世界観の意味・使い方とは?よくある誤用や言い換え・英語表現の紹介も
世界観とは何か知っていますか?作り方や創作によっては、独自の世界観と評価されることもありますが、実際の使い方を把握していないと誤用する可能性があります。今回は世界観の使い方だけでなく、意味や英語表現、言い換えも紹介します。
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世界観の意味とは?
世界観の意味とは「世界の見方」
広義としては、世界についての見方・考え方のことを指します。1790年に登場した哲学書「判断力批判」に登場した用語とした初めて使われて以降、哲学的な意味合いで使われていました。
時代が進むにつれて哲学の幅を超え、宗教や美術方面でもこの言葉が使われるようになりました。現在では創作界隈に多くみられており、作家特有の作風や、フィクションで作られた世界の設定を指して使われています。
哲学に見られる世界観について
元々の意味である、哲学的な意味合いでは、人と人の関係性やその運命だけでなく、自然と社会に対する関係性に対する問題に答えようとするものです。
また、人生観や生き方に結びついた問題であると同時に、理想や善といった意思的側面や行動原則といった指針を指し示すものでもあります。
創作にみられる世界観について
今日ではゲームやライトノベルといった創作物に対して使われている世界観には、「設定」として使われる以外にも、作者の「作風」としても使われるようになりました。
設定として使われている場合は、フィクションで登場した世界の定義・構成するルールを指しています。このルールから離れた会話や、設定を無視した展開を物語に組み込むと世界観が破綻してしまい、物語に違和感が生まれてしまいます。
作風として使われている場合は、表現的制約を指しています。例えば、魔法使いの成長を描くファンタジー小説の設定ではロボットが存在していても、作風のためにロボットが登場しないということになります。このような制約は、雰囲気を統一させるためだったり、表現上の足枷としても使われています。
独自の世界観の作り方
創作するにあたって、ありきたりなものではなく、他の作者とは一風変わったものを作りたいと悩むことがあります。そのための作り方としては、アイディアを絞り出して取捨選択していくものです。作り方を具体的に述べると、思いついたアイディアを書き出し、その中からありきたりなものを除外し、組み合わせていくことです。
この作り方から誕生した設定に対して、生まれた原因を突き詰めていくことも必要です。そうすることで、フィクションながらも物語にリアリティが出てきて、しっかりとした構成が完成します。また、突き詰めていくうちに新しいアイディアが閃き、舞台や歴史が広がるので、見た人を引き込む創作物に育ちます。
世界観の正しい使い方と誤用は?
世界観の正しい使い方
元々の意味は、哲学において重要な課題である、世界の意味や本質や、自分とは何かといった現実をみたときに導き出される認識を指しており、世界構築に重要な要素として使われていました。
現在、主に使われている意味合いとしては、作られた世界の設定や構成に対して使われるだけでなく、作者が作り出す独自の作風に対して使われています。
そのため、哲学的な使い方としては、人間・自然・社会を媒介するものを指し、創作界隈的な使い方としては、作者や物語を指して使うのが正しい使い方とされています。
世界観の誤用
主な誤用としては、ライトノベルや漫画といった創作作品自体を指たり、人物の雰囲気に対して使われることが大半です。例としては、歌手の世界観を「歌手が作り出す独自の雰囲気」として誤用されていますが、正しい意味の使い方としては「歌手が持つ世界に対する考え方」ということになります。
こちらの記事では、孤高な人の意味についてまとめられています。孤独や一匹狼に似た意味を持つ言葉である孤高は、自分の道を信じるといった意味を持ちます。こちらの記事を読んで、世界観と同じように誤用されがちな孤高や、類語表現についても詳しく学んでみましょう。
世界観の言い換え方は?
