「いずれ」「いづれ」の違いとは?「いずれにしても」の使い方例文も

いずれといづれの違いをご存知ですか?この記事ではいずれの意味とは?といった内容や、「いずれにしても」などの使い方の例文、正しい表記について詳しくお伝えしています。また、いずれの漢字表記が「何れ」であることや、いずれの類語、類語の使い方や例文などについても紹介しています。

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「いずれ」とは?意味は?

「いずれ」の意味とは「複数のうちの1つ」

「いずれ」の意味をひもとくための辞書の画像

「いずれ」の意味とは「複数のうちの1つ」という意味です。「いずれの商品も捨てがたい」などという使い方がされます。この場合、「どの商品にも魅力があって選ぶことが難しい」といった意味合いになります。

「いずれ」という言葉が「複数のうちの1つ」といった意味合いになる場合、代名詞として使われます。代名詞とは、「これ」や「あれ」という言葉のように、物事や場所についている固有の名称で呼ぶのではなく、直接的に指示する言葉のことです。

「いずれ」という言葉が代名詞として使われる際には、「複数のうちの1つ」といった意味合いになりますが、副詞として使われる際には、その意味合いが少し異なります。「いずれ」という言葉を副詞として使う際の意味合いについて詳しく見てみましょう。

「いずれ」の副詞的用法の意味は「どんなことがあっても」「近いうちに」

近いうちにわかるよと言う人の画像

「いずれ」の副詞的用法の意味は「どんなことがあっても」、「近いうちに」といったものがあります。代名詞として使うのではなく、副詞として使う場合には、「いずれ」という言葉のニュアンスが異なることに注意が必要です。

具体的には、「いずれわかる時がくる」などといった使い方がされる時などが「いずれ」を副詞として使う場合に該当します。副詞とは、動詞や形容詞、副詞にくっついて意味を付加する役割をもつ言葉です。

「君はとても早く食べるんだね」といった文章においては、「とても」という言葉が「早く」という言葉に意味を付け加えています。また、「早く」という言葉は同様に「食べる」という言葉に意味を付け加えています。このように、動詞や形容詞、副詞にくっついて意味を付加する役割をもつ言葉が副詞です。

いずれを漢字で書く場合は「何れ」と表現する

いずれの漢字表記を考える人の画像

いずれを漢字で書く場合は「何れ」と表現します。「何」という漢字は、明確な表現を避け、物事を曖昧に言い表す際に使われる文字です。また「何」という漢字は、明確でなく、断定できない物事を言い表す際に使われる文字であることから、「いずれ」を漢字で書く場合には「何れ」と表現します。

ちなみに「何れ」という漢字表記の他にも「孰れ」という漢字表記がされることもあります。「孰れ」という漢字表記は、中国語にルーツがあると言われています。「孰れ」という漢字表記を用いても間違いではありませんが、あまり見受けられない漢字表記であることから、第三者に伝わりにくい表記であると言われています。


「いずれ」「いづれ」の違いとは?正しいのは?

「いずれ」と「いづれ」の違いとは「現代仮名遣いかどうか」

「いずれ」と「いづれ」の違いを考える人の画像

「いずれ」と「いづれ」の違いとは「現代仮名遣いかどうか」という点にあります。「いずれ」という表現は現代仮名遣いです。その一方で「いづれ」という表現は歴史的仮名遣いです。「いずれ」と「いづれ」の違いとは「現代仮名遣いかどうか」という点のみであり、いずれにしても意味については違いがありません。

現代の表記は「いずれ」が正しい

現代の表記は「いずれ」が正しいと言う人の画像

現代の表記は「いずれ」が正しいとされています。「いずれ」が現代仮名遣いだからです。仮名遣いは、昭和時代に変化を遂げたと言われています。歴史的仮名遣いとは、平安時代中期より前の基準を用いたものを言います。一方、現代仮名遣いとは、歴史的仮名遣いから変化を遂げた、現代の仮名遣いのことです。

歴史的仮名遣いから現代仮名遣いに変化を遂げたのは、昭和21年の内閣の告示によるものと言われています。歴史的仮名遣いは、その表記が古く、現代の発音とは異なる部分が多くあったことから、現代仮名遣いへと移行するような施策が取られました。

歴史的仮名遣いの例としては、「今日」を表す「けふ」や、「遠慮」を表す「ゑんりょ」などがあります。これらの歴史的仮名遣いが現代風の仮名遣いにされましたが、未だに歴史的仮名遣いの「いづれ」という表記が使われることがあり、「いずれ」と「いづれ」の2つの表記が見受けられるということです。

「いずれ(いづれ)」の使い方とは?例文7選!

