拝見しましたの意味とは?二重敬語の誤った使い方・メール例文・英語も

拝見しました、という言葉は、気を抜くと間違った使い方をしやすい言い回しです。こちらの記事では、「いたしました」や「しております」という言葉と結びついて使うと敬語として正しいのか、誤りなのかなどについて説明しています。メールで正しい言葉を使いたい方はぜひご覧になって下さい。

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拝見しましたの意味とは?

拝見しましたの意味は「見た」を謙譲語にして丁寧語も足した敬語

レンガと人

拝見しましたの意味は、「見た」を謙譲語にして丁寧語も足した敬語であるということです。見たという言葉は風景やメール、作品など、何か情報を視覚でとらえた時に率先して使える言葉です。この言葉を謙譲語にすると拝見したという言葉になり、丁寧語のますという言葉を語尾に加えると拝見しましたという言葉となります。

見たという言い方とは違い、謙譲語となっているため、より相手を敬い自分を下げるニュアンスが加えられています。さらに丁寧語も加わっているため、より柔らかい印象になっています。

拝見しましたという表現はとても丁寧な言い回しなのでビジネスでも使える

お金とグラフ

拝見しましたという表現は、とても丁寧な言い回しでビジネスでも使えます。見た、とはっきり言った方が意味が伝わりやすいこともあるでしょう。しかし、そのまま使うと不躾な印象になったり、子供っぽい印象になってしまいます。仕事先のメールなどで使うには、より敬語を踏まえた表現にすることが大切です。

そのため、謙譲語にして拝見したという言葉に変え、丁寧語も足すように意識することで、ビジネスでも使いやすい堅い印象の言い回しにすることができます。

拝見しましたの誤った使い方は?

拝見しましたの誤った使い方①二重敬語の拝見いたしました

悩む女性

拝見しましたの誤った使い方の1つ目は、二重敬語の拝見いたしましたという言葉遣いです。「いたしました」という言葉を追加するととてもかしこまった印象になりやすいですが、拝見するという謙譲語と、するという動詞を丁寧にした、いたしましたという謙譲語が重なるため、二重敬語となり誤用になってしまいます。

「いたしました」を過剰に使ってしまうと、相手も単純に言葉遣いが正しくないことが気になってしまったり、回りくどかったり大げさな印象を受けることがあるでしょう。

拝見しましたの誤った使い方②拝見しましたか

怒る人

拝見しましたの誤った使い方の2つ目は、拝見しましたかという言い方です。拝見しましたという言葉は本来謙譲語で、自分の行動を指す使い方が正しいです。相手の行動を示して使う時には謙譲語は使ってはいけません。誰を敬っているのかがはっきりしなくなってしまいます。

そのため、相手に何らかの情報を把握したかどうか聞いて確認する場合には、拝見しましたか、ではなくご覧になりましたかといった表現や、ご確認いただけましたか、というような言い回しにすると良いでしょう。

拝見しましたの誤った使い方③拝見させていただきました

驚いた表情

拝見しましたの誤った使い方の3つ目は、拝見させていただきましたです。「拝見する」に「させていただく」という言葉が追加されると、謙譲語が続けて使われてしまい二重敬語となってしまいます。文字に起こすとフォーマルな場にふさわしいように感じる方もいますが、謙譲語が重複している以上正しい使い方にはなりません。

拝見しましたという言葉を使った文をより公の場に合ったものにしたい時には、自分が見たものを指す言葉を丁寧にすると良いでしょう。具体的には、お手紙を拝見しました、という文のように丁寧語を織り交ぜると良いでしょう。

また、拝見させていただきましたという使い方のもとの言葉となっている、拝見させていただくという言い回しは一見丁寧な印象になるため、よく使ってしまいやすいです。こちらの記事では拝見させていただく、という言い方はどんな意味を表すのか説明しています。正しい言葉遣いを心がけたい方はぜひご覧になって下さい。


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拝見しましたの正しい使い方・例文は?

