反故・反古の意味・読み方とは?約束を反故にするなどの使い方・類語も
この記事では「反故」「反古」の読み方や例文をご紹介します。「反故にする」というと約束を守らない・約束を破るという意味なので、あまり良い印象の言葉ではないと思います。意味や類語をチェックして自分がそうならないように注意してください。
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反故・反古の意味・読み方とは?
「反故」「反古」の読み方とは「ほご」
「反故」「反古」の読み方とは「ほご」です。書き方によって漢字が異なりますが、どちらも「ほご」と読みます。「はんこ」と読んでしまう方も多いので、間違えないように注意してください。
メールなどであれば読み方を知らなくても相手にばれないかもしれません。しかし、電話や直接会話をしているときに読み方が分からないと言葉がつかえなくなってしまいます。間違えた読み方で伝えられても相手は理解できないでしょう。
ビジネスシーンでよく使用する「ご厚情」や「ご高配」「ご厚誼」などの読み方に不安がある場合は下の関連記事で確認してください。例文や類語もご紹介しているので、シチュエーションに合わせて言葉を選ぶことができます。
「反故」「反古」とは役に立たなくなるという意味
「反故」「反古」とは役に立たなくなるという意味の言葉です。もともとは書くときに失敗した紙、書き損じのことを意味する言葉でした。このことから転じて役に立たないものを表す言葉になったのです。約束を破るという意味で「反故」「反古」を使用するのは、その約束が役に立たないものになったという意味なのでしょう。
「反故」「反古」の語源は日本語ではなく中国語です。中国では貴重だった紙を裏返して再利用していたそうです。コピーした紙の裏面をメモ帳にしたり、チラシの裏に落書きをした経験がある方も多いのではないでしょうか?この「古紙を反す」習慣から「反故」「反古」という言葉がうまれたのです。
反故・反古の使い方・例文は?
反故・反古の使い方・例文|友人との約束を反故にする
反故の使い方・例文1つ目は「友人との約束を反故にする。」です。「反故」「反古」は約束が役に立たないものにするという意味なので、友人との約束を破ったというシチュエーションを表しています。約束を破るというのはビジネスでもプライベートでも良いこととは言えません。
できるだけ約束は守りたいものです。やむを得ない事情によって約束が守れない場合はしっかりと謝罪してください。あなたの普段の行いが良く、相手が理解ある友人であければ許してくれるでしょう。
しかし、何度も約束を反故・反古にするようなことがあれば、「あなたは約束が守れない人なんだね。」と友人からの信頼も失ってしまいます。今後約束を取り付けるのも難しくなるかもしれません。
反故・反古の使い方・例文|契約を反故にされて途方に暮れる
反故・反古の使い方・例文2つ目は「契約を反故にされて途方に暮れる。」です。約束や契約をと反故・反古にすると相手に迷惑がかかってしまいます。「やっぱりやめます」と一方的に契約を破棄してしまえば、相手がこれまでに用意してきたことは無駄になってしまうのです。
ビジネスではお金が動いていることもあるので、「はい、そうですか」と簡単に受け入れることもできません。お互いの信頼関係にも影響するので、ビジネスでの契約をする際には反故にすることがないように一生懸命努力しましょう。
契約というとビジネスの印象が強いと思いますが、プライベートでも携帯や支払いに関する契約をすることはあります。下の関連記事ではmineoの支払方法や家族契約についてご紹介しています。個人的な契約はカードの利用などによって支払い方法が変化するので、しっかり確認しておきましょう。
反故・反古の使い方・例文|印刷ミスではがきを反故にしてしまった
反故・反古の使い方・例文3つ目は「印刷ミスではがきを反故にしてしまった。」です。1つ目と2つ目でご紹介した例文は約束を破るという意味を持っていました。3つ目の例文では役に立たなくなるという意味で解釈します。印刷をミスしたことで何枚もの紙を無駄にしてしまったことが分かるでしょう。
ビジネスシーンで資料を作成するときにミスをすれば、紙を反故にすることになります。資源である紙を印刷ミスで大量に反故・反古にするのは避けたいものです。印刷をする場合は正しい方法を事前に確認しておきましょう。下の関連記事では履歴書の印刷方法をご紹介しています。
自宅にプリンターがないという方も多いと思いますが、コンビニに行けば履歴書を印刷することができるのです。詳しい情報をチェックして面接に備えましょう。
反故・反古の類語は?
反故・反古の類語|白紙に戻す・白紙にする
反故・反古の類語1つ目は「白紙に戻す」「白紙にする」です。「反故」「反古」と同じようにそのものを無駄にするという意味でもあります。「プロジェクトが白紙に戻された。」といえば、そのプロジェクトがなくなってしまうという意味なのです。
「自分の失敗のせいで結婚の話は白紙に戻された。」といえば、結婚を断られてしまうような重大な失敗を犯したことが分かります。このように「白紙に戻す」「白紙にする」という言葉は、なかったことにするという意味で使用します。
しかし、「白紙に戻す」はポジティブに使用することもできます。「白紙に戻して新たなプロジェクトを検討する。」といえば、一からやり直すという表現になるでしょう。まったくの無にしてしまうのではなく、新しい状態にするという表現にも使える言葉なのです。
反故・反古の類語|見送る
反故・反古の類語2つ目は「見送る」です。見送るという言葉は人を見送るという動作を表すこともありますが、この場合は行動を起こさないことを意味します。「今回は見送ろう」「予定を見送って時期を待とう」という文章になるとわかりやすいのではないでしょうか?
