ご指摘の意味は?類語やメールでの使い方・ご意見のやわらかい言い方も
ご指摘という言葉は不備に対するアドバイスを意味する敬語表現であり、ビジネスメールではよく使われる表現です。ここでは「ご指摘がございましたら」などのビジネスですぐに使える言い回しをはじめとして、意味やポイントをわかりやすく説明しています。
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ご指摘の意味は?類語や言い換えの敬語も
ご指摘の意味は業務上の不備をアドバイスすること
ご指摘の意味は業務上の不備をアドバイスすることです。仕事をしている中で、何か不備があればそれに気づいた人がアドバイスをするシーンは日常的にあることでしょう。
そんな時にそのアドバイスや指導をすることをまとめたものが「ご指摘」です。ビジネスにおいて「ご指摘」がなければ、人の成長も売り上げの伸びも期待できません。そういった「ご指摘」を素直に受け止めて成長の材料にしていける人こそ、ビジネスにおいて上に上がっていける人なのです。
ちなみに「ご指摘」を発信するのは同じ組織の中だけではありません。「ご指摘」は顧客等、外部から発信されることもあります。ここでは「ご指摘」という言葉の使い方とともに、「ご指摘」を受ける側と「ご指摘」をする側の心構えのポイントについても説明をしていきます。
ご指摘は相手方の不備に対するアドバイスを指して使われる言葉
ご指摘は相手方の不備に対するアドバイスを指して使われる言です。仕事上、目上から見て新人が経験不足から来る物事に対しての不備や不足を指導しなければならない場面があります。そういったシーンにおいて、目上からの指導やアドバイスを、部下など立場が下の人が表現する時に使うのが「ご指摘」という言葉になります。
「ご指摘をする」というような言い方はしません。「ご指摘を受ける」「ご指摘をいただく」というような言い回しであり、「ご指摘」という言葉は指摘をされる側が使う言葉になります。指摘をする側は「指導」「教育」「助言」「アドバイス」「諫言」といった言葉を使うことになります。
ご指摘の類語や言い換えの敬語①ご教授
ご指摘の類語や言い換えの敬語の1つ目は「ご教授」です。「ご教授いただく」というのは、何かについて詳しく教えてもらうことを指します。ビジネスのシーンにおいて「ご教授」よりも使用頻度が高く似ている表現に「ご教示」がありますが、この意味合いは大きく変わってきます。
「ご教示」に関しては何か情報をもらう場合に使う言葉になり、何かを指導してもらうようなニュアンスの場合は「ご教授」を使うことになります。下記の関連記事は「ご教示」という言葉について詳しく紹介している内容になっていますので、こちらの記事もチェックするとさらに表現力の向上が見込めるかと思われます。
この度は株価の推移に関してご教授いただきましてありがとうございました。私が想定していた要因以外にも株価変動の原因があることを知ることができ、目から鱗の内容でございました。
ご指摘の類語や言い換えの敬語②貴重なご意見
ご指摘の類語や言い換えの敬語の2つ目は「貴重なご意見」です。「貴重なご意見」という表現については、コールセンターでクレーム等に対して対応をする時によく使われる表現になります。一見して相手方を立てる言葉ではありますが、この表現の使い方を知っている人からすると目上であってもあまり好まれない表現です。
そのため、業務に対して顧客からクレームやご意見をいただいた場合の使用に留めるようにし、上司等の身近な目上の人に対しては別の表現を使った方が無難です。ちょっとした言葉遣いや表現で相手の気に障るようなこともありますので、こういった特殊な表現については使う場所をしっかり選ぶようにしましょう。
オペレーターのご説明の不備につきましてご指摘をいただきまして誠にありがとうございます。いただいたご指摘は貴重なご意見として、今後の改善に役立てて参る所存でございます。
ご指摘の類語や言い換えの敬語③ご指導
ご指摘の類語や言い換えの敬語の3つ目は「ご指導」です。「ご指導」という言葉については「ご教授」という表現と同じ意味合いではあるものの、表現自体が比較的ライトであるため「ご教授」よりも積極的に使っていきたい言葉です。
長時間教えていただく場合や価値のあるフロー等を指導してもらった際には「ご教授いただきありがとうございました」という形で深々と感謝の気持ちを伝え、それ以外のシーンでは「ご指導」を使うといいでしょう。類語を使い分けることで、相手に対してこちらの思いがより伝わりやすくなることでしょう。
この度は橋梁設計の数量計算につきましてご指導にお時間をいただき誠にありがとうございます。本来であれば個人で勉強すべきところをお時間をいただきご指導いただけるとのこと、感謝の念に堪えません。
ご指摘を使うときのポイント
ご指摘を使うときのポイント①素直に受け止め反論をしない
ご指摘を使うときのポイントの1つ目は「素直に受け止め反論をしない」ことです。相手から受けた「ご指摘」が間違えていたり、的が外れているようなシーンも中にはあるかと思います。しかしながら、「ご指摘」については一度受け止めてお礼を言った上で反論はしないようにするのがベターです。
どう考えても相手が間違っていることであっても笑顔で「ご指摘ありがとうございます」と一旦受け止めて、そういう見方もあるのか、そういう事実もあるのかと冷静に検証をした上で、少しでもその人から受けた「ご指摘」を自分の中で消化しようと努めるのが大人の礼儀と言うものです。
面と向かって反論して、目上の人を論破するのがかっこいいと感じることもあるかもしれませんが、少なくともその人や、その周囲の人とのコミュニケーションの状況は悪化するリスクがありますので、こういった場合でお大人の対応を心がけるようにしましょう。