拝見しましたの正しい使い方・例文①お送りいただいたメールを拝見しました

仕事熱心な人

拝見しましたの正しい使い方・例文の1つ目は、お送りいただいたメールを拝見しましたという文です。目上の方や取引先の相手からのメールを開き、文面を確認したことを報告したい時に使うことができます。

メールを確認したことを伝えたい時には、チェックしました、や把握しました、という言い回しを用いるよりも拝見しました、と述べた方が相手にも賢い印象を与えることができます。報告を簡潔に行えるだけでなく、敬意を払った言葉で相手に失礼のないようにすることができます。

拝見しましたの正しい使い方・例文②拝見しましたところ

考える女性

拝見しましたの正しい使い方・例文の2つ目は、拝見しましたところというような言い方です。具体的には、ご連絡いただいた内容を拝見しましたところ気になる点が見受けられたため、後ほど改めてお返事いたします、というように使えるでしょう。

拝見しましたという表現以外にも、名詞に「ご」や「お」を付けたりと、敬語を上手に使うことで、文面を見た相手もこの人に仕事を任せたいと感じられるような返信を書くことができます。

拝見しましたの正しい使い方・例文③ただいま拝見しております


連絡する人

拝見しましたの正しい使い方・例文の3つ目は、ただいま拝見しておりますという言い方や「しております」を過去形にした拝見しておりましたという使い方です。「しております」と表現すると、現在自分が何をしていたか伝えることができます。メールよりも口頭で伝えるような場面の方が使いやすいでしょう。

確認しています、と相手に告げても自分が行っていたことについて説明できますが、拝見しております、と丁重な言葉遣いにした方が、仕事の場でも適した言い回しとなり、相手からの印象も良くしやすいです。

拝見しましたの正しい使い方④拝見しましたので追ってご連絡いたします

向かい合わせの人

拝見しましたの正しい使い方の4つ目は、拝見しましたので追ってご連絡いたしますという使い方です。特に、一時的に返事をして、後からより詳細な返信を送りたい時などに使える表現です。メールの対応をする時間が無い時にも、放置するのではなく少しの言葉でも返信する姿勢を見せることで、誠意を示すことができます。

また追って連絡する、といった内容の返信を受け取れば、相手も自分のメールがしっかりと届いていることを把握でき、ある程度安心して返信を待つことができるでしょう。

またビジネスのメールを作成する場面で、手本となる文について知ることで、よりスムーズに礼儀正しい印象を与えられるメールを作りやすくなります。こちらの記事では、返信する時に使える例や返信する時に気をつけた方が良いマナーを紹介しています。丁寧で間違いのないメールを作成したい方はぜひチェックしてみて下さい。

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拝見しましたの英語表現は?

拝見しましたの英語表現①saw

アイメイク

拝見しましたの英語表現の1つ目は、sawです。seeという動詞を過去形にしたsawは、一人称の動詞として使うことで「ふと目に入った」というような意味合いの表現をすることができます。目で情報を認識したのであれば使うことができるため、色々な場面で使いやすいでしょう。

拝見しましたの英語表現②read

読み聞かせ

拝見しましたの英語表現の2つ目は、readです。readという動詞は、過去形でも同じ綴になり、発音が異なります。また読むという意味合いが強くなるため、メールや手紙、招待状などを確認した時に使うことができるでしょう。

拝見しましたの英語表現③viewed

確認する2人

拝見しましたの英語表現の3つ目は、viewedです。眺めるといった意味を持つviewという動詞の過去形となっていて、しっかりと見渡して確認した時や、距離を置いて遠くから見た時などに使うことができます。

拝見しましたという言葉について知って正しく使いこなそう

拝見しました、という言葉は色々な場面で使いやすい便利な言葉です。そのため、たくさん使っているうちに誤った使い方もしてしまいやすいでしょう。拝見しました、という言葉を正しく使った例文や、日常的に使いやすい例文を押さえておくことで、仕事の場でもより自信を持って話したり、メールを作ったりしやすくなります。

「いたしました」や「しております」のような丁寧な言葉遣いは、簡単な言葉遣いよりもすぐ声に出して使うことが難しい分、正しく使えた時にしっかりと仕事ができそうなイメージを与えやすくなるといった利点があります。拝見しましたという言葉を上手に使って、ビジネスのチャンスを掴むためにも活かしていきましよう。

拝見という言葉と似た使い方ができる言葉には、拝読という言葉もあります。こちらの記事では、拝読という言葉の使い方や読むという動詞を敬語にした時の正しい表現について説明しています。メールの文面を作る場合の使い方についても紹介されているので、メールで使う言葉の選択肢を増やしたい方はぜひご覧になって下さい。

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