表題の意味とは?標題との違いと「表題の件につきまして」のメール例文も

「表題の件につきまして」ではじまる文章は、既にビジネスの中では定型句の1つとなっています。しかし、この「表題の件につきまして」について本当に理解してメールの中で使っていますでしょうか?今回は、「表題の件につきまして」を使った例文について触れていきます。ぜひ、参考にしてみてください。

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表題とは?意味と標題との違いは?

表題について①表題の意味とはタイトルのこと

表題の件について

表題について1つ目は、表題の意味とはタイトルのことを指すということです。表題つまり物事のタイトル、テーマのことであり、見出し的な役割を持つということです。ビジネスメールの中で使うとすれば、それは”件名”に該当することで、このメール文章の本質を要約したものを表した言葉です。

ちなみに、表題は何もビジネスの中だけで存在する言葉ではありません。本であれば表題はその本の名前のこと指しますし、映画ならその作品名、音楽なら曲目、演劇なら演目といったように、表題は色々なタイトル、テーマの総称のことを指す日本の言葉です。

表題について②標題との違いは大見出しか小見出しか

表題の件について

表題について2つ目は、標題との違いは大見出しか小見出しかによって異なるということです。まず、表題ですがこちらは物事の大見出しに該当する言葉です。一方、標題とは大見出しで区分された中に存在する1つずつの小節を表す、いわゆる小見出しに該当する言葉です。

そのため、もし使い分けるとすれば表題という大きな枠のなかで、標題を適宜使っていくというのが正式な方法だと言えます。しかし、ビジネスメールなどの中では表題も標題も大して使い分けされていないのが実情です。どちらを使ったからといって誤りであるとは一概に言えません。

「表題の件」の使い方3選!ビジネスメール例文は?

ビジネメール例文①「表題の件につきましてご確認願います」

表題の件について

ビジネメール例文1つ目は、「表題の件につきましてご確認願います」です。これは、メールの件名に、確認してもらいたいことを記載していることが前提の文章です。例えば、先日発注した内容の納期を再度確認したいときなどに使用すると便利な例文です。

件名に「”いつ”、”なんの”発注の納期確認」ついてと入れておいたうえで、メール本文にはこの例文である「表題の件につきましてご確認願います」と入れておけば、相手はこのメールの要旨について即座に把握することができます。もちろん、もっと情報を加筆しておけば相手にももっとわかりやすく伝えることができます。

もちろんこの例文は、納期確認でも応用が可能です。会議日程の確認から、イベント日の確認、さらには案件内容の確認など、様々な場で重宝する例文ですので、定型句として覚えておくとビジネスメールの中で活躍することでしょう。

ビジネスメール例文②「表題の件ですがいかがでしょうか?」


表題の件について

ビジネスメール例文2つ目は、「表題の件ですがいかがでしょうか?」です。こちらは相手に伺う時に使う例文です。例えば、以前話をしていた提案や案件について、その後進捗状態はどうなっているのかを訪ねる時に便利な言葉です。

ビジネスメールの件名には、「"提案した案件名"の件について」としておき、メール本文に例文である「表題の件ですがいかがでしょうか?」と付け加えましょう。そうすることで、相手はこのメールは自分の判断を待っているのだと知ることができます。

もちろん、もっと語尾を丁寧な言い回しにすれば取引先に対しても非常に丁寧な印象を与えることができます。例えば、「表題の件につきまして、その後進展ございましたでしょうか?」など、相手を立てる言葉を使えば失礼にあたりません。適宜色々な言い回しに直して使ってみましょう。

ビジネスメール例文③「表題の件至急ご連絡ください」

表題の件について

ビジネスメール例文3つ目は、「表題の件至急ご連絡ください」です。例文を読んだだけで、送った側の必死さが伝わりますね。相手と連絡を取りたいけれど、どうしてもつながらないためメールっでとりあえずの連絡を取る、といった際によく使われる例文です。

このビジネスメールの件名には、「=至急=”案件名”につきまして」とでも入れておきましょう。ビジネスメールの冒頭、=至急=という言葉があるだけで相手の必死さがより明確に伝わります。さらに、メール本文中にも、例文の「表題の件至急ご連絡ください」とあれば、これを見た側も事の重大さに気づくはずです。

