ご臨席の意味とは?結婚式での使い方やご列席・参列との違いも

ご臨席を賜りの意味をご存知ですか。ご列席や出席とはどのような違いがあるのでしょうか。結婚式で使う言葉としては正しいのでしょうか。ご臨席の言葉にある意味と使い方を例文と合わせてご紹介します。正しい言葉の使い方をするための参考にしてみてください。

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ご臨席とは?意味は?

ご臨席とは会合や式に来てもらうこと

集まる

ご臨席とは会社同士で行う相談や討議をするために人が集まる場面に参加してもらうこと。記念式典や大きな大会の開会式、閉会式に参加してもらうことを表わすときに使う言葉です。

ご臨席の意味とは「出席してもらうこと」

パーティー

ご臨席という言葉には「出席してもらうこと」という意味があります。ご臨席の臨は「その場に居合わせる」「高い所から下を見下ろす」「位の高い人が位の低い人がいる場所に来る」という意味があります。席は「決められている座り場所」「座るところ」という意味があります。

そのような意味がある言葉を合わせたご臨席は、式典など改まった場所に出席してくれる来賓に対して主催者側が使う丁寧な言葉です。

ご臨席の使い方とは?例文5選!

ご臨席の使い方・例文①ご臨席いただき

パーティーに参加する

ご臨席の使い方と例文1つ目は「ご臨席いただき」という言葉として使うことができます。ご臨席いただきは「この会に出席してもらい」という意味で使う言葉です。

招待した式典に出席してくれたことを感謝する言葉として「ご臨席いただきありがとうございます」のような文章として使うことができます。下に「ご臨席いただき」を使った主な例文をまとめていますので参考にしてください。

    ご臨席の使い方・例文「ご臨席いただき」を使った例文

  • お忙しい中、卒業式にご臨席いただきありがとうございます。
  • 先日は記念式典にご臨席いただき誠にありがとうございました。

ご臨席の使い方・例文②ご臨席賜り


感謝する

ご臨席の使い方と例文2つ目は「ご臨席賜り」という言葉として使うことができます。賜りは「自分より地位が上の人や目上の人から恩恵を受ける」という意味で使う言葉です。ご臨席賜りは「会に出席していただく」という意味で使う言葉です。

ご臨席いただくという言い方をとても丁寧にした言い方で、もともとは一般の人ではなく位の高い皇室の方などに使われていた言葉です。丁寧な言い回しにするために「賜る」という言葉はビジネスシーンではよく使われます。

下の記事で賜りますようの使い方や意味を紹介しています。丁寧な言葉を使うための参考にしてください。また「ご臨席賜り」を使った主な例文もまとめていますので参考にしてください。

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    ご臨席の使い方・例文「ご臨席賜り」を使った例文

  • 先日はご多忙中にもかかわらず、弊社の記念式典にご臨席賜り、誠にありがとうございました。
  • ご多用の中誠に恐縮ではございますが、大会の開会式にご臨席賜りますようご案内申し上げます。

ご臨席の使い方・例文③ご臨席くださいますよう

お願いする

ご臨席の使い方と例文3つ目は「ご臨席くださいますよう」という言葉として使うことができます。ご臨席くださいますようは「この会に出席してください」という意味で使う言葉です。

こちらが催す式典などに可能な限り出席してほしいという気持ちを丁寧な表現にして「ご臨席くださいますようお願いいたします」のような文章として使うことができます。下に「ご臨席くださいますよう」を使った主な例文をまとめていますので参考にしてください。

ビジネスシーンでは祝賀会や記念式典など外部の人を招待する際に招待状を送る場面があります。また同じように招待状を受け取り返信しなければならないこともあります。下の記事でビジネスシーンでの招待状の返信方法を紹介しています。社会人として正しいマナーを身につけるための参考にしてください。

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    ご臨席の使い方・例文「ご臨席くださいますよう」を使った例文

  • 下記の日程で授賞式を開催いたします。ご多忙中恐れ入りますがご臨席くださいますようお願い申し上げます。
  • 株主総会を開催いたしますので、ご多用のところ誠に恐縮ではございますが、ご臨席くださいますようお願いいたします。

ご臨席の使い方・例文④ご臨席のほど


お願いする

ご臨席の使い方と例文4つ目は「ご臨席のほど」という言葉として使うことができます。ご臨席のほどは「この会に出席してくれるよう」という意味で使う言葉です。

こちらが催す式典などへの出席を促す言葉として「ご臨席のほどよろしくお願いいたします」のような文章として使うことができます。下に「ご臨席のほど」を使った主な例文をまとめていますので参考にしてください。

    ご臨席の使い方・例文「ご臨席のほど」を使った例文

  • 定時総会を下記の日程で行います。万障お繰り合わせの上ご臨席のほどお願いいたします。
  • 会社の創立50周年を記念して心ばかりの小宴を催したいと存じます。是非ともご臨席のほどよろしくお願い申し上げます。

ご臨席の使い方・例文⑤ご臨席の栄

光栄です

ご臨席の使い方と例文5つ目は「ご臨席の栄」という言葉として使うことができます。ご臨席の栄の栄は「人から褒めたたえられる名誉」という意味で使われている言葉です。ご臨席の栄とは「この場に出席してくださることを名誉と思います」という意味で使うことができます。

式典などに出席してもらうことをお願いするときや出席してくれたことへのお礼の言葉として使います。下に「ご臨席の栄」を使った主な例文をまとめていますので参考にしてください。

    ご臨席の使い方・例文「ご臨席の栄」を使った例文

  • 甚だ恐縮ではございますが、ご臨席の栄を賜りますようなにとぞよろしくお願い申し上げます
  • 先日はご多忙中にもかかわらず、ご臨席の栄を賜り厚く御礼申し上げます。

ご臨席の類語とは?意味と使い方や違いは?

