共々(ともども)の意味は?類語や敬語は?使い方や例文10選!家族/夫婦
今回は普段からよく使う共々という言葉の使い方や意味を詳しく紹介していきます。日常生活では意味もわからずに使っている言葉が溢れているものです。共々はともどもという読み方で合っているのかも自身がない人が多いと思います。ぜひ今回の記事をきっかけに家族や親子で共々の本当の意味を知ってほしいと思います。
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「共々」の意味は?
「共々」の意味は「そろって」「ともに」「同じ状態であるさま」
「共々」の意味は、揃って、ともに、同じ状態であるさまという意味です。揃ってやともにはご存知の方も多かったと思います。一番わかりやすいのが夫婦で使う場合です。夫婦共々とは夫婦ともに、という意味になるのです。同じ状態であるさまとは、同じ目的を持って同じ行動をしている様子ということです。
会社や学校、部活、サークル等団体に当てはまることです。こういった団体でも共々と使うことができるのです。また「共」という漢字がつく言葉を見ても共々の意味が納得できると思います。「共」がつく言葉は「共演」や「共学」です。ともに演ずる、ともに学ぶという意味になります。
「共々」の読み方は「ともども」
「共々」の読み方はともどもです。「々」という繰り返し符号がつく言葉はたくさんあります。益々・段々・堂々などありますが、これらは同じこと言葉を繰り返して読みます。しかし共々はともともとは読みませんのでご注意ください。
また、共共というように踊り符号を使わなくても間違いではありませんが、読みやすさを考えると「共々」がいいかと思います。共々という言葉は副詞で敬語にはなりません。共々と一緒に敬語表現をつけることで敬語として成り立つようになります。
「共々(ともども)」は敬語にはならない
「共々(ともども)」と聞くと一見、敬語のように聞こえます。「共々」は自分のことをへりくだる意味合いを含みますが謙譲語にはなりません。「共々」のあとに来る文章で敬語になりますので、使う場合は敬語表現を間違わないようにする必要があります。
「共々」の使い方は?
「共々(ともども)」の使い方は①夫婦共々・親子共々
「共々(ともども)」の使い方1つ目は夫婦共々、親子共々という使い方です。一度は絶対に使ったことのある、使うことになる使い方だと思います。よく結婚式のスピーチなどである、夫婦共々よろしくお願い致します。や親子共々お世話になっております。など使い方は様々です。
ただ注意していただきたいのが、「共々」は目上の人に対して使うのはふさわしくありません。自分が相手よりも立場が下のときに使う言葉なので、ご夫婦共々今後もよろしくお願い申し上げます。や、ご家族共々お元気にお過ごしください。などは間違った使い方になります。
「共々(ともども)」の使い方②弊社共々
「共々(ともども)」の使い方2つ目は弊社共々です。この使い方はビジネスシーンで使うことが多々あります。取引先に対して「弊社共々よろしくお願い致します。」などと使います。弊社の他には社員共々や社長共々と使うこともあります。
目上の人に対してはふさわしくないですが、お客様や取引先に対して自分の会社側のことを言うときは目上の人を含めても正しい使い方になります。「弊社は社長共々お客様を第一に考えております。」などと使うこともできるのです。
「共々(ともども)」の使い方③共々のみで使う
「共々(ともども)」の使い方3つ目は共々を単体で使うことです。今まではともどもの前に人が絶対に含まれていましたが、共々のみで使う場合は、共々に含まれる事柄が明らかにわかっている場合はその対象を省略することができるのです。
例えば長く家族付き合いのある方が引っ越しをすることになった時などは、共々、寂しく悲しい気持ちでいます。というように使います。同じように、共々、楽しみにしております。と使う場合もあると思います。このように使い方を正しく使うととても便利になるのです。
「共々」の例文10選|前半
「共々」の例文①「夫婦共々よろしくお願い申し上げます」