ただし、このメール例文のデメリットは、使いすぎると効力を持たなくなるという点です。普段からメール本文で至急とか急ぎ、緊急という言葉を使っていると、この人は何でもないことでも急かす人だと思われるようになります。そのため、この例文を使う際はあくまで緊急の時に限定して使いましょう。

ビジネスメール例文④「表題の件訂正がございます」

表題の件について

ビジネスメール例文4つ目は、「表題の件訂正がございます」です。先日渡した資料に誤りがあった、なんてときに活躍する例文です。もちろん、こちらはビジネスメールの件名に、資料名と訂正部分についてが記載されていることが前提となります。そのうえで、本文に「表題の件訂正がございます」と使います。

ただし、例文はあくまで訂正があるという冒頭分にすぎません。きちんとした説明は、メール本文の中で明確にすることが鉄則です。データなどの細かい部分の訂正なら、正誤表を入れておくとより丁寧ですね。誤りと正しいものが一目できるものを用意しましょう。

尚、こちらの例文を使うにあたり、あなた側に非がある場合には、きちんと本文中で謝罪の気持ちを表すことも大切です。例文はあくまでメール本文の導入文にすぎません。きちんとしたあなたの気持ちを最後に入れてメールを完成させましょう。

ビジネスメール例文⑤「表題の件もう一度ご検討願います」


表題の件について

ビジネスメール例文5つ目は、「表題の件もう一度ご検討願います」です。こちらは、以前何らかの提案を断られていたという背景が想像できる例文です。それを何とかもう一度再考してもらいたいという、希望と願いを込めた例文です。そのため、導入文として使うこともできますが、念押しの一文にも使えます。

もちろん、本当に大切な案件であればメールではなく直接話して行うべきものですが、そこまで重要度が高くないのであれば、このような例文を使って交渉することもありえます。ビジネスメールの件名には、「”案件名”の件につきまして」と入れて置き、本文中で再考を促すのが一般的です。

なかなか使うきっかけがない例文ではありますが、覚えておけば仕事をする中でいずれ訪れるこういう機会でスラスラ言葉がでてくるはずです。頭の片隅にでも、置いておきましょう。ちなみに、例文を使う際は、再考してもらうにあたり没案件を採用するメリットについてもPRしておくと、より有効的です。

「表題の件」の類語と例文とは?

「表題の件」の類語と例文①「標題の件につきましてご連絡いたします」

表題の件について

「表題の件」の類語と例文1つ目は、「標題の件につきましてご連絡いたします」です。冒頭でも説明しましたが、表題と標題の違いは見出しの大きさの違いだけです。そのため、大見出しも小見出しも存在しない時には、こちらの例文を使っても問題ありません。

とくに重要度の低いものに関しては、殊更どちらを使ったからと言って誰も咎めることはまずないでしょう。こちらの例文は、何か物事の決定事項があった時、変更事項があった時に使うことができる例文です。会議日程や会議場所など、決定・変更の通達文章としても使うことができます。

「表題の件」の類語と例文②「見出しの件ですがご確認ください」

表題の件について

「表題の件」の類語と例文2つ目は、「見出しの件ですがご確認ください」です。表題は見出しであると言いましたが、こちらはストレートに見出しという言葉を使った類語・例文です。もし、各小節があるような資料なら、ストレートに見出しという言葉を使うと、より理解度も高まるはずです。

ただし、見出しという言葉は表題よりもやや限定的な印象を持つ言葉です。そのため、メールの中で見出しの件とあると、どの見出し?と疑問を持たれることもありますので、明らかに見出しはこれだと誰もがわかるような場合にのみ使用しましょう。

「表題の件」の類語と例文③「演題の件につきまして変更願います」

表題の件について

「表題の件」の類語と例文3つ目は、「演題の件につきまして変更願います」です。こちらは、舞台の上で使える類語・例文です。演劇などのショービジネスをはじめ、講演会などのセミナーの中で使用することができます。

