武運長久を祈るの意味は?ご武運の使い方や運命を案じる意味の類語も

武運長久を祈るという言葉を知っていますか?ご武運と似たような使われ方をするこの言葉は、戦場に向かう兵士の運命が良い方向に向かうように祈る際に使われたと言われています。今回はそんな武運長久について紹介します。類語や使い方についてチェックしましょう。

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武運長久を祈るの意味とは?読み方は?

武運長久を祈るの読み方は「ぶうんちょうきゅう」

勉強

武運長久を祈るの読み方は「ぶうんちょうきゅう」です。この漢字は全て音読みで構成されており、訓読みは含まれていません。ちなみに、この中で訓読みが存在するのは「武」以外の漢字で、それぞれ「はこ(ぶ)」、「なが(い)」、「ひさ(しい)」と読みます。

こちらの記事では、脚下照顧の読み方や意味についてまとめられています。武運長久のように、よく見る漢字で構成されてるのに読み方がわからないこの四字熟語は、元々は禅の教えであると言われています。この言葉を日常会話で使いこなすためにもこちらの記事を読んで、脚下照顧について深く追求してみましょう。

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武運長久を祈るの意味は「戦場での運命が終わりなく続くのを祈ること」

祈り

武運長久を祈るは、「戦場や戦での運命がいつまでも良い方向に進むのを祈ること」や「戦に赴いた兵士が無事でいるのを祈ること」を意味します。現代では、戦場を試験や大会の会場に見立てて、参加する生徒や子供に良い結果に恵まれることを祈る様子を指しています。

武運長久をわかりやすく言うと「勝敗に対する良い運が長く続く」ということになり、すなわち「戦いの場にいる者として終わるまで生き長らえる」という意味になります。そして、それを「祈る」ので、「戦場に行っても死にませんように」という意味になったとされています。

昔の人たちは武運長久を祈って兵士の帰りを待っていた

待ち人

昔は武運長久という言葉に「戦場に行く兵士」と「兵士の無事を願う人」の思いが込められていました。この言葉が使われていた当時、第2次世界大戦が行われており、戦える男性は皆召集されて戦場に向かいました。

その頃の国家は「戦って散ること」を美徳としていたため、それに反する意見を持つ人は容易にその態度を示せませんでした。そのため、兵士は「行きたくない」、その家族は「帰ってきて欲しい」と安易に言えない状態でした。


そこで、現地で戦う兵士たちの無事を祈る意味だけでなく、頑張って戦って欲しいという意味を持つ「武運長久」を送ることで、秘密裏に「帰ってきて欲しい」という思いを伝えたと言われています。

現在では物事に挑む人を応援する気持ちを表している

応援

昔は暗い背景が漂っていましたが、現在では純粋にポジティブな励ましの言葉として扱われています。今は兵士を挑戦する人、戦場を試験会場や取引先といった場所になぞられて使っています。

例えば、取引先へ向かう部下や大学の試験に向かう子供といったように、何かを挑戦する人が良い結果を残すためにとある場所へ向かう様子と、良い結果になるように祈っている人というようになっています。

武運長久の語源や由来は?

武運長久の語源や由来①戦いにおける勝敗の運命を指す「ご武運」

勝利

武運長久の語源や由来1つ目は、戦いにおける勝敗の運命を指す「ご武運」です。これは「武士や軍人としての運」や「戦いの勝ち負けの運命」を指す言葉で、現代では励ましの言葉として使われています。

例えば、上司が出張先に出向く部下に対して「ご武運を祈る」と伝えれば「出張先で頑張ってくれ」という意味に、競技のファンが大会に出場する選手に対して伝えれば「良い戦いになるのように頑張ってください」という意味になります。

武運長久の語源や由来②永遠に続くような期間を指す「長久」

カレンダー

武運長久の語源や由来2つ目は、永遠に続くような期間を指す「長久」です。年号や日本酒の名前にもなっている言葉で、「長」には同じ場所に存在することを、「久」には長い間そのままにしてあることを意味している通り、長い時間や日にちを意味します。


武運長久の使い方や例文は?

武運長久の使い方や例文①物事に挑む人に「お祈りします」と励ます場合

挑戦

武運長久の使い方や例文1つ目は、物事に挑む人に「お祈りします」と励ます場合です。元々は武士としての運命が続くことを意味する言葉でしたが、現在では「を祈る」を付け加えることで、出向く人の励ましの言葉として使われています。

また、現在では「ご武運」と同じように「何かに挑む人」に使われています。そのため、重要な仕事を担う人や名門大学に挑む人が良い結果を出せるようにと言う意味で使うと良いでしょう。祈られた側は意味がわからなくても、励まされたと理解するかもしれません。

    物事に挑む人に「お祈りします」と励ます場合の使い方や例文

  • 兄が海外へ留学すると聞いたので、武運長久を祈るためにお寺に向かった。
  • 弟の大学受験のために武運長久を祈った。
  • 来週行われる息子の試合のために神社に行って武運長久を祈った。

