「携わる」の意味・使い方とは?敬語表現や類語・「関わる」との違いも
「携わる」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。ここではその詳しい意味や敬語表現、類語や使い方に至るまで説明していきます。ビジネスシーンに使われやすい言葉ですので似た意味の「関わる」や「従事」との違いまで理解していれば仕事でも 便利に扱うことが出来るようになります。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
目次
「携わる」の意味・読み方って?
「携わる」の意味・読み方①仕事で関係する・従事する
「携わる」は「たずさわる」と読みその意味1つ目は、「関係する」もしくは「従事する」です。何かしらの物事と直接的に関わり合いを持っていたり、仕事として関わったり勤めたりしている場合に使われる言葉です。こちらの意味合いでは特にビジネスシーンで使われることが多く、どんな場所でも使える比較的お堅い言葉です。
「携わる」の意味・読み方②手を取り合う
「携わる」の意味2つ目は、「手を取り合う」という意味です。これはお互いに協力関係を築くことを表します。「携わる」という言葉はどこかに向かう場合に使われることが多いですが、この場合は物理的なものではなく心情的な前進を表現しているポジティブな意味合いを持ちます。
「携わる」の意味・読み方③連れ立つ
「携わる」の意味・読み方3つ目は、「連れ立つ」という意味です。言い換えれば「一緒に行く」という意味ですが、単なる同行だとしてもこの「携わる」という言葉を使った場合には主体となる人間が「連れて行く」という意味合いが強くなります。こちらの意味では人間同士でしか使われることはありません。
「携わる」の意味・読み方④手に持つ
「携わる」の意味・読み方4つ目は、「手に持つ」という意味です。こちらの場合には「連れ立つ」という意味とは反対に物に対してしかその意味を発揮できません。何かの目的があり、そこに向かうために所持する時に使われることが多い意味です。「携わる」という言葉には「手」という意味が重要になるところもポイントです。
ビジネスシーンで使える敬語表現や使い方の例文一覧
「携わる」の敬語表現や使い方①「関係する・従事する」の場合
「携わる」の使い方や例文1つ目は、ビジネスシーンにおいて会社内での現行の業務やその関係性を表す使い方です。この使い方をすれば広い意味でのビジネスシーンということで就職活動などでも使うことができます。敬語で謙譲語にするには直接的な表現はありませんので、「いただく」など繋がる言葉を変化させましょう。
- ・「私は現在このプロジェクトに携わらせていただいています。」
「携わる」の敬語表現を使った例文
就職活動ではいかに美しい言葉で自分を精一杯表現できるかが大切です。この「携わる」という言葉に限らず様々な言葉を自分の中に取り入れておくことが大きな助けになります。こちらの記事にはたくさんの有益な言葉が紹介されています。どんな言葉選びをすればいいのかぜひ参考にしてください。
「携わる」の敬語表現や使い方②「手を取り合う」の場合
「携わる」の使い方2つ目は、「手を取り合う」という意味での場合の使い方です。協力関係を表す使い方が多くこの場合に例えば上下関係などを表すようなことはありません。主体が自分である場合敬語表現にする場合には対象の双方に同じだけの敬意を払うとうまい言い方になります。
- ・「更なる業績向上に向けて社長と副社長が手を携えていらっしゃいます。」
「連れ立つ」の敬語表現を使った例文
「携わる」の敬語表現や使い方③「連れ立つ」の場合
「携わる」の使い方3つ目は、「連れ立つ」という意味の場合の使い方です。この場合に気を付けたいのは、その行動に対して主体が先導を取るというニュアンスがあるので目上の人に使う場合には注意が必要という点です。この意味では他の動詞と同時に使う事が多いので敬語表現する時にはその動詞を変化させましょう。
- ・「上司は後輩を携えて海外出張に向かわれました。」
「連れ立つ」の敬語表現を使った例文
「携わる」の敬語表現や使い方④「持つ」の場合
「携わる」の使い方4つ目は、「持つ」という意味の場合です。「携わる」という言葉は「AがBに携わる」という表現をした場合、「AがBに関わる・付随する」という関係になるので原則としてBが人になります。敬語表現にしたい場合には「携えられる」と表現しましょう。
- ・「部長は資料を携えられていらっしゃいました。」
「持つ」の敬語表現を使った例文
「携わる」の類語|意味の違いや例文
「携わる」の類語と意味の違いや例文①関わる
「携わる」の類語1つ目は「関わる」です。「関係」という言葉にも使われているように何かと繋がっている状態を表します。しかし、「携わる」という言葉は特定のグループや仕事に属して物事を行うニュアンスがあるのに対して「関わる」は繫がりがあるという表現にしかなりませんので広く使いやすい言葉です。
- ・「社長の退任は近年の業績不振と関わりがある。」
「関わる」を使った例文
「携わる」の類語と意味の違いや例文②従事する
「携わる」の類語2つ目は、「従事する」です。「従事する」とは「もっぱらその仕事に携わること」という意味です。意味が「携わる」だということは同じ意味なのではないかと思うかもしれませんが、「携わる」は他に意味もありますし仕事以外にも使える特徴があり「従事する」という方が「働く」という意味合いが強いです。
