御意の読み方・意味とは?御意のままに等の使い方・例文や類語・英語も

御意の読み方や意味について説明します。御意のままに等の使い方や例文、類語や英語も合わせて紹介します。御意の意味として「了解」を思い浮かべる人もいるでしょう。この違いについても触れています。御意とはどういった意味があるか、返事だけの意味ではないことが分かりますよ。

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御意の読み方・意味とは?

御意の読み方は「ぎょい」

微笑む女性

日本の時代物の本や漫画などでよく「御意」という言葉を目にしますね。これは「おい」「おんい」なんて読む人もいますが、正しくは「ぎょい」といいます。よく時代劇などで、武士が殿の命令に対して「御意(ぎょい)」なんて言っていますよね。

多くの人は、御意と言う言葉に「了解した」「承知した」というイメージを強く持っているでしょう。実際、武士が殿の命令に対し、御意と言った矢先にはその命令を実行に移していますね。

近年ではあまり使われない言葉なので、意味以前に読み方を知らない人も多いです。しかし御意という言葉には、返事だけではない意味があります。知っておいて損ではありませんから、御意について理解を深めておくと良いでしょう。

御意とは「絶対肯定」の意味がある

握手する人たち

御意とはまず、「絶対肯定」という意味があります。これは目上の人や立場的に上の人からの命令や意向に対し、それを絶対的に肯定するという意味です。そのため、命令や指令に対し「御意」と答えたなら、それを必ず実行しなければいけません。

使い方としては、短く「御意」と答える場合もありますし、「御意の通りで」など「おっしゃる通りです」という意味で使うこともあります。多くは「あなたの考えの通りです」「承知いたしました」という意味で使われています。

御意とは目上の人の考えや意向という意味もある

話し合っている男性たち

御意は承知致しました、おっしゃる通りですという意味の他にも「目上の人の考えや意向」という意味も持っています。少し難しいですが、ようは「目上の人の考え方」そのものを指します。

そのため「御意の通りに」なら、「あなたの考えの通りに」とも受け取れるのです。目下のものには使わず、時代劇のように目上の人や地位的に上になる人に向けた言葉となります。

御意の使い方・例文は?

御意の使い方・例文①(返事としての)御意


窓の外を見ながら電話している女性

御意の使い方・例文1つ目は「(返事としての)御意」です。御意は目上の人への返事として使うことができます。それは御意には「分かりました」という意味があるからです。しかしこの分かりましたというのは、絶対肯定の意味があります。

そのため御意と答えるなら「絶対に実行します」という強い意志を持っていることになります。現代ではあまり使われなくなっているため、ビジネスで使うとふざけていると誤解されかねない言葉ですね。

返事として使用するのは時代劇だけになりつつある

返事としての御意を利用するのは、今や時代劇だけになりつつあるのが現状です。御意と言う返事の仕方は、強い主従関係にある場合のみ用いられるため、日常やビジネスではあまり使わないのです。例えば殿・武士、陛下・騎士、社長・平社員のようにかなり地位に差がなければ、御意とは使わないのです。

御意の使い方・例文②御意のままに

上司が部下に封筒を渡している

御意の使い方・例文2つ目は「御意のままに」です。御意のままにという言葉は、「あなたの考えの通りに」「その考えに従います」という意味があります。そのため命令や意向に対して使うと「その通りにいたします」という意味が相手に伝わります。

しかしこうした言葉は現代ではあまり使われないため、上司に使うと相手が違和感を覚えてしまいます。場を和ませる意味で使うなら良いですが、真面目なシーンではあまり使わない方が良いでしょう。

また「御意のままに」も、日常ではあまり聞き慣れません。上司であっても意味を理解していない場合もあるため、発した途端変な顔をされる可能性もあります。ふざけた場面でない限り、使用は控えましょう。

御意の使い方・例文③御意にございます

仕事を教わっている女性

御意の使い方・例文3つ目は「御意にございます」です。これには「その通りです」「おっしゃる通りです」という意味があります。そのため相手が言ったことに対して肯定することを示す言葉です。

こちらも上下関係が強い場合以外はあまり使われない言葉なので、使い方や意味を覚える程度に留めておく方が良いでしょう。変に日常でこうした使い方をすると「時代劇に影響された人」というレッテルが貼られる恐れがありますよ。

また御意同様に、意味や読み方があいまいになりつつある「恐縮」については以下の記事が紹介しています。知っておくとビジネスで失敗することも少ないので、知らない人は読んでおくことをおすすめします。

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御意をビジネスシーンで使うのはアリ?

上下関係が強い場合のみビジネスでも使用可能

スーツの男性

「御意」という言葉は、日常であまり耳にしないように、ビジネスでもあまり使われていません。ただし上下関係が強い場合には、御意という言葉が使われる場合があります。近年は表現が柔らかい「了解しました」「承知しました」という言葉の方が使われていますね。

逆に現代で「御意」なんて使ったら、堅苦しく、使われた側の方が恐縮してしまうでしょう。御意はかっこいい響きがありますが、日常やビジネスで使うと変人扱いされてしまうでしょう。

一般的な会社や組織では「了解しました」や「承知いたしました」

やってしまったという顔の女性

私たちが日常であまり耳にしないのは、やはり現代の返事の仕方として適応ではないからでしょう。一般的な会社や組織でも、社長に向かって「御意」なんて使わないですよね。また使ったら、逆に「その返事の仕方はなんだ」と怒られてしまいそうです。

このように現代では、御意という言葉はあまり使用されていません。ビジネスであっても、現代では「了解です」「承知いたしました」で済んでしまうことが多いです。変に使用しようとすると、ビジネスマナーを問われてしまうこともあるので注意しましょう。

また承知いたしましたについては、以下の記事が詳しく読み方や意味を紹介しています。承知いたしましたの使い方がいまいち掴めていない人は、以下の記事でポイントを学び日常で正しく使えるようにしておきましょう!