「悪天候によりイベントの開催を見送らせていただきます。」という文章であれば、雨や強風などが原因でイベントが中止するという知らせになります。
また、就職やアルバイトの面接を受けて、後日「採用を見送らせていただくこととなりました。」という文章が送られてくることがあります。この場合は、残念ながら採用しない・不採用ということになるのです。
反故・反古の類語|不履行
反故・反古の類語3つ目は「不履行」です。「履行」の読み方は「りこう」で、決めたことを実行に移すことを意味します。「約束を履行する」といえば約束の通りに行動を起こすという意味になるのです。そんな履行に「不」が付くことで、約束を実行しないという意味の言葉になります。
「契約不履行」といえば契約が約束通りに実行されなかったということが分かるでしょう。また、果たすべき義務を果たさない、果たせないことは「債務不履行」とも言います。
反故・反古の類語|撤回する
反故・反古の類語4つ目は「撤回する」で、読み方は「てっかいする」です。「撤回」の「撤」の字は取り払うという意味があります。「徹夜」という言葉は夜を取り払って起きている様子を表しているのです。
「回」は回ることから回って戻ってくると解釈します。つまり、「撤回」とは取り除いて戻す、一度提出したものを取り下げることを意味します。
この「撤回」が使われている「前言撤回」という四字熟語は多くの方が耳にした経験があるでしょう。「前言撤回」は前の発言を取り消すという意味になるのです。
反故・反古の類語|すっぽかす
反故・反古の類語5つ目は「すっぽかす」です。「すっぽかす」とはやるべき仕事や守るべき約束を放置してそのままにすることを意味します。「すっぽかす」の「ぽかす」は捨てるという意味の「ほかす」が変化したものです。漢字で書くと「素っ放かす」となります。
「仕事をすっぽかして遊びに行く」という文章からは、その人がやるべき仕事を放り出して遊んでいることが分かります。また、「約束をすっぽかされた」といえば約束を破られたことが分かるでしょう。
「すっぽかす」という言葉からは約束を破ったことへの弁解や謝罪の意志も感じられません。約束を守らなかったことへのフォローがないような状況を表していることが多く、より無責任で投げやりな印象を受けます。
反故・反古の英語は?
反故・反古の英語「waste-paper」
反故・反古の英語で表現するのなら「waste-paper」や「a-scrap-of-paper」になります。「waste-paper」の「waste」は浪費されるという意味で、「a-scrap-of-paper」の「scrap」は無用なものを意味します。どちらも「紙屑」という意味なのです。
ビジネスシーンでも初対面の人や、初めてアポイントメントをとる際には挨拶が必要です。「はじめまして」という挨拶のメールを送ることも少なくはないでしょう。その後も良好な関係を築くためにも、初めて送るメールでできるだけ良い印象を与えたいものです。
下の関連記事でははじめましてのメールの書き方についてご紹介しています。正しい敬語や挨拶を確認して素敵なメール文を作成してください。海外の方にメールを送るときに役立つ英語も載っているので、グローバルな会社で働く方にとっても有益な情報となるでしょう。
反故・反古の英語「break-one's-promise」
「約束を反故・反古にする」を英語で表現すると「break-one's-promise」になります。「break-one's」 は破るという意味で「promise」は約束を意味する単語です。約束を破るという意味は「break-one's-promise」の方が理解しやすいのではないでしょうか?
海外の人と文化が異なることもあり、コミュニケーションは難しいこともあります。英語に不慣れな方にとってはかなり高いハードルになるでしょう。しかし、挨拶や真摯な態度を示すことは重要です。ビジネスシーンでは「どうぞよろしくお願いいたします。」という言葉をよく使用します。
仕事を頼むときだけではなく、お礼と一緒にこれからもよろしくお願いしますと伝えることもあります。その意味や使い方については下の関連記事で詳しくご紹介しているので、英語の表現も参考にしながらメールを作成してください。普段英語を使わないという方も知識を持っているといざという時に役立つかもしれません。
約束は「反故」「反古」にしないように気を付けよう
「反故」「反古」という言葉になじみがないという方も多かったでしょう。初めて聞いたという方もいるかもしれません。しかし、簡単な言葉にすればそれほど難しい意味ではないことが分かります。例文や類語をチェックしておけばより理解を深めることもできます。
約束を「反故」「反古」にすることはビジネスでもプライベートでも起こり得ることです。良かれと思ってスケジュールを詰め込んでも手が回らなくなって迷惑をかけることもあります。さまざまな人と関わって仕事や生活をしていく中での約束はとても大切なので、反故にすることのないように気を付けましょう。
あまりにもそのような行動やミスが目立つようになると、社内からも取引先からも信頼を失ってしまいます。会社に属しているのなら、自分の無責任な行動が会社の評判を落とす可能性も考えられます。自分の行動や約束にはしっかりと責任を持ちましょう。
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