- ・「精密機器を販売する仕事に従事しています。」
「従事する」を使った例文
この「従事する」にもまた類語があり、それが「業務にあたる」です。ひとえに「類語」と言っても全く同じわけではなく似ているだけで微妙なニュアンスの違いや使う場面によっては使い分けなければいけない場合があります。こちらの記事と見比べてそんな微妙な違いを見つけて見てください。
「携わる」の類語と意味の違いや例文③帯びる
「携わる」の類語3つ目は、「帯びる」です。「携わる」には「持つ」という意味がありますが、これの類語が「帯びる」です。この2つの言葉はどちらも「持つ」という意味ではありますが、「携わる」は「手に限定して持つこと」で「帯びる」は「身に付けて持つこと」という違いがあります。
- ・「腰道具を帯びて慎重に作業を進める。」
「帯びる」を使った例文
「携わる」の対義語
「携わる」の対義語①仕事を放棄する
「携わる」の対義語1つ目は、「仕事を放棄する」です。「携わる」は複数の意味を持ちますからそれぞれの反対の意味を考えるのが適切です。そうすると「従事する」という意味に対する対義語は「仕事を放棄する」になります。「職場放棄」というように頭に単語を付ければ分かりやすいのではないでしょうか。
「携わる」の対義語②妨害する
「携わる」の対義語2つ目は、「妨害する」です。これは「手を取り合う」という意味に対する対義語で、意味としては「邪魔する」です。「手を取り合う」とは言い換えれば「助け合う」という意味ですから、この意味で「携わる」という言葉を使うときの対義語としては最適です。同じ意味だと「阻害する」も有ります。
「携わる」の対義語③独行する
「携わる」の対義語3つ目は、「独行する」です。これは「連れ立つ」の対義語で「単独で行くこと、もしくは単独で物事を行うこと」です。「連れ立つ」は誰かと一緒にいるだけではなくどこかに向かうか行動を起こすところまで意味に含まれますから、対義語としてはこの単語が最適です。
「携わる」の対義語④置く
「携わる」の対義語4つ目は、「置く」です。これは「持つ」という意味に対する対義語です。「持つ」の対義語には他にも「捨てる」「放棄する」などが考えられますが、この「携える」という言い方の場合の「持つ」は「手に持つ、もしくはそのままどこかに向かう」というニュアンスですから「置く」が最適です。
「携わる」という言葉の成り立ち
「携」とは鳥かごを手に持っている様子
「携」という漢字は、そもそもその漢字の成り立ちに分かりやすい意味があります。「携」の「扌」は「てへん」という言わずもがな「手」を表すものなのですが、右側は「隹」と「乃」という2つの要素に分けられます。この「隹」が鳥を表す漢字で、すなわち「鳥かごを手に持っている様子」を表しています。
「携」は実は省略された漢字
「携」という漢字は実は書きやすいように改良された文字で、省略されたもので元々の基本漢字は「攜」というものです。この「攜」をバラバラにすると「扌」「冏」「屮」「隹」の4つに分けられ、この「冏」が「キラキラした」という意味で「携」という漢字では省略されてしまった鳥かごがここに表されています。
「携」の漢字を使ったよく使われる言葉
「携」の漢字を使ったよく使われる言葉①携帯
「携」の漢字を使ったよく使われる言葉1つ目は、「携帯」です。今では「携帯電話」という言葉からとてもメジャーな言葉になりましたが、この言葉は「身につけたり手に持ったりする」という意味です。類語にもあったように「身に付ける」という意味の「帯びる」とくっついた言葉です。
「携」の漢字を使ったよく使われる言葉②提携
「携」の漢字を使ったよく使われる言葉2つ目は、「提携」です。よく「業務提携」という言葉の一部で使われます。「提携」の「提」には「提案」「提供」という風に使われていることからも分かるように「差し出す」という意味があります。つまり「提携」は「手を差し出して関わる」から「助け合う」という意味になりました。
「携」の漢字を使ったよく使われる言葉③連携
「携」の漢字を使ったよく使われる言葉3つ目は、「連携」です。いまやアプリとゲーム機を「連携」させるというようなこともあるように、「連携」は「繋がる・関わりを持つ」という意味です。この「連携」の「連」は「連なる」という意味があり、これは噛み砕くと「繋がりを持つ」という意味です。
「携」の漢字を使ったよく使われる言葉④携行
「携」の漢字を使ったよく使われる言葉4つ目は、「携行」です。若い人が聞き覚えがある可能性が高いのは「拳銃の携行」など警察で使われるフレーズでしょうか。「携行」はそのまま「携えて行く」という意味で、物が対象であることからも「携わる」の中でも「持つ」という意味で使われていることがわかります。
「携わる」は仕事をする上でとても便利な言葉
「携わる」には様々な意味がありまたビジネスシーンにもぴったりな言葉ですので慣れればとても使いやすいものです。そのためにはニュアンスの細かな違いも理解する必要がありますが、正しい使い方や敬語表現ができれば仕事でも一目置かれる存在になること間違いなしです。
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。