「お元気で」の敬語は?別れの挨拶例文&手紙の書き方・類語や英語表現も
「お元気で」という言葉についてご紹介していきます。お元気での敬語や類語、別れの挨拶文や「どうぞお元気にお過ごしください」といった締める言葉を使った手紙の書き方をおさらいしていきましょう。また、英語での表現についてもご紹介します。
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目次
「お元気で」の意味・使い方・敬語は?
「お元気で」は使い方次第で意味が変わってくる
「お元気で」という言葉は、発言する側と受ける側の気持ちや関係性、その時の状態によって大きく意味が変わってきます。一般的に別れの際の挨拶や、手紙の文末として使われることが多くあります。対面の場合は言葉の雰囲気や表情が見えてきますが、手紙の場合前後の文章でどのような意味か読み解くことが必要です。
「お元気で」という言葉の中には、単純に「元気にお過ごしください」という意味や「もう二度と会う事はありません」という意思のもと別れの挨拶という意味を持つ場合もあります。また、少しの間会えないと分かっていて「また会いましょう」という意味を込めて使うこともあります。
「お元気で」の使い方①前向きな場合
「お元気で」という言葉を前向きな場合で使う時は、「どうぞお元気で、またきっと会いましょう」や「また会う日まで、どうぞお元気で」など、「お元気で」という言葉の前後に前向きな言葉を付けて使用します。この場合は、相手を思いやる気持ちや心配する気持ちの言葉が言葉の裏に隠されています。
一般的に「お元気で」を使う時は、しばらく会えないと分かっている相手の場合が多いので、また明日会うというような日常的に顔を合わせる相手には使いません。次回会うまでに時間が空くからこそ、また必ず再会したいという気持ちの言葉を前後に付けることで思いを伝える事ができます。
「お元気で」の使い方②悲観的な場合
「お元気で」を悲観的な場合で使う時は、お元気でという言葉の前に「さようなら」などの別れの言葉をくっつけるか、「もう会う事もないですが」というように、今後会う気持ちがないという強い意志の言葉を付けて使用します。相手に対して自分の意思をしっかり示したい時でないと、使わない強い言葉になることもあります。
恋愛関係の別れの時や、友人同士での喧嘩の後、仕事先でのトラブルなどその時の状況によっては「お元気で」の一言でも強い別れの意味を持つことがあります。あまり「お元気で」という言葉をかけられた事がない方からすると、強い意味がなくても悲観的に捉える方も多いので気を付けましょう。
「お元気で」の敬語は「ご自愛ください」
「お元気で」を敬語でいう場合は「ご自愛ください」が多く使われています。「お元気で」という言葉は、前後の文章によっては相手を思いやる気持ちから出る言葉ですが、あまり目上の人に使うには適切な言葉とはいえません。お相手の健康や健やかな生活を願うのであればご自愛くださいという言葉を使いましょう。
「ご自愛ください」という言葉は、相手の健康を思い気遣う時に使う労りの言葉です。「体を大切にお過ごしください」という思いが含まれており、「無理なさらないように」といった意味合いがあります。手紙に書く際、漢字を「慈愛」と間違えてしまうと「親が子を慈しみ、可愛がっているような深い愛情」という意味になってしまうので、間違えないように注意しましょう。また「ご自愛ください」の中に体という意味が入っているので、「お体を~」としてしまうと重複し間違った使い方になってしまいます。
「お元気で」の言い換え|別れの挨拶の言葉5選
「お元気で」の言い換えを使った別れの挨拶①「お変わりなく」
「お元気で」の言い換えを使った別れの挨拶1つめは「お変わりなく」です。別れ際や手紙の文末に「どうぞお変わりなくお過ごしください」と使います。基本的に「お変わりなく」は文の始めに「お変わりなくお過ごしでしょうか」と使う事が多いので、挨拶の言葉と結びの言葉で間違えて2度使わないように気を付けましょう。
また、「お変わりなく」や「お変わりありませんか」という言葉は、比較的近い間柄の方達に使われる言葉なので、目上の人に使う場合は先ほどご紹介した敬語の「ご自愛ください」のようにより丁寧な言葉を使いましょう。
「お元気で」の言い換えを使った別れの挨拶②「健やかにお過ごしください」
「お元気で」の言い換えを使った別れの挨拶2つめは「健やかにお過ごしください」です。「お元気で」という言葉同様に相手の健康を祈って使う言葉になっています。「皆様どうぞ健やかにお過ごしください」といったように使用します。こちらも文頭である前文でも「健やかにお過ごしのことと存じます」とも使えます。
「お過ごしくださいませ」という語尾にすることでより上品になりますが、あまりかしこまった言い方をするとおかしい間柄の時は「お過ごしください」を使いましょう。こちらは敬語なので目上の方に使っても失礼ではありません。また「健やかな1年になりますように」という一言添えとしても使えます。
「お元気で」の言い換えを使った別れの挨拶③「お会いできるのを楽しみに」
「お元気で」の言い換えを使った別れの挨拶3つめは「またお会いできるのを楽しみにしています」です。こちらの言葉は「お元気で」という別れ際の挨拶に比べて「楽しみ」という言葉を使っていることで、相手への好意を表すことができます。そのため相手の方に好印象を与えることができ、次回へ繋がっていきます。
今回が初めて会った方などまだ関係が浅い方に使う事もできますし、なかなか会えない親交の深い方に使う事もできます。このままでも目上の方に使っても問題ないですが、より丁寧な敬語にするのであれば「またお目にかかれるのを」という言葉に変えると敬う気持ちが表せます。
「お元気で」の言い換えを使った別れの挨拶④「さようなら」
「お元気で」の言い換えを使った別れの挨拶4つめは「さようなら」です。「お元気で」には、使い方でご説明したように決していい意味で使う場合だけではありません。相手に対しての健康面での気遣いという気持ちはなく、「どこかで元気でいて」というような突き放した言い方をすることができます。
その場合は「さようなら」を「お元気で」の前後にくっつけるか、「お元気で」という言葉の代わりに「さようなら」を使う事もあります。相手からの返信や反応はいらないという捨て台詞のような言い回しになります。
「お元気で」の言い換えを使った別れの挨拶⑤「御達者で」
「お元気で」の言い換えを使った別れの挨拶5つめは「御達者で」です。「達者」という言葉には学問や技芸などの物事が優れていて巧みなことという意味がありますが、その他に「身体が丈夫」や「健康なさま」という意味もます。そのため「御達者で」は「元気でいてね」という意味が込められています。
「達者」という言葉は、決して目上目下という関係によって使い分けなければならない言葉ではないのですが、目上の人に使った場合あまり良い印象を受ける方は少ないので、上司など目上の人には避けた方が無難です。
「お元気で」を使った手紙の書き方は?
