「早速ですが」の意味や使い方は?敬語の例文8選!メールや類語も
「早速ですが 」という表現をビジネスメールで使っている方はおられるでしょうか?ここでは「早速ですが」というフレーズの意味や使い方、類語などを検証しています。「さて、早速ではございますが」といった敬語の使い方もご紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください!
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目次
「早速ですが」の敬語とは?
「早速ですが」の読み方と意味
「早速」は「さっそく」と読みます。「早速」の言葉は時間的に早い「早』という漢字と速度が速い「速」という漢字が使われているので、「早速」のは「できるだけ早く」「なるべく早く」「早急に」という意味があります。「早速ですが」は「早急に話に入りますが」という意味です。関連記事がありますのでご覧ください。
「早速ですが」は敬語ではない
「早速ですが」がビジネスシーンでよく使われるのは会話においてです。仕事で会う人に挨拶を済ませたあと、おもむろに用向きの本題に入るときに使います。ですが「早速ですが」をビジネスメールの中で読むことはあまりありません。「早速ですが」は敬語ではなく、ビジネスメールは基本的に敬語を使って書くものだからです。
「早速」と「さっさと」や「とっとと」というフレーズの違い
「早速」や「早速ですが」は前述のように敬語ではありませんが、同じ「急ぐ」「早くする」という意味合いのニュアンスがある「さっさと」や「とっとと」と違ってビジネスで使うことができます。カジュアルで主に友人同士で使う「さっさと」や「とっとと」と違って、「早速」や「早速ですが」には丁寧な表現だからです。
「早速ですが」は「クッション言葉」
会話で最もよく使われる「早速ですが」は「クッション言葉」です。「クッション言葉」は、言葉の受け取り手と話したい内容にいきなり入り込む前に口にする(あるいは書く)言葉です。他に「恐れ入りますが」「お手数をおかけしますが」などが「クッション言葉」で、言葉の前に添えて使うことで会話を好印象にします。
ビジネスメールでは使わないクッション言葉は他にもある
前述の「恐れ入りますが」「お手数をおかけしますが」といったクッション言葉は、ビジネスメールでもビジネスシーンの会話でも両方で使えますが、「早速ですが」のように会話では使うことがあっても、ビジネスメールでは使わないものがあります。「あいにくですが」「できましたら」「よろしいですか」などが該当します。
「早速ですが」の敬語は「早速」に続く言葉で敬語表現にする
「早速ですが」の敬語は「早速」という単語をそのまま使い、言葉の流れで敬語にします。具体的に言うと「早速ではございますが」とか、「早速で申し訳ありませんが」というように、「早速」の後に続く言葉で敬語にするのです。「都合がつかない」という言葉の敬語の使い方の関連記事がありますので、合わせてご覧ください。
「早速ですが」の敬語を使った例文8選
敬語の使い方とビジネスでの例文①「さて早速ではありますが」
「早速ですが」の敬語を使った例文の1つ目は「さて、早速ではありますが」です。ビジネスメールでの、冒頭の時候の挨拶の後に、「さて、早速ではありますが、先日お問い合わせいただきました見積書の件についてご報告いたします」とか、「さて、ご連絡いただきましたクレームにつきましては』というように続けて使います。
敬語の使い方とビジネスでの例文②「さて早速ではございますが」
「早速ですが」の敬語を使った例文の2つ目は「さて、早速ではございますが]です。多くはビジネスメールで、時候の挨拶などの直後に、「さて、早速ではございますが、ご連絡いただきましたクレームにつきましてご報告いたします」とか、「さて、お問い合わせいただきました件についてですが」といったように続けます。
敬語の使い方とビジネスでの例文③「早速で申し訳ありませんが」
「早速ですが」の敬語を使った例文の3つ目は「早速で申し訳ありませんが」です。例文は、「先日お話しいただきました商品リストが仕上がりました。さて、早速で申し訳ありませんが、ご確認の上ご連絡をいただけないでしょうか」といった使い方をします。敬語についての関連記事がありますので、合わせてご覧ください。
敬語の使い方とビジネスでの例文④「早速のご対応ありがとうございます」
「早速ですが」の敬語を使った例文の4つ目は「早速のご対応ありがとうございます」です。例えば「先日貴社にご連絡いたしました、納品書の金額の違いにつきまして早速のご対応をいただきありがとうございました」といった使い方をします。正しい敬語の使い方についての関連記事がありますので、合わせてご覧ください。
敬語の使い方とビジネスでの例文⑤「早速の対応をさせていただきます」
「早速ですが」の敬語を使った例文の5つ目は「早速の対応をさせていただきます」です。クレームが入った時などに使われます。「弊社の商品の欠陥につきまして、御迷惑をおかけいたしまして誠に申し訳ありません。できるだけ早速の対応をさせていただきまして、担当者の方からご連絡させていただきます」が例文になります。
敬語の使い方とビジネスでの例文⑥「早速確認させていただきます」
「早速ですが」の敬語を使った例文の6つ目は「早速確認させていただきます」です。このフレーズは、相手が何かを問い合わせてきたときや、書類を送ってきたとき、クレームなどで主に使います。「先日お願いいたしました見取り図のコピーをお送りくださり、ありがとうございます。早速確認させていただきます」が例文です。
敬語の使い方とビジネスでの例文⑦「早速お伺いさせていただきます」
