「拝借」の意味や正しい使い方を解説!言い換え表現や類語もご紹介!

「拝借」の使い方をご存知ですか?「借りる」という意味の丁寧な敬語表現です。しかし謙譲語である為、意味をよく知り正しい使い方をすることが大切です。この記事では、「拝借」の意味や正しい使い方を解説します。言い換え表現や類語もご紹介しますので、ぜひ参考にして下さい。

「拝借」の意味

意味①控えめな慎ましい態度で借りること

同じテーブルに腰掛け目を見て話す仕事中の男女画像

「拝借」とは、控えめな慎ましい態度で借りるという意味です。「拝」には、拝むという意味があります。かしこまり謙遜する気持ちで、目上の相手に対して「借りたい」という意思を伝える時に用いる敬語表現です。相手に対して、敬う気持ちがある上で借りることを「拝借」と表現します。

意味②感謝して借りること

会議中に立って握手をする男性画像

「拝借」には、ありがたいことだという気持ちで感謝して借りるという意味があります。「拝」には、目上の相手へ向けた感謝の気持ちが込められています。「拝借」を使うことで、相手に対し敬意を示すことができます。また、ありがたみを感じているということも添えて伝えることができる敬語表現です。

「拝借」の使い方

①目上の相手から何かを借りる時に使う

オフィスでこちらを見て微笑むスーツ姿の男性画像

「拝借」は、目上の相手から何かを借りる時に使う敬語表現です。「拝借」は謙譲語です。謙譲語とは、自分がへりくだる伝え方をすることで、相手を敬う気持ちを表す敬語です。

その為、「拝借」は自分が目上の人から何かを借りる時にしか使ってはいけません。目上の人が何かを借りることに対して「拝借」と表現すると、目上の相手をへりくだらせることになるからです。

②知恵や意見を聞きたい時に使う

オフィスの廊下で腕を組み立つスーツ姿の男性

「拝借」は、知恵や意見を聞きたい時に使う敬語表現です。「拝借」は、書類や物を借りる時にだけ使う表現ではないのです。目上の相手の考えや、知っていることを教えてもらいたい時に用いることができます。使い方のポイントは、「お知恵を」や「知慮を」など拝借したいものを先に付け加えることです。

こちらの記事では、「教えてもらうの敬語は?ビジネスメールの例文や教えるの丁寧語や謙譲語も」についてご紹介しております。教えてもらいたいという意思を伝える時には、「拝借」以外の言葉を用いることもできます。目上の相手から知恵や意見を聞きたい時の参考になりますので、ぜひご覧ください。

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③目上の相手に時間を割いてもらった時に使う

腕時計を指さす男性画像

「拝借」は、目上の相手に時間を割いてもらった時に使う敬語表現です。「拝借」は、書類や物、知恵や意見だけでなく相手の時間に対しても用いることができます。多忙なスケジュールを抱える目上の相手が、自分の為に時間を作ってくれた時に感謝とお詫びの気持ちを込めて「拝借」を使います。

④かけ声に使う

座ったまま拍手をする数名の男女画像

「拝借」は、かけ声に使うこともあります。宴会や行事の締めくくりとして、「一本締め」などの手締めを行う際に「拝借」を使い代表者が周囲に声掛けをします。

「拝借」を使った例文

①目上の相手から何かを借りる時

本棚の前で本を持ち立つスーツ姿の男性画像

「拝借」は、目上の相手から何かを借りる時に、お礼の言葉と共に使うことが多い敬語表現です。貸した側も、借りることに関して感謝の気持ちをプラスして伝えられた方が快く感じます。

    目上の相手から何かを借りる時の「拝借」を使った例文

  • ○○の貴重な資料を拝借する機会を頂くことができ、大変感謝しております。

②知恵や意見を聞きたい時

オフィスで笑顔で振り向く男性画像

「拝借」は、目上の相手から知恵や意見を聞きたい時に用いる敬語表現です。事態が行き詰った時や、経験したことのないことに取り組む際に使うことができます。「拝借」は、目上の相手からアドバイスを貰いたい時にも使える敬語です。

自分の力だけで、やり遂げたいこともあると思います。しかし、ビジネスシーンでは周囲と協力して成し遂げることも大切です。人は、頼ってきてくれた相手に対し好意的な気持ちになりやすいです。また、自分の知っていることや経験したことを活かすことに喜びを感じる人が多いです。

