レポートにふさわしい文体はですます調?だである調?気になる疑問を解消!
レポートにふさわしい文体を知っていますか?この記事では、「ですます調」と「だである調」のどちらなのかを解説しています。レポートの文体で注意することや、話し言葉と書き言葉の違いについても知ることができますよ。ぜひ、参考にしてみてください。
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目次
レポートの文体は「ですます調」と「だである調」のどっち?
①「だである調」を使うのが原則
レポートは、「だである調」を使うのが原則となっています。なぜなら、レポートは明確な表現をする必要があり、曖昧な事柄を書いてはいけないからです。レポートの読み手に対して、説得力のある内容が伝わるように、断定的な「だである調」を用います。
「だである調」は、簡潔で見た目が非常にすっきりとした文体なので、レポートに適しています。大学で提出が求められるレポートは、文字数を指定される場合が多いです。「だである調」でレポートを書くと、他の文体より文字数を減らすことができます。
内容自体に文字数を費やすことができるので、レポートの文末にふさわしいです。しかし、「だである調」は「ですます調」と違い、読み手に対して高圧的な印象を与える場合があります。レポートの読み手が誰なのか考えた上で、「だである調」を用いるようにしましょう。
②研究結果の報告に「ですます調」は使わない
大学教授へ研究や調査結果の報告をする時に、「ですます調」は使いません。ただし、大学教授から「ですます調」でレポートを書くように指示された場合は別です。
また、レポートを発表する対象が、不特定多数の人や子供の場合は「ですます調」を用いることもあります。「ですます調」は「だである調」と違い、親しみやすい印象の文体だからです。
レポートにふさわしい「だである調」の書き方
①主観を述べる場合
大学のレポートで主観を述べる時にふさわしいのは、「~と考える」という書き方です。ただし、客観的な結論を必要とするレポートの場合は、「~と考える」という表現がふさわしくありません。レポートにはさまざまな種類があり、大学教授が主観的結論を求めている場合に用いましょう。
また、「~と思う」という書き方は、主観的な心の働きを意味するので、レポートにふさわしくありません。レポートには、「~と思う」ではなく「~と考える」という書き方をしましょう。
以下の記事では、客観的の意味や主観的との違いについて解説しています。客観的な考察や、主観を述べるレポートを書く時の参考になりますので、ぜひご覧ください。
②情報を伝える場合
大学のレポートで情報を伝える時にふさわしいのは、「推測する」という書き方です。「推測する」という表現は、形のある物事や数量がある物に対して用います。ある事柄を元にして、別の事柄の見当をつける時に「~と推測する」「~と推測される」という書き方をします。
③推理を伝える場合
大学のレポートで推理を伝える時にふさわしいのは、「推察する」という書き方です。表面的な事実を基に、法則や確実な根拠を分析して、推し量った上で結論を述べる時に用います。論理的や抽象的な推理を伝える場合に、「推察する」という書き方をします。
④結論を述べる場合
大学のレポートで結論を述べる時にふさわしいのは、「~と考えられる」という書き方です。客観的な結論が、必要なレポートに用います。
事実を分析し考察した上で、導き出した合理的な結論を述べる時に「~と考えられる」という書き方をします。自分の感情や主観に左右されない、客観的な考察を述べるのに適した表現です。「~と思った」という語尾は、主観的な表現となるので、客観的な考察を述べるレポートの書き方に適していません。
レポートの文体の書き方で注意することは?
①文体を統一する
レポートは、文体を統一して書くように注意しましょう。「だである調」と、「ですます調」の両方を使わないようにしてください。いくら内容がしっかりしたレポートでも、文末が統一されていないと、再提出となるので注意が必要です。大学のレポートは、学術的な表現で統一して書かなれればなりません。
以下の記事では、レポートの引用の書き方や例をご紹介しています。レポートの正しい表記について知ることができますよ。参考になりますので、ぜひご覧ください。
②「のだのである調」を乱用しない
レポートでは、「のだのである調」を乱用しないように注意しましょう。「のでのである調」は、レポートに用いでも良い文体です。しかし、「だである調」よりも、少ない比率で用いるように注意してください。なぜなら、「~のだ」や「~である」といった文体は、特に断定したり、否定する時に用いるからです。
「のだのである調」をレポートに使い過ぎると、読み手に押しつけがましい印象を与えることがあります。そのため、レポートの中で、特に強調したい事に対してだけ用いるように注意しましょう。
【レポートの文体・番外編】話し言葉と書き言葉の違い
①話し言葉は「ですます調」
「ですます調」の文体は、話し言葉です。話し言葉は、主に会話で用いるものなので、書き言葉と違い直接的な表現を避ける傾向があります。
相手に柔らかい印象を与え、聞きすい傾向があるので、大学では講義やスピーチに話し言葉が用いられます。話し言葉は、別名で「口語」と言います。普段の日常会話に用いられる親しみやすい文体です。
【副詞】話し言葉と書き言葉の違い
話し言葉 | 書き言葉 |
いつも | 常に |
しっかり | 十分に |
全部 | 全て |
とても・すごく | 非常に・大変 |
どんどん | 急激に・急速に |
はっきり | 明瞭に・明確に |
もっと | より・さらに |
やっと | ようやく |
【接続詞・助詞】話し言葉と書き言葉の違い
話し言葉 | 書き言葉 |
あと・それと・それから | また・そのうえ・さらに |
~ので・~から | ~ため |
どうしてかと言うと | その理由は・なぜなら・理由としては |
~だけど・でも・~けど | ~であるが・しかし・~だが |
以下の記事では、「なのです・なんです」が敬語なのか解説しています。書き言葉や話し言葉での、語尾の使い方についても知ることができますよ。参考になりますので、ぜひご覧ください。
②書き言葉は「だである調」
「だである調」の文体は、書き言葉です。書き言葉の別名は、「文字言語」と言います。「文字言語」は、文章として書かれるもので、誰かに読まれることを前提とした言葉です。断定的な意味を持つ書き言葉は、大学や企業に提出するレポートや論文に用いる文体に適しています。
レポートや論文では、話し言葉のように曖昧な表現をしてはいけないので、書き言葉を用いることが多いです。また、書き言葉は話し言葉と違い、要点に絞って簡潔に表現することができます。話し言葉で書かれるよりも書き言葉で書かれた方が、読み手が書いている意味を理解しやすいです。
そのため、レポートだけでなく、論文や新聞など性格な事柄を伝える時に用いる表現です。以下の記事では、「弊社」の書き言葉について解説しています。自分の会社の呼び方や御社や貴社の違いについても知ることができますよ。参考になりますので、ぜひご覧ください。
レポートにふさわしい文体の書き方を知って上手く書き上げよう
大学生活では、レポートが必須となります。「だである調」と「ですます調」の違いを知って、レポートの読み手や課題内容により使い分けることが大切です。
また、考察を伝えるものなので、文末を統一したり、「のだのである調」を使い過ぎないように注意してください。レポートにふさわしい文体の書き方を知って、上手く書き上げましょう。
以下の記事では、レポートで使う正しい一人称についてご紹介しています。大学の論文で、自分のことを指す場合の表現について知ることができますよ。参考になりますので、ぜひご覧ください。
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