ご足労の意味とは?類語とビジネスの「ご足労いただき」の使い方は?
ビジネスシーンでよく使う「ご足労」にはどんな意味があるのでしょうか?今回は「ご足労いただきありがとう」「ご足労おかけしますがお願いします」で使われる「ご足労」とは何か、そして使い方をまとめました。類語や願いますなどを使うNG表現もご紹介していきますので、ビジネスに役立てられること間違いなしです!
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目次
「ご足労」とは?意味や使用場面は?
「ご足労」の意味とは足を使うことの敬語表現
「ご足労」の意味は足を使うことの敬語表現です。「足労(そくろう)」とは、足を使って移動することを意味する言葉で、丁寧の「御」をつけています。つまり「ご足労」は、相手にわざわざ足を運んでもらい、お越しいただくと言う意味になるのです。
ビジネスシーンでは「ご足労おかけしますがよろしくお願いします」「ご足労いただき恐縮です」という使い方をしますが、目上の方や取引先の方に使うときに「ご足労」を入れることで、印象が和らぎ、丁寧な印象を与えられる言葉になります。
「ご足労」の使用場面①来てもらえることにお礼するときに使う
「ご足労」の使用場面の1つ目は、「来てもらえることにお礼するときに使う」ことです。わざわざ足を運んでもらうことになったときに、敬意を表すために使います。そのため実際に来ることになる前のメールや電話での連絡の時に使うと良いでしょう。
そのためまだ依頼のOKをもらっていないときに「ご足労おかけしますが」と言ってしまうと、来てもらうことが当然と言う印象を与えてしまうので、相手に失礼にあたります。来ることが決まってから使うようにしましょう。
「ご足労」の使用場面②来てもらったお礼に使う
続いてご紹介する「ご足労」の使用場面の2つ目は、「来てもらったお礼に使う」ことです。会議やクライアントとのアポイントなど、さまざまな場に来てもらったあとに、「ご足労いただきありがとうございました。」「ご足労おかけしてしまい申し訳ありませんでした。」などのお礼として使われます。
ただ単に「ありがとうございました」と伝えるよりも、「ご足労いただき」をプラスした方が「わざわざ来ていただくことができ、感謝しています」という気持ちを伝えることができるようになります。
「ご足労」の使い方とは?例文6選!
「ご足労」の使い方と例文①ご足労おかけしますが
最初にご紹介する、「ご足労」の使い方と例文は「ご足労おかけしますが」です。「ご足労おかけしますが」は「わざわざお越しいただくことになり」という意味になりますので、来てもらう前に使う言葉です。たとえば「当日はご足労おかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。」
「おかけする」というのは、迷惑や面倒を「かける」で使われるように相手にとって不都合がある場合にも使われますので、恐縮している気持ちや、申し訳ない気持ちも含まれています。そのため、使うときには取引先の方や目上の方など、こちらが敬意を示したい人に対して使うと良いでしょう。
「ご足労」の使い方と例文②ご足労いただくことになり
続いてご紹介する、「ご足労」の使い方と例文の2つ目は、「ご足労いただくことになり」です。「ご足労いただくことになり」は「わざわざお越しいただくことになり」ということになりますので、来てもらう前に相手にお礼などを伝えるときに使うことができます。
たとえば「来週は弊社にご足労いただくことになり、恐縮です。」「ご足労いただくことになり、誠にありがとうございます。」というように使えます。恐縮している「申し訳ありません」という言葉をつなげることもできますし、感謝の気持ちを伝える「ありがとうございます」をつなげることもできます。
「ご足労」の使い方と例文③ご足労いただき
続いてご紹介する、「ご足労」の使い方と例文の3つ目は、「ご足労いただき」です。「ご足労いただき」は「お越しいただき」という意味になりますので、相手が実際に来てくださったときの挨拶、お帰りになるとき、または後日連絡するときなどに使います。
たとえば「この度はお足元の悪い中、ご足労いただき恐縮です。」「本日は弊社にご足労いただき、誠にありがとうございます。」「遠いところまでご足労いただき、感謝しております。」と使います。そのときの相手の状況やお天気の状況などを織り交ぜながら伝えると、自然なお礼の言葉になるでしょう。
「ご足労」の使い方と例文④ご足労おかけして
