鼎談の意味・読み方とは?対談・座談との違いや使い方・例文・英語も
あなたは、公式文書などで良く使われる「鼎談」という言葉の意味や使い方を知っていますか?この記事ではその読み方とは?英語表現とは?更には話をしているのが3人以外の場合はどうなるのか?対談との違いなど詳しくお伝えしていきます。
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目次
鼎談の意味・読み方とは?
鼎談の意味とは3人が向かい合って話をすることという意味
まず、「鼎談」の基本的な意味とは「3人が向かい合って話をすること」という意味です。この「3人」という会話が行われる人数がポイントで、この人数が変わると後述する異なる言葉を使用するのが正しい、とされています。また、その3人の人によって行われた話し合い自体を「鼎談」と呼ぶこともあります。
後に詳しく説明しますが、「鼎談」という言葉を使う際には人数について敏感になる必要があります。他の話し合いを行うことを意味する「対談」や「座談」とはこの点で意味を区別します。
鼎談の読み方は「ていだん」
「鼎談」という言葉は特に「鼎」の字が普段見慣れないものであるため、読みを間違って覚えている人が多い言葉でもあります。「鼎談」は正しくは「ていだん」と読みます。この「鼎」は訓読みで「かなえ」と読み、これはもともと中国にあった宝器を表します。
この「鼎」という言葉が日本語の「県」という感じに似ていることから、「鼎談」の読みを「けんだん」と間違って覚えているケースが多く見られます。今まで、間違いと知らずに「けんだん」と呼んでいた人は、これを機会に正しい「ていだん」という読みを覚えて使っていきましょう。
鼎談・対談・座談の違いは?
鼎談・対談の違いはその人数の違い
鼎談・対談の違いはその人数の違いです。先述したとおり、「鼎談」という言葉はその会話をしている人が3人いる場合に用いられます。それに対し、「対談」は2人の人が対になって顔を突き合わせて話をしていることを指します。この「対談」という言葉は日常生活の中でも比較的馴染みのある言葉でしょう。
「対談」の具体的な例文としては、「トップアスリートである2人の対談がこの度、実現した。」などの形で用いられます。その他にも「弊社代表の鈴木とB社代表の近藤の対談が行われました。」などの形でビジネスシーンでこの言葉が使用されることもしばしばあります。
鼎談・座談の違いもその人数の違い
鼎談・座談の違いものその人数の違いにあります。「鼎談」が3人、「対談」が2人での話し合いだったのに対し、「座談」はその人数が「4人以上」となっています。この言葉も、例えば「座談会」という言葉などで使用されることが多い言葉です。例えば、「昨日、会社の同僚同士で座談会が行われました。」などのと使います。
「座談」という言葉のイメージは、数十人単位で人が集まって話し合いを行う、小中規模の話し合いです。このように、人が寄り集まって話す際に、日本語ではその話し合いに参加する人数によって使用する言葉が異なります。少し複雑に見えますが慣れてしまえば活用しやすい言葉ばかりです。
ここまで、「鼎談」の意味や読み方、他の表現との意味の違いなどについてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?下記関連記事では、「ご訪問」の正しい使い方をまとめています。「来訪」という言葉との違いや詳しい敬語表現の解説もあります。ぜひこの記事と合わせてチェックしてみてください。
鼎談の使い方・例文は?
鼎談の使い方と例文①今年の経済動向について鼎談する
鼎談の使い方と例文の1つ目は、「今年の経済動向について鼎談する」です。例文内の「経済動向」とは「経済の動き」という意味です。ビジネスマンであれば常に世界経済や国内経済の動きをチェックするのは必須と言えますが、これについて3人の人と話し合いが行われた場合にこのような表現ができます。
具体的には、「当番組では、日本を代表する経済学者の皆さんをお招きして、今年の経済動向について鼎談していただきます。」などの形で使用します。「3人で話し合ってもらいます」という表現では少し軽い、もしくは幼稚な響きなのであえてこの「鼎談」という言葉を使用します。
鼎談の使い方と例文②研究所の代表とマスコミ記者による鼎談が実現した
鼎談の使い方と例文の2つ目は、「研究所の代表とマスコミ記者による鼎談が実現した」です。この例文は、マスコミ記者の人数が何人かと明言されていませんが、「鼎談」という言葉が使われていることから、その数は2人で、代表と合わせて3人で話し合いが行われたと分かる形になっています。
「鼎談」という言葉を使う際は常に3人でとその人数を付け加える必要はありません。その人数を強調したい時以外は、このように双方の構成人数を文中に組み込まなくても伝えられます。文章を短くしたり、端的に述べたい場合は人数の明記を割愛した形を使用すると良いでしょう。
鼎談の使い方と例文③3人で鼎談したいという申し出が当局にあった
鼎談の使い方と例文の3つ目は、「3人で鼎談したいという申し出が当局にあった」です。これは、2つ目の例文に対して、「鼎談」する際の人数をあえて文中で明記した形となります。「鼎談」という言葉を知らなかったり、「対談」という言葉との違いを相手が知らない場合もあります。
そのような可能性がある場合、相手を気遣ってあえて「3人で」と明記する方法もあります。自分がどのようにその状況を表現したいのか?に合わせて、最適な形を選んで使用するようにしてください。
鼎談の使い方と例文④3人の有識者による鼎談が実現しました
鼎談の使い方と例文の4つ目は、「3人の有識者による鼎談が実現しました」です。文中の「有識者」とは「何かの分野における専門家、詳しい知識を有する人」のことを指します。例えば「経済学の有識者」、「教育分野の有識者」などの形で使用します。
「実現しました」という言葉を使うことでそれが貴重な機会であることを強調して伝えています。「3人の有識者による鼎談が可能となりました。」などの形で応用することもできます。その話し合いがどのような経緯で行われることになったのか?をしっかり把握してこの表現を使用しましょう。
鼎談の使い方と例文⑤担当職員による鼎談が行われることになった
鼎談の使い方と例文の5つ目は、「担当職員による鼎談が行われることになった」です。これは、例えば市役所などの公的な機関で働く人による話し合いが行われる際に良く使われる表現です。この表現には人数の明記はありませんが、「鼎談」とあるので2人の「対談」や座談会とはまた違う形だということが分かります。
この例からも分かるように、「鼎談」という言葉が用いられる際はそれが公的な場面で行われた話し合いであることが多いです。「対談」も基本的には他人からその話し合いが見える形で行われた話し合いのことを指します。それが使われる場面についても注目してみましょう。
ここまで、「鼎談」という言葉を使った具体的な例文をいくつかご紹介してきました。下記関連記事では、「先立って」という言葉の意味や使い方、正しい読み方などをまとめています。類語表現や英語の使い方もたっぷり紹介されています。気になる方はぜひチェックしてみてください。
鼎談の英語は?
