今日も今日とての意味は?類語や元ネタと悪い言葉との使い方例文も
「今日も今日とて」は、分かりやすいようで分かりにくい表現だと思いませんか?いざ意味を聞かれると、ちょっと言葉に詰まってしまいます。「今日も今日とて」の使い方をマスターするために、意味を再確認してみましょう。元ネタや悪い言葉との使い方の例文などもご紹介します。
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目次
今日も今日とての意味は?語源や元ネタは?
今日も今日とての意味は「今日も相変わらず」
「今日も今日とて」という言葉は、「今日も相変わらず」という意味を持ちます。「今日」という言葉の意味で迷うことはありませんが、「とて」という表現がつくことで、少し混乱してしまいますね。簡単な言葉で言い直すと分かりやすくなります。
また、同じ「今日」という言葉を繰り返すことで、「いつもと変わらない」ことを協調するという役割を果たします。いい意味であれ、悪い意味であれ、相変わらずなんですね。意外と幅広い範囲で使うことができるので、語源や元ネタ、使い方などをいろいろと探っていってみましょう。
今日も今日とての語源は昔の助詞
「今日も今日とて」の語源は、古い日本語の助詞にあります。「とて」は助詞として使われていた表現で、今の言葉に直すと「~と言って」という意味になります。とくに「今日」のように、名詞となる言葉と組み合わせると「だって・でも」といった意味も含むようになります。
つまり、現在の表現に簡単に直していくと、「今日になったからと言っても、特別何も変わりない」と解釈することができます。この他にも、古文の勉強をしていると、「さりとて~」や「然りとて~」など、たくさんのバリエーションを目にすることがあります。
今日も今日とての元ネタはアニメや映画
「今日も今日とて」は、古くから存在する表現ですが、日常生活で使われることは少ないですよね。では、何が元ネタで耳にするのかというと、アニメや映画、マンガや小説などが考えられます。とても語呂が良いので、題名などに使うのにもちょうど良いですし、主人公の心境を語るときなどにも使われています。
ブログなどの名前にするにも、いい感じの言葉ですよね。私たちが、よく耳にしたり、目にしたりする「今日も今日とて」の元ネタは、アニメや映画などのサブカルチャーにありそうです。娯楽を楽しむときに、少し注意を向けてみると、使われている場面に気がつくかもしれませんよ。
元ネタでは良くも悪くも使われる
「今日も今日とて」は、元ネタの前後の文脈を見ると、良い意味でも、悪い意味でも使えることが分かります。前向きなことや平和なことなど、いつもと同じように続いてほしい出来事に関しては、良い意味となります。いつもと同じことに、ポジティブな気持ちを抱いているときに使いましょう。
逆に、同じ状態が長く続くと、不都合が生じる出来事と一緒だと、悪い意味になります。悪い状態に変化が見られないのは考えものですね。改善の兆しが見えない場合や、いつものことに困り果てているときなどに使えます。元ネタを参考に使い方の例を見てみましょう。
日本語には、この他にも、意味や類語が曖昧な言葉がたくさんあります。その中の一つ、「お加減」の使い方について、詳しくまとめられているのがこちらの記事です。ちょっとした言葉の選び方で、いろいろと意味が変わってくるので、チェックしておくと便利ですよ。
今日も今日とての例文3選!悪い意味の言葉との使い方は?
悪い言葉との使い方の例文①反省の色が見られない場合
悪い言葉との使い方の例文の1つ目は、仕事の場面などで、反省の色が見られないときに使用される場合です。何度注意しても改善する気配がない、やる気が見られないといった状況を説明するときに使います。
「あれだけ念を押したのに、今日も今日とて締切に間に合わなかった」など、困り果てた先輩や上司が、愚痴をこぼしているかもしれません。使う方にも、使われる方にもなりたくないものですね。使わずに済むよう、頑張りましょう。
悪い言葉との使い方の例文②置かれた状況を嘆く場合
悪い言葉との使い方の例文の2つ目は、置かれた状況を嘆く場合に使用されるものです。努力しても、自分の力だけでは状況を良くすることができないときや、どうしてもやらざるを得ない立場に追いやられたときなどに使います。
「今日も今日とて、定時に仕事が終わらない」なんて状況に置かれてしまったら、ぼそりと呟いて、悩みを軽減するしかないかもしれません。あまり溜め込みすぎると、精神的にも良くないので、せめて適度に発散するために使いましょう。
悪い言葉との使い方の例文③望ましくない出来事が続く場合
悪い言葉との使い方の例文の3つ目は、自分にとって望ましくない出来事が続く場合のものです。事前に回避できるものであれば良いのですが、単純に運が悪くて、良くないことが起こるときもありますよね。
「静かにしてくれと頼んだのに、今日も今日とて隣の人が騒がしい」など、誰かに悩みを訴えるために使う方法もあります。運が悪いことでも、第三者の力を借りることで、望ましくない出来事を好転させられるのではないでしょうか。
望ましくない出来事が続いてしまうと、ついイライラして人や物にあたってしまうこともあるかもしれません。しかし、あまり褒められた行動ではありませんね。こちらの記事で、イライラに関する情報をまとめています。物にあたるのをやめたいときの方法もあるので、知っておくと安心ですよ。
今日も今日とての例文3選!良い意味での使い方は?
