「マクロ」と「ミクロ」の違いとは?意味や使い分けに経済の視点も
マクロとミクロの違いとは具体的にはどのようなものがあるのでしょうか。今回はマクロとミクロの違いやそれぞれのもっている意味、よく使用される視点や経済での違いについても紹介します。またマクロとミクロの使い方や使い分けについてもまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
「マクロ」とは?
マクロとは「大規模」という意味をもつ
マクロとは英語ではmacroと表記し、マクロには大規模・大きなという意味を表しています。誰でも耳にしたことがある「マクロな視点で物事をとらえる」という言葉には、物事を目で見えるものだけでなくもっと大きな世界・枠で見るようにするということです。
マクロのもつ大規模という意味は私達が感じている大きいという枠からは捉えることの出来ないほどの規模を指し、地球規模や宇宙規模といった人間の視覚では壮大すぎることの範囲を指しています。そのためマクロという言葉には自分自身の視野だけでなく、世界規模や宇宙規模、大局的にみることを指しています。
マクロ経済とは集計概念からとらえる
マクロとはマクロ経済という言葉で、新聞やニュースなどに記載されることが多いですが、このマクロ経済とは経済を国単位の集計したデータからデータを分析した考え方です。その内容としては国民所得や国を規模とした投資や消費、輸出入などのデータから、経済の動向を分析し経済対策を練ることに用いられています。
経済学という分野では主流とされていたのがミクロ経済でしたが、近年になってマクロ経済の考え方も増加しており大きい規模で国の経済を分析し、対策を練るように変化しています。マクロ経済の同意義として巨視的経済学としても表されることもあります。
下の記事ではマクロのような広大な意味合いとして使用される、世界観の意味や使い方について紹介しています。世界観の間違えやすい使い方や言い換えについて、英語での表現方法についても紹介しているのでぜひ参考にこちらと合わせて参考にしてみてください。
「ミクロ」とは?
ミクロとは100分の1が本来の意味
ミクロとはmicroと表記し、英語ではマイクロと発音するが日本ではローマ字読みしてミクロという言葉の方が馴染みのある読み方となりました。ミクロとは100分の1ということが本来もつ意味ですが、マクロと反対の意味として極小という意味をあらわす際に用いられるようになりました。
マクロ的な視点というのは、物事の1点に絞ってより細かく見て分析するというような意味をもちより具体的な視点で物事を捉えることを指しています。マクロの世界は細胞や微生物などの肉眼では確認できないような、小さい細かい世界を表しています。
ミクロ経済は最小単位から分析する
マクロ経済と並んで、近代の経済学の主流となっている1つがミクロ経済と呼ばれるもので、消費者や経営者の取引などの最小単位から経済市場を分析していく考え方です。例えばそれぞれの家庭の消費や給料などの家計収支データや企業の雇用や生産などが、ミクロ経済での視点になります。
国単位といった大きな範囲で物事をとらえるマクロ経済とは反対に、企業の経営や家庭内の収支など細かい視点でとらえるミクロ経済は私たちにとっては身近な経済学といえます。
細かいことや周囲の意見が気になるという人は、自分でも知らないうちにミクロの視点で物事を捉えている可能性があります。下の記事では周りを気にしない生き方や、どんな性格なのかについて詳しく解説しています。マクロとミクロの考え方を身につけるにあたっても参考になるので、ぜひチェックしてみてください。
「マクロ」と「ミクロ」の違いは?
マクロとミクロの違い①大きさの違い
マクロとミクロの違いとして1つ目に紹介するのは、大きさとしての違いです。マクロは本来のマイクロという単位でその小ささを計ることができます。1マイクロメートルは0.001ミリメートルとほぼ等しい大きさとされており、数字だけでもマクロがどれ位小さいのかが伺えます。
一方でマクロを使用した単位というものは存在せず、あくまでも抽象的なサイズ、スケール感として使用されています。宇宙全体の大きさを測るすべはないというように、それくらい巨大で広大なスケールをマクロでは指していると考えることが出来ます。
マクロとミクロの違い②視点の違い
マクロとミクロの違いとして2つ目に紹介するのは、視点の違いについてです。マクロの視点は日本では鳥の目と例えられており、空中の高い視点から全体像をあらゆる角度から見ることができます。全体を見渡すことで現状と着地点を確認でき、着地点までの道のりや目標を計画しやすくなります。
またミクロの視点は虫の目といわれており、地面の低い位置から自分の周辺の狭い範囲を細かく見ることができます。1つ1つを細かく見ることができるので、より質を高めることが可能になります。
マクロとミクロの違い③分析方法の違い
マクロとミクロの違いとして3つ目に紹介するのは、それぞれの分析の仕方の違いについてです。マクロ分析では社会全体の動向や流れを見渡して環境を分析していきます。経済面や政治面、文化や社会などあらゆる面からの視点で分析していきます。
ミクロ分析の仕方としては、個人個人の経済的な行動や流れを分析していきます。多くの場合生産者や消費者から見た視点で分析していくことが多く、企業においては競合者や新規参入他社などの数値が分析の対象となります。
マクロとミクロのように、違いやどのように使い分けたらいいか分からないという言葉は様々あります。下の記事では「いずれ」と「いづれ」の違いや使い分けについて紹介しています。どのように使用したらいいかの例文についても紹介しているので、ぜひこちらと合わせてチェックしてみてください。
「マクロ」と「ミクロ」の使い分け方は?
