ひとえにの意味・使い方・例文!正しい漢字は偏に・一重にどっち?
「これもひとえに皆様のご支援のおかげでございます」という表現は、お礼を言う場面でよく使われますよね。この記事では、「ひとえにの意味・使い方・例文」とともに、正しい漢字は偏に・一重にのどちらなのかについてもご紹介します。ぜひ読んでみてください!
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ひとえにの意味とは?
ひとえにの意味とは①他に理由がないということ
ひとえにの意味1つ目とは、他に理由がないということです。原因や理由などが、そのことに尽きると強調する意味合いで使われます。「これもひとえにご支援のおかげ」という時には、「ご支援こそが成功などの理由」「ご支援がなかったら成功しなかった」と強調したいのです。
ひとえにの意味とは②そのことだけに専念するということ
ひとえにの意味2つ目とは、そのことだけに専念するということです。「ひとえに感謝する」「ひとえに謝罪する」といった場合には、「とにかく感謝の気持ちしかない」「とにかく謝罪の気持ちしかない」といったように、その気持ちでいっぱいだという状態を表します。
ひとえにの正しい漢字は?
ひとえにの正しい漢字表記は「偏に」
ひとえにの正しい漢字表記は、「偏に」です。好き嫌いが多い人のことを偏食家と呼びますが、偏という字には「かたよる」という意味があります。原因や理由がそのことただ1点に尽きるというのは、偏っているとも捉えられます。専念するのも、偏っていますよね。そのため、「偏に」という漢字表記が使われます。
「一重に」もひとえにと読むが正しい漢字表記ではない
「一重に」もひとえにと読みますが、正しい漢字表記ではありません。正確に言うと、この意味においては正しい漢字表記ではありません。「一重に」という言葉自体は存在します。一重まぶたや二重まぶたといった漢字表記に馴染みがあるため、つい「一重に」と書きたくなりますが、正しくは「偏に」です。
「一重に」と間違えて書かないことはもちろんですが、「偏に」と漢字表記しても読める人があまりいません。ビジネスシーンにおいても、ひとえにはひらがなで書くのが一般的となっています。ひとえには、漢字で表記しないことをおすすめします。
ひとえにの使い方・例文は?
ひとえにの使い方・例文①これもひとえに皆様のご支援があってこそです
ひとえにの使い方・例文1つ目は、「これもひとえに皆様のご支援があってこそです」「これもひとえに皆様のお力添えの賜物でございます」です。「弊社は、お陰様で創業7周年を迎えることができました。これもひとえに皆様のご支援があってこそです。誠にありがとうございます。」といったように使われます。
ひとえにという言葉は、感謝を伝える文面でよく使われます。同じように、お陰様でという言葉も、感謝を伝える時に使われる言葉です。下記の関連記事には、お陰様でという言葉の意味や使い方例文が載っています。ビジネスメールで一緒に使うこともありますので、こちらもあわせて読んでみてくださいね!
ひとえにの使い方・例文②ひとえにお力添えのおかげと感謝申し上げます
ひとえにの使い方・例文2つ目は、「この度のプロジェクトが成功いたしましたのは、ひとえに○○様のお力添えのおかげと感謝申し上げます。」です。実際には、いろいろな人が関わって成功したと言えます。しかし、お力添えいただいた取引先には、ひとえにという言葉を使って、丁寧にお礼を伝えるのが良いでしょう。
「トラブルを回避できましたのは、○○様にご尽力いただいたおかげと感謝いたしております。」のように、成功したことだけではなく、失敗しなかったことについてもお礼を伝えたいところです。どのような結果になっても、力を貸してもらったことに変わりはありませんよね。
せっかく力を貸してもらったのに結果が伴わなかった場合には、謝罪をするべきでしょう。「○○様にお力添えをいただいたにも関わらず、残念な結果に終わってしまい申し訳ありませんでした。改善に努めてまいりますので、今後とも変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。」と伝えられると良いでしょう。
ひとえにの使い方・例文③これも皆様のおかげとひとえに感謝申し上げます
ひとえにの使い方・例文3つ目は、「これも皆様のおかげとひとえに感謝申し上げます」です。2つ目の例文とこの例文は、とても似ていますね。ひとえにの場所が違うだけです。しかし、ひとえにがどこに入っているかで、文章全体の意味が変わってきます。
