「お手数ですが」の意味と類語と使い方|英語とビジネスメール文例も

「お手数ですがよろしくお願いします」「 お手数おかけしますが」というフレーズを読んだ人は多いと思います。よくビジネスメールで見ることのある表現です。ここでは、「お手数ですが」という言葉の意味やメールでの使い方、敬語の表現、類語、英語などについて紹介していきます。

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「お手数ですが」の意味と使われるシーンとは?

「お手数ですが」や「お手数おかけしますが」の文の「手数」の意味とは

「お手数ですが」の文の「手数」の意味とは

「お手数ですが」の文の中の「手数」とは、「物事を達成するために必要な工程、動作および労力の数のこと」です。「お手数」というのは、「面倒」や「手間」のことです。文の頭に「お」を付けることで丁寧な分に変えているのです。同様にビジネスメールの関連記事がありますので、合わせてごらんください。

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「お手数ですが」の意味とは

「お手数ですが」の意味とは

前述のように、「手数」とは、「物事を達成するために必要な援助や労力、動作などの数」のことなので、その頭に「お」を付けた「お手数ですが」とか「お手数おかけしますが」は、「お手間をとらせますがよろしくお願いします」とか「ご面倒ですがよろしくお願いします」というニュアンスのクッション言葉になります。

「お手数ですが」というフレーズがビジネスメールで使われるシーンとは

「お手数ですが」というフレーズがビジネスで使われるシーンとは

メールや手紙文で「お手数ですが」というフレーズが使われるシーンは、相手に対して何かを依頼する場合に用いられます。ビジネスにおいて相手に何かを要求するのは気を遣わなければいけません。「~してください」とダイレクトに相手にいわず「お手数ですが」というクッション言葉を入れて、柔らかい表現にしているのです。

「お手数ですが」の使い方やメール例文5選!

「お手数ですが」の使い方には前提になっている状況がある

「お手数ですが」の使い方には前提になっている状況がある

ビジネスメールや手紙で「お手数ですが」という言葉を使う時、前提になっている状況があります。それは相手に対して「何かをやってもらう」という状況が前提になっていて、相手に手間や面倒をかけるということです。同様にビジネスメールに使える関連記事がありますので、合わせてごらんください。

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「お手数ですが」の使い方①「シンプルな使い方」

「お手数ですが」の使い方「シンプルな使い方」

「お手数ですが」の使い方の1つ目は「シンプルな使い方」です。具体的には「お手数ですがよろしくお願いします」「お手数おかけしますがよろしくお願いします」という表現です。相手に何かしてもらうのが前提ですが、「〜してください」とダイレクトにいうのを避ける表現です。

ビジネスメールに使える「シンプルな使い方」の例文とは


ビジネスメールに使える「シンプルな使い方」の例文

「お手数ですが」の「シンプルな使い方」の例文は「お手数ですが、わたくしの後輩が貴社をうかがいますので、何卒よろしくお願いします」とか、「お手数おかけしますが、今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします」という使い方があります。同様にビジネスメールでの関連記事がありますので、合わせてごらんください。

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「お手数ですが」の使い方②「確認を願う場合の使い方」

「確認を願う場合の使い方」

「お手数ですが」の使い方の2つ目は「確認を願う場合の使い方」です。具体的には、手紙やメールを出す相手に対して、確認してもらうことを依頼している場合に使われます。添付書類などを添えて使われることが多いフレーズです。

ビジネスメールに使える「確認を願う場合の使い方」の例文とは

ビジネスメールに使える「確認を願う場合の使い方」の例文

「お手数ですが」の「確認を願う場合の使い方」の例文は、「お手数ですが、同封しております添付書類のご確認をお願いいたします」とか、「お手数ですが、ここにあります会議の日時をご確認の上、弊社にご一報願います」というものがあります。

「お手数ですが」の使い方③「査収を願う場合の使い方」

ビジネスメールに使える「査収を願う場合の使い方」の使い方

「お手数ですが」の使い方の3つ目は「査収を願う場合の使い方」です。「査収」は「さしゅう」と読みます。意味は「書類や物品などを、よく調べたり確認したりすること」なので、メールや手紙での使い方は「確認を願う場合の使い方」と同じで、「お手数ですが」と合わせて使うことが多いフレーズです。

ビジネスメールに使える「査収を願う場合の使い方」の使い方とは

ビジネスメールに使える「査収を願う場合の使い方」の使い方

「お手数ですが」の「査収を願う場合の使い方」の例文は、「お手数ですが、添付書類をご査収頂きたく、よろしくお願いします」とか、「先日お問い合わせいただいた件につきまして、関係書類をお送りいたしますで、お手数おかけしますが、ご査収をお願いいたします」といったものがあります。