マクロとミクロの使い分け①世界感としての使い方
マクロとミクロの使い分けとして1つ目に紹介するのは、世界感としての使い方についてです。先述したとおりマクロには単位として具体的な数値をあらわすものではなく、世界感においても地球規模や宇宙、銀河系など人間が把握しきれないような大きな世界を指しています。
ミクロの世界観としては人間の肉眼では捉えることの出来ないような小さな世界を指し、顕微鏡などを通して確認できるような細胞や微生物などの極小の世界を指しています。どちらも肉眼では捉えることのできない範囲という点では共通していますが、その世界には大きな違いがあります。
マクロとミクロの使い分け②環境においての使い方
マクロとミクロの使い分けとして2つ目に紹介するのは、環境においてのそれぞれの使い分けについてです。環境と聞くと海や森林などの自然をイメージする人が多いですが、マクロ環境とミクロ環境とは主にマーケティング面で使用されています。
マクロ環境とは、経営する上での業界環境の外側を指しており世間の経済はもちろん人口や自然などその範囲や種類は数多く存在しています。またミクロ環境とは経営分野である業界内の環境を表し、具体的には需要や顧客や競合などについてを指します。
会社を経営する上では、マクロ環境・ミクロ環境どちらも重要な視点であり、どちらから欠けてしまっても業績が思うように上がらなかったり経営状況が厳しくなる可能性があります。大切なのはマクロ環境、ミクロ環境双方の視点から総合的に判断していくということです。
マクロとミクロの使い分け③医療面での使い方と使い分け
マクロとミクロの使い分けとして3つ目に紹介するのは、医療の分野での使い分けと使い方についてです。日本では西洋医学的なアプローチの仕方が広く普及しており、病気や怪我の原因を取り除くといったミクロ医療が主流です。しかしながら最近では広い視点で患者を分析し治療するといった、マクロ医療も導入しつつあります。
マクロ医療では患者の生活習慣や人間関係、食生活などの生活習慣や患者の性格なども症状と合わせて治療を行っていくスタイルです。そのためマクロ医療では肩こりや生活習慣病などにおいては、とても重要な使い方といえます。
マクロとミクロの使い分け④視点の使い分け
マクロとミクロの使い分けとして4つ目に紹介するのは、あらゆる面で応用することが出来る視点の使い分けについてです。人が物事をこなす場合に効率の良い方法としては、目の前のものから集中して作業を行っていくということです。しかしながらミクロの視点だけで物事に一生懸命取り組んでいると全体が見えません。
そのため途中でつまずいたり止まってしまった場合には、一度スタートから現状、着地点までの全体を見渡すマクロの視点で物事を捉えてみることが大切です。狭い視野であるミクロの視点では気付けなかったポイントや解決策が見つかるかもしれません。
マクロとミクロの使い分け⑤経済においての使い分け
マクロとミクロの使い分けとして5つ目に紹介するのは、経済においてのマクロ経済とミクロ経済の使い分けや使い方についてです。大きな規模でとらえるマクロは主に経済全体を分析するために用いられ、ミクロ経済では商品などの価格を決めるための分析時に用いることが多い考え方です。
貿易の収支や国民所得、投資などの広い範囲を分析していくマクロ経済で、今後の未来の流通や経済の動向を分析していきます。一方ミクロ経済では、消費と生産のバランスに合わせた価格や配分を調節していく際に用いる考え方です。
マクロとミクロの使い分け⑥会計においての使い分け
マクロとミクロの使い分けとして6つ目に紹介するのは、会計においての2つの使い分けについてです。会計というのは、経済活動時の貨幣資本の動き方や変動の仕方を見ていき、結果的な利益がいくらとなったのかを確認することを指しています。それぞれの企業によって行われている、会計はミクロ会計を指しています。
企業としてではなく国や地域などの大きな単位で会計をする場合は、マクロ会計とよばれ自然資源会計や森林会計など自然環境を会計のやり方を使用して数量化しています。私達が一般的に会計とよんでいるものは、ほとんどがミクロ会計とされるものです。
マクロやミクロの視点とも関連しているものに、多角的な視点というものがあります。下の記事では多角的な視点の意味についてや、多面的視野との違いについて詳しく紹介しています。英語での表現方法や、使用例文もまとめているので、物事の捉え方ついて知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
マクロとミクロの違いや意味をしって賢く使い分けよう!
経済や視点、世界など様々な方面からのミクロとマクロの違いや使い分けについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。マクロとミクロとして考え方や捉え方は、それぞれメリットデメリットがあるためどちらが良いということはありません。
マクロの視点で広い範囲を見ていると思っていても、実はミクロの視点で狭い範囲で見ているかもしれません。双方を上手く活用していくことで色々な角度から物事を捉えることができるので、あらゆることがスムーズに出来るようになります。
下の記事では説明が苦手な人の特長についてまとめています。説明が上手い人との脳の動きの違いや克服方法などについても紹介しており、マクロとミクロの考え方や捉え方としても参考になります。ぜひこちらの記事と合わせて参考にしてみてください。
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。