社長様・会長様は間違い|正しい敬語・敬称は?呼び方やメールの宛名も

あなたは社長様や会長様という呼び方が間違いなのを知っていますか?この記事では、これらが間違いである理由とその正しい呼び方や敬称、メールの宛名についても詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてビジネスシーンでも大いに活用してみてください。

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社長様や会長様|役職に「様」は間違い?

社長様や会長様などの役職に「様」は間違いである

驚き

社長様や会長様などの役職に「様」は間違いです。社長や会長が既に敬称であるとされているので、敬称に敬称を重ねると、「二重敬語」となってしまいます。敬語の使い方という点でも間違いですし、何より社会人で「社長様」「会長様」と呼ぶ人はいません。社会的に立場を悪くしないためにも、間違った呼び方はやめましょう。

一部では、揶揄や皮肉の意味を持って「社長様」「会長様」と使う場合があります。「あの判断には納得できませんが、まあ社長様ですからね、私たちは逆らえませんよ。」のように使われます。悪口の一種なので、あまり参考にしてはいけないのですが、実際のところ意味が通じるので、その場合は間違いではないといえます。

こういった一部の例外を除き、ビジネスシーンにおいて「社長様」「会長様」は間違いなので、使わないようにしましょう。悪意があって呼ぶことは大問題ですが、間違って呼んでしまったところで、すぐに謝罪すれば特に大きな問題となることはないでしょう。この機会に「社長様」「会長様」が間違いであることを覚えましょう。

社長さんや会長さんなどの役職に「さん」も間違いである

インテリ

同様に、社長さんや会長さんなどの役職に「さん」とつけることも間違いなのです。社長や会長本人にはもちろん、会社内の人にも使ってはいけません。確かに何か足りないような気持ちになるのはわかりますが、社長や会長に対する敬語としては社長「さん」や会長「さん」は間違っていることを覚えておきましょう。

しかし、取引先や話題に上がった会社の社長の話を内内でする場合には、「××会社の社長さんが...」というように、「さん」付けが使われることがあります。なので、もしかしたら「社長さん」「会長さん」と聞いても、さほど違和感を感じなかった方もいらっしゃるかもしれません。

このように、身内や立場の同じ人とのこっそりとした会話であるならば、「社長様」も「会長様」も、多少は許される場合もあります。しかしそれは、社内環境や人間関係を熟知している人が使っている場合が多いので、その辺りが少し不安な人は、無難に「社長」「会長」と呼ぶようにしましょう。


「社長様・会長様」は新入社員や社会生活に慣れていない人が間違えがち

仕事

社長様・会長様は、「新入社員や社会生活に慣れていない人が起こしがちなミス」の一つであると認識されています。社会に出たてのまだ右も左もわからないような新入社員が、「敬語を使わなければ」と焦って使ってしまうことがあるからです。社会人経験がある程度ある人は、このような間違いをすることはほとんどありません。

入社したての場合は多めに見てくれることもありますが、普通はあり得ないミスなので、「社長様」「会長様」と呼ばないことはもちろん、間違えて呼んでしまったら「失礼しました、××社長。」と直ぐに謝りましょう。厳しい社長や会長でなければ、謝罪することで目を瞑ってくださることでしょう。

そんな恐れ多い「社長」の傍で働く秘書や社長室の人たちも、世の中にはたくさんいるわけですが、それぞれどのような仕事をしているかご存知でしょうか?以下の「社長室の仕事内容とは?秘書の役割やなり方にレイアウトにデザイン13選」という記事は、そんな疑問を解決してくれる情報満載なので、是非見てみてください。

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社長様は間違い!正しい敬語・呼び方は?

正しい敬語・呼び方①××社長のように名前に社長をつける

部長

正しい敬語・呼び方1つ目は、「××社長のように名前に社長をつける」ことです。これが一番シンプルであり、一番使われている敬称の一つなのです。社長本人を呼ぶ時や、社長の話を社内でするときには「××社長」と使いましょう。もちろん、取引先において先方の社長を呼ぶときにも「××社長」と使いましょう。


実際、この形での呼び方が一番多いかと思います。社会生活において社長のことを呼ぶとき、「社長」だけでは何か物足りないような軽いような気がするということで「××社長」と呼ぶのでしょう。そういった心理を持っている方が多いせいか、どこの会社に行っても、大体は「××社長」という形で呼ばれることが多いのです。

社長とは、会社の経営に携わる中でも最も役職が高く、偉い立場の人です。ですが、そんな社長でも長期的に会社を経営することは難しいです。「潰れる会社の社長・経営者の特徴と共通点7選|倒産の前兆についても」という記事を参考にしてみてください。

