尚の意味とは?尚の接続詞として等様々な使い方・例文の紹介も

接続詞などで使うことの多い「尚」の意味とはどのようなものなのでしょうか?この記事では、尚の接続詞としてなど様々な使い方・例文を紹介します。名前の漢字につける場合の活用方法についてもまとめるので、是非参考にしてみてください。

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尚の意味とは?

名前にも使える尚(なお)の漢字の意味は「こいねがう」「尊ぶ」「高い」

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「尚」という漢字には、「こいねがう」・「尊ぶ」・「高い」と言う意味があります。「尚」と言う漢字は「八」と「向」という二つの漢字に分解することができ、「八」には神様が降りてくる様子、「向」には窓から明かりが差し込む祈りの場という意味があります。

この二つの漢字を合わせることで「祈りが通じて神様が降りてきた」様子を表すことができ、ここから「尚」という漢字は「神様にこいねがう」と言う意味を持つようになりました。また、「高い」という意味は格式の高い神様を敬うことからついたものです。この「高い」には「高くする」という動作を加える意味があります。

ここから「更に高くする」から徐々に「付け加える」という風にニュアンスが変化して、今日では接続詞である「尚」や「尚更」に使われるようになりました。「尚」の漢字自体には「こいねがう」「尊ぶ」「高い」という意味がありましたが、現在ではこの意味で使われてはいません。ただ名前にはこの意味で使うことができます。

「尚」は「更に」「益々」「尚且つ」という意味で使われる

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「尚」は、現代においては主に「更に」「益々」「尚且つ」という意味で使われることがほとんどです。「尚更」という言葉に代表されるように、「更に」「益々」という意味合いがありながら、「尚且つ」という言葉があることから分かるように、情報を付け加える意味で使うこともできます。

文頭につける接続詞の「尚」はこの「情報を付け加える」「補填する」「注釈をつける」という意味で使われます。また、先に述べた話題に関連する別の話題を付け加えるときにも、「尚」という漢字を用いることができます。「尚」には「現在の状態を延長して更に」というニュアンスが含まれます。

ここで注意したいのが、前述の内容とは全く関係のない話を付け加える際には使えないということです。あくまで「補足」「プラスαで」という意味合いを持つ「尚」という接続詞のため、前に述べた内容と関連する口述を続ける際にしか使うことができません。口頭でも文書でも誤用のないようにしてください。

「尚」には高貴で上品なイメージがある

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「尚」という漢字は、その一字だけでどこか高貴で上品なイメージを感じさせます。「尚」から連想される単語として「高尚」や「和尚」などといったものがあることから、品があるような雰囲気が感じられるのです。その意味に後ろ向きなものや暗いものはないので、名付けに使用する漢字としてはぴったりといえるでしょう。

また、「尚」はその漢字の成り立ち自体も、「神が降りてくる」といったような高貴なもののため、まごうことなき品格を感じさせられます。かの有名な中国の哲学者の「孟子」の教えから生まれた「志を高く持つ」という意味を持つ「尚志(しょうし)」という熟語にも「尚」が使われています。

他にも、ことわざの一つである「自ら卑うすれば尚し」(みずからひくうすればたっとし)という言葉にも「尚」が使われています。意味は「驕り高ぶらない遜った態度の人は、人から自然と尊敬される」というものです。謙虚でありながらにして向上心を持つ、人徳の高い様子を感じさせられます。

【意味別】尚の使い方・例文は?

意味別の「尚」の使い方・例文①付け加える

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意味別の「尚」の使い方・例文一つ目は、接続詞としての「尚」の使い方です。「なお、詳細につきましては以下のリンクをご参照ください」「なお、事件に関しては未だ不明な点が多く見受けられるため情報が入り次第お届けします」といったようにして、「情報を付け加える」意味で用いることができます。

他にも、「なお、この件に関しましては一切口外しないようにお願い申し上げます」「なお、質問等に関しましては気軽にお申し付け頂ければと存じます。」などといったような例文が考えられます。いずれも状況を補足するときに使用できるものであることがお分かりいただけるでしょうか。注釈を加えるときにも用いられます。

以下に関連記事として、「今一度」の意味について紹介なされているものがあります。ビジネスシーンにおいてよく使われる言葉である「今一度」という表現ですが、その正しい意味について理解している人は少ないのではないでしょうか。自信がないというあなたはこれを読んで、正しい使い方や例文を学んでおきましょう。

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意味別の「尚」の使い方・例文②益々

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意味別の「尚」の使い方・例文二つ目は、益々という意味で使う場合です。「尚一層励んでまいります」などといったようにして使うことができます。これまでよりも度合いを強めるときの表現として、「尚」を使うことも可能なのです。「なおのこと取り掛かるべきだ」などという使い方をすることもできます。

以下に関連記事として、「ですので」の言い換えと英語についてまとめられたものがあります。ビジネスメールの例文と類語、敬語についても記載があるので、参考になること間違いなしです。「尚」の正しい意味を理解したら、別の接続詞についても学んでおきましょう。敬語表現が得意でないという人は特に必見です。

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意味別の「尚」の使い方・例文③未だに

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意味別の「尚」の使い方・例文三つ目は、未だにという意味で使う場合です。「今もなお変わらぬ姿であり続けていた」などといったような使い方をすることができます。長い間変わらないことを表現する言葉として「尚」を用いることもできるのだと覚えておきましょう。

以下に関連記事として、恐縮の意味や使い方について紹介されているものがあります。「恐縮」を使った「恐縮ですが」以外のビジネスメールの例文についても触れられているので、新しい用法が見つかること間違いなしです。ビジネスシーンにおいてよく使われる言葉だからこそ、一度ここで使い方を再確認しておきましょう。

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接続詞の尚とまたの違いは?