鼎談の英語①three-mantalk
鼎談の英語の1つ目は、「three-man talk」です。文字通り、「三人の人の話」と書かれて、日本語で言う「鼎談」の意味となります。ただ、特に英語が使用される西洋圏では2人以上になった際の話し合いの人数についてはそこまで厳密に表現する文化がありません。
もちろん、「There was a three-man talk last night.」「昨晩、ある鼎談があった。」という英文は間違いではないですが、その人数を明記するという習慣がないネイティブにとっては、これはかなりその人数を強調した表現になります。適当な場面で使用するようにしましょう。
鼎談の英語②talk
鼎談の英語の2つ目は、「talk」です。この単語は、「話し合い、対話」という意味を表します。転じて、「鼎談」という意味でも使えます。この言葉が使われている日常的な例では各界の専門家が自分のスピーチを披露する、「TED Talk」などがありますね。この言葉は英語でも汎用性が高い言葉です。
具体的には、「I had a really interesting talk with a couple of people yesterday.」「昨日、興味深い鼎談をしました。」などの形で使用できます。ちなみに、talkは人数が2人での話し合い、「対談」という意味でも使える便利な言葉です。
この「対談」の意味で用いる場合は、例えば「I had a fun talk with him at the conference the other day.」「先日、彼と楽しい対談をしました。」などの形で使うことができます。
鼎談を使う際の注意点とは?
鼎談を使う際の注意点①公式な場面以外では使用を控える
鼎談を使う際の注意点の1つ目は、「公式な場面以外では使用を控える」です。先述した通り、この「鼎談」という言葉は古い中国の言葉から来ており、またかなり書きにくく読みにくい言葉でもあります。そのため、日常生活で例えば友達や家族と話す時に活用できる言葉ではありません。
もちろん、難しい言葉を理解し、使いこなすというのは素晴らしいスキルですが、それは適切な場面で使用されてこそ意味を成します。例文内でもお伝えした通り、「鼎談」はビジネスなどでもかなり公式な場面で使われます。自分がその表現を使用したい場面は適切なものなのか?を常に考えて使用していきましょう。
鼎談を使う際の注意点②書き間違いに注意する
鼎談を使う際の注意点の2つ目は、「書き間違いに注意する」です。「鼎談」の読みを「けんだん」と勘違いしている人が多いとお伝えしました。このことから、文書を書く際に「県談」と書いてしまう人がいるようです。この2つの漢字は似ていることは事実ですが、意味するところや読み方は異なります。
「鼎談」という言葉を使う際にはその意味と合わせて、書きも正しいものを書けるように留意しましょう。特に手書きの文書の場合は、その都度辞書を引くなどしてしっかり正しい形を確認しながら書くのがおすすめです。
鼎談の意味と使い方を正しく理解して日々の生活に活用していこう!
この記事では、「鼎談」という言葉の意味や正しい読み方、例文などについて幅広くお伝えしてきましたが、いかがでしたか?この言葉をここで初めて知った!知っていたけど、今まで意味や読み方を間違って覚えていた!という人も多いと思います。特に日本以外の国を発祥とした古い言葉は意味が分かりにくい傾向があります。
また「対談」や「座談」との使い分け方についてはその話し合いに参加する人数によって使い分ける、というのはとても興味深かったと思います。特に「対談」という言葉は日常生活でも頻繁に使われる言葉ですので、このタイミングで「鼎談」と共に覚えておくと使える語彙になるでしょう。
下記関連記事では、ビジネスでも良く耳にする「忌憚のない」という表現について詳しくまとめています。今回の記事と同様、正しい意味や読み方についても解説しています。もちろん、英語表現や類語表現についても触れています。もっと語彙力を増やして仕事に生かしたい!という人は、こちらもぜひチェックしてみてください。
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