬語・謙譲語・丁寧語のそれぞれのカテゴリーに分け、その意味と使い方を詳しくご紹介していきます。メールや手紙で使える例文も学べますよ。ぜひ参考にしてみてください。

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見るの敬語表現|3つの尊敬語

①ご覧になる

データ

「ご覧になる」は見るの敬語表現の中でも尊敬語に属するものです。このご覧になるは、例えば「資料をご覧になられますか?」「今話題の舞台はもうご覧になられましたか?」などの形に応用することができます。

この「ご覧になる」は3つある「見る」の敬語表現・尊敬語の中でも最も丁寧なニュアンスが強いものであると言えます。ビジネスの舞台でも、プロフェッショナルな場面で多用される言葉ですので、ぜひしっかり覚えておきましょう。

②見られる

メール

「見られる」も見るの敬語表現であり、尊敬語です。この見られるは、1つ目でご紹介した「ご覧になる」よりも少しカジュアルな響きとなります。例えば、「こちらの新作の商品を見られますか?」と使うことができます。

注意なのが、この表現はシーンによっては尊敬語としてではなく、「見ることができる」という意味を表す表現として捉えられてしまうという点です。また、他のシーンでは、「相手に見られる」などの形で受身形の意味になる場合もあります。同じ響きでもシーンによって意味が変わってきますので注意が必要です。

③ご高覧

ビジネスマン

見るの敬語・尊敬語として「ご高覧」も挙げられます。このご高覧という言葉は、先にご紹介した他の2つの表現よりもより丁寧なニュアンスを持ちます。例えば、「新しく作成しましたこちらの資料をご高覧いただけますでしょうか?」などの形で使用します。

この尊敬語を使用する相手のイメージとしては、自分よりかなり役職や年齢が上の人、あるいは自分にとって非常に大切なお客様などです。立場が対等な人やすでに仲の良い人に使用してしまうと逆に失礼にあたることもあります。ぜひ大切な相手に向けて使用してみましょう。

見るの敬語表現|2つの謙譲語

①拝見する

会議

「拝見する」は見るの敬語表現のうちの謙譲語として使用可能です。見るという行為を自分がへりくだった形で表現することで、相手に敬意を表します。例えば、「早速内容を拝見させていただきます。」「先日話に出ました舞台を拝見しました。」などの形で使用します。

この拝見するという敬語表現・謙譲語は、ビジネスでも頻繁に使われるものです。例えばぶっきらぼうに「メールにあった資料を見ました。」と表現するよりも、きちんと「拝見しました。」とした方が丁寧さが伝わります。ぜひ活用してみましょう。

②見せていただく

リラックス

「見せていただく」も見るの敬語表現のうちの謙譲語です。この言葉は、拝見するよりも少しカジュアルな言い回しとなります。例えば、「早速、現場の様子を見せていただきました。」などの形で使用します。

相手との関係性を考えて、あまりに敬語を丁寧に使いすぎると逆に失礼に当たるかな、という場合はこちらの見せていただくを使用するようにしましょう。相手にも気を遣わせすぎずにコミュニケーションを取れるでしょう。

見るの敬語表現|1つの丁寧語

見ます

締結

見るの敬語表現・丁寧語は「見ます」です。この言葉は、丁寧語だと意識していなくても、日常生活やビジネスの場面でも多く使われていますよね。例えば、「今日は様子を見ます。」などの形で使用します。

見るの尊敬語を使ったメール・手紙での例文4選!

①問い合わせ内容について

問い合わせ

見るの尊敬語を使って、例えば「お問い合わせいただいた資料をお送りさせていただきましたが、ご覧いただけましたでしょうか?」と表現できます。これは、「そちらから問い合わせのあった資料を送りましたが、見てもらえたでしょうか?」という意味です。

このように相手からあった問い合わせに対応したことに対して、フォローアップのメールをする際に「ご覧になる」を上手く活用することができます。


②新商品に関するメール

マーケティング

新商品に関するメールの内容として、例えば「弊社の新商品をご紹介するイベントの様子はすでに見られましたでしょうか?」と表現することができます。この例文は、見るの尊敬語である「見られる」を上手く使ったものです。

この例文の後に、「お忙しいところ恐縮ですが、ぜひご連絡頂けると幸いです。どうぞよろしくお願いします。」などと続けるとぐっと丁寧さが増します。合わせて活用してみてください。

③確認を促す

確認

相手に確認を促すメールの内容として、例えば「商品Aに関する資料を添付させていただきました。ぜひご高覧ください。」とすることができます。この例文では、見るの尊敬語である「ご高覧」という言葉を活用しています。

先にお伝えした通り、「ご高覧」という言葉は自分よりかなり目上の人に使う表現です。従って、このメール例文も相手と自分との距離感をしっかり把握して使用するようにしてください。

