目標管理シートの書き方と記入例|事務職/営業職/技術職

多くの企業で人事管理の1つとして導入されている、個人の目標を記入し実行する目標管理シート。今回は、そんな目標管理シートの書き方や、事務職・営業職・技術職など、職業別に分けた記入例を紹介していきます。業績や仕事内容の向上も見込めるため、ぜひ参考にしてみて下さい。

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目標管理シートの記入例【事務職】

事務職の目標管理シートの記入例①受注業務について

パソコンと紙が机にのっている

事務職の方が目標管理シートに記入する際の例の1つ目は、受注業務についてです。事務職の方のメインの仕事の1つともいえる受注業務は、目標設定の1つに必ず入れておきたいことでしょう。受注業務の目標は、毎月何件を目標にするなど、数値化するのがおすすめです。

具体的な数字を目標管理シートに記入することで、より事務業務がはかどり、企業の業績アップにもつながるはずです。数値化しにくい業務内容であれば、目標の期日を設定したり、業務上のミスを失くすなどの目標にしてみてもよいかもしれません。

事務職の目標管理シートの記入例②作業環境の向上について

女性がモニターの前に立っている

事務職の方が目標管理シートに記入する際の例の2つ目は、作業環境の向上についてです。事務職の方の仕事のほとんどは、オフィス内での業務となるかろ思いますので、作業環境は業績を上げるうえで特に重要です。

例えば、業務に必要な書類の整理整頓を毎日行いミスや見逃しを防ぐ、デスク周りの作業環境を効率化することで仕事のスピードを上げるなどが、この目標に当てはまります。より高い目標を達成するためには、実はこの作業環境の向上は大きな役割を果たしているのです。

事務職の目標管理シートの記入例③資格の取得や能力向上について

男性が椅子に座って紙を見ている

事務職の方が目標管理シートに記入する際の例の3つ目は、資格の取得や能力の向上についてです。事務職であれば、検簿記やパソコン関係の資格などの資格を取得することで、業務の精度や業績の向上を図ることができるでしょう。

目標とする資格はビジネス関係のものに加え、英語系の資格もおすすめです。英語力を上げることで、海外からの電話があってもスムーズに受注や業務を行うことができるはずです。資格取得を目標とすることで、キャリアアップへの前向きな姿勢をアピールできるでしょう。

目標管理シートの記入例【営業職】

営業職の目標管理シートの記入例①営業売り上げ・業績の向上について

黒板に右上がりの階段がかかれている

営業職の方が目標管理シートに記入する際の例の1つ目は、営業売り上げ・業績の向上についてです。これは、実際に企業や個人への営業を行い契約を取り付ける営業職の方には、特に重要となる目標かと思います。前年よりも売り上げを上げるといった漠然とした目標ではなく、数値化した細かい目標を記入するのがよいでしょう。

数値化する際は、大きすぎる目標数を立ててしまうと、諦めてしまったり、現実的に感じることができないため、前年度の実績をデータ化し、それから10%~20%増の数値を目標とする書き方がおすすめです。


営業職の目標管理シートの記入例②取引先の新規開拓について

オフィスで男性が笑っている

営業職の方が目標管理シートに記入する際の例の2つ目は、取引先の新規開拓についてです。これは売り上げの向上と同じく、顧客獲得数を数値化するのも一つの手ですが、顧客が増えにくい業界の営業職であれば、取引先の新規開拓をするためにどんな行動をしていくのかなども記入することができます。

今後の営業につなげるために、現在取引をしている企業や法人に対してなにを行うのか、取引先との関係を向上させるためにどんな新しいことをするのかなどを記入していく書き方がおすすめです。

営業職の目標管理シートの記入例③顧客の満足度について

女性と男性が握手している

営業職の方が目標管理シートに記入する際の例の3つ目は、顧客の満足度についてです。顧客と直接やり取りする営業職では、顧客の満足度を上げることはとても重要なポイントとなります。顧客の満足度は数値化するのが難しいため、満足度を上げるためになにをしていくのかなど、具体的な行動目標を記入するとよいでしょう。

顧客の満足度を上げることで、今後の営業成績の向上にもつながっていくため、営業職としての評価を上げることにもつながるはずです。このように、数字だけでなく、満足度などの見えない数値の目標も目標管理シートに記入することができます。