「お手数ですが」の使い方④「返信を願う場合の使い方」

「返信を願う場合の使い方」

「お手数ですが」の使い方の4つ目は「返信を願う場合の使い方」です。メールや手紙で相手にたいして「どうか返事を下さい」とダイレクトに言うのを避けて、「お手数ですが」をクッション言葉として使って、丁寧な表現にします。このフレーズも目上の方や取引先などに使うことができます。

ビジネスメールに使える「返信を願う場合の使い方」の例文とは


ビジネスメールに使える「返信を願う場合の使い方」の例文

「お手数ですが」の「返信を願う場合の使い方」の例文は、「お手数ですが、ご返信頂けますと幸いです」とか、「お手数ですが、添付書類に必要事項をご記入の上、弊社までご返信頂きますよう、よろしくお願いします」といったものがあります。

「お手数ですが」の使い方⑤「連絡を願う場合の使い方」

ビジネスメールに使える「連絡を願う場合の使い方」の例文

「お手数ですが」の使い方の5つ目は連絡を願う場合の使い方」です。このフレーズも、「連絡してください」とダイレクトに相手に要求することを避けるために、「お手数ですが」という表現とワンセットで使われることが多い表現です。もちろん目上の方にも使える言い回しです。

ビジネスメールに使える「連絡を願う場合の使い方」の例文とは

ビジネスメールに使える「連絡を願う場合の使い方」の例文

「お手数ですが」の「連絡を願う場合の使い方」の例文は、「お手数ですが、下記の電話番号まで、ご連絡頂けますように、よろしくよろしくお願いします」とか、「お手数ですが、○年○月○日の期日までに、お早めにご連絡を頂けますと幸いです」というように使います。

「お手数ですが」の間違った使い方とは?

間違った使い方①「お手数ですが、〜までに○○します」

「お手数ですが、〜までに○○します」

「お手数ですが」に間違った使い方の1つ目は、「お手数ですが、〜までに○○します」です。「お手数ですが」という表現をする場合、手数をかけるのは相手の方で、主体は自分ではありません。こういう場合には、「ご迷惑をおかけしますが、〜までに○○します」といったほうが正しいです。

間違った使い方②「お手数ですが、〜まで○○させてください」

「お手数ですが、〜まで○○させてください」

「お手数ですが」に間違った使い方の2つ目は、「お手数ですが、〜までに○○させてください」です。「お手数ですが」というフレーズはあくまでも「相手に何かしてもらう」状況で使われななければいけません。「ご迷惑をおかけしますが、〜までに○○させてください」という言い方なら大丈夫です。

「お手数ですが」の類語と敬語表現や使い方とは?

類語と使い方①「お手数おかけしますがよろしくお願いします」

お手数おかけしますがよろしくお願いします」

「お手数ですが」の類語と使い方の1つ目は「お手数おかけしますが」という表現です。「お手数ですが」というフレーズと全く同じ意味で、使い方も同じですが、「お手数ですが」よりももう少しくどい言い回しで、その分よりいっそう丁寧な言い回しになります。


類語と使い方②「お手間を取らせますがよろしくお願いします」

「お手間を取らせますが」

「お手数おかけしますが」や「お手数ですが」の類語と使い方の2つ目は「お手間を取らせますが」という表現です。「お手数ですが」というフレーズと同じように、相手に面倒をかける表現ですので、「お手間を取らせますが」も相手に何かを依頼したり、お願いしたりする文章に使われます。

「お手間を取らせますがよろしくお願いします」の間違った使い方

「お手間を取らせますが」の間違った使い方

「お手間を取らせますが」という表現をときどき「お手間ですが」と書く人がいますが、これは間違いです。「手間」という単語に使われる動詞は「取る」でなければいけません。「お手数ですが」と「お手間を取らせますが」という二つの言い回しがミックスされて覚えてしまっていることがありますので、注意しましょう。

類語と使い方③「ご面倒をお掛けしますがよろしくお願いします」

「ご面倒をお掛けしますが」

「お手数おかけしますが」や「お手数ですが」の類語と使い方の3つ目は「ご面倒をお掛けしますが」という表現です。この言い回しも、「お手数ですが」というフレーズと同じように相手に何かをしてもらうことが前提なので、自分が主体の文章には使いません。

類語と使い方④「お手を煩わせ(わずらわせ)まして」

「お手を煩わせ(わずらわせ)まして」

「お手数おかけしますが」や「お手数ですが」の類語と使い方の4つ目は「お手を煩わせ(わずらわせ)まして」という表現です。この言い回しは、「お手を煩わせまして、申し訳ありません」とか「お手を煩わせまして、大変恐縮です」というように、相手にに対して「謝罪する」という形式で使われます。