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読み方を理解していれば文面上では使えることもある

書類を確認している人

言葉としてはあまり使われない「御意」ですが、実は意味や読み方を理解していれば、文面上で使っても問題はないとされています。ただし返事としての使い方ではなく、目上の人の考え方・意向を指す言葉として使うようです。

目上の人の考え方などを指す言葉として使うのであれば、文面上の意味としては成り立ちますよね。しかし使う場合には、相手も同様に「御意」の意味や読み方を把握していないと、内容がちぐはぐになり、トラブルの原因になってしまうでしょう。


多くの人は返事としての「御意」の意味を優先して考えてしまう

御意という言葉には2つの意味がありますが、多くの人は返事としての御意の意味を優先して考えてしまいます。そのため文面上で使おうとしても、相手に伝わりにくい、意味をはき違えて捉えてしまうことも少なくありません。年上の考え方として使う場合には、相手が理解できるかを判断してからの方が良いでしょう。

御意の類語は?

御意の類語①承知いたしました

握手する人たち

御意の類語1つ目は「承知いたしました」です。御意の多くは返事として使われるため、同様の意味を持つ言葉としては「承知いたしました」が当てはまります。ただ御意のような「絶対肯定」までの意味はないとされます。

この言葉はビジネスでも多く活用されており、御意と答えるよりも「承知いたしました」の方が相手も理解していることを確認できます。ビジネス面では御意を使うことはほとんどないため、こちらの言葉を使用した方が良いでしょう。

また「了解しました」も同様の意味を持ちますが、こちらは部下など目下のものに使うべき言葉です。よく目上の人に「了解です」「了解しました」と使う人がいますが、これは相応しくない言葉なので注意しましょう。

御意の類語②仰せのままに

注文を承っているウエイトレス

御意の類語2つ目は「仰せのままに」です。こちらも返事としての使い方で、御意を別の言葉で言い換えると「仰せのままに」となります。承知いたしましたよりも、命令には従うという意思が強く感じられる言葉です。

ただ「仰せのままに」も、御意同様に日常ではあまり聞きなれない言葉です。それこそ映画やドラマなど、主に向かって執事がそう答える程度に使われるだけです。日常用語としては適応とはいえないので、ビジネスでも使わない方が良いでしょう。

御意の類語③おっしゃる通りでございます

スーツの男性

御意の類語3つ目は「おっしゃる通りでございます」です。これは返事としても、相手の考え方に沿うという意味でも使うことができます。しかしこちらもあまり日常では耳にしませんよね。

ただし、クレーマーの対応など、相手の意思を汲む時にはよく使われます。謝罪や理解を示す場面で使われることが多いですが、友達間や同僚相手などにはあまり使わない言葉です。

御意の英語は?

御意の英語①主な表現は「will do」

赤い服の女性

御意の英語1つ目は「will do」です。これは「私は絶対にそれを実行します」という意味が込められています。直訳で御意となるわけではありませんが、似たような意味を持つ表現として覚えておくと便利でしょう。

御意の多くは、上のものの意思に従うこと、必ず実行するなどの意味で訳されます。特に「will do」は短く返事ができるので、時代劇のようにかっこつけたい時に使ってみると良いでしょう。

御意の英語②フランクな返事なら「OK」

話す女性たち

御意の英語2つ目は「OK」です。フランクに返事をするならOKでも良いでしょう。ただし御意のように「絶対に従います」「肯定します」という強さがないため、どこまで理解しているか不明というあいまいさは存在します。

またOKは理解を示す言葉ですが、相手の言葉を肯定するという意味ではありません。上司や目上の人に使うにはフランクすぎるため、場面によっては別の表現方法の方が良いでしょう。

同僚や部下相手に「了解」という意味で使うなら問題ないですが、御意という意味で使うにはフランクすぎます。場面をよく考え、OKで済ますか他の表現で表すか判断しましょう。

御意の英語③かしこまるなら「Yes my lord」

女性の指に口づけする男性

御意の英語3つ目は「Yes my lord」です。これは「御意のままに」という意味があります。執事や部下が、上司の命令に対してそれに従う、または沿うことを表しています。

また好きな人の命令やお願いに対し、かっこつけて「Yes my lord」と使う人もいます。多くは騎士の言葉など、外国映画やアニメなどで使われる表現となっています。それこそ武士が主の言葉に対し、頭を下げ命令を受諾する姿と重なるでしょう。

恋愛に応用するなら「あなたの願いのままに」

「Yes my lord」には、まるで姫や王を守る騎士のような響きがあります。そのため告白や恋愛でも応用することができます。例えば女性が「私を幸せにして」とお願いしてきたら「あなたの願いのままに(考えのままに)」として使うこともできるでしょう。ちょっとロマンチックな受け答えができますね。

御意は日常やビジネスではあまり使われない言葉

御意は時代劇でよく耳にする言葉ですが、日常やビジネスではあまり使われない言葉です。時代と共に移り変わる言葉に、若者は意味や読み方すらわからなくなることもあるでしょう。

しかし御意は古くからある日本の言葉です。短い言葉ながら、深い意味がある言葉ですから、覚えておくと損はないでしょう。また御意を日常的に正しく使えるようになると良いですね。


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