目標管理シートの記入例【製造業・技術職】

製造業・技術職の目標管理シートの記入例①作業品質の向上について

オフィスで男性が仕事をしている

製造業・技術職の方が目標管理シートに記入する際の例の1つ目は、作業品質の向上についてです。作業品質を向上するためにできる個人的な目標や、部門全体での目標などを記入するとよいでしょう。数値化できる業務を行っているのであれば、明確な数値を設定しましょう。

例えば、昨年の製造商品よりもレベルの高い商品を製造することに努める、作業中のミスを失くすなどが、この記入例に含まれます。昨年度のデータをもとに目標を立てると、分かりやすいためおすすめです。

製造業・技術職の目標管理シートの記入例②作業環境の向上について

オフィスでミーティングしている

製造業・技術職の方が目標管理シートに記入する際の例の2つ目は、作業環境の向上についてです。製造業の方であれば、工場などの製造を行う場所での安全面を強化して事故が起こらないように努めたり、作業中のミスを減らすためにマニュアルを一新したりなどの目標が記入できるでしょう。

技術職であれば、作業を行う場所の掃除を毎日怠らないことや、より効率よく作業を行えるように作業環境を改善するなどを目標にするのもおすすめです。


製造業・技術職の目標管理シートの記入例③個人の能力向上について

女性がパソコンに向かって作業している

製造業・技術職の方が目標管理シートに記入する際の例の3つ目は、個人の能力向上についてです。工場での作業をメインに行っている方であれば、工場内で使うことができる機材や機器の使用資格の取得を、目標として記入することができるでしょう。

業務に関わる資格の取得はもちろんですが、業務に関わるであろう書籍などで知識を増やしていくということも目標にできます。知識量や能力は数値化しづらいため、資格や書籍数などの数を示しやすいものを目標として記入するとよいでしょう。

目標管理シートの記入例【医療関係】

医療関係の目標管理シートの記入例①安全面の向上について

看護師が患者さんに包帯を巻いている

医療関係の方が目標管理シートに記入する際の例の1つ目は、安全面の向上についてです。医療関係の仕事の要とも言える安全面は、目標管理シートに必ず記入しておきたい目標の1つでしょう。治療上のミスを失くすために、マニュアルの改善をしたり、業務チェックを劣らないなどの記入がおすすめです。

また、訪問治療や訪問介護をメインに仕事をしている方でも、患者さんの家にある器具の安全確認を必ずするなどを記入するのもよさそうです。安全面は数値化することができないため、業務上の行動パターンの再確認や改善を目標とするとよいでしょう。

医療関係の目標管理シートの記入例②コミュニケーション強化について

看護師や医師が手を重ねている

医療関係の方が目標管理シートに記入する際の例の2つ目は、コミュニケーションの強化についてです。これは、一緒に業務を行う同僚とのコミュニケーションもそうですし、治療を行う患者さんとのコミュニケーションも含めることができます。

コミュニケーションの強化に努めることで、業務の質を上げることにもつながります。具体的な目標内容としては、同僚とのミーティングなどの時間を増やしコミュニケーションをする時間を増やす、患者さん1人1人との話し方や向き合い方を改善するなどが挙げられます。

医療関係の目標管理シートの記入例③個人の能力向上について

タブレットと聴診器と紙が机にのっている

医療関係の方が目標管理シートに記入する際の例の3つ目は、個人の能力向上についてです。業務に関わる新たな資格の取得はもちろん、キャリアアップにつながるセミナーや講習会への参加などを具体的な目標として立てることができます。

その他にも、苦手な業務があるのであれば、その業務の強化を行うための自己練習や、業務に関わる書籍を読むなども個人の能力向上につながるでしょう。技術の向上は数値化しづらいですが、医療関係の方にとってはとても重要な目標です。


目標管理シートの目的や重要性とは?

個人の目標を知ることで人事評価ができる

男性がパソコンに向かって仕事をしている

目標管理シートを従業員全員に記入してもらうことで、企業は人事評価をすることができます。それぞれの個人が、どのような能力を持っているのか、これからどんな能力を身に着けていきたいのかなどを目標管理シートを使って確認できるため、業績を上げるための人事評価の一環として使用している企業が多いようです。

年度のはじめに目標管理シートを記入し、年度終わりに自己評価と上司からの評価をまとめることで、毎年どのくらい成長があったのかも知ることができるため、昇給や昇進などの直接的な人事評価に使用するケースもあるようです。