④お客様宛ての手紙

手紙

見るの尊敬語である「ご覧になる」を使用して、例えば「先日お伺いした際にお渡ししました資料はご覧になられましたか?」とすることもできます。このような内容でお客様宛ての手紙を出すと、相手が親近感を持ってくれることでしょう。

ビジネスでもメールでのやり取りが一般的となってきている中で、相手の様子を上手く見ながら手紙を出すというのは、相手の心を掴みます。例で挙げたような例文を使ってぜひ試してみましょう。

ここまで、見るの尊敬語を使ったメールや手紙で使える例文をご紹介してきました。下記関連記事では、「手紙の末文・結びの言葉の文例21選」を分かりやすくまとめています。ビジネスメールでも使えるものや、季節別時候の挨拶についても学べます。気になる方はこちらの内容もぜひチェックしてみてください。

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見るの謙譲語を使ったメール・手紙での例文3選!


①相手に問い合わせをする際

問い合わせ

見るの謙譲語である「拝見する」を使って、例えば「貴社のHPを拝見し、この度ご連絡させていただきました。」と表現することが可能です。相手の情報をどこかで見つけた上で相手に問い合わせをする際に活用できます。

今回の例のように初めて自分から相手に連絡や問い合わせをする際には第一印象がとても大事です。例文のように、「拝見する」という謙譲語をしっかり使って丁寧さをアピールできるようにしましょう。

②資料についての確認

資料

資料についての確認をする場合に、例えば「メールにて頂いておりました資料の内容を見せていただきました。」と表現できます。その内容についてのコメントに入る前に、相手に「内容を確認しましたよ」とお知らせする意図があります。

他にも、「メールサーバーの不具合の様子を見せていただきました。」など何らかの様子を確認したことを知らせる内容としてもこの「見せていただく」を活用することができます。

③カタログ送付に関する手紙

カード

相手に送る手紙の場合、例えば「そちらより送付いただきましたカタログを拝見しました。」と活用することができます。この後に、「お忙しいところご対応いただき誠にありがとうございました。」などと続けると丁寧さが増すでしょう。

見るの丁寧語を使ったメール・手紙での例文2選!

①自分の業務について伝える

業務

見るの丁寧語である「見ます」を使い、例えば「メールは大体、ランチの合間に見ます。」と使うことができます。これは、「メールの内容は大体、ランチの合間に読みます」という意味です。

他にも、「通常、自分の業務を終わらせてから後輩の様子を見ます。」など自分の日々の業務を伝えられる表現は複数考えられます。先にご紹介した尊敬語・謙譲語よりも使いやすいと思うので、ぜひ活用してみてください。

②自分の行動を伝える

感謝

自分の行動を伝える目的で、例えば「今日は退社後、舞台を見ます。」と使用することもできます。このように、見ますという丁寧語を使ってビジネス業務から離れた自分の行動や予定についても表現することが可能です。

見るの間違った尊敬語・謙譲語・丁寧語とは?使用の際の注意点とは?

拝見させていただくは間違った敬語

否定

見るの間違った敬語表現として良く使われるのが、「拝見させていただく」です。まず、この「拝見させていただく」を分解してみると、「拝見」と「させていただく」の2つに分けることができます。これをそれぞれ見ていくと、「拝見」は見るの謙譲語、「させていただく」はするの謙譲語です。

このようにこの表現の成り立ちの様子を見てみると分かる通り、「拝見させていただく」には二つの謙譲語が入っています。このことから、この表現は厳密に言うと誤用、ということになります。

二重敬語は極力使用しないように注意する

気を付ける

「拝見させていただく」のような敬語が二つ重なったものを二重敬語と呼びますが、この二重敬語は誤用ですので極力使用しないよう注意しましょう。しかし、この誤用はビジネスの舞台でも頻繁に耳にする、という方もいるはずです。その場合も、誤用だときちんと見抜いて自分では使用しないようにしておきましょう。

見るの尊敬語・謙譲語・丁寧語例文をビジネスの舞台でも使いこなそう!

上司

当記事では、見るの尊敬語・謙譲語・丁寧語のそれぞれの形と意味について詳しくお伝えしてきました。また、それぞれが使用される例としてメール・手紙での例文もいくつかご紹介してきました。具体的な例文の内容をひも解いてみると、それぞれが「問い合わせ」や「確認」など様々なシーンで使用可能なことが分かります。

特に、ビジネスの舞台では、尊敬語・謙譲語・丁寧語などの敬語を上手く使い分けられる、というのが必須のスキルとなってきます。あなたもぜひこの記事の内容を理解して、ビジネスの舞台でも「見る」の様々な敬語をしっかり使いこなせるようにしていきましょう。

下記関連記事内では、「ご訪問」の敬語の正しい使い方について分かりやすくまとめています。来訪との違いやこの言葉の尊敬語・謙譲語・丁寧語についても体系的に学ぶことができますよ。自分の中の敬語の知識や選択肢をもっと増やしたい!という方は、ぜひこちらの記事の内容も合わせてチェックしてみてください。

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