忌憚なく（きたんなく）の意味や使い方は？屈託のない意見/忌憚無く

忌憚なく（きたんなく）は、相手に意見を求める際などに使用されることの多い言葉です。そこで、忌憚なく・忌憚無くの意味や使い方、忌憚なくの英語の使い方や例文なども紹介しています。また、相手に意見を聞く際などには、「忌憚のない意見」と「屈託のない意見」のどちらを使うのかなども紹介しています。

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1 忌憚なくの意味とは？
2 忌憚なくの使い方例文5選！日本語/英語
3 忌憚なくの類語とその使い方例文3選
4 「忌憚なく」と言う言葉は仕事シーンでも大活躍する

忌憚なくの意味とは？

忌憚なくの意味とは遠慮なく躊躇うことのないと言う意味

忌憚なくの意味とは、遠慮なく躊躇うことのないと言う意味です。忌憚は、遠慮して控えること、気兼ねすること、躊躇う（ためらう）ことを意味し、「なし」は否定を表しています。つまり、「忌憚なく」は、遠慮・気兼ね・躊躇いがないことを意味します。「忌憚なく」は、敬語ではないので、誰に対しても使用可能です。

忌憚なく・忌憚無くの読み方とは「きたんなく」

忌憚なく・忌憚無くの読み方とは、「きたんなく」です。「忌憚なく」と言う言葉は、仕事の会話など周囲の人に意見や感想を聞きたい場合などによく使用されています。また、目上の方に使う場合は、「忌憚なく」を含む文章の中で敬語を使いましょう。忌憚なく・忌憚無くも同じ意味ですが、忌憚なくの方が一般的です。

意見を聞く場合には「屈託のない意見」ではなく「忌憚のない意見」を使う

意見を聞く場合には、「屈託のない意見」ではなく「忌憚のない意見」を使います。遠慮のない意見を聞く際などに「屈託のない意見」と言う言葉を使うのは、間違いです。「屈託のない」はくよくよしない、思い悩まないと言う意味を持ち、「屈託のない意見」は思い悩まない意見と言う意味を持っています。

相手から遠慮のない意見を聞きたい場合には、「屈託のない意見」と言う言葉を使いましょう。しかし、屈託のない意見と言う言葉は、ビジネスシーンでも遠慮のない意見の意味として間違って使われている場合も多いです。そのため、相手が「屈託のない意見」と言った場合は、遠慮のない意見を求めていることを理解しましょう。

会議などの会話などでも使用されることが多いのが、「忌憚なく」や「ご指摘」などの言葉です。そこで、下記記事では「ご指摘」の意味や類語、メールでの使い方などを紹介しています。また、「ご意見」のやわらかい言い方なども紹介していますので、気になる方は下記記事の「ご指摘」についてもチェックしてください。

忌憚なくの使い方例文5選！日本語/英語

日本語の忌憚なくの使い方例文①忌憚ない意見

日本語の忌憚なくの使い方例文1つ目は、忌憚ない意見を使った例文です。忌憚ない意見の使い方は、相手から遠慮のない意見を聞きたい場合や自分が遠慮のない意見を言う場合に使います。また、「忌憚のない意見」も同じ意味です。

例文は、「おこがましいとは思いますが、忌憚ない意見を申し上げます」です。この例文は、目上の方にも使用可能で、生意気とは思いますが遠慮のない意見を言わせてもらいますと言う意味をつたえられます。また、同等・目下の方に使う例文は「忌憚ない意見を述べてください」で、遠慮なく話してくださいと言う意味です。

日本語の忌憚なくの使い方例文②忌憚なく言えば

日本語の忌憚なくの使い方例文2つ目は、忌憚なく言えばです。忌憚なく言えばの使い方は、自分が遠慮のない意見を言う際などに使います。忌憚なく言わせていただくと、忌憚なく申し上げますなどの使い方も可能です。

例文は、「ご気分を害されるかもしれませんが忌憚なく申し上げます」で、目上の方に自分の遠慮のない意見を言う際などにぴったりな例文です。また、「忌憚なく言えば、A案よりもB案の方が優れている」は、遠慮なく言うとA案よりもB案の方が良いと思うと言う意味を伝える例文です。

