少々お待ちくださいは正しい敬語?今しばらくお待ち下さいのメール例文も
「お待ちください」は正しい敬語です。ただし「少々」や「しばらく」「今しばらく」をつけた方が丁寧になります。今回は「お待ちください」や「お持ちくださいませ」の正しい使い方のほか、「お待ちいただけますでしょうか」や「お時間を頂きたく存じます」などさらに丁寧な言い方やメール文についてもご紹介していきます。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
目次
「お待ちください」は正しい敬語?誤用3選
「お待ちください」はメールでも口語でも正しい敬語
「お待ちください」は「待つ」に丁寧語の「お」と敬語の「ください」をつけた表現で、メールでも口敬語として正しい表現といえます。ただしお待ちくださいという言葉は、強制するニュアンスもあるので、柔らかい印象を与えたいときには「いただけますか」や「いただけますでしょうか」といった語尾にする方が良いでしょう。
また文頭に「少々」や「しばらく」をつけることで、どれだけ待てば良いのかを相手の方に伝えることができます。「お待ちください」でも間違いではありませんが、使い方を少し工夫する方がメールなどで相手の方に良い印象を与えることができます。
「お待ちください」の誤用①ちょっとお待ちください
「お待ちください」の誤用その1は、「ちょっとお待ちください」です。「ちょっと」という言葉は、目上の方などに使うにはカジュアルすぎる言葉になります。ビジネスなど公式な場面では、「ちょっと」という言葉を使うのは控えて「少々」や「しばらく」といった言葉を使うようにしましょう。
とはいえ「ちょっとお待ちください」は、ややくだけた表現ではあるもののよく耳にする表現です。丁寧な言い方にしないまま言い方が癖になってしまっている場合もあるでしょうが、なるべく「少々」と言えるように意識しておくと良い印象を与えられます。
「お待ちください」の誤用②待っててください
「お待ちください」の誤用その2は、「待っててください」です。「待ってて」というのは敬語ではありませんので、「ください」を語尾につけても敬語表現にはなりません。友人や親しい同僚などフランクな関係の相手には使えますが、目上の方には使わない方が良い表現でしょう。
まれに「ちょっと待っててくださいね」という表現を使っている方もいらっしゃいますが、あまり良い表現とは言えません。使うのであれば「少々お待ちいただけますか」という表現にした方が、相手の方に良い印象を与えることができます。
「お待ちください」の誤用③少しお持ち下さい(お待ちください)
「お待ちください」の誤用その3は、「少しお持ち下さい(お待ちください)」です。少しという単語は間違いではありませんが、丁寧さでいうと「少々」の方が適切な表現となります。「少しお待ちください」よりは「少々お待ちください」と言った方が、相手の印象が良くなるのでおすすめです。
また、下記の記事は「大丈夫ですか」の敬語表現について書かれた記事です。そのほか心配をする丁寧語や可能ですのビジネスメール例文についても紹介されています。「大丈夫ですか」の敬語表現などに興味がある方は、下記の記事もあわせて読んでみてください。
「お待ちください」の言い換え表現5選
「お待ちください」の言い換え①少々お待ちいただけますでしょうか
「お待ちください」の言い換えその1は、「少々お待ちいただけますでしょうか」です。語尾の部分を「いただけますでしょうか」とすることで、より丁寧な印象を与えることができます。「お待ちください」と断定的に言うのではなく、相手の意思も確認するような語尾の方が相手の方のストレスも少ないでしょう。
- ・〇〇は現在席を外しております。申し訳ありませんが、少々お待ちいただいてもよろしいでしょうか。
- ・ただいま〇〇に電話を替わります。少々お待ちいただけますでしょうか。
「少々お待ちいただけますでしょうか」の例文
「お待ちください」の言い換え②しばらく(今しばらく)お待ちください
「お待ちください」の言い換えその2は、「しばらく・今しばらくお待ちください」です。「少々」の代わりに「しばらく」「今しばらく」といった言葉を使います。「しばらく」「今しばらく」は少々よりも長い時間を指しているので、少し長く持ってもらう状況のときに使うと良いでしょう。
- ・〇〇は今こちらに向かっております。今しばらくお待ちいただけますでしょうか。
- ・すぐ〇〇の帰社は〇時でございます。しばらくお待ちいただけますでしょうか。
「しばらく(今しばらく)お待ちください」の例文
「お待ちください」の言い換え③少々お待ちくださいませ