「ひとえに皆様のおかげ」という時には、「皆様のおかげ」が強調されています。「皆様のご支援やお力添えがなければ、なし得なかったことです。」という意味になります。「ひとえに感謝申し上げます」という時には、「感謝」が強調されています。「ただただひたすら感謝しています」という意味になります。
ひとえにという言葉は、その直後にくる言葉を強調するための副詞です。ひとえにという言葉をただ入れればいいというわけではなく、文章の中でどこを強調したいのか考えて使う必要があります。ビジネスシーンで使われるのは、ご支援やお力添えを強調する文面が多いと言えるでしょう。
ひとえにの使い方・例文④今後ともご愛顧のほどひとえにお願いいたします
ひとえにの使い方・例文4つ目は、「今後とも変わらぬご愛顧のほどひとえにお願いいたします」です。2つ目の例文と3つ目の例文の違いをご説明しましたが、「今後ともひとえにご愛顧のほど」だとおかしいことがわかりますね。感謝する文脈では相手の力を強調しますが、お願いする文脈では押し付けがましくなります。
「今後とも変わらぬご愛顧のほどひとえにお願いいたします」は、ただただお願いしたいという気持ちを強調することになります。このように、これからもよろしくお願いしますと伝える文面では、何卒という言葉の方がよく使われます。ひとえにの場所を間違えてしまうと意味が変わるため、何卒を使う方が無難です。
「弊社は、お陰様で7周年を迎えることができました。これも皆様のご支援があってこそと感謝申し上げております。今後とも変わらぬご愛顧のほど、何卒よろしくお願いいたします。」のように、周年祝いの時には感謝とこれからも懇意にしてくださいとお願いする内容をつけられると良いでしょう。
ひとえにの使い方・例文⑤今回の不祥事はひとえに私の責任でございます
ひとえにの使い方・例文5つ目は、「今回の不祥事はひとえに私の責任でございます」です。ひとえには、お礼の文面で使われることが多いですが、謝罪する時にも使える言葉です。「今回の不祥事は他でもない私に責任がある」と強調する意味になります。
不祥事や失態など、謝るべきことをしでかしてしまった場合には、取引先やお客様に丁寧な謝罪をする必要があります。下記の関連記事には、謝罪の時に使われる「以後気を付けます」という言葉の意味が載っています。口先だけだと思われない謝罪の仕方についても書いてありますので、ぜひあわせて読んでみてください!
ひとえにの類語は?
ひとえにの類語①もっぱら
ひとえにの類語1つ目は、もっぱらです。「最近はもっぱら筋トレに励んでいる」といったように、そればかりやっていることを表す言葉です。「最近はもっぱら」というと、いわゆるマイブームを紹介するような文章になりますね。
ひとえにの類語②ひたすら
ひとえにの類語2つ目は、ひたすらです。「忠犬ハチ公は、主人の帰りをひたすら待ち続けたことで有名だ。」のように、ずっと同じことを行う様子を指して使います。意味としては、もっぱらとほとんど同じです。一途にという言葉に言い換えることもできます。
ひとえにの類語③ただただ
ひとえにの類語3つ目は、ただただです。「妻がご立腹なので、ただただ謝るしかなかった」といったように、謝ることしかできないという意味を表します。親切にしてもらった時にも「ただただ感謝するばかりです」という表現を使うことで、強い感謝の気持ちを伝えることができます。
ひとえにの類語として、もっぱら・ひたすら・ただただの3つを紹介しましたが、ビジネスシーンで使うのであれば、ひとえにが一番良いでしょう。ただただも使われることがありますが、ひとえにの方がかしこまった表現であり、失礼にあたることはないと言えます。
ひとえにをうまく使いこなそう!
今回は、ひとえにという言葉の意味や類語、使い方・例文とともに、正しい漢字表記は「偏に」と「一重に」のどちらなのかについても見てきました。「これもひとえに皆様のご支援のおかげです」といったお礼の文章は、ビジネスシーンでよく使われますので、覚えておきたいところです。
ビジネスシーンに限らず日常生活でも、感謝の気持ちを持つことは大切です。手を貸してもらった時には、必ずお礼を言うようにしましょう。謝らなければならない場面では、誠意が伝わるように謝る必要があります。ひとえにという言葉をうまく使いこなして、感謝の気持ちや謝罪の気持ちをしっかり伝えましょう!
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