モチーフの意味とは?芸術作品のテーマとの違いやmotifの日本語は?

モチーフ(motif)の意味を知っていますか?芸術作品や題材、動機において、テーマとよく混合しがちな言葉ですが、二つの言葉が存在している以上、異なる意味を持っているのは間違いありません。この記事を読んで、モチーフについてチェックしましょう。

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モチーフの意味や語源とは?

モチーフ(motif)の意味とは|日本語に訳すと「主題・題材・動機」

モチーフ

モチーフ(motif)の意味とは、一般的には絵画や彫刻といった芸術作品を構成する際の動機や題材を指します。テーマの中にある感覚的・精神的といった様々は性格を強調するための要素が、モチーフを実現するために必要な性質に当たります。

モチーフ(motif)の語源はフランス語の「motivus」

フランス

モチーフ(motif)は元々フランス語として扱われており、フランスでも日本語と同じように使われています。この単語の語源は、「動くこと」という意味のラテン語「motivus」が元とされています。

motivusを語源とする単語は、英語の「motive」も含まれていますが、こちらも「動機」という意味を持ちます。motifは芸術家が作品を作るための動機を指すのに対し、motiveは真意や目的に対する動機を表すので、使い分けには注意しましょう。

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芸術作品や生物学などの分野によって使われ方が異なる

分野

一般的には、芸術作品に対する動機という意味や、編み物や壁紙といった模様の主題という意味を持ちますが、芸術・美術的な分野以外にも数学や生物学といった様々な方面でこの言葉は使われています。

例を挙げると、音楽的な使われ方では楽曲を構成する小さな単位を表し、物語的な使われ方では物語を構成する出来事や要素を表します

モチーフの類語は?

モチーフ(motif)の類語①コンセプト(concept)


コンセプト

モチーフ(motif)の類語その1は、コンセプト(concept)です。「構想」や「発想」という意味を持ち、本来は哲学用語として扱われていましたが、美術や音楽、広告などの分野でも、新しい観点や着想による考えを表す言葉として使われるようになりました。

モチーフとコンセプトはどちらも芸術作品を作る上で表現のために選ばれるものを指すため、お互いに類語関係にあると言えます。しかし、モチーフは哲学用語として扱われていないので注意しましょう。

モチーフ(motif)の類語②サブジェクト(subject)

題材

モチーフ(motif)の類語その2は、サブジェクト(subject)です。「主題」や「題名」という意味を持ち、主に名詞として使われています。美術や音楽におけるテーマから、哲学や論理学における主題など、幅広く扱われています。

モチーフとサブジェクトはどちらも主題という意味を持っているので、類語関係にあると言えます。しかし、モチーフは芸術作品に対する個別の主題を指すのに対し、サブジェクトは主に芸術だけでなく、議論や研究に対する全体的な主題として扱われているので、使い分けには注意しましょう。

分野別・モチーフの意味と使い方や例文は?

分野別・モチーフの意味と使い方や例文①数学

数字

分野別・モチーフの意味と使い方や例文その1は数学です。代数幾何学で使われている概念を指し、代数多様体の本質的な部分を表すとされています。二つのモチーフが存在しており、ピュアモチーフは定義されていますが、混合モチーフは定義されていないとされています。

    数学の分野での使い方や例文

  • 現在ではピュアモチーフは定義されている。
  • ピュアモチーフを理解することはとても難しい。
  • 混合モチーフを定義するにはあと数年かかるだろう。

分野別・モチーフの意味と使い方や例文②物語

物語

分野別・モチーフの意味と使い方や例文その2は物語です。物語を構成する要素を指し、シンボル化される概念でもあります。これらの題材は、漫画や映画といった現在でも作られている物語だけでなく、昔から伝わる伝承や神話といった物語に共通した出来事が存在します。


    物語に多く見られるモチーフの一例

  • 何かを司る神
  • 隠された秘宝
  • 怪物を倒す英雄
  • 主役を助ける術師や賢者
  • 愛する人との心中
  • 恋愛的な三角関係
  • 権力者や英雄を誘惑する女性
  • 壮大な力による自然現象

これらは物語の主題として扱われる場合もありますが、多くは物語の一部の題材として用いられています。また、上記で挙げた題材は、伝承や伝説といった古い物語から作り出されたものですが、今日では異世界転生や時間旅行、アンドロイドとの共存といった、近代的な題材も誕生しています。

    物語の分野での使い方や例文

  • この作家は魔法使いとの恋愛をモチーフとして物語を作っている。
  • この国に伝わる伝説の多くは異国の勇者をモチーフにしたものが多い。
  • 最近のライトノベルは異世界転生をモチーフにしたものが多い。
  • この物語のモチーフは秘宝と冒険だろう。