より一般的なのは、依頼していた講演者が、演題つまりタイトル名を変えたいというときに、使える例文です。一見すると表題と演題は、違う次元に存在する言葉のように感じますが、演題つまり、講演会に限定して言えば講演会の表題という意味でも非常に似通った類語であると言えます。

「表題の件」の類語と例文④「名題の件ですがご検討願います」

表題の件について

「表題の件」の類語と例文4つ目は、「名題の件ですがご検討願います」です。こちらは、ビジネスメールの中でも、「表題の件」と同様に使用することができる言葉です。しかし、世間一般的には、「表題の件」のほうが使われている傾向にあります。

「名題の件」の「名」の字は名前を表す文字ですので、「表題の件」と同様に使うことができます。この例文は、もう一度検討を促したい時に使えます。ただし、「名題の件」に慣れていないという方も多いため、いきなりこの文章があるとどこを指す言葉なのかわからない場合もあるので注意して使いましょう。

「表題の件」の類語と例文⑤「掲題の件再度確認いたします」

表題の件について

「表題の件」の類語と例文5つ目は、「掲題の件再度確認いたします」です。「掲題」とは、掲げている題のことです。つまり、ビジネスメールでいえば件名に該当します。そのため、「表題の件」と同様の意味で使うことができます。

こちらの例文をもっと具体的に説明すると、「表題の件再度確認いたします」とあるということは、何か不備を指摘されていたりした場合に、その返事として使うことのできる例文です。あなたが確認を再度行うという意思を伝える例文として使用することができます。

「表題の件」の英語の使い方と例文とは?

「表題の件」の英語例文と使い方①「regard~」

表題の件について

「表題の件」の英語例文と使い方1つ目は「regard」です。regardは、~についてを英語で表すと、「with regard to this title.」となります。しかし、ネイティブの方はそもそも「表題の件」という含みがはらんだ文章を使わない傾向にあります。使うとすれば、連用は避けましょう。

「表題の件」の英語例文と使い方②「about~」

表題の件について

「表題の件」の英語例文と使い方2つ目は、「about~」です。日本人からすると、「about」のほうが馴染みのある単語です。「about」は直訳すると「~について」となりますので、とても簡単に「about this title.」のような使い方をするのもシンプルでよいでしょう。

「表題の件」の英語例文と使い方③「As_for~」

表題の件について

「表題の件」の英語例文と使い方3つ目は、「As_for~」です。3つの例文の中では一番シンプルで、使いやすいといったメリットを持ちます。「As for this title.」のようにすれば、直訳すると「このタイトルは」となるものの、意味合いとしては「表題の件」と同様に使うことができます。

「表題の件」の使い方の注意点とは?

「表題の件」の使い方の注意点①件名ありきで使う

表題の件について

「表題の件」の使い方の注意点1つ目は、件名ありきで使うということです。大げさに言うと、この「表題の件」はメールでいえば件名が存在しなければ、使うことができません。というのも、「表題」に該当する部分が不在となっては、どれを指すものなのかを把握することができないからです。

「表題の件」の使い方の注意点②導入文や念押しの文章として使う

表題の件について

「表題の件」の使い方の注意点2つ目は、導入文や念押しの文章として使うということです。「表題の件」はあくまで抽象的な表現にすぎません。具体性を持っていないため、ビジネスメールで使うのであれば、本文中には具体的な表現を別に用意しておく必要があります。

「表題の件」の使い方の注意点③1つのメールの中で連用しない

表題の件について

「表題の件」の使い方の注意点3つ目は、1つのメールの中で連用しないことです。表題の件は抽象的な表現ですので、何度も連用すると回りくどい印象を与えかねません。使用する際は、このメールの内容について触れますよ、という意味合いで使うようにしましょう。

「表題の件」をうまく使いこなせるようになろう!

表題の件について

「表題の件」は、ビジネスメールの中では頻繁に登場する表現です。しかし、誤った使い方をすると相手に疑問を与えかねません。使う際は、ぜひ「表題の件」の意味についても考えて使ってみましょう。ぜひみなさんも、今回紹介した内容を元に、改めて「表題の件」をうまく使いこなせるようになりましょう!


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