「チート」の意味や使い方とは?語源に類語は?英語/ゲーム/行為
チートという意味を知っていますか?ゲーム関係を嗜んでいるとたまに聞く言葉ですが、意味を間違えて使用している人がほとんどです。今回は、そんなチートについて紹介します。語源や使い方、英語で表現するとどうなるか、チェックしましょう。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
「チート」の意味は?
チートの意味とは「ズルをする行為」
チートとは、一般的な意味では本来の動きとは異なる動作をさせる行為のことを指します。主な使われ方としては、ゲームを進めるために製作者の意図に反した動作をさせて、楽に最後まで進めるために使われています。
手法としては、プロアクションリプレイやコードフリークなどの改造ツールとゲームを繋げ、ゲーム内メモリに接触することでデータを改変しています。
ゲーム製作者の意図からは外れる行為なので、中には対策を組み込まれているゲームも存在します。また、チート行為を行なった際に、データ破損によって従来のプレイングもできなくなる可能性があります。この場合、製作会社に問い合わせても取り合わないので、実際に行う時は自己責任で行うようにしましょう。
ゲームの中にはチートモード(隠しコマンド)が搭載されている場合がある
一部のゲームでは、特定のコマンド入力をしたり、特定のフラグを立てることによってプレイヤーに有益な効果を孵化してくれる現象が発生します。これを「チートモード」あるいは「隠しコマンド」と呼ばれています。
これらは、ゲームを調整する際に不可欠なデバッグ行為を円滑に進めるために制作側が作った隠し要素だったり、ゲーム本編をクリアしたおまけとして違った楽しみ方をしてもらうためのおまけ要素だったりします。例を挙げると、最初から威力が高い武器を持っていたり、敵に触れてもダメージを受けない効果などがあります。
ゲームの内容によってはチートは肯定的に受け止められている
データを書き換える系のチートプレイは、オフラインかつ個人の範囲で楽しむ場合は許容される傾向にあります。実際に正規のパターンとは外れた書き換えをして笑いを引き出す「チートバグ動画」が存在します。これはネタプレイを目的としたもので、会話やグラフィッグの崩壊具合を楽しむことを目的としています。
逆に、データの書き換えによってスコア上位を狙ったり、最後までクリアすることは好ましくない傾向にあります。実際、ツールを使って記録を出した動画を人力でプレイした記録として動画投稿したら問題になった一例があります。
オンラインゲームでは問題行為
オフライン・オンライン問わずチート行為をしている人がいます。特に後者は製作・運営陣から問題視されており、実際にMMORPGやレースゲームといった、リアルタイムで対戦可能なものに様々な不利益をもたらしています。
例えば、MMORPGでは課金することで手に入れられるアイテムを、チートを使うことでお金をかけずに入手したり、FPSゲームでは銃撃によるダメージ量を底上げして一撃死を可能にしたりと、相手プレイヤーに不利益を与えています。
このようなバランスを崩壊させる行為は、運営会社だけでなく、正当に遊んでいるプレイヤーも嫌な思いをするため、嫌われる傾向にあります。今日でもチートプレイによる一般プレイヤーの減少は問題視されており、運営は日々チート対策に追われています。
チートを使用する人を「チーター(cheater)」と呼ぶ
チート行為をして遊んでいる人のことを「チーター(cheater)」と呼びます。この語源は英語の「cheat」に動作者名詞を付加する単語「er」がついたものとされています。
特にオンラインゲームでは、チーターは有害プレイヤーとして嫌われており、実際に被害を受けたプレイヤーがチーターの情報提供・拡散したり、相手を特定した運営がBAN(遊ぶことを禁止させる行為)するといった対策が講じられています。
実力のあるプレイヤーや強力なキャラクターを指す場合もある
チートという語源に不正という意味が含まれていることから、ゲームの実力を持っているプレイヤーやこのキャラクターだけでゲームクリアできると言われるキャラクターを指して「ずるいように見えてすごい」や「まるで不正をしているようだ」という意味合いでチートと呼ぶ場合があります。
この場合のチートは遠回しの褒め言葉として使われており、実際にキャラクターの属性として「公式チート」や「チートキャラ」とゲームファンの間で称することがあります。
「チート」の使い方は?