「お元気で」を使った手紙の書き方①久しぶりの相手への手紙
「お元気で」を使った手紙の書き方1例めは「久しぶりの方」に出す手紙です。久しぶりに連絡を取る方には、相手の今を気遣う前文を入れた後に自分の近況や手紙の要件を書き、最後に「お元気で」で結びましょう。
例「お久しぶりです。最近は朝夕がめっきり冷え込んできましたが、風邪などひかれていませんでしょうか?(ここで手紙をかいた要件)では、またお目にかかれるのを楽しみにしています。お元気で。」
「お元気で」を使った手紙の書き方②年賀状
「お元気で」を使った手紙の書き方2例めは、年賀状です。手紙と聞くと、便せんや封筒を使ったものが多いですが、年賀状やハガキに手紙を書くこともあります。その際は端的に新年の挨拶や結婚の挨拶に加え、相手に「また飲みに行きましょう」といったような個人的な言葉を加え、最後は健康を願う言葉で結びます。
例「昨年は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。今年もたくさん集まれたら嬉しいですね!今年も〇〇さんがお元気で過ごされますように。」または後輩の場合などは「元気に頑張ってください」と繁栄と健康を願います。
「お元気で」を使った手紙の書き方③感謝を伝える際の手紙
「お元気で」を使った手紙の書き方3例めは「感謝を伝える手紙」です。何かお手伝いなどお世話になったことがあった時や、贈り物を受けた時、日頃の感謝を伝える時などの最後にも「お元気で」を使っていきましょう。
例「(前文略)先日は素敵な贈り物をありがとうございました。新鮮な旬の味覚を家族皆でいただきました。いつもお心使い頂きありがとうございます。どうぞお元気で。今度家族で伺えるのを楽しみにしております。」
近年メールの普及により「レターセットを買って手紙を書く」ということが減ってきている人も多いのではないでしょうか。そもそも手紙は日本では薄く細長い木の板に墨で文字を書いて届けさせるという通信手段でした。平安時代には既に紙にかく風習となり、今の様な郵便がはじまったのは明治4年の東京大阪間の郵便事業だったとされています。創業当初、郵便制度を普及する為、地元の名士に身分を与え「公務」として業務を請け負わせたことで、短期間のうちに全国に郵便取扱所が広まり急速に普及していきました。離れた人へ人の想いを運ぶ手紙はこうして始まったのです。
「お元気で」の類語・英語表現は?
「お元気で」の類語は「ご無事に」や「どうぞお気をつけて」
「お元気で」には様々な類語があります。先にご紹介した「ご自愛ください」や「健やかに」も類語ですが、他には「ご無事に」や「どうぞお体にお気をつけてください」といったような類語もあります。「ご無事に」はどこかへ旅立つ人や何かに挑戦する人に使います。送る相手や文脈に合わせて類語を使い分けていきましょう。
「お元気で」の英語①Takecareallofyou!
「お元気で」の英語表現で一番使われるのは「Take care」です。直訳は「気を付けて」という意味ですが、別れ際に使う事で「元気でね」「お大事に」という意味になります。「Take care,all of you」で「みんな元気でね」という言葉になります。
英語表現②Goodlucktoyou!
「お元気で」という意味に違い英語表現として「Goodluck to you」があります。「幸運を祈る」という意味としられているGoodluckには「元気でね」という意味も含まれています。「to you」でなく「everyone」にしてみんなに向けて言う事も多いです。
また「I hope to see you all again sometime」というまたいつか会おうという英文も「元気でいてね」という意味で使うことができます。このように、英語ではニュアンスが似てるものを「お元気で」という意味として使っています。
お元気でを正しく使用して手紙を書いてみよう!
いかがでしたでしょうか。「お元気で」という言葉に含まれる意味や敬語と類語、英語表現などをご紹介いたしました。これを機に手紙の書き方を再確認して、久々に誰かに手紙を書いてみてはいかがでしょうか。皆様もどうぞお元気でお過ごしください。
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