「早速ですが」の敬語を使った例文の7つ目は「早速お伺いさせていただきます」です。「早速お伺いさせていただきます」は、相手との面会のアポイントメントや、招待されたときに使います。例えば「面接のご連絡をいただきありがとうございました。ご指定の日時に早速お伺いさせていただきます」という使い方をします。
敬語の使い方とビジネスでの例文⑧「早速ご返事を差し上げます」
「早速ですが」の敬語を使った例文の8つ目は「早速ご返事を差し上げます」です。返信が必要な問い合わせなどのビジネスメールに対して使います。「新しいプロジェクトにつきまして、お知らせをいただきましたので、検討の上早速ご返事を差し上げます」とか、「会議のご案内には早速ご返事を差し上げます」が例文です。
「早速ですが」の類語5選
「早速ですが」の類語①「迅速に(じんそくに)」
「早速ですが」の類語の1つ目は「迅速に(じんそくに)」です。この「迅速」の意味は「物事の進みぐあいや行動などが非常に速い様子」です。例えば、「昨日政府高官のスキャンダルが発覚して、報道陣は全員迅速に行動を起こした」とか、「救急隊員はどんなときにも迅速に対応することが要求される」という使い方をします。
「早速ですが」の類語②「大至急」
「早速ですが」の類語の2つ目は「大至急」です。「大至急」は「たいへん急を要すること」「大急ぎ」という意味です。例えば「イベント会場へ使うはずの車が故障したので、大至急タクシーの手配をお願いいたします」とか、「ラーメン2人前大至急追加ねがいます」「大至急救急車を呼んでください」といった使い方をします。
「早速ですが」の類語③「直ちに(ただちに)」
「早速ですが」の類語の3つ目は「直ちに(ただちに)」です。「直ちに」は「時間を置かずに行動を起こすさま」「すぐ」という意味です。「○○先生、手術予定が3時に入っているので、直ちにご準備に入ってください」とか、「直ちに原因をお調べいたしまして、折り返しお電話をさせていただきます」という使い方をします。
「早速ですが」の類語④「すぐさま」
「早速ですが」の類語の4つ目は「すぐさま」です。「すぐさま」の意味は、「時間的に間を置かないさま」「ただちに」「即刻」です。例えば、「お父さんが脳梗塞で倒れたらしいから、すぐさま電話した方が良い」とか、「担当者にすぐさま連絡をいたします」「すぐさまお調べいたします」といった使い方をします。
「早速ですが」の類語⑤「立ちどころに(たちどころに)」
「早速ですが」の類語の5つ目は「立ちどころに(たちどころに)」です。「立ちどころに」の意味は「時を移さず、その場ですぐに実現する様子」「たちまち」「すぐさま」です。例えば「彼女が別の男と歩いているのを見かけたと思ったのに、後を付けたら、ふたりともたちどころに消えてしまった」といった使い方をします。
「早速ですが」の敬語を使う時の注意点は?
「早速ですが」はそのままではビジネスメールでは使わない!
「早速ですが」という言い回しは、丁寧な表現で目上の方にも使えますが、会話で使われるフレーズで、手紙文やビジネスメールであまり使いません。そのままでは敬語ではないからです。なのでビジネスメールでは「ではございますが」「申し訳ありませんが」という言葉を続けて敬語としての表現に変えて使います。
「早速ですが」は相手に向かっていきなり使わない
「早速ですが」は会話で要件に入るために使われる「クッション言葉」で、話の流れを柔らかにするために使います。なので自分と向かい合っている相手に対していきなり使うのはNGです。例えば、「お時間を割いていただいてありがとうございました。早速ですが」というように、先に相手に対する挨拶の言葉を述べて使います。
「早速ですが」の敬語はなるべく手紙文の最初の部分で使う
「早速ですが」というフレーズは、話題にしたい要件に入り込むために使う言葉です。会話で使う場合には挨拶の後に「早速ですが」といって必要な用向きの話題に会話を持っていくように、ビジネスメールで「早速ですが」の敬語を使う際にも、時候の挨拶や冒頭の言葉の直後に使い、相手に伝えたい内容を明確なものにします。
ひとつのビジネスメールで「早速ですが」の敬語は何回も使わない
「早速ですが」はビジネスシーンの会話で割と頻繁に使いますので、ビジネスメールでも「早速ですが」の敬語を何度も使う人がいますが、これは間違いです。「早速ですが」は言及したい最も大事な話題に入るときの「クッション言葉」なので、その敬語表現も、何度も使うのを避けて、最も大事な要件の直前にだけ使いましょう。
丁寧ではあっても敬語ではない!「早速ですが」の使い方
ビジネスシーンで「早速ですが」という言葉はよく耳にします。よく聞くのにビジネスメールではあまり見かけることがないのは、前述のように「早速ですが」というフレーズは敬語ではないからで、年配の方の中には敬語ではないことを知っておられる方もおられますが、よく使う言葉なので厳しく指摘されることはありません。
「早速ですが」は別に粗雑な表現でもカジュアルな言い回しでもありませんから、ビジネスメールで使ってしまうことは多いと思います。口頭での会話では、「早速ですが」ということを頻繁に聞きますから、別にビジネスメールで使うことが失礼なフレーズではありません。ただ便宜的に敬語の方を使った方が良いのです。
日本語は、使い方が微妙でいろいろな類語もある言語です。ビジネスメールを書きなれていない社会人1年生は、書き方を調べたり上司や先輩に教えを請うなどをして、失敗しないようにした方が良いでしょう。ビジネスで使う類語にしても、調べて練習すると役に立ち、将来的には後輩に指導することもあるかもしれません。
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