日本語の忌憚なくの使い方例文③忌憚なく発揮

日本語の忌憚なくの使い方例文3つ目は、忌憚なく発揮です。忌憚なく発揮の使い方は、自分が遠慮なく持ち味を発揮する際や相手に遠慮なく自分の特性を出して欲しい際などに使用します。例文は、「○案件では、持てる力を忌憚なく発揮いたします」で、〇案件では自分の持ち味を出してがんばりますと言う意味を表しています。

英語の忌憚なくの使い方例文④withoutreserve

英語の忌憚なくの使い方例文4つ目は、without reserveを使った例文です。遠慮なくと言う意味を持つ「without reserve」は、「speak without reserve」にすると遠慮なく話すと言う使い方ができます。

例文は、You may speak without reserveで、「忌憚無く話してもよいですよ」と言う意味を表現できます。

英語の忌憚なくの使い方例文⑤reallythink

英語の忌憚なくの使い方例文5つ目は、really thinkです。「really」は本当・実際などの意味を持ち、「think」は考えなどの意味を持っています。使い方は「really think」で、「忌憚ない意見」と同様の意味を持つ「本当の考え」や「実際の考え」を意味します。

例文は、Could you tell me what you really think？で、「忌憚ない意見を教えてもらえますか」の意味を表現しています。

「忌憚なく」には、「なく」と言う否定を意味する言葉が使われています。下記記事では、同様に「なく」が使われた「滞りなく」の意味や使い方、例文などを紹介しています。また、「滞りなく」の類語や英語の表現などもチェック可能です。また、「つつがなく」と言う言葉についても下記記事で紹介しています。

忌憚なくの類語とその使い方例文3選

忌憚なくの類語とその使い方例文①気兼ねなく

忌憚なくの類語とその使い方例文1つ目は、気兼ねなくです。使い方は、他人への気遣いや遠慮する様子などを意味する「気兼ね」に、否定の意味を持つ「なく」をつけています。他人への気遣いや遠慮がないことを意味し、例文は「気兼ねなく発言してくだい」です。これは、遠慮のない意見を言ってくださいと言う意味です。

忌憚なくの類語とその使い方例文②遠慮なく

忌憚なくの類語とその使い方例文2つ目は、遠慮なくです。使い方は、「遠慮なく○○する」などの様に他の人へ控え目に振る舞わない場合や遠慮のない言動をする際に使用します。例文は、「遠慮せずに意見を出し合いましょう」です。この例文では、その場にいるみんなに、遠慮のない意見を出し合うことを呼びかけています。

忌憚なくの類語とその使い方例文③遺恨なく

忌憚なくの類語とその使い方例文3つ目は、遺恨なくです。使い方は、残念に思うことや心残りがないようにする際に使います。「遺恨なく」は、現在の気持ちではなく、今後の思いを表現可能です。例文は、「会議では遺恨なく発言してください」で、会議では心残りがない様に意見を言ってくださいと言うニュアンスがあります。

忌憚なくの類語とその使い方例文④率直な

忌憚なくの類語とその使い方例文4つ目は、率直なです。使い方は、ありのまま、隠すことがない事柄や様子を表現する際に使います。また、相手のありのままの意見を聞く際に、「率直な意見」と言う言葉を使うのも一般的です。さらに、自分の意見を言う際には、「率直に言えば」などの使い方もできます。

例文は、「〇について率直な意見を聞かせて欲しい」で、〇について相手のありのままの思いを聞かせて欲しいことを伝えられます。この例文は、同等か目下の人へ使いましょう。

忌憚なくの類語とその使い方例文⑤気にせず

忌憚なくの類語とその使い方例文5つ目は、気にせずです。気にせずは「気にする」の否定の形で、配慮しない、気を使わない、心配しないなどの意味を持っています。気にせずの使い方では、「気にせず○○する」など動詞をつなげた使い方や文をつなげた使い方が一般的です。

例文は、「これまでのことは気にせず、自分の意見を述べてください」です。この例文では、これまでの意見や結果を気にすることなく、自分の意見を言ってくださいと言うニュアンスを伝えられます。

「忌憚ない意見」などで誰かに不快な気分にさせてしまった場合は、謝罪の言葉を使ってみましょう。そこで、謝罪の言葉としてよく使用される「申し訳ない」の敬語である「申し訳ありません」・「申し訳なく存じます」などを下記記事で紹介しています。また、下記記事では「申し訳ない」の類語や英語などもチェック可能です。