正しい敬語・呼び方②「社長」のみで呼ぶ

会社

正しい敬語・呼び方2つ目は、「『社長』のみで呼ぶ」ことです。あまり堅苦しくない、ちょっとした話をするときや、急いでいる時には、このように「社長」でも結構です。しかし、会社によっては「社長ではなく××社長と呼ぶ」というルールもあるそうなので、勤めている会社のルールに従って適宜呼び方を変えましょう。

大体の会社はこのように「社長」「会長」のみで呼ぶことが認められています。あまり気にする必要はありません。しかし、「社長」「会長」「××社長」「××会長」以外の呼び方が推奨されている場合は、少し特殊なケースであると考えていいと思います。

例えば、海外に展開している会社であるならば、社長のことを「ボス」と呼んでいる場合もあります。それ以外にも、社員と親密な関係である会社では、社長のことを「オヤジ」と呼んでいる会社も存在するようです。恐れ多くて呼べないですよね。このような特殊な呼び方は、かなり珍しいものなのです。

正しい敬語・呼び方③社長の××様

仕事

正しい敬語・呼び方3つ目は、「社長の××様と呼ぶ」ことです。これは、電話や受付時にて使われる方法で、決して直接社長や会長に対して使うわけではありません。メールや手紙の宛名でも使うことはありません。第三者を介して社長や会長を呼んでほしい場合に使いましょう。

「社長の××様」は、社長様のように違和感を与えることなく「様」を使って呼ぶことのできる方法の一つです。相手への敬称として、「様」をつける方が馴染んでしまうのは悪いことではないのですが、「社長」のみでいいことを覚えておきましょう。シンプルで簡単ですので、是非使ってみてください。

社長様は間違い!メールや手紙の宛名はどうする?

メールや手紙の宛名での敬称①代表取締役社長××様

パソコン

メールや手紙の宛名での敬称1つ目は、「代表取締役社長××様」です。代表取締役(だいひょうとりしまりやく)とは、株式会社を代表する権限である代表権を有する取締役のことで、会社法第349条に記載されています。この代表取締役は、人数に制限がないため、1社に1人のみというわけではないのです。

つまり、代表取締役は「社長以外にもいる」可能性があるということです。グループ系列の会社であるならば、代表取締役「社長」の他に、代表取締役「会長」が存在しますし、それ以外にも、代表取締役「副社長」や、代表取締役「専務取締役」なども存在する可能性があります。

代表取締役という役職については、以下の「代表取締役とCEOの違いとは?COO・社長・会長の意味の違いも」という記事が参考になるでしょう。ビジネスシーンでは必須知識である、「代表取締役やCEOとは何か」ということについて詳しくまとめてあるので、併せてチェックしてみてください。

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メールや手紙の宛名での敬称②××株式会社社長~様

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メールや手紙の宛名での敬称2つ目は、「××株式会社社長~様」です。敬称というと「様」が一般的なので、「様」をつけないとなんだか落ち着かないという人におすすめの敬称です。メールや手紙の宛名として記載する場合には、「××株式会社」「社長」「~様」の間には、それぞれ空白を入れましょう。

ちなみに、会社の名前について、「××株式会社」と「株式会社××」のように、株式会社の位置が前にある場合と後ろにある場合があります。これは、「前株(まえかぶ)」や「後株(あとかぶ)」といい、人によってはかなり気にする点でもあるので、訪問予定の会社が前株なのか後株なのかを間違えないようにしましょう。

前株や後株には、経済面でメリットデメリットはありません。しかし、「前株にしておけば、会社名を名乗る際に聞き漏らしを防げる」という考えもあるようです。後株にも、「後株にしておけば、脳の情報は左から伝達するようになっているので会社名を覚えてもらいやすい」という考えもあるので、どちらも見方によりけりです。

メールや手紙の宛名での敬称③××株式会社~社長

パソコン

メールや手紙の宛名での敬称3つ目は、「××株式会社~社長」です。ここでは、「様」を使っておらず、敬称を「社長」としています。メールや手紙の宛名を書く際には、基本的には①の「代表取締役社長~様」や②の「××株式会社社長~様」のような形が一般的ですが、こちらも間違っているわけではありません。

「××株式会社社長~様」のように、「様」をつけないとなんだか落ち着かない、という方以外が使うことが多いです。~の部分がフルネームではなく名字だけなら、親密な関係の会社との間など、あまり堅苦しくないメールで使われることもあるでしょう。

「××株式会社~社長」は、敬語が間違えているわけではないので好きな呼び方をしていいと思います。しかし注意すべきことは、他にもあるようです。メール文であるならば、以下の「社内メールのビジネスマナーと例文|書き出しと返信の書き方は?」という記事も参考に正しいビジネスマナーを勉強しましょう。

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社長様・会長様ではなく正しい敬称で呼びましょう

「社長様・会長様」という呼び方が間違いであり、このような呼び方をしてはいけないというのは基本中の基本です。くれぐれも、会社内や本人たちの前で「社長様・会長様」という呼び方をすることがないよう十分に注意しましょう。


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