分野別・モチーフの意味と使い方や例文③音楽

音楽

分野別・モチーフの意味と使い方や例文その3は、音楽です。独立した楽曲の構想をもった、最小単位の音符と休符の連なりを指します。1小節以下では表紙が確定できないため、基本的には2小節から作られるとされています。また、このモチーフを2つに分けられる場合は分けられたものを「部分動機」と呼びます。

クラシック音楽では、ひとまとまりの旋律を主題と呼び、その中に同じ動機が繰り返されることがあります。また、大規模な楽曲の中で、一つの動機が全体を構成する要素になっている場合があります。

オペラや交響詩では、学中に登場する特定の人物や状況と結びつけられ、繰り返し使われる場合があります。これを「ライトモチーフ(示導動機)」と呼び、和声変化や対旋律などを加えて展開することによって人物や状況の変化を象徴的に示唆すると同時に、曲に音楽的な統一をもたらしています。

    音楽の分野での使い方や例文

  • このクラシック音楽の中で奏でられる線汁の中に複数のモチーフが繰り返されている。
  • このオペラの最大の見所は、主役である女性の悲劇的な恋愛をライトモチーフによって表現しているところです。
  • 新進気鋭のアーティストの新曲は、有名なクラシック音楽の部分動機を引用して作られている。

分野別・モチーフの意味と使い方や例文④生物学

生物

分野別・モチーフの意味と使い方や例文その4は、生物学です。規則正しく繰り返される幾何学的な装飾単位の組み合わせを指します。これは特徴や配列が共通して見られるものでもあります。

タンパク質の構造モチーフを例に挙げると、生体高分子の主鎖の部分的な立体構造である二次構造の規則的な空間配置であり、機能的・構造的にもひとまとまりであるとされています。

    生物学の分野での使い方や例文

  • 生物学で使われるモチーフの意味は、規則正しい装飾模様の単位のことである。
  • タンパク質には「グリークキー」と呼ばれる高次構造モチーフが含まれている。
  • タンパク質の構造モチーフは一般人には理解できないだろう。

分野別・モチーフの意味と使い方や例文⑤装飾美術


装飾

分野別・モチーフの意味と使い方や例文その5は、装飾美術です。編み物、アクセサリーといった装飾において、模様の主題を構成する単位を指します。

前者はいくつかの小片を繋ぎ合わせて作る場合に作られる小片を指します。後者はハートや月といった特定のデザインを指す場合に使われており、ペンダントやブレスレットといったものに使われています。

    * 装飾美術の分野での使い方や例文

  • このネックレスは、月をモチーフとしている。
  • 昨日はモチーフ編みを使ってひざ掛けを編んだ。
  • 次にアクセサリーを作るとしたら、動物をモチーフとしたブレスレットを作ろう。

分野別・モチーフの意味と使い方や例文⑥模様

模様

分野別・モチーフの意味と使い方や例文その6は模様です。地域や時代を問わず。土器や服飾といった実用品の中には人工的に模様がつけられていました。最も古いのは幾何学文様や格子といったものでしたが、次第に動植物も含まれるようになりました。

取り入れられた動植物の一例としては、古代エジプトではワニやカバといった動物から、パピルスヤロータスといった植物が見られ、メソポタミアではグリフィンといった空想上の生物が見かけられました。

昔は警告や注意としての意味合いがありましたが、現代ではおしゃれや装飾としての意味合いに変わりました。そのため、今でもこれらの模様は使われており、壁紙や服飾といったものに使われています。

    模様の分野での使い方や例文

  • 古代エジプトではパピルスといった植物をモチーフとして装飾に取り入れている。
  • 日本の古墳時代では、半活計をモチーフにした土器が発見されている。
  • この地域の土器には空想上の生物をモチーフにした模様が見られる。

モチーフとテーマの違いは?

テーマ(theme)の意味とは|日本語に訳すと「主題」

テーマ

テーマ(theme)の意味とは、芸術作品における一貫した主題や、議論の中心となる主題といった、その中で中心となる問題を表しています。

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テーマ(theme)の語源はドイツ語の「theme」

ドイツ

日本語として使われているテーマの語源は、ドイツ語の「theme」が元とされています。また、この単語を英語で発音する場合は「スィーム」となるため、日本で使っていたように使用すると通じない可能性があるので注意しましょう。

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モチーフとテーマの違いは「主題の大きさ」

違い

モチーフは芸術作品や物語において形成するための個々の単位を表すのに対し、テーマは芸術作品だけでなく、課題や議論などの題材を全体的に貫くものを指します。

また、モチーフ(motif)の語源はフランス語から来ているのに対し、テーマ(theme)はドイツ語から来ているのも、出身的な意味で大きな違いがあると言えます。

状況に応じてモチーフを使い分けよう!

モチーフという言葉には、動機や主題といった意味が含まれており、分野によっては様々な使われ方が存在しています。話の食い違いが生まれないためにも、状況に応じてモチーフを使い分けるようにしましょう。

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