多角的な視点の意味とは?使い方・例文と多面的・視野との違いや英語も

あなたは、多角的な視点を持っていますか?この記事では、「多角的な視点の意味・英語・反対語・例文」とともに、多角的と多面的の違い・視点と視野の違いについてもご紹介します。多角的な視点を持てと言われることがあるため、ぜひ覚えておきましょう。

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多角的な視点の意味とは?

多角的な視点の意味①多方面にわたって物事を見ること

遠くを見つめる男性

多角的な視点の意味1つ目は、多方面にわたって物事を見ることを指します。自分の立っているところから、いろいろな部分に着目し、多方面にわたって見ることです。また着目した部分から、さらにどんどん派生していくことも含まれます。連想ゲームのように発想をつないでいくイメージですね。

多角的な視点の意味②さまざまな視点から物事を見ること

分析

多角的な視点の意味2つ目は、さまざまな視点から物事を見ることを指します。自分の視点からだけではなく、相手の視点に立って物事を見ることなどを表しています。こちらの意味は、多面的な視点とも言い換えられます。

多角的の反対語は「集約的」「狭量」「近視眼的」など

頭を抱える男性

多角的の反対語は、「集約的」「狭量」「近視眼的」などです。1つ目の意味である多方面へ派生するという意味の反対語としては、集約的という言葉が適しています。2つ目の意味であるさまざまな視点から物事を見るという意味の反対語としては、狭量や近視眼的という言葉が適しています。

狭量とは、自分の考えが正しいと思い込み、相手の考えを受け入れられないような視野の狭い考え方を指します。近視眼的とは、目先のことだけしか見えておらず、時間的にも空間的にも広い視野で物事を考えられないという意味です。どちらも、多角的な視点とは真逆の意味でしょう。


下記の関連記事には、否定から入る人の心理について書いてあります。否定から入る人は、相手の考えを受け入れることができていない、つまり狭量であり、多角的な視点を持てていない人だと言い換えることができるでしょう。否定癖の直し方を読めば、多角的な視点を持つための参考になりますよ!

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否定から入るような否定癖がある人は、嫌われがちです。話していても否定ばかりされることで嫌気が差してしまいます。今回は、「いやでも」が口癖になっているような...

多角的な視点の使い方・例文は?

多角的な視点の使い方・例文①多角的な視点で事業拡大を考える

さまざまな人がいるフロア

多角的な視点の使い方・例文1つ目は、「多角的な視点で事業拡大を考える」です。これは1つ目の意味で使われる時の例文です。事業を多方面へ向けて拡大していくという意味になります。ただ、事業を拡大する時にはいろいろな角度から点検する必要も出てきますから、2つ目の意味も含んでいると捉えられます。

さまざまな分野の事業を手広くやっていて、うまくいっている会社とうまくいっていない会社があります。それは専門分野ではない事業でも、どこにニーズがあるのかが見抜ければ、やっていけるということの表れなのではないでしょうか。顧客のニーズを把握するという意味では、違う分野の事業でも視点は同じだと言えます。

1つの物事についてさまざまな角度から観察するのも多角的な視点ですが、多方面へわたって見ることも多角的な視点です。多方面という一見関係なさそうに見える分野であっても、注目しているポイントはビジネスであれば顧客のニーズという共通しているただ1点なのだと言えるのではないでしょうか。

多角的な視点の使い方・例文②もっと多角的な視点から自己分析した方が良い

遠くを見つめる女性

多角的な視点の使い方・例文2つ目は、「もっと多角的な視点から自己分析した方が良い」です。就職活動をする時などに求められるのが多角的な視点です。自分の視点から自己分析をするだけでは、多角的な視点からの自己分析とは呼べません。例えば、親から見た自分と先生から見た自分との違いは何かという視点が必要です。

実際に親と先生から、どこが長所でどこが短所だと思うか聞いてみると良いのではないでしょうか。自分で思っていた長所と短所とは違い、新しい発見がある可能性が高いと言えます。自分では短所だと思っていたところが、長所として評価される可能性もあります。

また、就職活動では自分が就職したい会社を見つけることも必要ですが、面接を受ける会社がどのような人材を求めているかという視点も必要です。面接官が何を意図して質問してきたのかがわからなければ、答え方も定まりません。このような観点からも、多角的な視点が求められます。