「いずれ(いづれ)」の使い方・例文①いずれにしても決断が必要だ

いずれにしても決断が必要だと言う人の画像

「いずれ(いづれ)」の使い方・例文の1番目は、「いずれにしても決断が必要だ」という表現です。「いずれにしても決断が必要だ」という表現は、「どんなことがあっても決めなければいけない」といった意味合いになります。

人生においては毎日が選択の連続ですが、重大な選択であるほど、迷いが生じてしまうと言われています。そういった際に「いずれにしても決断が必要だ」といった表現が使われます。ビジネスにおいても、定められた範囲内に決断を下さなければいけないケースは珍しくなく、いずれにしても決断をしないケースがあります。


どの決断をするべきか頭を抱えている時に、「いずれにしても決断が必要だ」と言うことで、決断を迫る際に使われます。いずれにしても決断が必要な場合には、一方を立てると一方を見捨てるようになってしまうケースも少なくありません。そのため、感情に流されやすい人は優柔不断になってしまうと言われています。

「いずれ(いづれ)」の使い方・例文②いずれかのコースをお選びください

いずれかのコースをお選びくださいと言う人の画像

「いずれ(いづれ)」の使い方・例文の2番目は、「いずれかのコースをお選びください」という表現です。「いずれかのコースをお選びください」という表現は、「複数のコースの中から、どれか1つを選んでください」といった意味合いになります。

こういった表現はレストランなどで使われることが多いと言われています。洋食のコースや和食のコースなどがあらかじめ決められていて、どちらかのコースを選ぶことによって、好きな料理を堪能できるというものです。

ちなみに「堪能」という言葉には「十分楽しむ」などといった意味があります。「堪能」という言葉の読み方は「たんのう」と読むのが現在では一般的ですが、「かんのう」呼ばれる場合もありますので、あわせて把握しておいてください。

「いずれ(いづれ)」の使い方・例文③いずれも甲乙つけがたい

いずれも甲乙つけがたいと悩む人の画像

「いずれ(いづれ)」の使い方・例文の3番目は、「いずれも甲乙つけがたい」という表現です。「いずれも甲乙つけがたい」という表現は、「どれも優れていて選ぶことが難しい」といった意味合いになります。

コレクションをしている人や趣味に没頭している人の中には、その人にしかわからない商品や芸術品があります。予算の関係などがあり、いくつもの逸品の中から1つしか選ぶことができない場合に、「いずれも甲乙つけがたい」といった表現がされます。

他にも、企業が新入社員を採用する際、優秀な人材が集まった場合には嬉しい悲鳴を上げることがあります。そういった際に「どの応募者も将来が期待できる逸材だ。いずれも甲乙つけがたい」といった言い回しで、嬉しさや悩ましさを言い表すことがあります。

「いずれ(いづれ)」の使い方・例文④いずれは親の店を継ぐつもりだ

いずれは親の店を継ぐつもりだと言う人の画像

「いずれ(いづれ)」の使い方・例文の4番目は、「いずれは親の店を継ぐつもりだ」という表現です。「いずれは親の店を継ぐつもりだ」という表現は、「将来的には親が経営している店を継ぐつもり」といった意味合いになります。


自営業のお店を経営していたり、企業の社長をしている人の中には、子供に自分のあとを継いでもらいたいと考える人が少なくないと言われています。自分の子供の方が信頼できますし、懇切丁寧に仕事のことを教えることができるといったメリットがあるからだと言われています。

そういった考えを持っている親は、早いうちから自分の子供に仕事の話をしたり、仕事内容を教えたりすることが珍しくありません。そういった背景があり、子供も親のあとを継ぐという意識が芽生え、無意識のうちに「自分が親のあとを継ぐことは当然だ」と考えている子供も少なくありません。

「いずれ(いづれ)」の使い方・例文⑤いずれチャンスが巡ってくるよ

いずれチャンスが巡ってくるよと言う人の画像

「いずれ(いづれ)」の使い方・例文の5番目は、「いずれチャンスが巡ってくるよ」という表現です。「いずれチャンスが巡ってくるよ」という表現は、「今はチャンスに恵まれないけど、そのうちチャンスが来るよ」といった意味合いになります。

