ごちそうさまでしたの意味は?お粗末様でしたの使い方や語源・メールも
「ごちそうさまでした」と食事の時にきちんと言っていますか?ここでは「ご馳走様」の語源や使い方、意味、上司に食事をごちそうになった時のお礼のメールの書き方などをご紹介しています。「お粗末様でした」などの返礼の言葉や、英語や中国語での「ごちそうさまでした」の表現も紹介していますので、ぜひご覧ください。
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目次
ごちそうさまでしたの意味や語源は
「ごちそうさまでした」の漢字表記は「ご馳走様でした」
「ごちそうさまでした」を漢字で書くと、「ご馳走さまでした」とか、「御馳走様でした」になります。今でも、おいしそうな食べ物や豪華な食べ物を見て、「ごちそうですね」といいますし、小説などでは「ご馳走ですね」と漢字で書いてある時があります。
「ご馳走様でした」の語源
たくさんの食品が溢れている現代と違って、昔は贅沢な食事を整えるのは簡単なことではありませんでした。「ご馳走様でした」の語源は、お客さんに食事を供するために、昔は馬に乗ってあちこち走り回って貴重な食材を集めていたことから、おいしい食事や贅沢な食事のことを「御馳走」というようになったのです。
「ご馳走様でした」に「様」「さま」が付いている理由
「ごちそうさまでした」の「御馳走」の最後に「〜さま」や「〜様」が付いているのは、「ごちそうさまでした」とお礼をいう相手に、丁寧な表現をするためについているのです。今でも人の呼びかけを丁寧にする場合、「○○さん」ではなく「○○さま」と言い換えると丁寧になることと同じ理由なのです。
「ごちそうさまでした」と「いただきました」の意味の違い
「いただく」は謙譲語で、意味は「もらう」「飲む」「食べる」です。食前の「いただきます」とは違って、食後に「いただきました」ではなく「ごちそうさまでした」というのは、供された食品への敬意が含まれるからです。ただし中部地方のある地域では「いただきました」と「ごちそうさまでした」を同じように使っています。
「いただきます」「ご馳走様でした」「お粗末様でした」
第2次世界大戦後になっても、食前には手を合掌させて「いただきます」、食後は「ご馳走様でした」、作った者が「お粗末様でした」というのは決まり事でした。外国でも昔は食前の祈りを必ずささげており、教会では今でも感謝の祈りの後、聖餐式が行われています。習慣はすたれても習慣の語源を知っておくことは大切です。
ごちそうさまでしたの使い方・メール例文も
上司に食事をごちそうになった場合にもお礼のメールは必要
上司に食事をごちそうになった時、口頭で「ご馳走様でした」というだけだったり、単に「ご馳走様でした」という簡単なメールで済ませる人がいます。上司は部下に等しく接するべきですが、人間である以上きちんとお礼をいってほしいものです。上司に対してもきちんとした文章でメールを送った方が良いでしょう。
お礼メールは「ごちそうさまでした」を「いただきました」に言い換えられる
相手に食事をごちそうになったことを、手紙文やメールで言及する場合には、かならずしも「ご馳走様でした」とは言わず、「いただきます」と言い換えることができます。「いただく」は動詞で、「何かをもらう」という意味と、「食べさせてもらう」という意味がありますので、感謝の意を表現するのに使いやすいからです。
使い方と上司へのメール例文①「ご馳走していただきありがとうございます」
「ごちそうさまでした」の使い方とメール例文の1つ目は「ご馳走していただきありがとうございます」です。例文は、「先日は、○○さんの奥様の美味しい手料理をごちそうしていただき、ありがとうございました」とか、「先ほどは、ご自宅で結構なものをごちそうしていただき、ありがとうございました」です。
使い方と上司へのメール例文②「思いがけずごちそうになりました」
「ごちそうさまでした」の使い方とメール例文の2つ目は「思いがけずごちそうになりました」です。例えば「先週は○○さんのご自宅をお尋ねしたところ、思いがけずごちそうになり、ありがとうございました」とか、「先日お伺いいたしました折、思いがけずごちそうになり、ありがとうございました」という使い方をします。
使い方と上司へのメール例文③「お食事に招いてくださり」
「ごちそうさまでした」の使い方とメール例文の3つ目は「お食事に招いてくださり」です。例えば、「先ほどは、ご自宅でのお食事会にわざわざ招いて下さり、ありがとうございました」とか、「ご自宅でのクリスマスパーティにお招きいただき、お食事をごちそうになりまして、ありがとうございます」です。
使い方と上司へのメール例文④「(結構なもの)をいただきご馳走様でした」
「ごちそうさまでした」の使い方とメール例文の4つ目は「(結構なもの)をいただきご馳走様でした」です。「ごちそうさまでした」は、食事に招かれたときだけではなく、食品を誰かにもらった時にも使います。例えば、「先ほどは、台湾旅行のお土産のお菓子をいただき、珍しいものをいただいて、ご馳走様でした」です。
ごちそうさまでしたへの返し方
食事のお礼への返し方①「お粗末様でした」
「ごちそうさまでした」への返し方の1つ目は「お粗末(おそまつ)様でした」です。お粗末様でしたとは「豪勢なものを提供できなくて、申し訳ありませんでした」「粗末なものをお出しして、すみませんでした」という意味の、へりくだった表現です。もうひとつ「お粗末でした」という省略した使い方もあります。
「お粗末様でした」が最も典型的な返し方の理由
「ご馳走様でした」という食事に対するお礼への返し方に、「お粗末様でした」がワンセットになっているのは、古来からの日本文化の1つです。供された食事を「ご馳走」と素晴らしいものと評し、提供した食品がたとえ高価なものでも「お粗末様でした」というのは、自分を控えめに評価する文化の特徴です。
食事のお礼への返し方②「どういたしまして」