接続詞の尚とまたの違い

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「尚」に近しい意味を持つ接続詞として、「また」があります。「また」とは「又」と書き表すこともできます。「また」も「なお」と同様、前述の内容に付け加えるときに使うことができる接続詞です。他にも、「また」には間接的な表現をするときに使う用法もあります。「又貸し」「又聞き」などがその代表例です。


この場合の用法では「尚」と同じように使うことはできませんが、新たに情報を追加するときに用いるのであれば「尚」の言い換えとして使うことができます。ただ「また」には「または」と言われるように「他のものと比較して」というニュアンスも含まれているため、口頭で使う際は特に、齟齬が生まれないよう注意が必要です。

以下に関連記事として、「また機会があれば」とは社交辞令なのか、それとも断り文句なのか、についてまとめられているものがあります。よく耳にする「また機会があれば」という言葉ですが、ここに込められた本当の意味とは何なのでしょうか。メールなどでの使い方も紹介されているので自らが使いたい場合も要チェックです。

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接続詞の尚とまたの使い分け

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接続詞の尚とまたはほとんど同義で使うことができますが、細かくいうと微妙な違いが見られます。まず「尚」は「ある事柄を述べた後に他の事柄を言い添えるとき使う語」であるのに対し、「また」は「その上に・そのほかに・ならびに・それから」「話題を変えるときに使う語」です。

つまり、「尚」とは「前の文章を補填する」「前の文章に補足を繋げる」「前の文章をさらに強調したい」ときに使うのに対し、「また」は「並列して前の文章に追加する」「前の文章に関連する別の文章を繋げる」ときに使う接続詞というわけです。この違いを把握しておけば、使い分けをすることもできるようになるでしょう。

以下に関連記事として、「またの機会に」という表現について、その使い方を紹介されているものがあります。メールやビジネスシーンにおいて、「またの機会に」という言葉はどのようにして使うべきなのでしょうか。また、類語や返信に関する記載もあるので、「尚」の使い方を知ったついでに見ておきましょう。

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【意味別】尚の英語は?

意味別の尚の英語①益々という意味で使うときは「even」

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意味別の尚の英語一つ目は、否定の意味を伴うときは「even」を使うということです。「彼は手術を受けたことで尚病状が悪化した」という意味の文章を英文にすると、 He is even worse since the operation.」となります。

「具合が悪そうで、尚悪化しているように見えた」を英文にすると「looked sick and felt even worse」となります。「なお一層勉強に励みなさい」を英文にするのであれば、「You must work harder.」となります。

意味別の尚の英語②未だにという意味で使うときは「still」

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意味別の尚の英語二つ目は、未だにという意味で使うときは「still」を使うということです。「その人物は今もなお生存している」という文章を英文にすると、「The man is still living.」となります。この表現に関しては、知っているという人も多いのではないでしょうか。

意味別の尚の英語③付け加えるという意味で使うときはaddiction

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意味別の尚の英語三つ目は、付け加えるという意味で使うときはaddictionを使うということです。「In addition, it is desirable to use SOI, SGOI, or GeOI for the substrate.」などといったようにして使うことができます。

付け加える意味で「尚」を使うときは、英文にする場合「addiction」とするようにしてください。このように、「尚」を英語にすると、様々な馴染み深い表現を使うことができます。知っている単語同士が結びつくのは、なんだか面白いですよね。このように日本語の言い換え英語表現を知ると、言語の幅は広がります。

尚の意味や使い方を正しく知ろう

よく見かけたり名前で使う機会の多い「尚」という接続詞ですが、その意味や使い方について正しく理解していたという人はそう多くないのではないでしょうか。普段から当たり前のように使う言葉だからこそ、一度しっかりその意味を確認しておきたいものです。正しくその意味を理解して使ってこそ初めて自分の語彙となります。

ただなんとなく「知っている」というだけでは、ボキャブラリーとして使うことはできません。普段から言葉の意味を気にして使うという人も、接続詞にまで目を向けることは少ないのではないでしょうか。そんなあなたこそ、この記事をきっかけにして、多くの言葉や接続詞の意味や使い方に着目するようにしてくださいね。

また、尚という漢字は名前の漢字としても使うことができます。「尚」は「なお」の名前以外にも「しょう」や「たか」などの読み方をすることができるので名前にはぴったりです。女子なら「尚子なおこ」男子なら「尚人たかと」といったようにすると良い名前がつけられます。良い意味の漢字なので名前にすると良いでしょう。


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