最終更新日: 2019/06/21 14:45 ご配慮いただきありがとうございますは正しい敬語?意味・使い方も
ご配慮いただきありがとうございますは正しい敬語でしょうか?意味や使い方について詳しくお伝えします。ご配慮いただき・くださりの違いやご配慮のほど・寛大なご配慮を・格別のご厚情といった表現の使い方や例文を把握してしっかりとしたビジネスパーソンであるという印象を与えられるよう心がけましょう
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目次
ご配慮いただきありがとうございますの意味とは?
ご配慮いただきありがとうございますの意味は気遣ってくれてありがとう
ご配慮いただきありがとうございますの意味は、気遣ってくれてありがとうという意味です。ご配慮という言葉には「人・物などのことを考えた言動をとること」という意味合いがあります。そのため配慮を言い換える際には、思いやり・気遣い・心配り・親切心などと言い換えることができます。
ご配慮いただきありがとうございますは他人から何かの優しさをもらった時や、自分の事情などを勘案して思いやりのある対応をしてもらった時にお礼の言葉として伝える際の言い回しです。ビジネスシーンではこのように相手に対してしっかりとお礼を伝えることはとても重要であると言われています。
なぜなら、こういった礼儀をわきまえた行動をとっている人に対して周囲の人はしっかりとした人間であると感じやすく良い印象を与えやすいからです。周囲の人から良い印象を抱かれていると、仕事を任されやすかったり困った時に手助けをしてくれたりと、仕事だけに限らず、非常に良い人間関係が築けると言われています。
ご配慮いただきありがとうございますは謙譲語が使われた正しい敬語表現
ご配慮いただきありがとうございますは謙譲語に分類される敬語表現です。ご配慮いただきありがとうございますという言い方は、してもらうの謙譲語である「いただく」を用いた敬語表現です。またご配慮の「ご」も敬語の中の分類される謙譲語表現になります。
ご配慮いただきありがとうございますは間違った敬語表現と思っている人が少なくないと言われています。ご配慮いただきありがとうございますを間違った敬語表現だと考えている人は、ご配慮という言葉が尊敬語であり、相手の行動に対して敬意を表した表現であるととらえていることが理由と言われています。
このようなことからご配慮という相手の言動に対して敬意を表す尊敬語に、配慮をしてもらうという意味の謙譲語「いただく」を組み合わせることは敬語表現として間違っていると考えられることがあると言われています。しかしご配慮いただきありがとうございますの「ご配慮」は謙譲語であることから正しい敬語と言えます。
ご配慮いただき・くださりの違いは?
ご配慮いただき・くださりの違いは誰の視点で述べられたか
ご配慮いただき・くださりの違いは誰の視点で述べられたかという点にあります。ご配慮いただきという表現には「ご配慮してもらって」という意味合いがあります。もう一方のご配慮くださりという表現には「ご配慮してくれて」といった意味合いがあります。
これらのことから意味は同じなのですが、配慮をいただく人は自分であり、配慮をする人が相手であるという言動の主体者に違いがあります。ご配慮いただきという表現はご配慮をしてもらった自分の視点で述べられた表現です。その反対に、もう一方のご配慮くださりという表現は配慮をした相手の視点で述べられた表現です。
これらのことからご配慮いただき・くださりの違う所は誰の視点で述べられたかであると言えます。しかしご配慮いただきもご配慮くださりも、言葉に込められた意味合いは同じです。そのため状況などに応じてご配慮いただき・くださりを使い分けることが重要であると言われています。
ご配慮いただき・くださりの違いは敬語表現の違いに現れる
ご配慮いただき・くださりの違いは敬語表現の違いに現れます。ご配慮いただきとご配慮くださりの違いは誰の視点で述べられたかという違いですので、敬語の表現方法に違いが現れます。
ご配慮いただきという表現は「いただく」という謙譲語表現を用いていることからも分かる通り、自分の行為をへりくだった表現で言い表した使い方です。もう一方のご配慮くださりという表現は、相手の視点で述べられた表現ですので、「くださる」という尊敬語が使われています。
尊敬語は相手に敬意を示すために相手の言動を高めるための表現です。このようなことからご配慮いただき・ご配慮くださりの違いは敬語の表現に現れると言えます。ちなみに以下のサイトでは尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いや、よく使う敬語の使い分け変換表が掲載されていたので参考になさってください。
知っておきたい!よく使う敬語変換表【尊敬語・謙譲語・丁寧語】│タウンワークマガジンご配慮いただきありがとうございますの使い方・例文は?
ご配慮いただきありがとうございますの使い方・例文①寛大な~
ご配慮いただきありがとうございますの使い方・例文の1番目は、寛大なご配慮をいただきありがとうございますです。寛大なご配慮をいただきありがとうございますという表現には、とっても優しいな思いをかけていただいてありがとうございますといった意味合いが込められています。
寛大なという言葉には、大きな心をもっている様子や相手のことを思いやる気持ちが強いといった意味合いがあります。そういった意味合いから寛大なという言葉を使う場合には、小さなことで相手を非難しないことといった意味合いで使われることもあります。
このように小さなことに固執せず、大きな心をもった対応をしてくれる人は周囲の人から良い印象を抱かれる傾向があると言われています。寛大なという言葉にはこのような意味合いがあることから、寛大なご配慮をいただきありがとうございますという表現は、ミスなどを許してくれた際のお礼として使われることもあります。