8月の時候の挨拶40選!季語や上旬・中旬・下旬別の書き出し・結びとは?
仕事やかしこまった手紙にかかせないのが時候の挨拶ですね。一年で最も暑い8月の時候の挨拶にはどのようなものがあるかご存知でしょうか。8月でも上旬、中旬、下旬で季語や挨拶文も変わってきます。今回は8月の時候の挨拶を文例も併せてご紹介します。
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目次
時候の挨拶と季語について
時候の挨拶とは頭語の後に続く礼儀文のこと
時候の挨拶とは、手紙の頭語の後に続く書き出しの礼儀文のことです。季節や天気に応じた言葉を用いるのが特徴です。インターネットが普及した昨今、手紙を書くことが少なくなってきましたが、季節にちなんだ丁寧な挨拶から始まる手紙は、日本特有の文化ともいえるでしょう。
時候の挨拶には漢語調のものと口語調のものがあります。漢語調は短くした季節の言葉で、ビジネスシーンなどのかしこまった場面によく用いられます。口語調は話し言葉のような雰囲気で、カジュアルな手紙や親しみを込めて送る文書の場合などに使うことができます。
漢語調の場合は、季節の言葉の後ろに「~の候」や「~のみぎり」「~の折り」といった言葉を付けます。「候」とは、季節を表す言葉です。
8月の季語について
手紙に季語を入れると文章が味わい深くなりますね。8月の季語には、夏ならではの行事や食べ物、動物、植物など様々なものがあります。また、8月は暦の上で秋に入る季節でもあるので、季語の中には秋のものも含まれます。下記の表では8月の季語の一部をご紹介していますので、参考にしてみてください。
8月の季語
時候 | 季夏 | 晩夏 | 残暑 | 早涼 | 立秋 |
食べ物 | スイカ | 南瓜 | 冷やし中華 | 小豆 | さやえんどう |
動物 | 蝉 | ひぐらし | とんぼ | カブトムシ | ツクツクボウシ |
植物 | 向日葵 | ホウセンカ | 蓮 | 芭蕉 | 桃の実 |
行事 | 夏休み | 盆踊り | 花火大会 | ねぶた | 終戦記念日 |
生活 | 相撲 | 燈ろう | 送り火 | 盆支度 | 精霊船 |
以下の記事では、8月生まれの赤ちゃんの名前をご紹介しています。8月の異名にちなんだ名前や季語、食べ物、誕生花など、さまざまな視点から男の子と女の子の名前をご紹介していますので、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね。
8月の時候の挨拶で気を付けること
地域によって暑さが異なる
8月の時候の挨拶で気を付けることは、地域によって暑さが異なるということです。遠方に住む人に手紙を送る場合、自分の住んでいる地域とは気候が違うことがあります。そういったときは相手の居住地に合わせて時候の挨拶を決めるのがよいでしょう。
他にも、季節感が違う場合も失礼に当たります。例えば、冷夏なのに「炎暑の候」などと書いてしまうと、何も考えずに書いた手紙だと思われてしまうかもしれません。手紙を書くときの気候や季節感に合わせて、適切に使い分けるようにしましょう。
立秋は8月上旬
8月の時候の挨拶で気を付けることは、立秋が8月上旬だということです。立秋とは暦の上では「秋の始まり」という意味になります。実際には8月はまだ夏で非常に暑い日もありますが、立秋を過ぎると季語も「残暑」を使うようになるので注意が必要です。
時候の挨拶は、私たちが肌で感じる夏の暑さとは違うことがよくあります。また同じ8月でも上旬、中旬、下旬で季節感も変わり、時候の挨拶も変わってきます。間違った季節の挨拶を使わないように、そのときそのときに合った言葉を選ぶようにしましょう。
以下の記事では、「夏」のつくかっこいい単語や夏を表す言葉をたくさんご紹介しています。意外と知らない夏に関する言葉を学んで、普段の生活に活かしてみてはいかがでしょうか。
8月上旬の時候の挨拶【書き出し・結びの文例】9選
8月上旬の季語
8月上旬の季語には、盛夏、大暑、猛暑、酷暑、梅雨明け、朝顔などがあります。8月8日頃が立秋になりますので、その前まで8月上旬の季語が使えます。
8月上旬の時候の挨拶|手紙の書き出し5選
8月上旬の時候の挨拶を使った手紙の書き出しには、8月上旬の季語である猛暑や大暑を使って文章を作りましょう。気心の知れた友人や親しい人に手紙を送る場合は、堅苦しい挨拶ではなくやわらかい口調の口語調を使うのが一般的です。以下に例文を紹介していますのでご覧ください。
- ・猛暑が厳しい日が続いておりますが、健やかにお過ごしでしょうか。
