ちなみにの丁寧な言い換え方は?ビジネスシーンでの使い方や類語!
ちなみにで始まる言い回しは、日常生活においてしばしば使われます。ビジネスの場では、この表現が敬語と言えるのか、使用しても大丈夫かと疑問に思うかもしれません。ここでは、「ちなみに」の丁寧な言い換え方や類語、実際の使い方を取り上げます。
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目次
ちなみにの意味とは?
ちなみに(因みに)の意味とは「何かを後から補足する」という意味
まず「ちなみに(因みに)」の意味とは「何かを後から補足する」と定義されています。もっと分かりやすい言葉で説明すると、先に述べたことに対して補足の情報を付け加えるという意味です。この言葉は、「ちなみに」のままでも使用できますが、「言う」などの動詞を重ねて「ちなみに言うと」などの形にもできます。
この「ちなみに」という言葉は結婚式やビジネスでの会議などの公式な場や格式ばった場面でも使用できる敬語表現です。そのため、家族や友人の間で使用するというよりは街のお店や自分が接客をされる場で耳にすることが多いでしょう。何かを補足説明する際に使用される頻度の高い言い回しでもあります。
ちなみに(因みに)は「因む」という語源とその意味を持つ接続詞
ちなみに(因みに)は、「因む」という語源とその意味を持つ接続詞です。まず「因む」とは動詞で、「因」という漢字は「何かと関係する」という意味を持つものだとされています。したがって、「因む」と使うと「何かと関係すること、因縁がある」という意味となります。
この語源の意味が掴めてくると、「ちなみに」の「何かを後から補足する」という意味も分かりやすくなってきます。「因む」という語源になった言葉自体は少し古い表現なのでこの形で現在使用されることはごくまれです。この語源については「ちなみに」という言葉を理解するための補足情報として覚えておきましょう。
ちなみにの類語・言い換え方は?
丁寧なちなみにの類語と言い換え方①「付け加えますと」
丁寧なちなみにの類語と言い換え方の1つ目は、「付け加えますと」です。この類語表現は、文字通り自分や相手の発言に何かを付け加えたい場合に使用できる表現です。具体的な使い方としては、「付け加えますと、先月の営業成績は前年の同月の約1.5倍を記録しています。」などのように使用できます。
例文内の内容からも分かるように、まずは自分の伝えたいことの主題を端的に表現し、その他の補足情報を具体的な時期や数字を盛り込む形で補足したい際に使用すると効果的であると言えます。この「付け加えますと」は他にも「付け加えさせて頂きますと」などより丁寧な敬語表現に応用することも可能です。
丁寧なちなみにの類語と言い換え方②「蛇足ですが」
丁寧なちなみにの類語と言い換え方の2つ目は、「蛇足ですが」です。「蛇足」とは簡単に言うと「そんなに重要ではない、取るに足らないこと」です。話の主題から少しそれるが、良い機会なのでぜひ伝えておきたいという場面などに活用すると効果的です。
具体的には「蛇足ですがこちらが競合A社のデザインです。」などの形で使用できます。この類語表現を使用する際のポイントは、「蛇足」という言葉を使用する際には相手に「これはそんなに重要な情報ではない」と暗に伝えているということです。くれぐれも重要な情報を相手に伝えたい際に誤用しないよう気を付けましょう。
丁寧なちなみにの類語と言い換え方③「補足しますと」
丁寧なちなみにの類語と言い換え方の3つ目は、「補足しますと」です。この表現は文字通り、何か情報を補足したい際に使用し、イメージとしては最初にご紹介した「付け加えますと」という類語表現をより端的に表現したものです。具体的な形としては、「補足しますとこちらが先方からのメール内容です。」となります。
この表現は、先述した表現と同様、少し前の自分の発言、そして自分以外の人の発言に補足がある際にも使用することができます。この表現は、「補足させて頂きますと」「補足させて頂きたいのですが」などより丁寧な敬語表現に応用することができます。状況別に自分でもアレンジして使用していきましょう。
ちなみにのビジネスシーンでの使い方・例文は?