人生においては、チャンスに恵まれない時期があり、災難が続くことも少なくありません。そのような時に「いずれチャンスが巡ってくるよ」と言うことによって、自分自身を励ます時などに使う表現です。また、周囲の人がピンチに陥っている時などに、激励の言葉として伝えることもあります。

ピンチに思える状況は、考え方によってはチャンスであることが少なくありません。「ピンチはチャンス」という言葉がありますが、困難な状況でこそ得られるものがあるケースも見受けられます。そういった考え方を身につけておくと、今後の人生に役立つと言われています。

「いずれ(いづれ)」の使い方・例文⑥いずれの日程がよろしいでしょうか

いずれの日程がよろしいでしょうかと言う人の画像

「いずれ(いづれ)」の使い方・例文の6番目は、「いずれの日程がよろしいでしょうか」という表現です。「いずれの日程がよろしいでしょうか」という表現は、「どの日程がいいですか」といった意味合いになります。

「いずれの日程がよろしいでしょうか」という表現は、趣味や習いごとなどで、施設の予定などを押さえる時に聞かれることが多いフレーズです。いくつか予約できる日程を教えてもらったうえで、1つを選ぶ際に聞かれるケースが多いと言われています。

「いずれ(いづれ)」の使い方・例文⑦いずれ運が味方してくれるよ

いずれ運が味方してくれるよと励ます人の画像

「いずれ(いづれ)」の使い方・例文の7番目は、「いずれ運が味方してくれるよ」という表現です。「いずれ運が味方してくれるよ」という表現は、「いつかまた幸運がに恵まれる時が来るよ」といった意味合いになります。

「いずれ運が味方してくれるよ」という表現は、何をやっても裏目に出てしまう時や失敗が続いてしまう時などに使われることが多いフレーズです。良くないことが続く人に対して、「運が悪いことはそう長くは続かないよ」と元気づけて前向きな気持ちにさせたい時に使われます。

このように前向きな気持ちになる言葉の1つとして「ケセラセラ」という表現があります。「ケセラセラ」は「なるようになる」、「明日は明日の風が吹く」といった意味で、将来を前向きにとらえる際に役立ちます。

「いずれ(いづれ)」の類語と使い方例文とは?

「いずれ(いづれ)」の類語①「どれか」の使い方例文

どれかを選ばなければいけない人の画像

「いずれ(いづれ)」の類語の1番目である「どれか」の使い方例文は「どれか1つをお選びください」という表現です。「どれか」という表現には、「複数あるうちの1つ」といった意味合いがあることから、「いずれ」の意味と似通っており、類語であると言われています。

ちなみに以下の記事では、どれかを選ぶ際に迷いやすいと言われているスマホについて紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。4インチ以下の小型スマホについてお伝えしています。

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「いずれ(いづれ)」の類語②「やがて」の使い方例文

やがて台風も過ぎ去るだろうと言う人の画像

「いずれ(いづれ)」の類語の2番目である「やがて」の使い方例文は「やがて台風も過ぎ去るだろう」という表現です。「やがて」という表現には、「そのうち」といった意味合いがあります。そのため「いずれ」という言葉に含まれる「近いうちに」と似ていることから、類語であると言われています。

このようにいずれ(いづれ)という言葉には、状況によって異なる意味が含まれることから、その使い方や読み取り方には注意が必要であると言われています。

いずれといづれの違いを把握して正しく使いこなしましょう

いずれといづれの違いは現代仮名遣いか歴史的仮名遣いかの違いにあります。言葉は時代と共に変化していくものですので、その時代に適した表記になることもあります。また、言葉が持つ意味も時代によって変わっていくことがあります。

その時の状況や話し手の意図によって、意味合いが変わることが多く、誤解が生じるケースも少なくありません。正しく言葉の意味や使い方を把握して、適切な表現をすることが大切ですので、いずれといづれという言葉についても、違いを把握して正しく使いこなしましょう。

いずれやいづれという言葉はビジネスの世界で使われることも多いと言われています。ビジネスの世界では俯瞰的に物事をとらえることが重要であり全体がうまく進行するように仕事を進めることが大切だと言われています。


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