- ・太陽に向かって咲く向日葵のように、元気な毎日をお過ごしのことと存じます。
- ・うだるような暑さが続いておりますが、ご家族の皆様お変わりありませんか。
- ・蝉の声が賑やかに降りしきる季節となりました。
- ・冷たいスイカやかき氷が美味しい季節になりましたが、皆様お元気でしょうか。
8月上旬の時候の挨拶 手紙の書き出し一覧
8月上旬の時候の挨拶|手紙の結び4選
8月上旬の時候の挨拶を使った手紙の結びには、これから夏本番になることや夏休みに関する言葉などを用いましょう。親しい間柄であれば、食べ物や植物の名前を使って親しみを込めた結びにするとより親近感が出るでしょう。
- ・夏バテなどなさいませんように、どうかご自愛ください。
- ・夏休みにお会いできるのを楽しみにしております。
- ・寝苦しい夏の夜が続きますが、お互い元気でこの夏を乗り切りましょう。
- ・健康には十分注意し、夏風邪など召さないようにご自愛ください。
8月上旬の時候の挨拶 手紙の結び一覧
8月中旬の時候の挨拶【書き出し・結びの文例】9選
8月中旬の季語
8月中旬の季語には、残暑、納涼、晩夏、土用、お盆などがあります。立秋が大体8月8日頃から8月22日頃までになるため、この間に8月中旬の季語が使えます。
8月中旬の時候の挨拶|手紙の書き出し5選
次は8月中旬の時候の挨拶を使った手紙の書き出しをご紹介します。暦の上では秋が始まっていますが、一年で最も暑い時期ということもあり体調を気遣うようなものが多くなっています。暑い中でも元気をもらえるようなイベント事などを話題にしてみるのもいいでしょう。
- ・お盆を過ぎて少し涼しく感じられる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
- ・立秋を過ぎ暦の上では秋を迎えましたが、お健やかにお過ごしでしょうか。
- ・夏の疲れが身体に出やすい頃になりましたが、お変わりありませんか。
- ・早いもので毎年恒例の夏祭りが近づいてきましたね。お元気ですか。
- ・子どもたちは太陽の下で毎日元気に遊んで、真っ黒に日焼けしています。
8月中旬の時候の挨拶 手紙の書き出し一覧
8月中旬の時候の挨拶|手紙の結び4選
次は、8月中旬の時候の挨拶を使った手紙の結びです。結びの言葉を書く際に注意する点は、書き出しの時候の挨拶で使った言葉を繰り返さないことです。最初に触れたことにもう一度触れると、くどい印象を与えてしまいます。最後の挨拶になる結びの言葉は、相手の健康や幸せを願う文章を書きましょう。
- ・厳しい残暑が続いていますが、皆様元気にお過ごしください。
- ・立秋を過ぎても尚暑い日が続いておりますので、くれぐれもご自愛ください。
- ・盆明けから暑さもやわらぎ過ごしやすくなりましたが、体調変化にはお互い気を付けましょうね。
- ・今度お会いできるときには、夏の思い出話を楽しみにしております。
8月中旬の時候の挨拶 手紙の結び一覧
以下の記事では、お礼の手紙の書き方をご紹介しています。普段手紙を書かない人には、いざ書こうと思っても何を書いたらいいのか悩みますよね。また手紙を送る相手によっても書き方は変わってきます。そんなときに参考になる例文もありますのでぜひご覧ください。
8月下旬の時候の挨拶【書き出し・結びの文例】9選
8月下旬の季語
8月下旬の季語には、早涼、初秋、秋暑などがあります。この時期になると虫の鳴き声が聴こえたり、秋の気配も感じられるようになりますね。暦の上では8月22日頃から「処暑」に入ります。処暑は暑さが収まるという意味ですので、時候の挨拶も夏の終わりと秋の訪れを表したものが多くなります。
8月下旬の時候の挨拶|手紙の書き出し5選
次は8月下旬の時候の挨拶を使った手紙の書き出しをご紹介します。8月下旬からは、だんだんと暑さも落ち着き秋の気配が漂うようになります。時候の挨拶も秋の始まりを感じさせるものが多くなっています。以下の例文をご覧ください。
- ・夏の暑さも峠を超えたようで、幾分過ごしやすくなりましたがお元気でいらっしゃいますか。
- ・朝夕は窓の外から虫の鳴き声が聴こえるようになりましたが、お健やかにお過ごしでしょうか。
- ・ツクツクボウシが鳴き始め、夏の終わりを感じられる季節になりましたね。
- ・八月もあとわずかとなりましたが、夏の疲れは溜まっていませんか。
- ・花火大会や夏祭りも終わり、少し寂しいですが秋の訪れを感じています。いかがお過ごしでしょうか。
8月下旬の時候の挨拶 手紙の書き出し一覧
8月下旬の時候の挨拶|手紙の結び4選
