「誠に遺憾」の意味とは?類義語と使い方も|遺憾の意/遺憾に存じます
誠に遺憾という言葉を知っていますか?テレビなどで「誠に遺憾である」「遺憾の意を表明する」「遺憾に存じます」など耳にしたことがあるのではないかと思います。今回は、「誠に遺憾」の使い方や類義語、英語表現などを紹介していきます。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
目次
「誠に遺憾」とは?意味は?
「誠に遺憾」とは大変残念で許せないことであるという意味
「誠に遺憾」とは、大変残念で許せないことであるという意味です。まことにいかん、と読みます。そもそも「遺憾」とは、物事が思った通りにいかず、未練やくやしさが残ることを意味します。「誠に」は、実に・本当にという意味があります。
「誠に遺憾」は、本当にとても残念で、心に未練やくやしさが心に残っていることを表します。到底許すことが出来ないほどの何か不祥事や大事故、その他出来事が起きた時に使う言葉です。また、何か重要な事を断る際にも使用します。そのため、自分に対して使ったり他人に対して使ったりと使い方はさまざまです。
「誠に遺憾」とは政治やビジネスシーンで使う言葉
「誠に遺憾」とは、政治やビジネスシーンで使う言葉です。堅苦しい表現方法なので、日常会話ではほとんど使いません。主に、テレビで流れる政治の場面で「誠に遺憾」というフレーズを聞いた方が多いと思います。本来は残念な気持ちを表す言葉ですが、政治で使う場合は、怒りや抗議の意味を含んでいる場合が多いです。
テレビの記者会見など、シーンによっては謝罪をしているように感じてしまうかもしれませんが、「誠に遺憾」に謝罪の意味はありません。ビジネスシーンで使う場合は、「誠に遺憾ではありますが…」と、何かを断る際に使用したりすることもあります。
ビジネスシーンでよく耳にする「ご足労」は正しく使えていますか?下記の記事では、ご足労の意味や使い方と例文、類語や誤った使い方、使う時の注意点などを詳しく紹介しています。「ご足労」は「誠に遺憾」より実際に使うシーンが多い言葉なので、ぜひ正しい使い方を知っておきましょう。
「遺憾の意」は相手を非難や抗議する時に使う遺憾の表現
「遺憾の意」は、相手を非難や抗議する時に使う遺憾の表現です。「誠に遺憾」は、自分の行動にも使えますが、「遺憾の意」は主に相手に対して使う場合が多い言葉です。使い方としては「遺憾の意を表明する」などがあり、大変残念に思う気持ちをあえて公表する時に使います。
相手の行動や対応に対し不満があり、それを許しがたいとわざわざ伝えるものです。意味としては残念な気持ちですが、この場合は許しがたいとのことから怒りも含んでいます。「極めて遺憾である」も、相手の行動や対応に対して怒りの感情をこめて抗議をしている意味になります。
思わず怒りの感情がこみあげてきてしまうような、許しがたい行為というものもあります。その一つが「マッチポンプ」です。下記の記事では、思わず遺憾の意を表明してしまいそうになるマッチポンプについて紹介しています。マッチポンプの意味や使い方など、詳しく紹介しているので、ぜひ見てみてください。
「誠に遺憾」の使い方例文3選!
「誠に遺憾」の使い方例文①誠に遺憾に存じます
「誠に遺憾」の使い方例文一つ目は、「誠に遺憾に存じます」です。「存じます」は「ぞんじます」と読みます。「存じます」は「思う」の謙譲語で、大変残念で許せないことだと思っています、という意味になります。非常に丁寧な言い方なので、政治の場面ではもちろん、ビジネスシーンでも使えます。
使い方例文は、「今回の件につきましては、誠に遺憾に存じます」「社員の不手際により多大な迷惑をおかけしまして、誠に遺憾に存じます」などがあります。また、自分のしたことなのに「遺憾に存じます」と言うと、まるで他人事のように聞こえてしまいます。
自分の会社や属する組織などが不祥事などを起こした際に使用する場合は、自分がしたことではないが自分の属する組織が申し訳ないことをしたという意味合いも含んでいます。一緒に謝罪をすることを忘れないようにしましょう。
「誠に遺憾」の使い方例文②誠に遺憾ながら
「誠に遺憾」の使い方例文二つ目は、「誠に遺憾ながら」です。こちらは、非常に残念に思っておりますが、というような意味になります。他人がしたことに使う言葉ではなく、自分がしたことに対して使う言葉です。使い方例文としては、「誠に遺憾ながら、今回は採用を見送らせていただくことにしました」などがあります。
他にも、「誠に遺憾ながら、今回のパーティーは欠席させていただきます」があります。大変残念に思う気持ちがあるのだが、仕方なく不採用にする、仕方なく欠席させてもらうなど、ビジネスシーンで使用することができます。
ただ単に不採用や欠席を伝えるよりも、こちらも残念に思っている、不本意ではあるという気持ちが伝わるので、聞かされた相手の方もあまり悪い気はしません。仕方がないことなんだな、と思ってもらえます。
「誠に遺憾」の使い方例文③誠に遺憾である
「誠に遺憾」の使い方例文三つ目は、「誠に遺憾である」です。ストレートに、大変残念で許しがたい気持ちを伝える時に使います。ビジネスシーンよりも、政治の場面で使われる場合が多いです。使い方例文としては「この度の大臣の発言は、誠に遺憾である」などです。
である、と言い切ることで、残念な気持ちというよりかは怒りの気持ち、抗議する態度を強く見せている使い方になっています。もともと政治や外交の場で使う「遺憾」は抗議や非難の意味として使われる場合が多いですが、「誠に」や「極めて」などの言葉が付くと、さらに強い意味合いになります。
少し語尾を変えて、「誠に遺憾であります」と言う時もあります。言い方が丁寧になっただけで、意味は全く同じです。口語表現の時は「誠に遺憾である」より「誠に遺憾であります」の方が自然なので耳にする機会はこちらの方が多いかと思います。
「誠に遺憾」の類義語と使い方例文は?
