日給月給制の意味とは？月給制との違いやメリットや残業代についても

日給月給制の意味とは？月給制との違いは？

日給月給制の意味や違いとは①日給月給制の意味について

日給月給制の意味や違いとは1つ目は、日給月給制の意味についてです。１日毎に給料が定められている制度です。そして、その支払を月に１回まとめて支払う制度になっています。

1日毎の給料なので、欠勤、遅刻、早退により働かない日があれば給料を支払わなくても良いという制度です。ただ、定期が曖昧なので参考程度に留めておいてください。

日給月給制の意味や違いとは②月給制との違い

日給月給制の意味や違いとは2つ目は、月給制との違いについてです。月給制は、1ヶ月単位で計算された給料を月1回支給される制度です。また、営業手当などの手当に関しては欠勤しても差し引かれません。日給月給制であれば、特別手当の方も差し引かれてしまうので注意しましょう。

日給月給制の意味や違いとは③正社員でも違いはない

日給月給制の意味や違いとは3つ目は、正社員でも違いはないということです。働いた分だけ給与が支給されるというのであれば、正社員の仕事ではないと思いがちですよね。でも、アルバイトなどの非正規雇用だけでなく正社員にも日給月給制の仕事はあります。ただ、月給制よりも不安定な雇用でもあります。

日給月給制の意味について紹介しました。ほかにも給与にかかる税金について気になる方は、下記の記事を参考にしてみてください。

給与にかかる所得税とは？源泉徴収されるのはいくらから？

日給月給制のメリット・デメリットは？

日給月給制のメリット①給与の計算が楽

日給月給制のメリット1つ目は、給与の計算が楽であるということです。これは、雇用者も労働者にも共通のメリットになります。働いた日だけ給与が支給されるのでどれぐらいの給与になるか見込みが付きますよね。月1回の支払いの日給制と考えれば簡単です。

日給月給制のメリット②手軽に働くことができる

日給月給制のメリット2つ目は、手軽に働くことができるということです。月払いの日給制と思えば気軽に働くことができますよね。働いた分だけお金をもらうという仕組みなので採用する側も手軽に採用をすることができるでしょう。また、働いていないときは給与を支給する必要がないので経費節減にもなります。

日給月給制のメリット③仕事がないときに給与を支払わなくて良い

日給月給制のメリット3つ目は、仕事がないときに給与を支払わなくて良いということです。こちらは、労働者よりも企業側のメリットになります。月給制になると色々な条件がありますが、欠勤をしたときも給与を支払わないといけません。でも、日給月給制になると働いた分だけの支払いになるので企業側は楽でしょう。

仕事が全くないときは、働いてもらう必要がありません。その上、給与を支払う必要もないので体力がない小さな企業などは採用している可能性が高いでしょう。繁忙期だけ多くの人に働いてもらって給与を支給すれば良いので企業にメリットがあります。労働者側からするとデメリットの1つになってしまうかもしれません。

日給月給制のメリット④休みを取りやすい

日給月給制のメリット4つ目は、休みを取りやすいということです。日給月給制は、働いた分だけ給与が支給される制度なので比較的休みをとることが簡単であると言えるでしょう。働いていない日は、無休になるので雇用主は損をすることはありませんよね。

日給月給制のデメリット①職業によっては天候に左右される

日給月給制のデメリット1つ目は、職業によっては天候に左右されるということです。職業によっては、自分ではどうにもすることができない不可抗力によって労働時間が著しく減ってしまうこともあるでしょう。具体的には、農家や大工などの職業があります。このような職業では、天候によっては休みになります。

そのような場合は、働く時間が少なくなると給与も減ってしまいます。悪天候が続くと月の収入が減ってしまってピンチになってしまうということも考えられますよ。天候のように自分ではどうしようもできない理由で労働時間が減る可能性がある職業では、日給月給制の雇用は避けた方が良いのかもしれません。

日給月給制のデメリット②ケガや体調に左右される

日給月給制のデメリット2つ目は、体調やケガによって給与が左右されてしまうということです。天候と違いある程度は自分で管理をすることができるかもしれません。でも、年をとっていくと体調面でも不安を感じてしまいますよね。体調を崩して休んでしまうとその期間は給与が入らないので注意してください。

安定性を求めるのであれば、あまり日給月給制にメリットはないのかもしれません。逆に元気で常に働くことができる状態であれば問題ないでしょう。

日給月給制のデメリット③勤怠管理が面倒

日給月給制のデメリット3つ目は、勤怠管理が面倒ということです。労働者よりも企業側のデメリットかもしれません。働いている日数で給与が決まるのであれば、きちんと勤怠管理しないといけません。特に労働者側からも明確にわかるので誤魔化すことはできませんよね。

でも、仕事がない日の給与を支払う必要がないので勤怠管理なんて簡単なことかもしれません。今は、コンピューターで管理することもできるので面倒であれば検討をしてみましょう。

日給月給制のデメリット④残業代がつかないこともある

日給月給制のデメリット4つ目は、残業代がつかないことがあるということです。残業代は、週に40時間以上か1日に8時間以上の労働がないと支給されません。なので、その時間で収まるような働き方になってしまうと残業代がつかないので注意してください。詳しい計算方法は、あとで紹介します。