次にご紹介する、「ご足労」の使い方と例文の4つ目は、「ご足労おかけして」です。「ご足労おかけして」は、「お越しいただくことになり恐縮です」というニュアンスを含む言葉です。たとえば後日来社してもらうことになった場合には「当日はおご足労おかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いします。」と伝えます。
また、来てもらったタイミングやお帰りの際に声をかける場合には、「本日はご足労おかけして、申し訳ありませんでした。」「遠いところまでご足労おかけして、恐縮です。ありがとうございます。」と伝えると良いでしょう。
「ご足労」の使い方と例文⑤ご足労くださり
次にご紹介する、「ご足労」の使い方と例文の5つ目は、「ご足労くださり」です。「ご足労くださり」は「わざわざお越しくださり」という意味になりますので、来てもらったときの挨拶や、後日連絡するときのメールや電話で使うことが一般的です。
たとえば「本日は遠いところまでご足労くださり、感謝申し上げます。」「この度はお忙しい中ご足労くださり、ありがとうございました。おかげで大変勉強になりました。」「先日は弊社までご足労くださり、誠にありがとうございました。」とお礼を伝えるときに使います。
「ご足労」の使い方と例文⑥ご足労いただくのも恐縮ですので
次のご紹介する、「ご足労」の使い方と例文の6つ目は、「ご足労いただくのも恐縮ですので」です。今までは来てもらう側の立場が使う表現でしたが、こちらは「わざわざ来ていただくのは恐縮なので、こちらから行かせてください」とお願いをするときの表現になります。
こちらの都合で予定の変更をお願いしていたり、先方に来ていただくのは申し訳ないときには、「ご足労いただくのも恐縮ですので、私からお伺いさせていただきます。」とお伝えすることでこちらから行くつもりだということを伝えることができます。
「ご足労」の類語と使い方とは?
「ご足労」の類語と使い方①お手数をおかけしますが
「ご足労」の類語と使い方でご紹介する1つ目は、「お手数をおかけしますが」です。「お手数をおかけする」とは、相手に時間や労力をかけてもらうことという意味がありますから、「ご足労」の類語として同じように使うことができます。ただし、わざわざ足を運んでもらうニュアンスは含まれていません。
使い方は「ご足労」と同じように、「当日はお手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。」「本日はお手数をおかけして、大変恐縮です。」といったように使います。来ていただく前にも、来ていただいたあとのお礼の時でも使うことができます。
「ご足労」の類語と使い方②お呼び立てして
続いてご紹介する、「ご足労」の類語と使い方の2つ目は、「お呼び立てして」です。呼び出して来てもらったときに使う言葉なので、「わざわざお越しいただき」という「ご足労いただき」と同じ意味の類語になります。丁寧語が入っていないので、目上の方には「お呼び立ていたしまして」とする方が良いでしょう。
来てもらったときに「お呼び立てして、申し訳ございません。」「急にお呼び立ていたしまして、大変恐縮です。お集まりいただきありがとうございます。」という形で使われます。「恐縮です」「申し訳ありません」などの謝罪の言葉が続くことが一般的です。
「ご足労」の類語と使い方③お越しいただき
続いてご紹介する、「ご足労」の類語と使い方の3つ目は、「お越しいただき」です。「お越しいただき」は来るの尊敬語である「お越し」と、してもらうの謙譲語である「いただく」をつけた言葉になりますので、「ご足労いただき」と同じ意味で使うことができます。
たとえば「本日はお越しいただき、大変恐縮です。」「お忙しい中お越しいただき、誠にありがとうございます。」「遠いところお越しいただき、感謝申し上げます。」というように使います。相手に堅苦しい印象を残さず、丁寧な表現として使えるので、ビジネスでも日常生活でも使いやすいフレーズでしょう。
「ご足労」の類語と使い方④ご面倒かと存じますが
続いてご紹介する、「ご足労」の類語と使い方の4つ目は、「ご面倒かと存じますが」です。「存じますが」は「思いますが」という意味の謙譲語になりますので、「ご面倒かと存じますが」は「面倒をおかけするとは思いますが」という意味の類語です。どうしてもお願いしたい気持ちがあることを伝えることができる表現です。
たとえば「ご面倒かと存じますが、当日はよろしくお願いいたします。」「ご面倒かと存じますが、弊社にお越しいただくことは可能でしょうか。」といった形で使われます。ご足労は来てもらうことが決まってから使う言葉ですが、こちらは来てもらうことの確認をするときにも使える言葉です。
「ご足労」の誤った使い方や使う時の注意点とは?