その為、自分だけでは限界を感じた時には、目上の人の知恵を貸してもらうと良いでしょう。「拝借」という敬語を用いて伝えることで、貴方の真面目さや一生懸命に問題に取り組もうとする様子をアピールすることもできるのです。

    知恵や意見を聞きたい時の「拝借」を使った例文

  • プロジェクトを遂行する為に、前任者である○○課長のお知恵を拝借したいのですがお時間いただけますでしょうか。

③目上の相手に時間を割いてもらった時

木製のテーブルの上に置かれた腕時計と眼鏡とボールペン画

目上の相手に時間を割いてもらった時には、「拝借」を用いて感謝の気持ちを伝えましょう。教えてもらったことに対して、目上の方にお礼を言うのは当たり前です。そこにプラスして、自分の為に時間を割いてくれたことに対して、お礼の気持ちを込めた「拝借」の使い方ができると良いでしょう

そうすることで、目上の相手からの信頼感をより高めることができます。また、相手の時間を割いてしまったという謙虚な気持ちを持つことが大切です。「お忙しいにもかからわず」や「ご多忙中にもかかわらず」など忙しい相手へ向けた気遣いの言葉を付け加えることがポイントです。

    目上の相手に時間を割いてもらった時の「拝借」を使った例文

  • ご多忙中にもかかわらず、○○様の非常に貴重な時間を拝借いたしましたことを申し訳なく存じます。

④かけ声に使う時

会議中に周囲の拍手の中立ち上がる男性画像

「拝借」は、手締めのかけ声に使う時に用いる敬語表現です。手締めには、一本締めや三本締め、一丁締めなどさまざまな種類があります。結婚式や宴会の締めとしてだけでなく、株主総会や式典などの格式高い場でも行われます。どの手締めにも共通するのが、手締めの音頭を取る代表者がいることです。

手締めの代表者は、皆で一斉に「パンッ」と手拍子ができるようにかけ声で促します。手拍子をする為には、手を広げ手締めができるように備える必要があるからです。

    かけ声に使う時の「拝借」を使った例文

  • 一丁締めで参りたいと思います。よろしくお願いいたします。それでは皆さんお手を拝借!いよーおっ!パンッ

「拝借」の言い換え表現・使い方例文

①社内の人達との会話やメールなどで使う場合

携帯とパソコンを操作しながら話し合う男女画像

「拝借」の言い換え表現は、「お借りする」です。「借りる」の前に「お」を付けることで丁寧な表現になります。「お借りする」は、ビジネス上での日常会話として用いることが多い敬語表現です。非常にかしこまったシーンで使うのではなく、社内の人達との会話やメールなどで使うことをおすすめします。

ビジネス上の日常会話で、「拝借」を用いるには堅苦しい感じがする時もあると思います。そんな時には、「拝借」の言い換え表現である「お借りする」を用いることで、肩肘張らずに会話やメールをすることができます。

    「お借りする」の例文

  • ○○の資料をお借りする為に伺いました。

②お客様や取引先との会話やメールなどで使う場合

会議室でパソコンを持ち立つスーツ姿の女性画像

「拝借」の言い換え表現は、「お借りいたします」です。「する」を自身がへりくだる表現である「いたします」という謙譲語にすることで、より丁寧な印象を与えることができます。

自分よりも役職が高い相手やお客様、取引先などの重要な相手に対しては「お借りします」よりも「お借りいたします」という言い換えをした方が良いでしょう。語尾を「いたします」とした方が、相手を敬う気持ちをより伝えることができます。

    「お借りいたします」の例文

  • こちらのサンプルを○○日までお借りいたしますので、よろしくお願いいたします。

③重要な人物との会話やメールなどで使う場合

黒いスーツ姿の男女数名が会議で握手を交わす画像

「拝借」の言い換え表現は、「お借りしたく存じます」です。「拝借」の言い換え表現の中で、最も丁寧な敬語です。役員クラスの目上の相手など重要な人物に対して「お借りしたく存じます」という言い方をするのが望ましいです。

その為、「お借りしたく存じます」は非常にかしこまったシーンで用いることが多いです。襟を正し、真摯な姿勢で「借りたい」という意思を伝えたい時に使う敬語表現です。なぜ、借りたいのか理由と共に伝えることが大切です。