「ごちそうさまでした」への返し方の2つ目は「どういたしまして」です。意味は「 相手のお礼やお詫び、誉め言葉などの言葉に対して、丁寧に打ち消しながら返すあいさつ」です。「どういたしまして」は漢字表記で「如何致しまして」と書きます。自分の方が上司であっても、「どういたしまして」ということはできます。
食事のお礼への返し方③「お口に合いましたでしょうか」
「ごちそうさまでした」への返し方の3つ目は「お口に合いましたでしょうか」です。「口に合う」は「食べ物が好みに合う」という意味です。多くは女性や部下に当たる人がよく使う言葉で、男性で年上の上司の立場の人はあまり使いません。上司が女性の場合には、年上であっても使うことがあります。
食事のお礼への返し方④「たいしたものはなくて申し訳ありませんでした」
「ごちそうさまでした」への返し方の4つ目は「たいしたものはなくて申し訳ありませんでした」です。「たいしたものはなくて申し訳ありませんでした」という表現は「豪華なものを提供できず、申し訳ありませんでした」という意味です。会話では、食前に「たいしたものはありませんが」といって食事を供することがあります。
ごちそうさまでしたの英語や中国語表現は
英語には「いただきます」「ごちそうさまでした」の概念はない
英語には「いただきます」「ごちそうさまでした」の概念はありません。もちろん誰かにモノをもらったり、食事をごちそうになったら「ありがとう」といいます。ですが家族間での毎日の食事では、「いただきます」「ごちそうさま」に該当する言葉は、今も昔も使いません。
「ごちそうさまでした」の英語①「Thankyouforthemeal」
「ごちそうさまでした」の英語表現の1つ目は「Thank you for the meal.」です。英語には「ごちそうさまでした」に相当する表現はないとかいえ、誰かにごちそうになったならばお礼は言います。「Thank you for the meal.」は「食事をありがとう」という意味です。
「ごちそうさまでした」の英語②「Itwasverynicemeal」
「ごちそうさまでした」の英語表現の2つ目は「It was very nice meal.」です。「It was very nice meal.」の意味は「とてもおいしい食事でした」です。「meal」を「breakfast」「lunch」「dinner」に置き換えることもできます。
「ごちそうさまでした」の英語③「Thankyoutobuyme」
「ごちそうさまでした」の英語表現の3つ目は「Thank you to buy me」です。食事をおごられた場合「Thank you to buy me a meal.」になり、意味は、「食事を買ってくれてありがとう(直訳)」→「食事をごちそうしてくれてありがとう(意訳)」になります。
「ごちそうさまでした」の英語④「ThankyouIamfull.」
「ごちそうさまでした」の英語表現の4つ目は「Thank you, I am full.」です。「I am full.」の「full」は「いっぱいに満たされる」という形容詞で、「Thank you, I am full.」の意味は「ありがとう、おなか一杯になりました」という意味です。
「ごちそうさまでした」の英語⑤「Itwasverydelicious」
「ごちそうさまでした」の英語表現の5つ目は「It was very delicious.」です。「It was very delicious.」の意味は「とても美味しかった」です。「It was very delicious.」の「very」を「so」と入れ替えても同じ意味になります。
中国語にも「いただきます」「ごちそうさまでした」の概念はない
中国語にも、英語と同じように「いただきます」「ごちそうさまでした」の概念はありません。なのであえていうならば、「ごちそうさまでした」に相当する言葉ということになります。「お気をつけてお帰りください」という言い回しの英語や中国語や韓国語の関連記事がありますので、合わせてご覧ください。
「ごちそうさまでした」の中国語①「吃飽了」
「ごちそうさまでした」の中国語表現の1つ目は、「吃飽了」です。前述のように「ごちそうさまでした」の概念はありませんので、「ごちそうさまでした」に相当する言葉ということになります。「吃飽了」は「満腹になりました」という意味で、発音は「chī baǒ le(チーパオラ)」です。
「ごちそうさまでした」の中国語②「吃完了」
「ごちそうさまでした」の中国語表現の2つ目は、「吃完了」です。この「吃完了」の意味は「食べ終わりました」です。発音は「chī wán le(ワンチゥラ)」になります。「よろしくお願いします」の中国語・韓国語表現の関連記事がありますので、合わせてご覧ください。
「ごちそうさまでした」をちゃんと言えるかどうかでお里が知れる!
前述のように中郷語や英語には、「ごちそうさまでした」の概念はありませんが、他人に食事をごちそうになったり物をもらった場合に何も言わないわけではありません。「お粗末様でした」に当たる英語は「Sorry, it is not great.」ぐらいで、もちろん「お粗末様でした」という概念はありません。
でも外国でも他人が自分のために金銭や時間を消費してくれたのならば、お礼を言うのは当たり前のことです。感謝やお礼の言葉がない人間は、どこの国に住んでいようと大変無礼な人間だととらえられます。外国では家族間で「いただきます」「ごちそうさまでした」に相当する決まり文句を、毎日使う習慣がないというだけです。
今は人と人との間のコミュニケーションが難しい時代です。日本では昔からいろんな言葉に丁寧語、謙譲語、尊敬語を使い分けがあります。食事に関する挨拶でも、それだけ細かいルールがあるというのは面倒ではあります。でも先祖から受け継いできた日本文化の素晴らしさの一面でもあるので、おろそかにしたくはないものです。
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