武運長久の使い方や例文②英語で表現する場合

英語

武運長久の使い方や例文2つ目は、英語で表現する場合です。この言葉を英語で伝える場合「Good luck forever on the battle field」や「Good luck in combat at battle field」になります。意訳すると「戦場で幸運がずっと続く」になります。

    英語で表現する場合の使い方や例文

  • I prayed for him for good luck forever on the battle field.(彼のために武運長久を祈った。)
  • I went to the shrine for my son's game next week and prayed for good luck in combat at battle field.(来週行われる息子の試合のために神社に行って武運長久を祈った。)
  • I told my men that I wish to pray for good luck forever on the battle field.(部下に武運長久を祈ると言った。)

武運長久の使い方や例文③兵士の安全を願う場合

願い

武運長久の使い方や例文3つ目は、兵士の安全を願う場合です。元々は戦争に使われていた言葉で、第2次世界大戦中に赤紙が届いた男性を送り出す際に日章旗に寄せ書きされたと言われています。そして、集められた兵士たちはそれを携えて戦場へ向かったと言われています。


現在では召集令で人が集められることはありませんが、昔はそれほど大変だった時代と言えます。創作などで第2次世界大戦をモチーフにする際は、武運長久という言葉が使われていたことを思い出してみるとよいでしょう。

    兵士の安全を願う場合の使い方や例文

  • 戦場に向かう長男の無事を願って日章旗に武運長久を書いた。
  • 母は、毎日夫の帰りと武運長久を祈った。
  • 遠くに行った兄の武運長久を祈った。

武運長久の使い方や例文④ビジネスシーンで使う場合

ビジネス

武運長久の使い方や例文4つ目は、ビジネスシーンで使う場合です。状況によってはビジネスシーンは戦争に例えられる場合があります。例えば、遠方へ出張する際や地方へ赴任する時に、声がけとして使われています。同僚や部下に対して使うと良いでしょう。

    ビジネスシーンで使う場合の使い方や例文

  • 取引先に向かう部下に「武運長久を祈る」と言って見送った。
  • 四国地方へ赴任する同僚に武運長久を祈ると伝えた。
  • 転職する部下への寄せ書きに武運長久を書いた。

武運長久を祈るの類語は?

武運長久を祈るの類語①恒久平和

平和

武運長久を祈るの類語1つ目は、恒久平和です。「平和が長く続く」と言う意味を持つ四字熟語で、「こうきゅうへいわ」と読みます。ちなみに、「恒久」には「長く変わらないこと」を意味しています。

一見対義語に見えますが、武運長久は「戦いに参加している者の無事が続く」という意味が含まれているため、「心配事のない様子が続いている」と言う意味を持つ恒久平和とはお互いに類語関係にあると言えます。

武運長久を祈るの類語②幸運を願う

クローバー

武運長久を祈るの類語2つ目は、幸運を願うです。この言葉は、相手の運が良いことを願っている様子を表します。つまり、「あなたに良い出来事が起こりますように」と励ます言葉です。

幸運を願うは「幸せが訪れること願う」のに対し、武運長久を祈るは「相手の無事を祈る」ため、お互いに類語関係にあると言えます。

こちらの記事では、切に願うの意味についてまとめられています。心の底からそうなってほしいと思う様子を指すこの言葉は、相手の幸せなどを願う時などに使われているので、「相手の幸せを切に願う」といった使い方があります。ほかの使い方を学ぶためにもこちらの記事を読んで、相手の良い結果を願えるようにしましょう。

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武運長久を祈るの類語③ご武運をお祈りします

運命

武運長久を祈るの類語3つ目は、ご武運をお祈りしますです。武運長久の中にも含まれている言葉ですが、ご武運単体でも同じ意味として扱われています。

どちらも良い結果になることを祈っているため、お互いに類語関係にあると言えます。ですが、ご武運をお祈りしますの方は敬語表現になっているため、相手を敬う気持ちがあるならこちらを使うと良いでしょう。また、「ご武運お祈り申し上げます」にするとより良い敬語表現になります。

こちらの記事では、お祈り申し上げますの使い方についてまとめられています。この言葉は相手に対して、幸福や今後の活躍を祈る際に使われている言葉です。また、ビジネス文書にも使われているので、マスターして損はありません。ビジネスシーンで使うためにもこちらの記事を読んで、使い方を学びましょう。

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武運長久は相手を励ますために使いましょう!

武士としての運命を意味する「ご武運」と長い期間を意味する「長久」が組み合わさったこの言葉は、現代では相手を励ますための言葉として使われています。もしも親しい人が何かに挑戦する時、良い結果を残して欲しいと願うならば「武運長久を祈ります」と伝えてあげましょう。これにより受け取った相手は頑張れるはずです。

こちらの記事では、健闘を祈るの意味についてまとめられています。忍耐強く頑張ることを意味する「健闘」と、心からの願いを意味する「祈る」を組み合わせることで、「あなたが頑張れるように祈ります」と言う意味になります。そんな健闘を祈るを相手に快く伝えるためにもこちらの記事を読んで、使い方を学びましょう。

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