多角的な視点の使い方・例文③立場が変わって多角的な視点を持つに至った

握手をかわす

多角的な視点の使い方・例文3つ目は、「立場が変わって多角的な視点を持つに至った」です。職場であれば、部下という立場から上司という立場になる、または独立して社長になるといったように、立場が変化することで今まで理解が及ばなかった視点を持つことも可能になります。

家庭生活であれば、子供の頃に理解できなかった親の気持ちが、親という立場になってみてわかるということもあります。しかし、立場が変わると、以前の立場の考え方を持ち続けられない人も多くいます。上司になれば上司としての考え方、親になれば親としての考え方しか持てていない場合も多いのです。

以前の立場の考え方を持ち続けた上で、現在の立場の考え方もできる状態を、多角的な視野が持てている状態と呼びます。どちらか一方しか持てていないのであれば、以前と変わっていないと言わざるを得ません。

多角的な視点の使い方・例文④研究は多角的な視点で行われるべきだ

本棚

多角的な視点の使い方・例文4つ目は、「研究は多角的な視点で行われるべきだ」です。研究は、さまざまな角度からの分析と検証を繰り返していく必要があります。何十年も何百年も研究されている事柄は、新たな角度からのアプローチを発見していくことで新たな発見があるものです。

時には、研究とまったく関係なさそうな分野からヒントを得ることもあるでしょう。そうやって解明されてきた研究によって、私たちの生活は豊かになっています。多角的な視点がどれだけ大切なものなのか、おわかりいただけたのではないでしょうか。

多角的・多面的と視点・視野の違いは?

多角的と多面的の違いは外へ向けた意味があるかどうか

指をさす子供

多角的と多面的の違いは、外へ向けた意味があるかどうかです。多角的の1つ目の意味として紹介した「多方面へ派生する」という意味は、多面的には含まれません。多角的の2つ目の意味として紹介した「さまざまな角度から物事を見る」という意味は、多面的とほぼ同じ意味です。

見る角度なのか見る側面なのかという違いだけであって、物事をさまざまな角度・側面から観察するという意味において、多角的と多面的は同じような使われ方をします。角度の方が細かくわけることができますので、いろいろな角度から見ているうちに1つの側面が見えるようになるといった違いはあります。

視点と視野の違いはどこに注目するかと見る範囲の違い

仕事をこなす

視点と視野の違いは、どこに注目するかと見る範囲の違いです。視点は、注目するポイントと言い換えることができます。「違う視点から物事を見なさい」とは、1つのポイントにだけ注目するのではなく、複数のポイントに注目することによって見えてくるものがあるという意味です。

視野とは、見る範囲のことです。「広い視野を持ちなさい」とは、目の前のことだけではなく、広い範囲で見た時に自分の場所はどこなのかといった部分に注目しなさいという意味です。視野は広くければ広いほど良く、視点は多ければ多いほど良いと言えるのではないでしょうか。

多角的な視点の英語は?

多角的な視点の英語①多角的に分析する

分析

多角的な視点の英語1つ目は、「I analyze ○○ from many directions.」です。訳すと、「私は○○を多くの角度から分析する」つまり「多角的に分析する」です。分析する時には、さまざまな角度からのアプローチが必要ですね。

多角的な視点の英語②多角的な視点から物事を見る

会議

多角的な視点の英語2つ目は、「I see things from multiple points of view.」です。訳すと、「私は多角的な視点から物事を見る」です。「I see things from many sides.」とも言われます。後者は、「多面的」に近い表現です。

多角的な視点を持てるように努力しよう!

今回は、多角的な視点の意味とともに、多角的と多面的の違いや視点と視野の違いについても見てきました。多角的の意味の中に、多面的の意味も含まれるとおわかりいただけたのではないでしょうか。物事を観察する時には、1つの視点からだけではなく、多角的・多面的に見ていけると、独りよがりにならなくて済みます。

人はどうしても、自分の立場からの視点で物事を見てしまう傾向にあります。しかし、相手の立場や他の人の立場で考えた時に、どのような見え方をしているかがわかると、冷静で客観的な判断がしやすいと言えます。多角的な視点を身につけるためにはそれ相応の努力が必要になりますが、ぜひとも身につけたいところですね!


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