忌憚のないの意味は?読み方や意味や類語や英語・ビジネスでの使い方も
遠慮なく、ざっくばらんに話してほしい時に使う、「忌憚のない意見」や「忌憚のない話し合い」というフレーズ。かしこまっているけれど、便利な言葉だと思って、色々な場面でそのまま使ってしまっていませんか?今回は、この言葉の読み方や意味、類語を、英語やビジネスでの使い方も含めて、ご紹介いたします。
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目次
忌憚のないの意味や読み方・語源も
忌憚のないの読み方は「きたんのない」
初めに、忌憚のないの意味や読み方、語源をご紹介いたします。まず、「忌憚のない」は「きたんのない」と読みます。「忌憚なく」、「忌憚せず」など、後に続く送り仮名が変わっても、読み方は変化せず、それぞれ、「きたんなく」、「きたんせず」と読みます。
忌憚のないの意味は「遠慮がない」「ざっくばらんな」
忌憚のないの意味は、「遠慮がない」「ざっくばらんな」という意味です。実は、「忌憚」自体に「遠慮」という意味があります。そのため、「忌憚のない」とは、「遠慮がない、ざっくばらんな、建前のない」といった意味合いになります。
忌憚のないの語源は「忌み嫌って憚ることをしない」
忌憚のないの語源は、「忌み嫌って憚ることをしない」という状態です。「忌」には、「嫌って避ける」という意味、「憚」には、「気兼ねする」という意味があります。これらを組み合わせて、「気兼ねして避けたりしないこと」を「忌憚のない」と表現するようになりました。
忌憚のないの類語や反対語
忌憚のないの類語①ご遠慮なく
次に、忌憚のないの類語をご紹介いたします。1つ目は、「ご遠慮なく」です。先ほどもご説明したように、「忌憚」自体に「遠慮」という意味があるため、単語をそのまま置き換えたフレーズを使うことができます。「遠慮なく」と言うこともできますが、「ご遠慮なく」と言うと、さらに丁寧でしょう。
なお、後ほどご説明しますが、「忌憚のない」という表現を目上の人に使うのは、失礼にあたります。目下の人に意見をするのに、いつもは遠慮している、という印象を与えかねないからです。この類語の「ご遠慮なく」は、目上の人にも使えるフレーズですので、話す相手によっては、こちらの表現を用いましょう。
- ・どうぞご遠慮なくおっしゃってください
- ・ご遠慮なくお申し付けください
「ご遠慮なく」を使った例文
忌憚のないの類語②率直な
忌憚のないの類語、2つ目は、「率直な」です。「忌憚のない」は、「遠慮しない、建前のない」という意味がありますから、ストレートで包み隠さない、ざっくばらんな意見を聞きたい時に、この類語で置き換えることができます。
なお、「忌憚のない」には、1度遠慮している様子が伺えますが、「率直な」には、そういった要素が感じられません。そのため、文中の他の言葉を丁寧な敬語にしたりと、全体のバランスを取らないと失礼な印象を与えかねませんので、注意して使いましょう。
例えば、文末を「お待ちしています」ではなく、「お待ちしております」としたり、「言いますと」ではなく、「申し上げますと」と表現します。「忌憚のない」とニュアンスが全く同じというわけではないので、気をつけましょう。
- ・率直なご意見をお待ちしております
- ・率直に申し上げますと
「率直な」を使った例文
忌憚のないの反対語①謙虚
忌憚のないの反対語をご紹介いたします。1つ目は、「謙虚」です。「謙虚」には、「控えめで、相手の意見を素直に受け入れる」という意味があります。「遠慮しない、ざっくばらん」などの意味の「忌憚のない」とは、全く逆の様子を表す言葉ですね。忌憚のない意見を聞く側の態度として、よく使う表現です。
- ・謙虚な姿勢で話を聞く
- ・謙虚に意見を受け入れる
「謙虚」を使った例文
忌憚のないの反対語②慎み深い
忌憚のないの反対語、2つ目は、「慎み深い」です。「慎み深い」には、「遠慮がちで控えめである」という意味があり、「忌憚のない」とは正反対の言葉です。相手を深く思いやり、あえて多くを語らなかったり、派手な言動をしなかったりする時に、よく用いられます。
- ・慎み深い振る舞いで会議に参加する
- ・慎み深く椅子に座っている
「慎み深い」を使った例文
忌憚のないのビジネスでの使い方・例文も
ビジネスでの使い方・例文①会議で「忌憚のない意見をする」
続いて、忌憚のないのビジネスでの使い方や例文をご紹介いたします。1つ目は、会議で「忌憚のない意見をする」という使い方です。会議では、様々な立場の人たちが集まるので、非常に意見しづらい空気の時もありますよね。そのような雰囲気を少しでも緩和したい時に、このフレーズを使って和らげることができます。
特に、会議を開く際には、新たなアイディアや解決策を求めて、ざっくばらんに、活発な意見交換をしたい場合がほとんどです。このフレーズを言うことによって、建前や遠慮ではなく、どんどんと率直な意見を出し合いたい、という意図を伝えることができます。
- ・今回の会議は、忌憚のない意見交換の場にしたいと思います。
- ・皆さんの忌憚なき意見を聞きたいと思っています。
会議での使い方や例文
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ビジネスでの使い方・例文②発言に対して「忌憚のない言い方をする」
忌憚のないのビジネスでの使い方や例文、2つ目は、発言に対して「忌憚のない言い方をする」という使い方です。言うと少し不快な思いをさせるかもしれないが、あえて言うことがある場合、この表現を用いることができます。「忌憚なく言うと」や「忌憚のない発言をする」という表現もできます。
率直な意見や感想を求められた時に、そのままストレートに、ざっくばらんに伝えて良いものか、迷うことがありますよね。そのような際に、「正直に言うと」または「はっきり言うと」という意味合いを込めて、このフレーズをワンクッション入れてから話すことができます。