日給月給制のデメリット⑤福利厚生がないこともある

日給月給制のデメリット5つ目は、福利厚生がつかないこともあることです。健康保険と厚生年金などの社会保険の制度は、一定数以上の時間を働かないと付ける必要がありません。なので、雇用主側は基準を満たしていない場合は保険に入る必要がありません。

健康保険と厚生年金などの社会保険に加入するためには、週に30時間以上の勤務などが必要です。従業員501人以上の企業だと週に20時間以上の労働時間を満たさないといけません。労働日数を調整して保険に加入しない雇用主もいるので注意してください。

日給月給制のデメリット⑥ボーナスが少ない

日給月給制のデメリット6つ目は、ボーナスが少ないことがあるということです。ボーナスは、一般的に月給の何か月分という計算の方法をしますよね。なので、月給が安定していない日給月給制であれば正しい金額を算出することは難しいと言えるでしょう。正社員でも月給制の方が金額が多いと言えます。

日給月給制のメリット・デメリットについて紹介しました。日給月給制以外にも時給制正社員についても気になる方は、下記の記事を参考にしてみてください。

時給制正社員のメリット3選！平均手取り額と月給制と給料などの違いは？

時給制正社員という形態が増えてきています。コストコが取り入れたことで、この働き方を知った方もいるのではないでしょうか。日本ではこれまで正社員の給料は月給制...

日給月給制の有給休暇・残業代は？

正社員の日給月給制の有給休暇・残業代①有給休暇について

正社員の日給月給制の有給休暇・残業代1つ目は、有給休暇についてです。日給月給制であっても有給休暇の制度はあるので安心してください。有給休暇を取得すれば、働いていない日であっても給与が支給されます。有給休暇の取得条件や申請条件に付いては月給制と同じであると言えるでしょう。

会社によって取得条件や申請条件のルールは違うかもしれません。でも、半年程度働いたあとに付与されることなどは変わりがないです。特に日給月給制だからと言って月給制との違いや特別なルールはないですよ。

正社員の日給月給制の有給休暇・残業代②残業代について

正社員の日給月給制の有給休暇・残業代2つ目は、残業についてです。残業代に関しても日給月給制であってももらうことができます。労働基準法の通りに8時間以上の労働に支払われますよ。また、深夜時間帯の割増料金なども規定通りなので気にしなくても大丈夫です。休日出勤に関する残業代も規定通りです。

日給月給制の給与計算方法は？

日給月給制の給与計算方法①月給の計算方法

日給月給制の給与計算方法1つ目は、月給の計算方法です。月給の計算方法は、単純に日給×労働日数です。なので、誰でも計算できますよね。残業などを行った場合は、残業代をプラスします。簡単に計算をすることができるので労働者側も正しいかどうか判断することができるでしょう。

日給月給制の給与計算方法②残業代の計算方法

日給月給制の給与計算方法2つ目は、残業代の計算方法です。日給を基準として平均時給を割り出します。平均時給×労働を行った時間が残業代になります。もちろん、日給の中でも通勤手当などの各種特別手当は、残業代を割り出すときの計算には関係ありません。省いて計算をするようにしましょう。

月60時間を超える残業に関しては150％増しの給与が適用されます。また、深夜の時間帯に残業を行ったときは深夜割増料金が加算されます。23:00～翌5:00までの労働時間の残業代は125％の割増しになりますよ。休日出勤で週1日の法定休日に労働をした場合は135％の割増しになります。

日給月給制かどうか確認する方法は？

日給月給制かどうか確認する方法①求人を確認する

日給月給制かどうか確認する方法1つ目は、求人を確認することです。仕事を探しているときであれば、求人票を見ますよね。その時に日給月給制であるかどうかをチェックしておきましょう。嘘を記載することはできないので信用しても良いでしょう。

日給月給制かどうか確認する方法③雇用契約のときに確認をする

日給月給制かどうか確認する方法2つ目は、雇用契約の時に確認をすることです。雇用契約をする前であれば、確認をすることが可能です。日給月給制が自分に合わないと思うのであれば、残念ですがご縁がなかったと思って契約を結ばない方が良いでしょう。

聞き方としては、欠勤、遅刻、早退をしたときに有給休暇を使わなければ月給から賃金が引かれてしまうのかを聞いてみるようにしましょう。

日給月給制かどうか確認する方法③給与から確認する

日給月給制かどうか確認する方法3つ目は、給与から確認をすることです。雇用契約の段階できちんとチェックをすることを怠っていた場合は、給与によって確認をしましょう。日給月給制の方法で給与が支給されていれば日給月給制です。違うのであれば違う制度でしょう。途中から同意なく変更をすることはできません。

日給月給制の意味について知ろう

日給月給制の意味について紹介しました。言葉としてはよく聞きますが、具体的にわからない方も多かったですよね。月給制との違いや給料計算の方法についても参考にしてみましょう。また、残業や有給休暇などについて知ることもできましたよね。ブラックなイメージがありますが、残業代も有給休暇もあります。

正社員の求人で日給月給制だから迷ったときにも参考にしてみてください。日給月給制と月給制のどちらにもメリットやデメリットがあります。自分の生活スタイルや考えている理想に合う方を選んでみましょう。必ずどちらが良いということはないので選ぶときの参考にしてみましょう。