「過日」の意味や使い方とは？例文10選！類語/先日/最近/かなり/先般

「過日」の意味は？

過日の意味とは「過ぎた日」

過日という言葉は「かじつ」という読み方をします。過日の意味とは「過ぎた日」です。過日の過には「時がたつ」「過ぎる」「とおりこす」という意味があります。日は日数を表わす意味がある言葉です。今現在や今日を表わしている言葉ではなく過ぎ去った日を表わすために使う言葉が過日です。

過ぎた日を意味する言葉ですが日常で耳にすることはあまりないかもしれません。けれどもビジネスシーンでは比較的よく使われる言葉のひとつです。

過日を使う期間

過日は「過ぎた日」を意味して使う言葉ですがどのくらいの期間を指して使う言葉なのでしょうか。今日から考えて何日前から何日前までというはっきりとした決まりは実際のところありません。昨日や一昨日はその言葉通りに表現することを考えるとつい最近の過ぎた日に使うことはあまりないと考えられます。

そうすると1週間以上過ぎた日のことを指している言葉であり、かなり広い期間を指す言葉になります。1か月前でも1年前でも使うことができる言葉でありここまでといった限界は決まっていないといっても言い過ぎではないのかもしれません。

「先般」の意味は？

先般の意味とは「この間」「先日」

過日と同じように日常ではあまり使われないけれどビジネスシーンでよく使われ、意味の似ている言葉に「先般」があります。先般は「せんぱん」と読みます。先般の意味とは「この間」「先日」です。

先般と過日の違い

過ぎた日を意味する過日と先般というふたつの言葉には違いがあります。先般の般には「物事」「ある物事の成り行き」という意味があります。過日は過ぎた日という日に重点をおいた言葉であることに対して、先般は物事が起きた日ではなく「過ぎた日の出来事」の方に重点をおいた言葉であるという違いがあります。

「過日」の使い方は？

過日の使い方①ビジネス文書で使う

過日の使い方1つ目は「ビジネス文書で使う」です。過日は日常会話で使うことはないと言っても過言ではありません。主にビジネスシーンで使います。また、ビジネスシーンでも会話で使う言葉ではなく文書で使う言葉です。

得意先や社内で送るメールや書類などの文章の中に記す言葉として使われます。「この前はお世話になりました」という文章を「過日はお世話になりました」と使うことで丁寧な表現になります。

過日の使い方②手紙で使う

過日の使い方2つ目は「手紙で使う」です。メールや文書と同じように手紙でも使うことができます。過日は目上の人に使う言葉としても失礼ではありません。「過日はありがとうございました」と丁寧な表現と丁寧な印象の言葉を使うことで表情の見えない手紙でも相手に対して敬いの気持ちを伝えることができます。

目上の人に出す手紙に使う言葉として「お変わりございませんか」という言葉があります。プライベートでもビジネスシーンでもよく使われる言葉です。下の記事でお変わりございませんかを使った手紙の例文を紹介しています。素敵な文章の手紙を書くための参考にしてください。

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「過日」を使った例文10選①～⑤

過日を使った例文①過日はご参加いただき

過日を使った例文は「過日はご参加いただき」という使い方です。手紙やメールなどで「この度はご参加いただき」という文章をよく見かけます。この度は「今回は」という意味で使いますが過日の言葉に変えて文章を作ることもできます。

「過日はご参加いただき」を使った例文

• ・過日はご参加いただき誠にありがとうございました。

過日を使った例文②過日はお忙しいところ

過日を使った例文は「過日はお忙しいところ」という使い方です。ビジネスシーンでは取引先の人と会って話すことがありますが続けて会うことは少ないです。会ってから日にちが開いた相手に過日を使うと自然な文章になります。

「過日はお忙しいところ」を使った例文

• ・過日はお忙しいところ会議にご出席くださいまして誠にありがとうございました。

過日を使った例文③過日よりご連絡しておりました

過日を使った例文は「過日よりご連絡しておりました」という使い方です。ビジネスシーンで相手に送ったメールの返信や取引に関する返答を促したい場面で使うことができます。

「〇月〇日にご連絡しておりました」と日にちをはっきりと示した文章を送るのは気が引ける。やんわりと促したいという場合があります。そのような場合に「過日より」を使うことで前もって連絡はしていますということを相手に伝えることができます。

「過日よりご連絡しておりました」を使った例文

• ・過日よりご連絡しておりました創立記念日の件ですが準備の都合上10日までにご返信をお願いできますと幸いです。

過日を使った例文④過日お目にかかりました

過日を使った例文は「過日お目にかかりました」という使い方です。相手は覚えていないかもしれないという前提で一度会ったことがあるということを伝えるために使うことができます。

