ファネル(funnel)の意味とは?マーケティング/分析/漏斗/英語

ファネル(funnel)の意味を知っていますか?一般的には漏斗を意味する英語表現と認識されていますが、マーケティング(marketing)においてはファネル分析などの重要な要素として扱われています。そんなファネルについて、チェックしていきましょう。

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ファネル(funnel)の意味とは?

ファネル(funnel)の意味とは英語で「漏斗」を指す言葉

辞書

ファネル(funnel)の意味とは、液体を口の狭い容器に移す際やろ過する時に使われる「漏斗」を指します。ちなみに、この漢字の読み方は「ろうと」と「じょうご」の二つがありますが、実験で使う場合は「ろうと」、それ以外の用途で使う場合を「じょうご」と使い分けられています。

funnelという英単語は動詞として使われており、液体などを漏斗に通して入れる様子を表すだけでなく、お金や情報などを送り込む様子や、物事に対して精力を注ぐ様子を表す際にも使われています。

また、funnel自体には漏斗以外の名刺的活用が含まれており、「漏斗型の通風筒」や「採光孔」、「機関車や汽船に付いている煙突」といった日本語訳が存在します。

マーケティング(marketing)としての意味は「消費者の意識遷移」

消費者

マーケティング(marketing)用語としてファネル(funnel)が使われる場合は、消費者が購入に至るまでの意識遷移を図式化したものを表す時に使われます。

一般的に、消費者が商品に対する意識が購入に近づくほどその人数が少なくなると言われているため、購買フェーズとその人数を分析して図に表すとちょうど漏斗型になります。そのため、その図式をファネル(funnel)と呼ぶようになりました。

マーケティング(marketing)で使うファネル①パーチェス

購入

マーケティング(marketing)で使うファネル1つ目は、パーチェスです。英語に表記すると「purchase funnel」となるこの用語は、消費までの流れを図式化したものを表します。商品を認知してから購入に至るまでに段々人数が減っていく様子が現れているため、逆三角形型担っているのも特徴です。

この考え方は、購入までに至るまでの心理的プロセスの変化を表した略語である「AIDMA(アイドマ)」を発展させて生まれたもので、マーケティング界隈では有名な存在として扱われています。そのため、「ファネル=パーチェスファネル」となる場合が多々あります。


    パーチェスファネルの意識遷移(下に行くほど人数が減り、顧客可能性が高まる)

  1. 1認知・注目
  2. 2興味・関心
  3. 3比較・検討
  4. 4購入・申し込み

マーケティング(marketing)で使うファネル②インフルエンス

情報

マーケティング(marketing)で使うファネル2つ目は、インフルエンスです。英語に表記すると「Influence funnel」となるこの用語は、消費者が購入した後の行為を図式化したものを指します。

インターネットが世間に浸透されると、様々な人が情報を発信できるようになり、実際の使用者によるレビューが不特定多数の人の目に入るようになりました。つまり、購入者自身が商品の広告提供者になり、様々な人に伝えてもらうという発想となります。そのため、Webマーケティングではこの分析が重要と言えます。

    インフルエンスファネルの意識遷移(下に行くほど顧客が顧客を増やす効果が強くなる)

  1. 1購入・申し込み
  2. 2継続して使用する・愛用者になる
  3. 3共有・紹介
  4. 4発信者を増やす

マーケティング(marketing)で使うファネル③ダブル

口コミ

マーケティング(marketing)で使うファネル3つ目は、ダブルです。簡単に言えば、インフルエンスファネルとパーチェスファネルを組み合わせてより大きな効果を生み出そうとする考えを指します。

つまり、ダブルファネルは「自社の商品を購入した顧客が良い情報を発信し、別の顧客を連れて新しい自社商品に興味を持つ」という形になります。

この考え方は、インターネット小児レビューや口コミが増えていった結果、掲示板やSNSから発信された情報によって、商品の認知か拡大したり購入への後押しができるようになるというものです。

マーケティング(marketing)で使うファネル④分析

分析

マーケティング(marketing)で使うファネル4つ目は、分析です。顧客が認知から購入までのプロセスを分析した際、どこまで進んでいるのか可視化するための手法として扱われています。基本的にはパーチェスファネルの形になるため、「ファネル分析」と呼ばれています。

この分析によって、どのプロセス(認知や検討など)に問題があるのか・改善の可能性があるかを認識できるようになります。例えば、認知率と興味率の間に大きな差がある場合、改善の余地があると言えます。また、プロセス間の数字の差が大きいことを「離脱率が高い」とも言い換えられます。

ファネル(funnel)を使うメリットは?