「共々(ともども)」の例文1つ目は夫婦の場合に使う例文です。共々はビジネスシーンで使われることがほとんどですが、夫婦の場合は冠婚葬祭で親族が集まる時の挨拶や年賀状、親しくしている人への挨拶で使うことが出てくることと思います。その際の例文としては「今後とも、夫婦共々よろしくお願い申し上げます」です。
また結婚式でのスピーチで使う場合、重ね言葉や忌み言葉になるのではとご心配される方もいると思いますが、「共々」はそういった言葉ではありませんので使っても問題ありません。忌み言葉について説明されている記事も併せて御覧ください。
「共々」例文②年賀状「家族共々お世話になっております」
「共々(ともども)」の例文2つ目は家族で使う場合の例文です。家族の場合は新年のあいさつや年賀状、日頃からお世話になっている方に対して使うことが多いと思います。年賀状で使う場合の例文は「昨年は家族共々お世話になりました。今年もまた変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます。」です。
「共々」の例文③お礼状「家族共々喜んでおります」
「共々(ともども)」の例文3つ目は親戚や友人などから贈り物が届いた時のお礼状で使える例文です。「お世話になっております。○○を頂きありがとうございました。家族共々大変喜んでおります。」です。近年核家族が増え、親戚とは遠く離れて暮らしている方が多いと思います。親戚から届いた時はぜひご活用ください。
疎遠になっている分、お礼状を丁寧に出すことで関係は続いていくと思います。「家族共々」とつけるだけで、ご家族皆さんの顔が浮かび、相手も嬉しい気持ちになります。また「お近くにお越しの時はぜひお立ち寄りください。家族共々楽しみにしています。」の一文を加えると更に喜ばれると思います。
「共々」の例文④挨拶「親子共々仲良くしてください。」
「共々(ともども)」の例文4つ目は親子で使う場合の例文です。親子で使う場合は堅苦しくない場面で使う場合が多いと思います。またほとんどの場合、母親が使うことが多いです。例えば子供が入園、入学した時にできたママ友に対してです。「〇〇の母の〇〇です。これから親子共々よろしくお願い致します。」などです。
入園、入学時は保護者の懇談で自己紹介をする機会が必ずありますので、その時はぜひ「親子共々よろしくお願い致します。」をご活用ください。
「共々」の例文⑤紹介「親子共々楽しめる施設です。」
「共々(ともども)」の例文5つ目は知人に施設を紹介する時などに使う例文です。「新しくできた〇〇という施設は親子共々楽しめる施設です。」といったように使います。
最近はブログやSNSをやっている方が多いと思いますが、それらへ投稿するときにも使える文言になっています。ぜひ機会がありましたら使ってみてください。
「共々」の例文⑥お客様に「弊社共々よろしくお願い致します。」
「共々(ともども)」の例文6つ目は会社がお客様に対して使う場合です。ビジネスシーンで「共々」を使うのは相手よりも自分の立場が下であるときに使います。商品を購入したお客様に対して送る例文は「〇〇がお客様にとってより良い物になるよう、弊社共々願っていおります。今後もよろしくお願い致します。」です。
仕事ではお客様に対してお礼状を出すことも多いと思います。そのときには「弊社共々」と加えるだけでとても大切にされている印象を受けるので、「弊社共々」を使うことは必要です。
「共々」の例文10選|後半
「共々」の例文⑦取引先「弊社共々、〇〇会社をお願い致します。」
「共々(ともども)」の例文7つ目は取引先に対して使う例文です。子会社も取引をしている場合の挨拶の例文は「本年も弊社共々、〇〇会社をよろしくお願い致します。」です。取引先に連絡を行う際、「弊社共々」「担当〇〇共々」などと使います。取引先に対しては自分の上司でも立場は下になるので「共々」を使います。
「社長共々感謝しております。」などと使うこともできます。使い方を間違えると大変失礼に当たるので注意してください。お礼状の書き方の関連記事がありますのでぜひごらんください。
「共々」の例文⑧「共々楽しみに待っております。」
「共々(ともども)」の例文8つ目は「共々」を単体で使う場合の例文です。今までは共々の前に家族、親子など特定するものがついていましたが、単体で使う場合もあります。それは相手が誰のことを指しているのか特定できる場合です。
