予定調和の意味とは|使い方・類義語・対義語・英語表現は?モナド論も

「予定調和」の意味とは、適切な使い方や対義語・同義語などについてまとめました。またそのほかにも予定調和と、モナド論の関係性から学説の考え方、同義語類義語・英語表現などについても触れていきますので的を得た使い方を、しっかりと知りましょう。

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「予定調和」の意味・使い方とは?

「予定調和」の意味・使い方とは①的を得た予定通りや予想通り

学生

「予定調和」の意味・使い方とは、まず一つ目にご紹介するのが的を得た「予定通り」や「予想通り」という意味です。予想した流れの中で物事がその通りに進行していき、そして結果に関しても予想と何ら変わらないという意味です。すべての調和が保たれていて、前もって定められたとおりに進んでいくことを表しています。

日常的に使う意味としては、やはり基本的にはドラマや映画などの創作物や、会社の会議などの場面で使われることが殆どでしょう。あらかじめ決められていることの通りに、物事が進んでいけばそれは「予定調和」であると表現できるのです。ただし、以下でもふれますが「学説」においては少々異なるのです。

「予定調和」の意味・使い方とは②世界の秩序は定められている

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「予定調和」の意味・使い方の二つ目は「世界の秩序は定められている」ということです。上記で触れたように、学説においては「予定調和」の意味も少しだけ異なります。もちろん根本的には、「予定通りに進んでいる」ことに変わりはありません。学説においては「世界の秩序は神が定めたもの」とされています。

それが「予定調和」なのです。すべての物事は、あらかじめ神によって定められているもので映画やドラマ、社会に怒っている物事から政治にまですべてが予想通りに進んでいるのである、という意味なのです。私たちが生活しているすべてが、初めから決まっている事柄であるという意味なのです。

「予定調和」の意味・使い方とは③映画やドラマが予想通りに進んだこと

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「予定調和」の意味・使い方として、三つ目にご紹介するのが「映画やドラマ予定道理に進んでいく」という使い方です。例文としては「この映画は、はじめから自分の予想通りで予定調和な内容だった。」などでしょう。学説を絡めてしまうと難しいですが、私たちの日常における使い方ではこの通りで適切でしょう。

「予定調和」の使い方としては、私たちの生活の上ではやはり簡単に考えるのが一番でしょう。「予定調和のように法案が成立された。」「この物語は予定調和に進んでいるが、それでも面白いように感じる。」というように使われるのが適切ですよ。

「予定調和」と「モナド論」の関係は?


「予定調和」と「モナド論」の関係①ライプニッツの哲学

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「予定調和」と「モナド論」の関係として、まず一つ目にご紹介するのが「ライプニッツの哲学」です。ドイツの哲学者であるライプニッツが唱えた学説から生まれたもので、この世界は異なる世界同士が神によって調和が取られているのだ、と述べたのです。ここで述べている「異なる世界」のことを「モナド」と言います。

モナド論の「モナド」は「単子」とも表現されていますが、私たちの生活に当てはめるならば、「作用」や「力」となります。私たちがこうして生きていて、生活しているのは全空間がこのモナドが集まり、作用しあって形成されているという考え方なのです。

「予定調和」と「モナド論」の関係②調和の取れた関係性

図書

「予定調和」と「モナド論」の関係として二つ目にご紹介するのが「調和の取れた関係性」です。上記でご紹介したように、ライプニッツが述べた哲学の中で「モナド」同士が調和がとれた関係性であることを予定調和と呼ぶのです。なかなか難しいことではありますが、それほどややこしいことではありません。

単純に独立しているモナドがおたがいに影響を及ぼしているかのように見えるが、しかしそれぞれは調和がとれているのです。それは神があらかじめ予定していたことであり、その結果であるという考え方です。関係性が絡み合っているように見えて、しかしそれはしっかりと調和が保たれているのです。それが「モナド論」です。

「予定調和」と「モナド論」の関係③すべてが最善であるように定められてる

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「予定調和」と「モナド論」の関係の三つ目は「すべてが最善であるように定められている」という考え方です。予定調和とは、元から定められたことと言う意味を持っています。つまり、ライプニッツが主張している神学的な理論では、すべてのモナドは神によってすべてが最善となるように定められていることを、となるのです。

モナド論はすべてがぴったりと調和が保たれて、そして進行するように神が事前から調節しているのだ、という考え方であると言えるでしょう。少々壮大な話のようにも思えますが、つまりはこの世界の調和はすべて神による「予定調和」であるという主張です。

「予定調和」の例文&英語表現は?