ご指摘を使うときのポイント②きちんと御礼の言葉を入れる
ご指摘を使うときのポイントの2つ目は「きちんと御礼の言葉を入れる」ことです。ご指摘いただいたことを素直に受け入れるだけではなく、ご指摘いただいた事実に対してはその都度お礼を言うようにしましょう。口頭でもいいですし、メールで丁重な文章を心がけて改めて感謝の気持ちを伝えるのもいいでしょう。
ご指摘を使うときのポイント③今後もご意見いただけるような挨拶で締める
ご指摘を使うときのポイントの3つ目は「今後もご意見いただけるような挨拶で締める」ことです。できればお礼の言葉だけではなく、特にメールでは「今後ともアドバイスをいただけましたら幸いでございます」というように相手の「ご指摘」を促すような文章を入れると相手の心象が良くなります。
ご指摘を使うときのポイント④「ございましたら」などの敬語表現を意識する
ご指摘を使うときのポイントの4つ目として、「ございましたら」などの敬語表現を意識することです。「今後もご指摘がございましたら」「アドバイスをいただく機会がございましたら」などと、敬語のニュアンスが強い表現を進んで使うことで相手からの印象値が上がることでしょう。
ご指摘の使い方・メール例文も
ご指摘の使い方やメール例文①ご指摘いただきありがとうございます
ご指摘の使い方やメール例文の1つ目は「ご指摘いただきありがとうございます」の例文を紹介します。例文のように、不備へのアドバイスには丁重なお礼の言葉を伝えるようにしましょう。例文くらいビジネス感の強い表現で送ってちょうどいいくらいです。これよりフランクに送るとビジネス感に欠けると感じるかもしれません。
この度は資料に不備についてご指摘いただきありがとうございます。先方にお届けする前にご指摘いただいたおかげで修正ができ、先方からもお褒めの言葉をいただくことができました。
ご指摘の使い方やメール例文②ご指摘の内容につきましては
ご指摘の使い方やメール例文の2つ目は「ご指摘の内容につきましては」の例文を紹介します。この表現は不備に対するアドバイスをいただいた内容について触れている内容になっており、こういった表現も盛り込むとメールの印象が良くなります。
この度は貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。ご指摘いただいた内容につきましては早速持ち帰り即日修正いたしました。ご指摘の点につきまして再度ご確認いただけましたら幸いでございます。
ご指摘の使い方やメール例文③ご指摘への改善点につきましては
ご指摘の使い方やメール例文の3つ目は「ご指摘への改善点につきましては」の例文を紹介します。不備に対するアドバイスをもらった後には、改善点も具体的に提示をすると、その指摘を聞いてくれているんだと相手方も感じることができます。
先日はお忙しい中お時間をいただきましてありがとうございました。ご指摘いただいた点につきまして帰社後すぐに打ち合わせを行いました。ご指摘への改善点につきましては添付資料にまとめましたのでご確認いただけましたらありがたく存じます。
ご指摘の使い方やメール例文④今後もご指摘がございましたら
ご指摘の使い方やメール例文の4つ目は「今後もご指摘がございましたら」の例文を紹介します。「今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます」などといった、今後の指摘もうれしいといった内容の表現を文章に盛り込んでいくと相手からの印象が非常に良くなるのでおすすめです。
この度は経過観察の方法につきましてご指摘をいただき誠にありがとうございます。今後もご指摘がございましたら、遠慮なくお声がけいただけましたら幸いでございます。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
指摘する時のポイント4選
指摘する時のポイント①やわらかい言い方を心がける
指摘する時のポイントの1つ目は「やわらかい言い方を心がける」ことです。時には怒った方が相手に響くことがあるかもしれませんが、基本的にはやわらかい言い方で、相手を納得させることを心がけた方がアドバイスの内容が相手に届きやすいことを覚えておきましょう。
指摘する時のポイント②できるだけ不備ではなく不足を表現する
指摘する時のポイントの2つ目は「できるだけ不備ではなく不足を表現する」ことです。「ここの敬語表現が間違ってる」「ここの敬語表現を直すと相手方の印象が上がるよ」と同じことを指摘する場合でも後者の方が、相手に気遣いが伝わりますし、相手方も聞く体制ができやすくなることでしょう。ここの意識はとても大切です。
指摘する時のポイント③改善のポイントを盛り込むのも一考
指摘する時のポイントの3つ目は「改善のポイントを盛り込むのも一考」であることです。改善のポイントまで言ってしまうと相手方の自主性が育たないので敢えて盛り込まないシチュエーションも多く想定されますが、入れるか入れないかは常に考えた方がいいでしょう。改善ポイントも入れた方がいい場合もあります。
指摘する時のポイント④労いの言葉も盛り込む
指摘する時のポイントの4つ目は「労いの言葉も盛り込む」ことです。労いの言葉を盛り込むことで、指摘して何かを改善させるだけではなく相手のモチベーションを上げることができます。どのように労えばいいかは下記の関連記事を参考にすると良いでしょう。
ご指摘を使いこなして表現力向上を図ろう!
「ご指摘いただきありがとうございます」「ご指摘がございましたら」などの表現を使いこなすことで、ビジネスにおける社会人としてのコミュニケーション能力の向上が見込めることでしょう。ここで紹介したことがあなたの仕事の中で役に立つことがあればすごくうれしいです!
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