会話やメールの中で使うことが多くなると思いますが、「〇〇が訪れるのを共々楽しみに待っています。」と使います。このように文頭に置くことができると会話もスムーズになります。
「共々」の例文⑨部活「部員共々来場をお待ちしています。」
「共々(ともども)」の例文9つ目はサークルや部活で使う場合の例文です。試合や舞台、演奏などの本番で普段から応援してくれている人たちへの手紙です。「○月○日に定期演奏会があります。部員共々、皆様のご来場を心よりお待ちしています。」といったように作ると気持ちが伝わります。
「共々」の例文⑩「役員共々支援賜りますようにお願い致します。」
「共々(ともども)」の例文10個目は〜協会や〜会といった団体の役員が日頃から支援している人に対して使う例文です。「役員も新体制となりましたが、今後も変わらず尽力していく次第でございます。役員共々支援賜りますようにお願い申し上げます。」といったように使います。
役員という重要な立場からの場合、敬語表現を間違えないよう気をつけて使っていただきたいと思います。敬語についての関連記事がありますのでぜひご覧ください。
「共々」の類語4選
「共々」の類語①「一緒に」意味は「同じ」
「共々」の類語1つ目は「一緒に」です。「一緒に」は共々のようにへりくだった意味を含まないので、使いやすい言葉です。日常的に使う機会がい多いと思います。「一緒に」という言葉の意味はともに。同じことをする、一つにするという意味を持ちます。共々をどのように言い換えるのかを紹介します。
目上の人に対して「家族共々でお越しください」というのは大変失礼に当たるので、「一緒に」で言い換えると、「家族ご一緒に起こしください」というようになります。「親子共々美味しくいただきました。」は「親子で一緒に美味しくいただきました」となります。とてもわかり易くなったと思います。
「共々」の類語②「ともに」意味は「一緒に」
「共々」の類語2つ目は「ともに」です。「ともに」という言葉の意味は一緒に、同時に、どちらもという意味です。「ともに」という言葉は日常会話で使うことが多いです。例えば「明日親子共々そちらに向かいます。」を言い換えると「明日息子とともにそちらに向かいます。」となります。
「夫婦共々風邪を引いています。」を言い換えると「夫婦ともに風邪を引いています。」となります。自分のことを話すときに「ともに」を使う場合は特定される人物を「ともに」の前に置くのが適当とされると思います。夫とともに、息子とともになどです。日常会話で知らずのうちに使っていると思います。
「共々」の類語③「引き連れて」意味は「連れていく」
「共々」の類語3つ目は「引き連れて」です。「引き連れて」の言葉の意味は人を連れて行くこと、連れ立って行動することです。「引き連れて」は目上の方と話す時によく使います。「夫婦共々お邪魔させていただきます。」を言い換えると「妻を引き連れてお邪魔させていただきます。」となります。
「共々」の類語④「同伴で」意味は「連れて」
「共々」の類語4つ目は「同伴で」です。「同伴で」の意味は一緒に連れてという意味です。保護者同伴、父兄同伴という言葉を聞いたことはあると思います。「保護者共々参加をお待ちしています。」という言い方は少し違和感があります。こちらを言い換えると「保護者同伴で参加してください」となります。
日常会話ではなかなか「同伴で」という言葉は出ないかもしれません。文章を作る機会がありましたら「同伴で」というふうに言い換えて見てください。
「共々」の意味や使い方を理解し活用しましょう
「共々」という言葉はとても使いやすくビジネスシーンでも度々使う言葉です。意味や正しい使い方を理解し活用することで、周囲から認められていきます。類語をうまく使いながら日常生活でも活用していってほしいと思います。
敬語表現なども併せて理解すれば、言葉の使い方を間違えることなく、一段と言葉の使い方が上手くなります。ぜひ記事を参考にしてみてください。
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