ファネル(funnel)を使うメリット①分析によって問題点が判明する

調査

ファネル(funnel)を使うメリット1つ目は、分析によって問題点が判明することです。ファネル分析によって各プロセスの離脱率を認識すれば、どこで抜けているのかがわかりやすくなるため、優先的に改善すべき箇所が明確になります。

例えば、商品の詳細というプロセスと商品をカートに入れるというプロセスの間に大きな差がある場合、「カートに追加するボタンがわかりにくい」や「他のサイトで買ったほうが得だと思われている」といった問題が挙げられ、「UIを改善する」や「クーポンを配布する」といった改善案が出るようになります。

ファネル(funnel)を使うメリット②様々な施策と比べられる

比較

ファネル(funnel)を使うメリット2つ目は、様々な施策と比べられることです。2つ以上の施策と比較することで、どのようなものが集客率が高いか・購入まで行ってくれるかを調査できます。

例えば、企業が漫画家やYouTuberなどといった、TwitterやInstagramといったSNSのフォロワーが多い人達に自社の化粧品を使用・紹介してもらい、フォロワーに拡散させます。この時、ターゲットは20代や女性のフォロワーが多い人に協力してもらいます。

そして、協力者達のフォロワーによるパーチェスファネルを見比べ、どんな人が興味を持つか、どの分野の人が購入に至るかなどを分析します。これによって、購入層を絞ったり購入ページの問題点を把握したりと、良い方向へ改善できるようになります。

ファネル(funnel)以外に知っておきたいマーケティング用語は?


知っておきたいマーケティング用語①アーカイブ

保存

知っておきたいマーケティング用語1つ目は、アーカイブです。元々は記録を長期的に保存したり伝達することを意味する言葉ですが、マーケティング用語的にはデータを残すことを表します。また、状況によってはそのデータ自体を表したり保存している領域を指す場合もあります。

知っておきたいマーケティング用語②ベネフィット

利益

知っておきたいマーケティング用語2つ目は、ベネフィットです。「利益」や「恩恵」を意味する言葉で、マーケティング用語としては、その製品やサービスのメリットが生み出す物事を表します。

こちらの記事では、ベネフィットについてさらに詳しくまとめられています。一般的には聞き慣れない言葉ですが、ビジネスでは利益を意味する英語表現としてよく使われています。周囲との差をつけるためにもこちらの記事を読んで、ベネフィットの使い方をマスターしましょう。

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ベネフィット(benefit)という言葉は恩恵や利益を意味する英語表現ですが、ビジネスにおいてよく使わている頻出表現です。ここでは例文や使い方を紹介すると...

知っておきたいマーケティング用語③リードナーチャリング

顧客

知っておきたいマーケティング用語3つ目は、リードナーチャリングです。獲得した見込み客の検討度を上げるための行動を表す言葉で、顧客に対してメルマガやセミナーなどで購買意欲を高める手法を指します。

こちらの記事では、リードナーチャリングについてさらに詳しくまとめられています。「リード」や「ナーチャリング」の意味についても解説されているだけでなく、手順についても記載されています。リードナーチャリングを正しく運用するためにもこちらの記事を読んで、マーケティングに強くなりましょう。

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マーケティングの手法の一つのリードナーチャリングとは、ナーチャリングと呼ばれることもあり、リード(見込み客)を獲得するためのリードジェネレーションから顧客...

マーケティングに関するおすすめの書籍は?

マーケティングに関するおすすめの書籍①プロマーケターが解説してくれる本

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マーケティングに関するおすすめの書籍1つ目は、プロマーケターが解説してくれる本「明日から仕事がうまくいく24のヒント」です。本書は、ユニリーバや資生堂といった様々な先進企業のマーケティング部門を育成してきたプロマーケターが、共通言語をやさしく解説してくれます。

抽象的な部分がありますが、難しい話は書かれておらずとても優しい文章で表記されているので読みやすくなっています。一から学びたい人や初心者の人におすすめできる一冊です。

マーケティングに関するおすすめの書籍②考え方から鍛えたい人におすすめ

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マーケティングに関するおすすめの書籍2つ目は、考え方から鍛えたい人におすすめの「マーケティングマインドのみがき方」です。一般的には、コンサルタントとなる人は論理的な考え方が先行するため、購入者目線で立てずに戦略が無意味になりがちと言われています。

しかし、この書籍の著者はコンサルタントになる前にマーケティングを経験しているため、論理と実践をひも解きながら指導しています。つまり、合理や理屈だけでは作れない、顧客に買う理由を提供できる戦略を学ぶには最適な一冊となります。

マーケティングに関するおすすめの書籍③基礎を簡単に解説してくれる一冊

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マーケティングに関するおすすめの書籍3つ目は、基礎を簡単に解説してくれる一冊「改訂 シンプルマーケティング」です。マーケティングは様々な側面で語られがちですが、その本質を理解している人は少ないと言われています。そんな時に基礎を見つめ直せるのが本書です。

タイトルに「シンプル」がついている通り、基礎を簡潔に解説してくれるので、学び直すだけでなく入門書としても十分発揮してくれます。また、他の本では見られない、現場感のある独自理論や事例が紹介されているので、面白い一冊となっています。

ファネルを使いこなしましょう!

一般的には漏斗を意味する言葉ですが、ビジネスでは消費者の意識遷移を図式化したものを意味します。また、それを分析することで商品を購入させるための戦略が立てられるようになります。売れ行きが悪い商品がある時は一度分析し、様々な問題点を解決していきましょう。


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