「誠に遺憾」の類義語と使い方①残念
「誠に遺憾」の類義語と使い方一つ目は、「残念」です。「この度の対応、誠に遺憾です」は「この度の対応は非常に残念です」という意味になります。なので、そのまま類義語として、残念という言葉に言い換えることができます。自分や他人に対しても、使うことができる表現です。
「誠に遺憾」の類義語と使い方②申し訳ない
「誠に遺憾」の類義語と使い方二つ目は、「申し訳ない」です。これは、主に自分に対して使う時の類義語になります。「誠に遺憾ですが、大会は欠席させていただきます」「誠に遺憾ながら不採用とさせていただきます」など、本当は出席したい、採用してあげたいのだが、申し訳ないが出来ないときの類義語です。
使い方は「申し訳ないですが、欠席させていただきます」「申し訳ないのですが、不採用とさせていただきます」などです。同じ意味合いでも、誠に遺憾の方が堅い表現になります。使用シーンの雰囲気に合わせて使う言葉を選びましょう。
「誠に遺憾」の類義語と使い方③許しがたい
「誠に遺憾」の類義語と使い方三つ目は、「許しがたい」です。「誠に遺憾」は、起こった出来事に対して、とてもじゃないが許せることではない場合にも使います。そのため、「今回の発言は、非常に許しがたい」など使うことができます。許しがたいは、怒りも含んだ表現になります。
「誠に遺憾」の類義語と使い方④悔しく思う
「誠に遺憾」の類義語と使い方四つ目は、「悔しく思う」です。悔しいとは、物事が思う通りにいかなかったり、何か起こった時にそれを忘れたり諦めたりできずに、腹立たしいと思っているという意味です。納得のいかないことが起きたり、どうしても諦めきれないときに、「誠に遺憾」の代わりに使うことができます。
「誠に遺憾」の英語の使い方例文は?
「誠に遺憾」の英語の使い方例文①regret
「誠に遺憾」の英語の使い方例文一つ目は、regret(リグレット)を使うものです。regretとは、悔しく思う、後悔するといった意味があります。使い方例文としては、「It's a matter for regret.」で、「それは遺憾なことである」という意味になります。
同じ「誠に遺憾」でも、特に後悔していたり、悔しく思う気持ちを強く表現する時に使います。他にも、「I regret to say」で、「遺憾ながら」という意味になります。
「誠に遺憾」の英語の使い方例文②regrettable
「誠に遺憾」の英語の使い方例文二つ目は、regrettable(レグレッタブル)を使うものです。regrettableとは、残念な、気の毒なといった意味があります。使い方例文としては、「It is very regrettable that ~」で「~は誠に遺憾だ」という意味になります。
非常に残念である気持ちを表したい時に使います。他にも、「I think it's regrettable.」で「私は遺憾に思う」とシンプルに表現することもできます。
「誠に遺憾」の英語の使い方例文③sorrow
「誠に遺憾」の英語の使い方例文三つ目はsorrow(ソロウ)を使うものです。sorrowとは、悲しみを意味します。使い方例文としては、「I am full of sorrow.」で「私は遺憾の意でいっぱいである」という意味になります。悲しくてやるせない気持ちや、悲しくて許せない時に使います。
遺憾には怒りや抗議の意味もありますが、sorrowのように悲しみを表現する時には、なにかやるせない不幸な出来事があったときなどがぴったりです。
「誠に遺憾」の英語の使い方例文④sorry
「誠に遺憾」の英語の使い方例文四つ目は、sorry(ソォリィ)を使うものです。sorryとは、残念に思って、後悔してという意味があります。「He says he is sorry.」で「彼は遺憾だと言っている」という意味になります。ある出来事に対して残念に思っていたり、後悔している時に使います。
うっかりクレジットカードの支払日を忘れて口座にお金を入れ忘れたりすると、後悔しますね。そこからもしカードが使えなくなったら、遺憾どころではありません。下記の記事では、クレジットカードの支払いが遅れた時の信用情報や影響、対処法などを詳しく紹介しています。後悔しないように、ぜひ見てみてください。
「誠に遺憾」は残念で許せない感情を表している
「誠に遺憾」は、とても残念で許せないといった感情を表している言葉でした。遺憾とは、心残りであることや未練・悔しさといった感情を表します。「誠に遺憾」以外にも、「遺憾の意」や「遺憾に存じます」など、遺憾は色々な形で表現する事ができます。主に政治やビジネスシーンで使われる言葉です。
日常会話ではほとんど使わない堅い表現なので、意味を勘違いしている方もいるかもしれません。「誠に遺憾」には謝罪といった意味はなく、残念な気持ちや許しがたい気持ちから、他人への怒りや抗議、非難として使う場合もありました。また、自分がしたことに対して、残念で申し訳ない気持ちを表す場合もあります。
その場合は、「誠に遺憾ながら」「誠に遺憾ではありますが」を使用します。自分のしたことに対して「遺憾に存じます」と使うと、まるで他人事のような印象を受けてしまう場合があります。意味をしっかりと理解し、正しい使い方を心がけましょう。
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。