「お待ちください」の言い換えその3は、「少々お待ちくださいませ」です。「くださいませ」を語尾につけることで、丁寧になります。飲食店などでよく使われる表現です。「いただけますでしょうか」よりも丁寧さは下がりますが、今すぐに行きますといったニュアンスになります。
- ・少々お待ちくださいませ。ただいまお伺いいたします。
- ・ただいまお水をお持ちいたします。少々お待ちくださいませ。
「少々お待ちくださいませ」の例文
「お待ちください」の言い換え④お時間を頂きたく存じます
「お待ちください」の言い換えその4は、「お時間を頂きたく存じます」です。「少々お待ちください」というときよりも長時間待ってもらう必要があるときにもよく使われます。「少々お待ちください」は数分ですが、「お時間いただきたく存じます」は数日後に返事をする場合にも使う表現です。
- ・お誘いいただいた件のお返事について、少々お時間を頂きたく存じます。
- ・今回の面接の結果についてですが、少々お時間を頂きたく存じます。
「お時間を頂きたく存じます」の例文
「お待ちください」の言い換え⑤お時間を頂戴したいのですが
「お待ちください」の言い換えその5は、「お時間を頂戴したいのですが」です。上記の「頂きたく存じます」は断定的な言い方ですが、「頂戴したいのですが」は待ってもらえるかどうかを相手に尋ねています。相手の返答次第で結果が変わる状況のときは、「頂戴したいのですが(いかがでしょうか。)」を使うと良いでしょう。
- ・今回ご提示いただいた提案を検討したいので、お時間を頂戴したいのですがよろしいでしょうか。
- ・今回の件をご説明するために、お時間を頂戴したいのですがよろしいでしょうか。
「お時間を頂戴したいのですが」の例文
また、下記の記事は「厚く御礼申し上げます」の使い方について書かれた記事です。そのほか「感謝いたします」などお礼を表現する敬語についても紹介されています。「厚く御礼申し上げます」の使い方などに興味がある方は、下記の記事もあわせて読んでみてください。
「お待ちください」の英語表現3選
「お待ちください」の英語表現①wait・a・moment
「お待ちください」の英語表現その1は、「wait a moment」です。momentは瞬間という意味の英単語で、直訳すると「ちょっと待って」という意味になります。Pleaseをつけることで、丁寧な言い方になるので目上の方やビジネスに使うときはPleaseをつけると良いでしょう。
- ・Please wait a moment.
「Wait a moment」の例文
「お待ちください」の英語表現②Give・me・a・moment
「お待ちください」の英語表現その2は、「Give me a moment」です。直訳すると「ちょっと時間をください」という訳になります。wait a momentと同じような意味ですが、wait a momentよりも少しだけお願いする感じのニュアンスになります。
- ・Give me a moment,please.
「Give me a moment」の例文
「お待ちください」の英語表現③in・a・moment
「お待ちください」の英語表現その3は、「in a moment」です。意味は「ほんのちょっとの間」という意味になります。~をするまでたいした時間はかからないよ!という伝え方です。「すぐにそこに行くから」という状況下でよく使われます。
- ・I'll be there in a moment.
「in a moment」の例文
また、下記の記事は「引き受ける」の謙譲語について書かれた記事です。そのほか「依頼を受ける」や受諾・承諾の敬語のメール文の文例についても紹介されています。「引き受ける」の謙譲語などに興味がある方は、下記の記事もあわせて読んでみてください。
「お待ちください」は「お待ちいただけますか」の方が丁寧な表現になる
「お待ちください」は敬語として正しい表現です。しかし丁寧な表現にするには文頭に「少々」や「しばらく」「今しばらく」をつけたり、語尾を「いただけますでしょうか」にしたりといった工夫が必要になります。「お待ちください」を丁寧に使って、相手に良い印象を与えましょう。
また、下記の記事は「参加させていただきたく存じます」の使い方について書かれた記事です。そのほか英語表現や類語の敬語表現についてもあわせて紹介しています。「参加させていただきたく存じます」の使い方などに興味がある方は、下記の記事もあわせて読んでみてください。
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。