また、他者の発言に対しても「忌憚のない言い方」を使うことができます。目上の人に対して、恐れ知らずにも何でも発言している同僚や部下がいた際などに、使うことができます。「ズバズバと発言する」などとも表現できますが、「忌憚のない発言をする」と言ったほうが、より柔らかく聞こえます。
- ・忌憚なく言いますと、このプランですと目標額までの売上は難しく思われます。
- ・忌憚のない発言をする人で、毎回ヒヤッとする。
発言に対しての使い方や例文
ビジネスでの使い方・例文③上司や目上の人には使わない
忌憚のないのビジネスでの使い方や例文、3つ目は禁止事項ですが、上司や目上の人には使わないということです。「忌憚のない」とは、同等か目下の人に対してのみ使う表現です。
先ほどもご説明したように、もし目上の人に対してこの言葉を使ってしまうと、普段から、発言の際に気を遣わせている、ということを暗に示しており、失礼な印象を与えてしまいます。
「忌憚のない」は、同僚や部下に対して使い、上司や立場の高い人に対しては用いないようにしましょう。代わりに、「ご遠慮なく」という表現を使うことができます。
忌憚のないの英語表現や英文例
忌憚のないの英語表現や英文例①「really」を使う
最後に、忌憚のないの英語表現や英文例をご紹介いたします。1つ目は、「really」を使った表現です。英語には、日本語の「忌憚のない」とぴったり一致するような単語は存在しません。ですから、様々な単語をつなぎあわせて、似たような表現を考える必要があります。
「really」には「本当の」という意味があります。「考え」を意味する「think」とつなげれば、相手の「本当の考え」を尋ねることができます。例えば、"Could you tell me what you really think?"といった具合です。
これは直訳すれば、「あなたの本当に考えていることを教えてくださいませんか?」という意味になります。「忌憚なくおっしゃってください」と、ほぼ同じニュアンスですね。学生時代に習った単語だけなのでできる、簡単な表現なので、ぜひ覚えておきましょう。
- ・Could you tell me what you really think? (あなたが本当に考えていることを教えてくれませんか?)
- ・Tell me what you really think. (本当の考えを教えてください)
「really」を使った英語表現や英文例
忌憚のないの英語表現や英文例②「mind」を使う
忌憚のないの英語表現や英文例、2つ目は、「mind」を使った表現です。「mind」には、「思い、心」という意味があるので、この単語を使うことによって、心からの意見を聞きたい、という意図を伝えることができます。
「think」は、どちらかというと、頭でまとめた考えや思考を指しますが、「mind」は、思いや感情を指します。それで、意見を求める時には「think」、感想を求める時には「mind」の表現を選び、状況に合わせて使いこなしましょう。
- ・Could you tell me what you really on your mind? (あなたが本当に思っていることを教えてくれませんか?)
- ・I’d like to know what’s really on your mind. (あなたが本当に思っていることを知りたいのです)
「mind」を使った英語表現や英文例
忌憚のないの英語表現や英文例③「honest」を使う
忌憚のないの英語表現や英文例、3つ目は、「honest」を使った表現です。「honest」には、「誠実な」という意味があるので、「意見」を意味する「opinion」をつけて、率直な意見を求めることができます。
- ・I need your honest opinion. (あなたの率直な意見が必要です)
- ・I’d like to know your honest opinion. (あなたの率直な意見が聞きたいのです)
「honest」を使った英語表現や英文例
忌憚のないの英語表現や英文例④ひねった表現
忌憚のないの英語表現や英文例、4つ目は、ネイティブが使うひねった表現です。日本語でも、ハッキリ言わずに裏の意図を伝えることがありますが、英語でも同じように表現できる場合があります。
特に、部下に対して余計な気遣いをさせたくない時にできる言い回しですので、サラッと使いこなして、デキる上司であることを、さりげなくアピールしましょう。
- ・Don’t tell me what you think I want to hear. (私を喜ばせるようなことを言わないでくれ=嫌がりそうなことでも言ってくれ)
- ・I don’t need any yes men. (イエスマンはいらないよ=自分と考えが違っても言ってほしい)
ひねった表現の忌憚のないの英語表現や英文例
なお、部下から憧れられる上司の1人となるには、仕事がデキるだけでなく、人間的魅力も併せて磨く必要があります。下記記事には、魅力的な人の特徴が特集されています。人間的魅力の条件や、憧れられる人になるためのコツについても書かれているので、今後のビジネス人生の参考になさってくださいね。
忌憚のない話もこなしてさらに仕事のデキる人へ!
いかがでしたか。「忌憚のない」は、遠慮や建前がない率直な様子を指します。目上の人には使えないので、「ご遠慮なく」などの類語で代用可能です。「really think」を使えば、シンプルな英語でも表現できます。忌憚のない話も聞ける人になって、さらに仕事のデキる人を目指しましょう!
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