「存じます」とは「思います」をさらに丁寧に言い換えした表現です。敬語の種類としては、謙譲語の「存じる」と丁寧語の「ます」が合わさったものです。その為、「お借りしたく存じます」はとてもお堅い印象になる敬語表現です。言葉だけでなく、文章やメールでも用いることができます。

    「お借りしたく存じます」の例文

  • 顧問税理士事務所との打ち合わせに向け、○○年度の損益計算書をお借りしたく存じます。

「拝借」の類語・使い方例文

類語・使い方例文①恩借

手を差し出す黒いスーツ姿の男性画像

「拝借」の類語は、「恩借」です。恩を借りると書いて「恩借」と言い「おんしゃく」と読みます。「恩」とは、自分以外の周囲から与えられる恵みのことを指します。その為、恩借は、他の人から施しを与えられることを意味します。他の人からの思いやりによって、物やお金を借りることを「恩借」と言います。

「拝借」は借りる対象が非常に幅広いですが、類語である「恩借」は借りる対象が物やお金に限られています。その為、「恩借」を使う時には注意が必要です。また、「恩借」は信用金庫や銀行など金融機関からお金を借りる時に使う表現ではありません。知人や近しい身内からお金や品物を借りる時に用いる敬語表現です。

「拝借」は、自分より目上の相手なら誰にでも用いて良い表現です。しかし、類語の「恩借」は使う対象の相手が非常に限られているので注意しましょう。

    「恩借」の例文

  • ○○様の恩借により、傾きかけていた弊社の経営を立て直すことができました。

類語・使い方例文②貸していただく

公共の場でスーツを着て資料を見ながら会話する男女画像

「拝借」の類語は、「貸していただく」です。「拝借」は自分自身が借りることを指します。目上の人から何かを借りる場合、「貸す」のは目上の相手側です。しかし、「貸す」に「いただく」という謙譲語をプラスし「貸していただく」という敬語にすると、自分自身が借りることに意味が変換されるのです。

「貸していただく」の類語は、「貸してもらいたい」や「貸してほしい」があります。その為、目上の相手に対して「貸してもらいたいのですが」や「貸してほしいのですが」と伝えることも可能です。親しい間がらの先輩や目上の人には、「貸してもらいたいのですが」や「貸してほしいのですが」という表現をしても大丈夫です。

しかし、「貸していただきたいのですが」という敬語表現をするとより丁寧な印象を与えることができます。「もらいたい」「ほしい」という語尾がプラスされているよりも、「いただきたい」という謙譲語の丁寧な表現をすることで相手を敬う気持ちをさらに表すことができます。

    「貸していただく」の例文

  • 資料を貸していただくことができ、大変助かりました。ありがとうございます。

類語・使い方例文③お貸し願う

テーブルを挟みオフィスで打ち合わせをする男女画像

「拝借」の類語は、「お貸し願う」です。相手が貸すことをこちらが願うという意味があります。その為、「貸す」の前に「お」を付けた尊敬語の表現になっています。「お貸し」という尊敬語にすることで、貸してくれる相手を敬う気持ちを表しています。

かしこまった場面で、目上の相手に借りたい意志を伝える時に使いましょう。また、「願う」には、「お願いします」という気持ちが込められています。「拝借」は自身が借りることを意味する謙譲語です。

しかし、類語である「お貸し願う」は相手が貸すことを表す尊敬語です。その為、自分が貸したい時に使うものではないので注意しましょう。

    「お貸し願う」の例文

  • 新入社員の入社手続きの為に、社印をお貸し願いたく存じます。

「拝借」の意味や正しい使い方を知って上手に使いこなそう

「借りる」という意味を持つ「拝借」にはさまざまな使い方があります。ビジネスシーンやプライベートで、目上の相手から何かを借りることは多いと思います。資料や物、時間やお金だけではないはずです。目上の相手に知恵や意見を求めることで問題解決の糸口を探ることもできます。

そして、「拝借」は目上の相手から何かを借りる時だけでなく、借りた後のお礼の言葉にも使うことができます。相手の好意を受け取り、きちんとしたお礼を述べることで今後の関係性がより良好なものへと発展しやすくなります。「拝借」の意味や正しい使い方だけでなく類語や言い換え表現を知って、上手に使いこなしましょう。

こちらの記事では、「借りるの正しい敬語表現を解説!ビジネスメールでの使い方も!」についてご紹介しております。「借りる」の敬語表現を上手に使いこなす参考になりますので、ぜひご覧ください。

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