続いては、8月下旬の時候の挨拶を使った手紙の結びです。実際にはまだまだ暑い夏が続いているかもしれませんが、夏の終わりを感じられるような内容で簡潔に締めくくるとよいでしょう。
- ・朝晩だいぶ涼しくなりましたね。お身体に気をつけてお過ごしください。
- ・残り少ない夏休みを、どうか皆様元気で過ごしください。
- ・秋の気配を感じる今日この頃、どうかお身体大切になさってください。
- ・冷房の効き過ぎで体調を崩されませんように、どうかご自愛くださいませ。
8月下旬の時候の挨拶 手紙の結び一覧
以下の記事では、「お元気で」の敬語や類語、別れの挨拶の例文などをご紹介しています。お別れの手紙はどのように書き始めるのかわからない方も多いのではないでしょうか。こちらでは別れの挨拶の言い換えや手紙を締めくくる言葉もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ビジネスシーンで使う8月の時候の挨拶文例13選
8月上旬の時候の挨拶文例【ビジネスシーン】5選
ビジネスシーンで使う8月上旬の時候の挨拶をご紹介します。親しい人に送る手紙と違い、ビジネスシーンでは漢語調の時候の挨拶がよく使われています。漢語調を使うとかしこまった雰囲気になり、上司や取引先などに出しても恥ずかしくない堅実な印象になります。
8月上旬では、「盛夏の候」「大暑の候」「猛暑の候」「酷暑の候」などがよく使われます。8月上旬とは立秋の前までを指しますので、大体8月7日頃までこの時候の挨拶を使用できます。
- ・盛夏の候、○○様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
- ・大暑の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
- ・猛暑の候、貴社ますますご隆盛のことと大慶に存じます。
8月上旬の時候の挨拶【ビジネスシーン】書き出し一覧
- ・炎暑いよいよ厳しくなりましたが、皆様方のご健勝をお祈り申し上げます。
- ・暑さ厳しき折、皆様の益々のご健勝と貴社のご発展を心よりお祈り申し上げます。
8月上旬の時候の挨拶【ビジネスシーン】結び一覧
8月中旬の時候の挨拶文例【ビジネスシーン】4選
次は、ビジネスシーンで使う8月中旬の時候の挨拶です。8月中旬になると、立秋が過ぎてお盆を迎える時期になります。よく使われる時候の挨拶は「残暑」「立秋」「暮夏」などです。8月8日から22日頃まで使用できます。
- ・残暑の候、平素は格別なご高配を賜り厚く御礼を申し上げます。
- ・立秋の候、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
8月中旬の時候の挨拶【ビジネスシーン】書き出し一覧
- ・季夏のみぎり、皆様におかれましてはくれぐれもお身体ご自愛くださいませ。
- ・立秋とは名ばかりでまだまだ暑い日が続きますので、ご健康には一段とご留意くださいませ。
8月中旬の時候の挨拶【ビジネスシーン】結び一覧
以下の記事では、上司や目上の人に対するビジネスメールの書き方をご紹介しています。書き出しから返信の仕方まで分かりやすくまとめてありますので、こちらも参考にしてみてください。
8月下旬の時候の挨拶文例【ビジネスシーン】4選
次は、ビジネスシーンで使う8月下旬の時候の挨拶です。8月下旬によく使われる時候の挨拶は、「秋暑」「納涼」「早涼」「初秋」などです。
- ・早涼のみぎり、皆様にはますますご壮健のこととお喜び申し上げます。
- ・処暑の候、時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
8月下旬の時候の挨拶【ビジネスシーン】書き出し一覧
- ・残炎の折柄、何卒ご自愛くださいませ。
- ・酷暑が続き秋が待ち遠しい今日この頃ですが、くれぐれも風邪など召しませぬようご自愛ください。
8月下旬の時候の挨拶【ビジネスシーン】結び一覧
8月の時候の挨拶を使ってワンランク上の手紙を書こう
今回は8月の時候の挨拶を上旬、中旬、下旬とビジネスシーンに分けてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。日ごろなかなか手紙を書かないという方も、たまにはお礼の手紙や暑中見舞いなどを書いてみるのもよいかもしれませんね。
そのときには、手紙を送る相手の居住地や自分との関係性を踏まえて、より合った時候の挨拶が書けるようにこの記事を参考にしてみてくださいね。
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