「予定調和」の例文&英語表現①asexpected

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「予定調和」の例文&英語表現について、まず一つ目にご紹介するのが「as expected」です。as expectedで「予想通り」という意味を持っています。例文として文章にすると「Things happen as expected.」となるでしょう。「予想通りに物事が起こる」という意味となります。

「予定調和」と翻訳や辞書などで検索をすると「pre-established harmony」となるのですが、会話の流れなどで使用する場合はあまり適していないとも言われているようです。「happen」で「起こる」という意味を持っていますよ。英語には日本独自の四字熟語はないので、自然に表現しましょう。

「予定調和」の例文&英語表現②werepredetermined

勉強

「予定調和」の例文&英語表現として、二つ目にご紹介するのが「were predetermined」です。こちらの言葉を文章として表現する例文は「Things take place as if it were predetermined. 」となります。

日本語に訳すと上記の例文は「まるであらかじめ決められているかのように物事が起こる。」となります。予定調和のように順序良く物事が進んでいく様を英語で表現した例文です。ちなみに「as if~」で「まるで~のように」「まるで~であるかのように」と訳せます。

「予定調和」の例文&英語表現③arepredetermined

本

「予定調和」の例文&英語表現として、三つ目にご紹介するのが「are predetermined」です。使い方としては例文「I don't like things that are predetermined.」となります。意味は「予定調和が好きではない。」です。

予定調和とは、これまで述べてきたように「あらかじめ決められたこと」ですから、やはり単語としては「predetermination」が適切な言葉なのです。予定調和が嫌いだと表現するならば、今回ご紹介した例文が適切でしょう。英文で自然な形にするのであれば、この使い方が適切でしょう。

「予定調和」の類義語・対義語は?


「予定調和」の類義語(同義語)①神の見えざる手

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「予定調和」の類義語・対義語として、一つ目の類義語は「神の見えざる手」です。この言葉は経済学であるアダム・スミスの「国富論」人記されている言葉です。物の値段や借りは自然に増えたり減ったりとしているが、結局のところ経済の世界では自然に物の価値が作られる量は調節されているのだ、という意味を持っています。

同義語として現代的な意味で考えると、需給のバランスや価格は自然に調節がされるために、政府などが介入する必要がないのだ、とされるものです。そういった学説的な意味以外にも、「まるで神の見えざる手が働いたかのようだ。」というように表現されて使われることもあるでしょう。

神様が導いてくれたかのように物事が順調に進んでいくことを表す言葉としても使われるので、一般的に私たちの生活になじみのある言葉にもなっているようです。基本的には経済学の上で使われるものですが、たまにそうでない場面でも使われるようです。

「予定調和」の類義語(同義語)②運命の導き

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「予定調和」の類義語同義語・対義語の二つ目の類義語は「運命の導き」です。こちらの場合は、非現実的な意味合いがあるようにも捉えられています。目に見えないものによってまるで運命のように物事や自分が導かれている状態のことを表します。

同義語として誰かに導かれているかのように、物事が順調に進んでいてそして、自分にとっていい結果をもたらしてくれるようなイメージで「運命の導き」と表現していますよね。誰かに定められているような、という意味では予定調和の類義語同義語であると言えるでしょう。

「予定調和」の対義語①当てが外れる

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「予定調和」の類義語同義語・対義語の三つ目は対義語の「当てが外れる」でしょう。自分がこうである、と見込んでいたことが全く違ってしまったという意味を持っています。つまり「期待していたことが実現されなかった」場合に使われる言葉です。

「こうなるであろうと、予想をしていたのに全く的外れな結果になってしまった。」と言った使い方が正しいでしょう。もはや確信的な気持ちがあったのに、そうではない結果になってしまったのだという意味ですね。

「予定調和」の対義語②想定外のことが起きる

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「予定調和」の類義語同義語・対義語の対義語として四つ目にご紹介するのが「想定外のこと」です。意味としては「事前に予想していたことの範囲を超えてしまうこと」となります。ある状態や状況を仮に想定していたのにもかかわらず、結果として外れてしまったことを表します。

予定調和とは、定められていることの通りに進んでいることですから、その「想定」とは全く違ってしまった状態であることを指す言葉として、「想定外」は適切であると言えるでしょう。「予定調和のように感じていたけれど最後の最後で想定外のトラブルが起きた。」というような使い方が良い例文です。

以上まででも述べてきたように、日本語とは一つの言葉に対しても深い学説があることも珍しくはありません。以下の記事では、「今一度」という日本語について、ビジネス敬語の使い方など詳しくまとめられています。是非そちらの記事も合わせてご参考にされてみてはいかがでしょうか。

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予定調和とは物事が定められて進んでいくことである

ミーティング

今回は「予定調和」について、私たちの日常的な使い方や学説的な意味についてをメインに述べてきました。私たちが普段何気なく使っている言葉でも、実は学説的な意味があったりと深い言葉でもあるのです。しっかりと学びなおしてみると、意外と面白い説が出てくるかもしれませんね。

予定調和とは、学説的な意味でも私たちの身近な物事に対しても、「予定通りに物事が進められている」という意味を持っているのです。それほど難しい考え方でも言葉でもありませんね。このように考え直してみるとさまざまな事柄が出てくる言葉私たちの周りにはたくさんあるのです。

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