「さて」はビジネスメールの話題転換の接続詞にしてOK?敬語の使い方も

ビジネスシーンでの話の転換に使う接続詞として「さて」はよく用いられています。メールでの表現方法も気になるところです。「早速ですが」などの敬語としての使い方も分かりやすく紹介しております。「さて」の言い換え表現や例文とともに参考になさってください。

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「さて」はビジネスメールの話題転換の接続詞にしてOK?

ビジネスメールの話題転換の接続詞「さて」①こちらのペースでなら使用可能

主張する女性

ビジネスメールの話題転換の接続詞「さて」について1つ目は、こちらのペースでなら使うことができることです。自分から話題を変えたいときに簡単に使える接続詞です。この時あくまで話の主導権は自分であることが前提です。日常会話でも使用可能ですが少し改まった印象が強すぎる傾向にあるので、会話には不向きです。

ビジネスメールの話題転換の接続詞「さて」②目上の人にはオススメしない

失敗した女性

ビジネスメールの話題転換の接続詞「さて」について2つ目は、目上の人にはオススメしないことです。自分主導の話題転換として使う「さて」なので、目上の人には失礼にあたる可能性があります。話の流れを変えることには適していますが、「さて」を目上の人に使うことで傲慢な印象も与えかねないので注意が必要です。

ビジネスメールで使いたい「さて」の言い換え表現・敬語5選

ビジネスメール「さて」の言い換え表現・敬語①「早速ですが」

要件を早く伝えたいとき

ビジネスメールで使いたい「さて」の言い換え表現・敬語としての1つ目は、「早速ですが」です。読み方は「さっそくですが」です。字から想像できるように直接的な意味としては、言いたいことをすぐに伝えたい要素が多いです。丁寧な言葉として目上の人にも使えるので、ビジネスで要件を早く伝えたいときに適しています。

「早速ですが」の例文

いつも大変お世話になっております。早速ですが、先日ご質問いただきました件で回答させていただくご連絡させていただきました。

ビジネスメール「さて」の言い換え表現・敬語②「つきましては」

メールする女性

ビジネスメールで使いたい「さて」の言い換え表現・敬語としての2つ目は、「つきましては」です。意味としては、「したがいまして」と同じ表現です。前述の話から平行して述べたいときに使う表現方法です。「ついて」と「ます」の丁寧語を合わせた接続詞なので、上司など目上の人にも使うことができます。

「つきましては」の例文

いつも大変お世話になっております。先日お送りいたしました書類についてこちらにて不備がございました。大変申し訳ございません。つきましては、再度訂正した書類をお送りさせていただきます。ご確認のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

ビジネスメール「さて」の言い換え表現・敬語③「お話は変わりますが」

メールする男性

ビジネスメールで使いたい「さて」の言い換え表現・敬語としての3つ目は、「お話は変わりますが」です。前述の話とは全く違う話に切り替えたいときに使う表現方法です。「さて」より丁寧な印象を与えたいときに使います。ひとつの前置きとしても使うことができ、聞くお相手にも話の切り替えがスムーズにできます。

「お話は変わりますが」の例文

いつもお世話になっております。先日は、お会いできて光栄でございました。お変わりないお姿に記憶が蘇り、懐かしく感じます。お話は変わりますが、奥様はお元気でいらっしゃいますか。また改めて、お会いできればと思っております。

ビジネスメール「さて」の言い換え表現・敬語④「すると」「そうすると」

仕事でメールを使う

ビジネスメール「さて」の言い換え表現・敬語としての4つ目は、「すると」「そうすると」です。前述から起こった事柄について表現したいときに使います。さらに丁寧な言い方としては、「そうしましたら」「そうなさいましたら」と表現することができます。いずれも話が自分主導の場合に使うことが多いです。

「すると」の例文

お世話になっております。 ご連絡ありがとうございます。 先日、会議は10時開始でと伺いました。 すると、事前の打ち合わせはいつにいたしましょうか。 ご連絡お待ちしております。 どうぞよろしくお願いいたします。

ビジネスメール「さて」の言い換え表現・敬語⑤「とはいえ」

メールで反対される

ビジネスメール「さて」の言い換え表現・敬語としての5つ目は、「とはいえ」です。「さて」より少し前述に反して使う表現になります。しかし、さほど強い反対の意味は持たないので「さて」の言い換え表現として使うことが可能です。前述の反した表現としては「しかし」や「でも」が適しています。


「とはいえ」の例文

先日いただいた件で多数の賛成意見が出ております。とはいえ、はたして多数決で決めていいものなのか迷っております。そこでご相談させていただけませんでしょうか。ご連絡お待ちしております。よろしくお願いいたします。

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ビジネスメールで使いたい「さて」の敬語の使い方例文5選

「さて」の敬語の使い方例文①「さて早速ではございますが」

急ぐ男性

ビジネスメールで使いたい「さて」の敬語の使い方例文として1つ目は、「さて早速ではございますが」です。「早速ですが」自体、丁寧な印象ですがさらに「ございます」を付けることでお相手に敬意を表すことができます。「早速ですが」のほか「早速で恐縮ですが」や「早速で失礼ですが」などでより丁寧な表現ができます。