世界観の言い換え方①人生観
世界観の言い換え方その1は、人生観です。人々が持つ人生に対して抱く観念のことで、人生の見方や理解として使われています。人によっては生涯変化ないこともあれば、創作物や人間関係といった影響を受けて多彩な変化を遂げることもあります。
人生観には難解なものから簡潔なもの、人生の目標や生き方についての指針といった、幾多の種類があります。情緒的な要素を含むことが多く、事実よりも態度や価値に関係する面が大きく現れています。
世界観と人生観は、その人が見たままの観念や世界や人生に対して独自の考えを持っているという類語関係を持っているため、言い換えができると言えます。しかし、世界そのものを指す場合と、人生そのものを指すといった、微妙に違う意味合いを持つため、使い方に注意する必要があります。
世界観の言い換え方②思想
世界観の言い換え方その2は、思想です。人が生活している中で、自分とその周囲に対するものや、自分が感じ取れる物事に対して抱く考え方のことです。時代ごとに占める思想の時制のことを「思潮」と呼びます。
広義的には精神的な活動のことを指しますが、厳密には総合的な認識を理解しようとする理性の働き、または理解された対象を意味します。そのため、思考活動だけでなく、人が持つ想像力や感情をふくめた心の変化も含まれています。
世界観と思想は、その人が思い浮かんだことや自身を支配するものの見方という類語関係を持っているので、言い換えができると言えます。また、思想家と呼ばれる人は独自の世界観を所持しており、等に中国哲学においては様々な思想家を生み出していきました。
世界観の言い換え方③信念
世界観の言い換え方その3は、信念です。とある事柄を正しいと考え、信じ抜くことです。宗教的な意味合いでは、信仰心とも呼ばれています。
認識論において、信念と知識は哲学的研究とされています。ギリシャの哲学者「プラトン」が出した対話篇「テアイテトス」の影響により、哲学は知識を正当化された信念と定義されています。一部の認識論者は、正当化された信念の定義に疑問を投げかけているため、議論次第では変更される可能性もあります。
世界観と信念は、どちらもその人が信じている思考という類語関係が存在するので、言い換えできると言えます。この二つは人生経験や創作物からの影響が蓄積されて誕生したものとも言われています。
世界観を英語で言うと?
世界観の英語表現①unique(ユニーク)
世界観の英語表現その1は、unique(ユニーク)です。日本語に翻訳すると「独特な」や「比類のない」、「唯一の」という意味になります。unique自体がポジティブなニュアンスのある単語なので、使いやすい表現です。
- ・A unique way of seeing things(独自の世界観で物事を見ている)
- ・A 3 year old child also has its own view of the unique(3歳の子供は独自の世界観を持っている)
- ・There is a large unique of the scale in the thought she has(彼女が持っている考えには大きな世界観があります)
unique(ユニーク)を使った世界観の表現方法
世界観の英語表現②worldview(ワールドビュー)
世界観の英語表現その2は、worldview(ワールドビュー)です。世界観をそのまま直訳した単語で、シンプルに使うことが可能です。
- ・She has her very own worldview(彼女は彼女自身の世界観を持っています)
- ・Their worldview is very narrow(彼らの世界観はとても狭い)
- ・The open nature of the nomadic worldview is pointed out(遊牧民が持つ世界観の開放的な性質が指摘されている)
worldview(ワールドビュー)を使った世界観の表現方法
こちらの記事では、社会人の勉強方法についてまとめられています。仕事を円滑に行うために資格を取ったり、様々な分野を手広く活躍するためには、それに対応した勉強が必要になります。英語も例外ではありません。こちらの記事を読んで、英語でのやり取りを可能にしたり、資格を取得して転職や出世していきましょう。
自身の世界観を開拓していこう!
誤用されがちな世界観の元の意味は、その人から見たものの見方です。主な構成は人生経験や創作物の影響に関係があります。視野が狭いまま人生を過ごすと、世界観も狭いままになり、自由な行動が出来ません。人生を広くするためにも、自分だけでなく周囲の環境にも目を向けて、幅広い指針を作り出しましょう。
広くなった世界観が生み出すアイディアはその人特有のものです。なので、開拓された世界観を創作に組み込んでいけば、他の創作物とは違った楽しみがある物語が生まれます。物語の作り方さえ分かっていれば次々に誕生していくので、物語の幅を広げるためにも、世界観を広げていきましょう。
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