目標を定めることでモチベーションを上げることができる

オフィスで男性がポーズをしている

目標管理シートを記入する目的の1つに、個人のモチベーションを上げるということも挙げられます。仕事は毎日同じ作業や業務の繰り返しが多いため、長い間続けていると仕事への意欲が無くなってしまうこともあるかと思います。

そんな時に目標管理シートを記入すれば、自分の目標やなにをすればよいのかを目で見て分かることができるため、モチベーションを上げることにつながります。目標を達成することが1番の理想ではありますが、目標を定めるだけでもモチベーションを上げるというメリットがあるのです。

目標管理シートを記入して一度はモチベーションが高くなったものの、少し経つとやる気がまた無くなってしまったという方も多いかと思います。そんな方にチェックしてもらいたいのが、こちらの記事です。やる気がない人の特徴や、やる気を出させる方法を紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

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管理職と社員が目標を共有し業績アップにつながる

社員たちが手を合わせて気合をいれている

目標管理シートには、従業員の目標を管理職である上司も確認することで、会社が一丸となるという重要な役割もあります。従業員1人1人の能力はもちろん、これからの目標に関する意識を共有することで、会社全体での意識をまとめることができます。

目標管理シートの存在があることで、上司と部下の関係がスムーズになったり、部門全体の連携がうまくいったりするため、業績がアップしたという企業も多いようです。企業だけでなく個人にもメリットがある目標管理シートはとても重要と言えるでしょう。

目標管理シートの書き方のポイントや注意点とは?

目標管理シートの書き方のポイント①目標はなるべく数値化するとよい

ノートと電卓を使っている男性

目標管理シートの書き方のポイントや注意点の1つ目は、記入する目標はなるべく数値化するということです。漠然とした目標だけを立ててしまうと、目標を達成するまでの努力をし続けることが難しくなるため、はっきりとしたっ目標の数字を定めてみましょう。

例えば、営業成績をあげるという目標を立てるなら、成績をあげるという漠然とした目標だけでなく、毎月何件契約を結ぶ、前年度よりも20件多く契約をとるなど、明確な数字を定めると、より目標が分かりやすくなるはずです。明確な数字があると、達成するまでにあとどのくらいの努力が必要なのかが分かりやすくなります。

目標管理シートの書き方のポイント②目標は大きくしすぎず現実的に

オフィスで仕事に向かう男性

目標管理シートの書き方のポイントや注意点の2つ目は、記入する目標は大きくしすぎず現実的にすることです。大きな目標を持つことがもちろん大事ではありますが、それが大きすぎるのは目標管理シートの本来の目的から離れてしまいます。

そのため、数値化できる目標であれば、前年度よりも10%~20%などの、現実的に達成できそうな最大の目標を立ててみましょう。努力すれば達成できそうな範囲に目標を置くことで、途中で諦めることなく目標に向かって努力し続けることができるはずです。

目標管理シートの書き方のポイント③達成するための過程を細かく記入する

2人の男性がいる前で女性が何かを悩んでいる

目標管理シートの書き方のポイントや注意点の3つ目は、目標を達成するための過程を細かく考え記入することです。目標を定めることは簡単でも、それを実際に達成することは難しいことも多いかと思います。そのため、過程をしっかりと考えておかないと、途中で諦めてしまう可能性が高くなります。

目標を達成するためには、なにが必要なのか、なにをしてはならないのか、なにを改善するのかなど、細かく過程を記入しておくと、目標管理シートに記入した目標を達成しやすくなるはずです。目標だけが明確な書き方よりも、その過程がしっかりとした方が、目標管理シートとして正しい使い方です。

目標管理シートの書き方を知って業績アップ

目標管理シートは、企業の人事評価だけでなく、個人のモチベーションを上げることもできる、企業と個人のどちらにもメリットがあるものです。自分の目標を毎年度改めて考え記入することで、個人の能力を向上することにもつながるはずです。

それぞれの業種や部門で、目標管理シートに記入する内容は変わってくると思いますので、今回紹介した記入例や書き方のポイントなどを参考に、目標管理シートの記入をしてみてはいかがでしょうか。明確な目標を持つことで、個人の能力はもちろん、業績もアップさせることができるはずです。

目標管理シートだけでなく、自己評価シートを記入する必要がある方は、こちらの記事も参考にしてみてはいかがでしょうか。シートの記入方法を詳しく紹介しているため、スムーズに自己評価シートの記入を進めることができるでしょう。

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