「過日お目にかかりました」を使った例文

• ・過日お目にかかりました際にお話を聞いてくださりありがとうございました。

過日を使った例文⑤過日の人事異動により

過日を使った例文は「過日の人事異動により」という使い方です。人事異動をした場合に取引先の担当者などに人事異動をしてしばらく日にちが過ぎてから挨拶のメールを送ることがあります。そのときに過日を使うことができます。

「過日の人事異動により」を使った例文

• ・過日の人事異動により担当を引き継がせていただきます○○と申します。

「過日」を使った例文10選⑥～⑩

過日を使った例文⑥過日は貴重なご意見を

過日を使った例文は「過日は貴重なご意見を」という使い方です。意見を聞かせてもらい時間をかけて再度検討をし直した場合や以前会う機会があった取引先の社長に対して使うことができます。

「過日は貴重なご意見を」を使った例文

• ・過日は貴重なご意見をいただき深く感謝いたします。

過日を使った例文⑦過日は遠くからお越しいただき

過日を使った例文は「過日は遠くからお越しいただき」という使い方です。わざわざ時間を割いて足を運んでくれた人にお礼状をだすときに使うことができます。

「過日は遠くからお越しいただき」を使った例文

• ・過日は遠くからお越しいただき、またいろいろとご教示を賜りまして誠にありがとうございました。

過日を使った例文⑧過日お約束していた

過日を使った例文は「過日お約束していた」という使い方です。相手に対して前もって約束をしていたことを知らせるために使う言葉です。約束をしたことを忘れている相手でもこの言葉を使われると約束をしていたという事実があることを認識してくれます。

「過日お約束していた」を使った例文

• ・過日お約束していた資料をお送りさせていただきます。

過日を使った例文⑨過日開催の

過日を使った例文は「過日開催の」という使い方です。会社の記念行事やイベントなどが終わり落ち着いたころにお礼状やメールを送るときに使うことができます。

「過日開催の」を使った例文

• ・過日開催の新社屋完成記念パーティーの際はお忙しいところご参加くださいまして誠にありがとうございました。

過日を使った例文⑩過日収録の

過日を使った例文は「過日収録の」という使い方です。テレビ番組の会話に出てくる日にちと放送時期に大きな差がある場合などに、画面のテロップで見かける言葉でもあります。かなり前に収録したことを伝えたいときに使うことができます。

「過日収録の」を使って例文

• ・本日の放送は過日収録の番組をお送りしています。

「過日」の類語6選

過日の類語①かつて

過日の類語1つ目は「かつて」という言葉です。かつては「以前」「むかしから今まで」「前に」という意味で使います。「いまだかつて達成した人はいない」「かつての栄光」のように使います。上限がないかなり広い期間を指す言葉である過日とは同じ意味をもつ類語になります。

過日の類語②先日

過日の類語2つ目は「先日」という言葉です。先日は「近い過去の日」「この間」「つい最近」という意味で使います。おおよその目安で1週間から10日以内を表わすために使うことが多いです。過ぎた日である過去の日という過日と共通した意味があります。お互いに同じ意味がある類語といえます。

こちらでは過日の類語として先日を簡単に説明しました。より詳しく先日の意味や使い方を知りたい方は下の記事で先日の意味や類語などを紹介していますので参考にしてみてください。

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過日の類語③最近

過日の類語3つ目は「最近」という言葉です。最近は「少し前から今までの間」「現在に近い過去の日」「ちょっと前」という意味で使います。「最近彼ができたばかりです」「最近特に忙しい」のように使います。今日ではない過ぎた日という言葉である過日とは同じ意味をもつ類語になります。

過日の類語④以前

過日の類語4つ目は「以前」という言葉です。以前は「ずっと前」「ある決められた日よりも前」「現在から近い過去」という意味で使います。「以前にも増して美しくなった」のように日にちが限定されていない使い方や「10日以前に提出してください」のように日にちを指定した使い方ができます。

現在ではない過去の日や今日ではない日にちを意味していますので、過ぎた日という意味で使う過日とは同じ意味を持っている類語として使えます。

過日の類語⑤かなり前

過日の類語5つ目は「かなり前」という言葉です。かなり前は「極端に前ではない過去」「普通と非常にの間の過去の日」という意味で使います。つい最近ではなく何年前かは定かではない比較的離れた過去の日を表わす言葉として使います。今日ではない過ぎた日という言葉である過日とは同じ意味をもつ類語になります。

過日の類語⑥過去

過日の類語6つ目は「過去」という言葉です。過去は「過ぎてしまった日、時」「今よりも前」「既に過ぎた昔のこと」という意味で使います。今日ではない過ぎた日の意味で使う過日と過去は同じ意味として使える類語になります。

過日を正しく使いましょう

過日の意味と正しい使い方をおわかりいただけましたか。日常で使う言葉ではありませんので過日という言葉を知らない人も多いのではないでしょうか。あまり使うことがない言葉も意味と使い方を知っておくと何かの拍子に知っていて良かったということもあります。言葉の意味を知り正しく使いましょう。