「チート」の使い方①コンピュータゲームの改造
「チート」の使い方その1は、コンピュータゲームの改造です。外部機器によるハッキングをすることで、内部データを改造し、製作者が意図しない動作を引き起こさせます。そうすることにより、誰も予想できない結果が生まれ、最悪ゲームがフリーズする可能性もあります。
ほとんどのオンラインゲームではチート行為を禁しており、その規約に違反した人はアカウント停止・消去といった処罰を受けることになります。しかし、チートを認めるオンラインゲームも存在しており、こちらはチートの有無でプレイヤーを分けています。このような隔離により、特定のプレイヤー間での交流が行われています。
また、グラフィックやBGMといったデータやプログラムを改変したデータを「MOD」と呼び、これらは基本システムを使いつつも本編とは別のシナリオが遊べたり、キャラクターの見た目が変更されたりします。このようなMODは、マインクラフトやRimWorldといった自由度が高いゲームは寛容的な傾向があります。
「チート」の使い方②相手への褒め言葉
「チート」の使い方その2は、相手への褒め言葉です。ゲームスラングの一つとして、ゲーミングスキルが高い人や実力が素晴らしい人に対してチートと呼ぶ文化があります。これらは実際に不正をしているのではなく、「まるで不正をしているかのような実績や実力を持っている」ことからこのように呼ばれています。
こちらの記事では、ゲームにおすすめな多ボタンマウスについてまとめられています。ゲームを遊ぶ際に使うものとして認知されていますが、実は仕事にも大変便利な外部機器となっています。マウスといえば有線のイメージがありますが、無線もあります。こちらの記事を読んで、自分にあった多ボタンマウスを探してみましょう。
「チート」の使い方③勝負でのイカサマ行為
「チート」の使い方その3は、勝負でのイカサマ行為です。これは本来の使われ方で、例えばブラックジャックや大富豪といったカードゲームでは勝負に有利なカードを自身のもとに来るように細工したり、コインの裏表を当てるゲームではあらかじめコインの柄がどちらも一緒のものを使ったりと、自分に有利な行為を指します。
賭け事以外にも、水泳や陸上などの競技性の高いスポーツなどで、ドーピングを使って身体能力を高める行為もチートと呼ばれます。このように、ルールで認められていない助力を頼りに勝負することは不正として勝負から強制的に降ろされます。
「チート」の使い方④ゲーム内キャラクター・アイテムへの評価
「チート」の使い方その4は、ゲーム内キャラクター・アイテムへの評価です。ゲーム内で登場し、プレイヤーとして使えたり仲間にできるキャラクターの性能や、作中で入手できるアイテムや装備品が、ゲームバランスを崩壊させるような効果を持っている時に使われます。
例えば、とあるキャラクターの基本性能が他の性能に比べて超越していたり、キャラクターが持つ技や術の効果が敵を蹂躙するような効果を持っていたりと、加入時期によっては今までの苦労はなんだったのかと思わせる存在感を出します。しかし、救済処置として置かれている場合は「お助けキャラ」としてありがたられています。
アイテムや装備品の場合は、前者は使用すると味方全体が全回復する効果を持っていたり、敵全体が1ターン行動不能になるといった効果が挙げられ、後者は装備することで敵の攻撃を完全に塞いだり、攻撃するだけで裏ボスを即死させる効果などが挙げられます。これらも場合プレイヤーへの救済処置や、隠し要素だったりします。
「チート」の使い方⑤カンニングを指す場合
「チート」の使い方その5は、カンニングを指す場合です。テストや試験などの自分の知力を試すものでは、答えが書かれているメモを用意したカンニング行為もチートと呼ばれます。
元々の英語であるカンニングの語源は「cunning」と表記され、意味も「抜け目がない」や「悪知恵」といったものになるため、日本語として使われているカンニング(不正)とは異なる意味を持ちます。つまり、テストで行われているカンニングは不正行為のため、チートが正しい表記です。
こちらの記事では、社会人の勉強方法についてまとめられています。資格を取るためとはいえ、試験中にカンニングをするようでは先が思いやられます。カンニングに頼らないためにも、勉強して自分の知識のみで努力する必要があります。こちらの記事を読んで、勉強する際にやるべきことを把握し、様々な資格を取りましょう。
「チート」の語源は?
語源は英語の「cheat」から
一般的に浸透されているチートの語源は、英語の「cheat」から来ています。動詞や名詞に使われており、前者は「不正行為で相手を欺くこと」を表し、後者は「詐欺師」や「イカサマ」を意味します。
こちらの記事では、マトリックスの意味についてまとめられています。チートと同様に日本語としても使われているマトリックスは、この言葉が浸透するきっかけとなった映画だけでなく、ビジネスシーンでも使われています。こちらの記事を読んで、マトリックスの語源や意味、使い方について学んでみましょう。
英語の語源である「cheat」を日本語訳にすると「騙す」になる
英語の語源である「cheat」を日本語に訳すと、「騙す」という意味になるとおり、人を騙して奪う行動や、策を練ってうまく逃れる行為を指します。つまり、自己の利益や目的達成のために不正行為によって相手を欺くことを表します。
「チート」の類語は?
「チート」の類語①「ディシーブ(deceive)」
「チート」の類語その1は、「ディシーブ(deceive)」という英語です。真実を隠す・歪めるといった意味を持ち、「思い違いをさせる」という意味合いで使われます。
チートは騙して欺くのに対し、ディシーブは思い違いをさせて欺くという意味なので、お互いに類語完成にあるといえます。しかし、前者は不正行為をしますが、後者は真実を歪めるので、使い分けには注意が必要です。
「チート」の類語②「トリック(trick)」
「チート」の類語その2は、「トリック(trick)」という英語です。策略によって相手を騙そうとしたり、悪意のないいたずらや冗談のことを表します。
チートとトリックはどちらも相手を騙すという意味を持つので、お互いに類語関係にあるといえます。しかし、トリックはマジシャンが行う手品や犬や猫などの動物による芸当という意味もあるので、英語を翻訳する際には気をつけましょう。
チートは悪いことだけではない!
オンラインゲームでチート行為は禁止されているため、実際に使っている人は悪意を持っている印象がありますが、ネットスラング的には太刀打ちできないほどの実力を持った強敵を指す褒め言葉になります。なので、状況に応じて使い分けるようにしましょう。
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。