ご臨席の類語|意味と使い方や違い①ご出席

出席する

ご臨席の類語の意味と使い方や違い1つ目は「ご出席」という言葉があります。ご出席の出席は「会合や授業などに出ること」「出欠の確認が必要なイベントや集まりに出ること」という意味があります。出席に接頭語の「ご」がつくことで特定の人物に会やイベントに出てほしいとお願いするときに使う丁寧語になります。

ご臨席も会合や式に出席してほしい気持ちを相手にお願いする言葉です。ご出席とご臨席はお互いに同じ意味を持っている類語ということになります。ご出席は相手の立場に関係なく一般的に使うことができる言葉です。それに対してご臨席は周りに比べて別格な立場の人に使う言葉という違いがあります。


    ご臨席の類語「ご出席」を使った例文

  • 創立100周年パーティーを開催する運びとなりました。ご多忙のところ恐縮でございますが何卒ご出席くださいますようお願い申し上げます。
  • 下記の日程で懇親会を開催いたします。ご多用のところ誠に恐縮ではございますが是非出席のほどよろしくお願いいたします。

ご臨席の類語|意味と使い方や違い③ご参列

参列の準備

ご臨席の類語の意味と使い方や違い2つ目は「ご参列」という言葉があります。ご参列の参列は「式やイベントの列に加わること」「行事に参加し席に連なること」という意味があります。列席に接頭語の「ご」がつくことで丁寧語になり特定の人物に式やイベントに加わってほしいとお願いするときに使う言葉になります。

ご臨席も会合や式に参加してほしい気持ちを特定の人物にお願いする言葉です。ご参列とご臨席はお互いに同じ意味を持っている類語ということになります。ご参列は決まった場所に設けられた席に一同連なって並ぶ意味があります。

それに対してご臨席は周りに比べて別格な立場の人に使う言葉ですので、会合や式に参加する他の参加者とは離れた位置に特別に設けられた席につくという違いがあります。

    ご臨席の類語「ご参列」を使った例文

  • 本日はお忙しい中、故人のために葬儀にご参列いただきまして誠にありがとうございます。
  • 本日はご多用の中、たくさんの方にご参列しただきましたことに感謝申し上げます。

ご列席の意味とご臨席との違い

ご列席の意味とは「式や会に出席してもらうこと」

会食

ご臨席と似た言葉にご列席という言葉があります。ご列席には「式や会に出席してもらうこと」という意味があります。ご列席の列席は「ある特定の場に出席すること」「あらかじめ設けられている席に連なること」という意味があります。

列席に接頭語の「ご」がつくことで丁寧語となり、特定の人物に式や会に出席してもらうことをお願いするときなどに「ご列席のほどよろしくお願いいたします」などのような文章にして使うことができます。

特定の人物に式や会に出席してもらうことをお願いするときの丁寧な言葉としてご列席とご臨席は共通しています。しかしご臨席は位の高い人や社会的立場が上の人に使う言葉であるのに対して、ご列席は立場は関係なく一般的に広い範囲の人に使う言葉という違いがあります。

ご列席は結婚式などの主催者側が使う言葉

結婚式

「式や会に出席してもらうこと」という意味があるご列席という言葉ですが、主に結婚式などの主催者側が使う言葉として使うことができます。結婚式に出席する意味の言葉で「結婚式に参列する」という言葉を耳にする事があると思いますが、この言葉は参加するという意味で主に結婚式に出席する立場の人が使います。

ご列席とご参列のどちらも結婚式に使う言葉として間違っていないのですが、年代によっては参列と聞くと葬儀の印象が強くあるようです。そのため結婚式に使う言葉としてはご列席を使う方が誤解を生じることもないので最適な言葉です。

結婚式などお祝いごとに招待され出席するときにどのくらいお祝いを包めばよいのかを迷うことはありませんか。かと言ってなかなか人にも聞きづらいものです。下の記事で「お祝い金の金額の相場」を紹介しています。ご列席ありがとうございましたという感謝の気持ちにふさわしいお祝い金を用意するための参考にしてください。

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ご臨席の使い方の注意点は?

ご臨席の使い方の注意点①出席者が使う言葉ではない

注意

ご臨席の使い方の注意点1つ目は「出席者が使う言葉ではない」ということに注意してください。ご臨席は式典など改まった場所に出席してくれる社会的地位の高い来賓に対して主催者側が使う丁寧な言葉です。相手を敬って使う言葉ですので招待されて出席する立場の人が使う言葉としては不適切です。

ご臨席の使い方の注意点②本来は高い身分の人に使う言葉

注意

ご臨席の使い方の注意点2つ目は「本来は高い身分の人に使う言葉」ということに注意してください。ご臨席の臨に「位の高い人が位の低い人がいる場所に来る」という意味があることからもおわかりいただけると思いますが、本来は天皇陛下や皇太子殿下などが式典などの行事に出席することを表わすための言葉です。

時代の流れと共に言葉の使い方も少しずつ変化し、今では高い身分というだけではなく社会的地位の高い人物である社長や目上の人にも使うようになりました。だからと言って誰に対しても使うような使い方は言葉の持つ意味としては間違っていますので多用にはご注意ください。

ご臨席を正しく使いましょう

ご臨席の意味と正しい使い方はおわかりいただけましたか。ご臨席は本来は高い身分の人を式や行事にお招きしたり出席していただいたことにたいしてお礼を述べるために使う言葉です。ご列席やご参列と同じように「式や会に出席する」という意味がありますので間違って使いやすいです。

同じような意味があるそれぞれの言葉の意味を詳しく知ることで誤用は防げます。正しい意味と正しい使い方をしっかりと学ぶ正しい使い方をしましょう。


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