敬語表現①「多大なご尽力を賜りまして誠にありがとうございました」

「多大なご尽力を賜りまして誠にありがとうございました」

「お手数おかけしますが」や「お手数ですが」の敬語表現の1つ目は「多大なご尽力を賜りまして、誠にありがとうございました」という表現です。相手の援助や助けを「多大なご尽力」という敬語で表現し、それに感謝する形式を使った敬語の表現で、よりいっそう丁寧なニュアンスがあります。目上の方にも使えるフレーズです。

敬語表現②「ご足労をおかけして申し訳ございませんでした」

「ご足労をおかけして申し訳ございませんでした」

「お手数おかけしますが」や「お手数ですが」の敬語表現の2つ目は「お手間を取らせてしまい、大変申し訳ございませんでした」という表現です。相手がこちらに出向いてくれた事実を「ご足労」という敬語に込め、そのことに謝罪することによって、敬語として使える言葉になるのです。目上の方にも使える表現です。

敬語表現③「お手間を取らせてしまい大変申し訳ございませんでした」

「お手間を取らせてしまい大変申し訳ございませんでした」

「お手数おかけしますが」や「お手数ですが」の敬語表現の2つ目は「お手間を取らせてしまい、大変申し訳ございませんでした」という表現です。相手を手間取らせた援助や尽力に対して「大変申し訳ございませんでした」と謝罪することで、丁寧な敬語表現になっています。目上の方に対してももちろん使えるフレーズです。

「お手数ですが」の英語の使い方とは?

2種類ある英語での「お手数ですが」「お手数おかけしますが」の表現

2種類ある英語での「お手数ですが」の表現

英語で「お手数ですが」や「お手数おかけしますが」を意味するフレーズはいくつもありますが英語での意味は2つです。「ご迷惑をかけて申し訳ありません」という謝罪の意のある表現か、「助けてくださってありがとうございます」という感謝の意を表する表現です。

英語での使い方①「I'msorrytotroubleyou.」

「I'm sorry to trouble you.」

「お手数ですが」の英語での使い方の1つ目は「I'm sorry to trouble you.」です。このフレーズを直訳すると、「あなたをトラブルに巻き込んで申し訳ありません」という意味になります。ですが実際に相手を事件などに巻き込んだわけではなく、「お手数おかけしますが」というフレーズで用います。

英語での使い方②「I'msorrytobotheryou.」

「I'm sorry to bother you.」

「お手数ですが」の英語での使い方の2つ目は「I'm sorry to bother you.」です。「bother」の意味は「ねだる」「迷惑をかける」「せがむ」「煩わせる」なので、「I'm sorry to bother you.」を直訳すると、「あなたを煩わせて申し訳ありません」になります。

英語での使い方③「Thankyouforassistingme.」

「Thank you for assisting me.」

「お手数ですが」の英語での使い方の3つ目は「Thank you for assisting me.」です。「assisting」は「assist」の現在分詞で、意味は「手伝う」「援助する」なので、直訳すると、「私を助けてくださって、ありがとうございます」になります。

英語での使い方④「Iappreciateyourhelp.」

「I appreciate your help.」

「お手数ですが」の英語での使い方の4つ目は「I appreciate your help.」です。直訳すると「助けていただいて大変感謝しております」です。「appreciate 」は「thank you」の丁寧で改まった表現で、メールや手紙でも頻繁に使われる単語です。目上の方に使っても大丈夫です。

知っていると便利な「お手数ですが」「お手数おかけしますが」という表現

日本語には、丁寧な言い回しがが英語よりも頻繁に使われるように、特に上司や取引先、目上の方に対する言い回しに大変気を使う言語です。「お手数ですが」や「お手数おかけしますが」というフレーズは、ダイレクトに相手にないして何かを要求したりお願いしたりすることを避ける「クッション言葉」の1つです。

事務職についていなくても、仕事に携わっているならば、ビジネスメールを書いたり受け取ったりすることは多いと思います。そんなときに「お手数ですが」というフレーズやその類語や敬語的表現を知っていると大変便利です。英語での「お手数ですが」というフレーズは日本語の表現よりももっとシンプルなものが多いです。

日本語の表現よりももっとシンプルな英語での表現も、ちゃんとそのニュアンスを押さえておけば、いざというときに役に立ちます。人はほかの人とのかかわりあいの中で生きていく動物です。ボーダーフリーの時代には、「お手数ですが」というフレーズをいろいろ知っていることは、生活するうえで大変役に立つ表現なのです。


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