ちなみにのビジネスシーンでの使い方と例文①ちなみにこちらの商品は
ちなみにのビジネスシーンでの使い方と例文の1つ目は、「ちなみにこちらの商品は春限定のデザインとなります。」です。この例文は、特に衣料品店などに務める販売員の人たちが使用するものです。このように、顧客にとってお得な情報を補足する形で伝えると、相手の心をしっかりつかむことができます。
この例文は、他にも「ちなみにこちらの商品は期間限定で20パーセントオフとなっています。」などの形に応用することができます。マーケティング的にも、相手に「限定」というポイントを訴求することは効果的です。「ちなみに」という親しみやすい言葉で相手のメリットを訴求して売り上げにも貢献しましょう。
ちなみにのビジネスシーンでの使い方と例文②ちなみにこちらがその資料と
ちなみにのビジネスシーンでの使い方と例文の2つ目は、「ちなみにこちらがその資料となります。」です。この例文は、例えば大事な取引先との商談の際に案件について要約した後、具体的な数字などを見せた方が効果的だなと判断した際に補足で資料を紹介するような場面で使用すると効果的なものです。
特にビジネスシーンでは、自分の言いたいことをまず簡潔な形にしてまとめ、補足があるならそれを後でしっかり時間を取って説明していく形で相手に伝えた方が効果的な場合が多いです。この「ちなみに」という言葉を使えば相手に丁寧に補足説明を行うことも可能です。ぜひビジネスの現場で練習していきましょう。
ちなみにのビジネスシーンでの使い方と例文③ちなみにお客様のプランですと
ちなみにのビジネスシーンでの使い方と例文の3つ目は、「ちなみにお客様のプランですと月々3000円の節約が可能となります。」です。この例文は、携帯ショップや家電量販店などで月額でお支払いするようなプランを販売する人に特に使える例文となります。
自分が販売したい月々のプランの要約を説明した後、利用客であれば一番気になる月々どれくらいお得になるのか?を最後に補足する形で持ってきてそのお得さを印象づけます。顧客に何かの契約を促す場面でもどんな内容をどんなタイミングで補足するのか?などの一連の流れを作っておくと良いでしょう。
ちなみにのビジネスシーンでの使い方と例文④ちなみに今ご購入頂くと
ちなみにのビジネスシーンでの使い方と例文の4つ目は、「ちなみに今ご購入頂くと特典としてオリジナルグッズを差し上げております。」です。この例文は、何か商品を販売する店舗で働く人が特に活用できるものです。このように相手にプラスやメリットになることを「ちなみに」と伝えると印象も良いでしょう。
消費者心理としては、「買って欲しいから特典がついていることをあからさまに協調しています」という態度が店員側に見えると気持ちが良くありません。あくまでも「ちなみに」と自然な流れで相手の行動を促せるよう、この表現を使用するようにしてみてください。効果的に上手く使っていくことが鍵です。
上記まで、「ちなみに」を使った例文をいくつかご紹介しながらこの表現の使い方をまとめてきました。下記関連記事内では、上司や目上の人へのビジネスメールの書き方をご紹介しています。メールの書き出しや報告、お礼例文なども具体的に示されています。興味のある人はぜひこちらの内容もチェックしてみてください。
ビジネスシーンではNGな接続詞と言い換え方は?
敬語ではないビジネスシーンでNGな接続詞と言い換え方①そういえば
敬語ではないビジネスシーンでNGな接続詞と言い換え方の1つ目は、「そういえば」です。この言葉は、日常生活で家族や友人に使用するのなら問題ありませんが、ビジネスで使うとカジュアルな表現すぎて失礼になってしまいます。例えば、「そういえばこれがメールの内容です。」などは非常に軽い印象を与えます。
もちろん、社内でも同僚と話す際であればこれでも良いですが、特に目上の上司や先輩、社外の取引先の人に対して「そういえば」という表現で発言したりメールを書いたりするのは避けましょう。「ちなみに」や「付け加えますと」などの丁寧な表現を使用して相手に敬意を表す形に修正しましょう。
敬語ではないビジネスシーンでNGな接続詞と言い換え方②ついでに言うと
敬語ではないビジネスシーンでNGな接続詞と言い換え方の2つ目は、「ついでに言うと」です。この「ついで」という言葉は、自分が本当はやりたくないこと、またはめんどくさいと思っていることだけど仕方なくやるというネガティブな響きを持ちます。
この言い回しは、どちらかと言うとビジネスシーン以外の日常生活でもあまり好まれるものではありません。使われる場合は相手への嫌味や嫉妬を表すことが多いものです。もちろん、仕事の中で相手に正直にネガティブなことを伝えなくてはいけない場面もあるかもしれませんが、極力使用しないようにするのが無難でしょう。
敬語ではないビジネスシーンNGな接続詞と言い換え方③思い出したのですが
敬語ではないビジネスシーンでNGな接続詞と言い換え方の3つ目は、「思い出したのですが」です。この表現は、極力使わない方が良い表現としてご紹介します。「思い出した」という言い回しは、別の言い方をすると「忘れていた」という意味を表します。
これは、潜在下では相手に「これから私が言うことはうっかり忘れていたことなんですよ」と伝えることになりかねません。事実としては忘れていたことであっても、相手に伝えるニュアンスを考えるとわざわざそれを言葉にして伝えるのではなく、「ちなみに」と置き換えて使用した方が効果的です。
上記までで、ビジネスシーンではNGな接続詞と言い換え方についてまとめてきました。下記関連記事内では、上司・部下などへのお悔やみメールの例文を分かりやすくまとめています。訃報への返信には使用できないNGな言葉もしっかりカバーした内容となっています。気になる人はぜひこちらも参考にしてみてください。
「ちなみに」という言葉を上手く使ってビジネスでも活用していこう!
当記事では、「ちなみに」という言葉の意味と使い方、ビジネスでは使えな言い換え方などについて具体的な例文を豊富に織り交ぜながら分かりやすくお伝えしてきました。「こんな使い方があったんだ!」と驚いた人や、「これは今日からでも使える例文だ!」と新しい発見があった人もいるのではないかと思います。
特に社会人として社会に出ると、その場その場に合った大人としての言葉遣いをしていく必要があります。特に入社間もない立場やまだ慣れない職場に勤務している場合は言葉遣いにまで気を配って働くことは大変かもしれません。しかし、練習するほどに自分の日本語力が上がっていくことをきっと実感できます。
今回、この記事で取り上げた「ちなみに」という言葉をあなたもビジネスで積極的に活用していきましょう。下記関連記事内では、「尚」という接続詞の言葉の意味と様々な使い方をご紹介しています。当記事と同様、具体的な例文もしっかりまとめてありますので、興味のある人はこちらの内容もぜひチェックしてみてください。
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