「さて早速ではございますが」の例文

このたびは、ご連絡ありがとうございます。さて早速ではございますが、先日いただいた件についてご提案がございます。

「さて」の敬語の使い方例文②「さていただいた企画につきまして」

企画をする

ビジネスメールで使いたい「さて」の敬語の使い方例文として2つ目は、「さていただいた企画につきまして」です。仕事をする上で、時間をどう使うかで仕事ができる人かどうか判断されることもあります。進めたい案件について、迅速に対応することを丁寧に表現できるように心がける必要があります。

「さていただいた企画につきまして」の例文

いつもお世話になっております。先日はご連絡いただきありがとうございました。さて、いただいた企画につきまして検討した結果をご報告申し上げます。

「さて」の敬語の使い方例文③「さてそろそろ納期が近づいております」


書類を書く

ビジネスメールで使いたい「さて」の敬語の使い方例文として3つ目は、「さてそろそろ納期が近づいております」です。話題返還の表現に適している「さて」は、要件を的確に伝えることにも適しています。納期に関して伝えるときは誰しも言いにくさもあります。そんなときあっさりと使える「さて」を使えば簡単です。

「さてそろそろ納期が近づいております」の例文

歳末のご多端の折、ますますご清祥でご活躍のことと存じます。さて、そろそろ納期が近づいております。今回は、期日の確認と納付書の書き方についてご連絡させていただきました。

「さて」の敬語の使い方例文④「さて突然のご連絡失礼いたします」

突然の挨拶

ビジネスメールで使いたい「さて」の敬語の使い方例文として4つ目は、「さて突然のご連絡失礼いたします」です。特に交流がなかった人に対しても簡単に使える「さて」です。簡単な挨拶のあとに「さて」を付けることで、要件を言い出す前置きをすることができます。

「さて今回ご連絡させていただきましたのは」の例文

ご無沙汰しております。皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。さて、突然のご連絡失礼いたします。このたび、転勤に伴い引っ越しをすることになりましたのでご報告申し上げます。

「さて」の敬語の使い方例文⑤「さてこのたび弊社では」

会社人

ビジネスメールで使いたい「さて」の敬語の使い方例文として5つ目は、「さてこのたび弊社では」です。弊社とは自分の働いている会社のことを表現するときの言葉です。ビジネスシーンで弊社の事柄を伝えたいときに、「さて」を付けることで要件を無駄なくすばやくお相手に伝えることができます。

「さてこのたび弊社では」の例文

拝啓 貴社ますますのご清栄のことと申し上げます。さて、このたび弊社は業務拡大に伴い事務所を移転いたしましたのでお知らせいたします。

ビジネスメールでのやり取りで会社の呼び方はとても重要になります。「弊社」「貴社」「御社」などそれぞれ意味と使い方を知る必要があります。仕事をする上で常識な知識なので、知らなかったでは済まされません。下記に関連記事がありますので、ぜひ参考になさってください。

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「さて」「ところで」「また」の使い方の違いは?

使い方の違い①前述の話とは全く違う転換に「さて」を使う

話しかける男性

「さて」「ところで」「また」の使い方の違いについて1つ目は、「さて」が前述の話とは全く違う転換に使う点です。一般的に季節の挨拶のあと「さて」を使って本題に入ります。接続詞ではありますが、接頭語とも言います。話題転換という新しく切り替えができるのも特徴です。ビジネスメールでは頻繁に使う「さて」です。

分かりやすい「さて」の例文

拝啓 春暖の候、貴社のますますのご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、心から感謝いたしております。さて、このたびはお心のこもったお品をいただきまして誠にありがとうございます。

使い方の違い②前述と関連した話に切り替える時に「ところで」を使う

相談し合う

「さて」「ところで」「また」の使い方の違いについて2つ目は、「ところで」が前述と関連した話に切り替える時に使う点です。前述より転換するほど変わってもいないところが特徴です。分かりやすく言えば、「さて」よりやんわり話題を変えながら言いたいことを伝える接続詞となります。

分かりやすい「ところで」の例文

先ほどは会議に出席していただき、ありがとうございました。ところで、この後のご予定はございますでしょうか。貴重なご意見を聞きたく、ご連絡させていただきました。

使い方の違い③前述に関連した別の話を伝えたいときに「また」を使う

話す女性

「さて」「ところで」「また」の使い方の違いについて3つ目は、「また」が前述に関連した別の話を伝えたい時に使う点です。話題の切り替えではなく関連している点では「さて」「ところで」との大きな違いとなります。分かりにくい表現でもあります。お相手によって失礼にあたらないように、使い方には気を付けるべきです。

分かりやすい「また」の例文

先日はとても貴重は意見をいただき、ありがとうございました。また、後日お会いできることも楽しみにしております。

「さて」を理解しビジネスメールで活躍させよう

何気なく使っている「さて」ですが、ビジネスメールでは「早速ですが」など様々な使い方ができることが分かりました。基本的には話題転換に使いますが、前述の内容によっては後述の印象が違うことも興味深いところです。的確に要件を伝えることができる「さて」をマスターして、仕事のスキルアップに繋げていきましょう。


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