「ご足労」の誤った使い方や使う時の注意点①予定が決まってから使う
「ご足労」の誤った使い方や使う時の注意点でご紹介する1つ目は、「予定が決まってから使う」ことです。最初から「ご足労おかけしますが」と使ってしまうと、来社することが前提で、押し付けがましく感じさせてしまう可能性もあるので、失礼にあたります。
来社していただくことが決まってから「ご足労おかけしますがよろしくお願いします」と挨拶するとよいでしょう。来てもらえるかを伺いたいときには「弊社までお越しいただくことは可能でしょうか。」「お越しいただけると幸いです。」と聞くことができます。
「ご足労」の誤った使い方や使う時の注意点②ご足労願いますは避ける
続いてご紹介する、「ご足労」の誤った使い方や使う時の注意点の2つ目は、「ご足労願いますは避ける」ということです。「ご足労願います」は、目上の方に使う敬語として間違っていないのですが、使うと来てもらうことを相手に強要している印象を与えてしまいますので、避けた方が無難です。
たとえば「弊社までご足労願います。詳細は下記にてご案内申し上げます。」と書かれていると、催促されているような気持ちにさせられていまします。「願います」と同じように、「ご足労ください」という表現も、相手に来てもらうことを強要していることになりますので、使わないようにご注意くださいね。
「ご足労」の誤った使い方や使う時の注意点③ご足労願いますは書き換える
続いてご紹介する、「ご足労」の誤った使い方や使う時の注意点の3つ目は、「ご足労願います」は書き換えるということです。先ほど相手に強要する印象を与えるので「願います」や「ください」を使った表現は避けた方がいいとお伝えしましたが、この場合は書き換えを行いましょう。
たとえば同じ「ご足労願います」を伝えたい案内文だったとしても、「弊社までご足労いただくことになり恐縮ですがよろしくお願いします。」と送るだけで、グッと物腰柔らかくなり、印象がよくなります。このように使うときの注意点を意識するだけで、相手に与える印象をコントロールすることができます。
「ご足労」の誤った使い方や使う時の注意点④ビジネスでは社内に使わない
続いてご紹介する、「ご足労」の誤った使い方や使う時の注意点の4つ目は、「ビジネスでは社内で使わない」ことです。社内だけで使う分には問題ありませんが、取引先の方やお客様が同席している席で、上司などに「ご足労いただきありがとうございます。」と使うのは誤った使い方になりますのでご注意ください。
これは同席している社外の人よりも、自分の上司に敬意を表しているという印象を与えてしまうことにつながってしまうからです。社外の方がいる場合には、社外の方だけに使うように注意する必要があります。
ご足労を使ってビジネスを円滑に進めよう!
「ご足労」の意味や使い方をご紹介してきましたが、「ご足労」はビジネスを円滑に進めるのに便利な言葉です。わざわざ来ていただくことへの感謝の気持ちや、恐縮している気持ちを伝えることができますので、上手に使っていきましょう。
ビジネスでは、知っておくと円滑に仕事を進めることができるビジネスマナーが、まだまだたくさんあります。そこで「恐縮ですが」の使い方や、ビジネスメールの件名のマナーについても知っておくと良いでしょう。こちらの記事も参考にしてみてくださいね!
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