良い意味での使い方①誰かを褒める
良い意味での使い方の1つ目は、誰かを褒めるときのものです。どんなに忙しくても仕事のクオリティを落とさない、人への気配りを忘れないなどの行動は、長期間継続するのが難しいことですよね。
「今日も今日とて仕上がりが綺麗だね」のように、いつもながらすごい!という気持ちを伝えて、相手を褒めるために使ってみるのはいかがでしょうか。言われる側になっても、悪い気はしませんよね。
良い意味での使い方②頑張りをねぎらう
良い意味での使い方の2つ目は、頑張りをねぎらうために使うものです。目立たないけれど、努力の様子が見える相手や、丁寧な仕事を心がけていることが分かる相手に使ってみるとプラスの効果が現れるかもしれません。
いつものことというのは、慣れてくると「当然」として受け止められることがあります。しかし、努力していることを当然とされるのは、時として辛いことかもしれません。「今日も今日とて頑張るね」と、一言声をかけてみませんか。
良い意味での使い方③疲れたときに励ます
良い意味での使い方の3つ目は、疲れたときに励ますものです。同じことを毎日繰り返していると、緊張がゆるんでしまったり、疲れてやる気を失ったりすることがあります。そんなときは、無言で作業していても気分は落ち込むばかりかもしれません。
「今日も今日とて気合を入れていこう!」と、励ましてくれる相手がいると、やる気が湧いてきませんか?ちょっと元気にいきたいなと思ったときに、便利ですよ。
悪い使い方と良い使い方を紹介しましたが、必ずしも、どちらかの使い方を選ばないといけないわけでもありません。例えば、「今日も今日とて会社に向かう」のように、ルーティーンと化したことにも使えます。特に良くも悪くもない出来事でもOKなのです。
今日も今日とての間違った使い方は?
間違った使い方①瞬間的な出来事にはNG
間違った使い方の1つ目は、瞬間的な出来事にはNGというものです。相変わらずな出来事というのは、それだけ繰り返されているということです。そのため、その瞬間だけの出来事や感情などとは、一緒に使うことはできません。
例えば、「今日も今日とてごめんなさい」のような使い方は、無理がありますね。謝るという行動は、申し訳ないと思った瞬間に行うから良いのであって、何度も繰り返していると意味が軽くなってしまいそうです。
間違った使い方②珍しいことにもNG
間違った使い方の2つ目は、珍しいことにもNGというものです。例えば、「今日も今日とて虹を見る」と使っても、虹は毎日出るものではありませんし、出たとしても必ず発見できるものではありません。「今日も今日とて」は、「今日も相変わらず」という意味なので、「よくあること・よく体験すること」とセットで使います。
虹のように、「珍しいこと・なかなか体験できないこと」に対して使うことは難しいので、注意しましょう。世の中には、生涯にわたって7回も落雷に打たれた人がいますが、有り得ない確率で体験するのであれば、例外として使うことができるかもしれません。
間違った使い方③無理に使ってもNG
間違った使い方の3つ目は、無理に使ってもNGというものです。語呂が良いので使いたくなる気持ちは分かりますが、必要がなかったり、後続する文が長すぎたりすると、おかしなことになってしまいます。短い言葉を繋げて、テンポよくいきましょう。
例えば、「今日も今日とて遅刻しないように早起きするようにしています」などは、単純に「今日も」という言葉だけで十分です。後続の文も長すぎるので、語呂の良さも損なわれてしまっています。
今日も今日とての類語は?
今日も今日とての類語①今日もまた
類語となる表現の1つ目は、「今日もまた」です。いつもと同じ、相変わらずという意味を、表しますね。短い表現でもあるので、代わりとして使いやすいですし、分かりやすい表現でもあります。
ただし、「今日」という言葉を繰り返すことはなくなったので、「強調する」という機能は持ち合わせていません。相変わらずな状態に、とくに思うことがなければ、こちらを選んでも良いでしょう。
今日も今日とての類語②日常坐臥
類語となる表現の2つ目は、日常坐臥(にちじょうざが)です。四文字熟語として、似たような意味を持ちます。「日常」は毎日のこと、「座臥」は、座っているときと寝ているときです。起きているときも寝ているときも、変わらない状態のことですね。
難しい言い回しですが、「今日も今日とて」も、日常で言ったり聞いたりすることは少ない言葉なので、同じ感覚で使ってみるのも面白いかもしれません。
今日も今日とての類語③三つ子の魂百まで
類語となる表現の3つ目は、「三つ子の魂百まで」です。ことわざとして、似たような意味を持ちます。三つ子とは、3歳の子どものことで、幼い頃からの性質は、100歳になっても変わらないことを意味します。
つまり、いつまでたっても同じ性格をキープしているということですね。良くも悪くも使えるので、人の性格について話したいときに使うことができます。
今日も今日とての英語の使い方は?
英語の使い方①いつも通りな使い方
英語の使い方の1つ目は、「いつも通り」「相変わらず」と翻訳できる「As usual」です。例えば、「She is late as usual」と言えば、「彼女は、いつもどおり遅刻です」となりますね。普段から同じ行動をしていなければ、使われることはないので、日頃の行いが問われます。
英語の使い方②朝も夜も毎日同じな使い方
英語の使い方の2つ目は、「毎日毎日」「明けても暮れても」という意味を持つ「Day in and day out」です。慣用句としての表現なので、丸ごと覚えておけば、いろいろな場面で役に立ちそうです。アメリカの代表的なジャズシンガーであった、フランク・シナトラの歌に同名のタイトルがありました
英語の使い方③繰り返しの使い方
英語の使い方の3つ目は、「来る日も来る日も」という意味を含む「Day after day」です。同じルーティーンの繰り返しという日常なら、「Day after day it's the same routine」となります。変わったことに挑戦して現状を打破してみましょう。
話す機会がなくても、読んだり書いたりする機会が増えてきた英語は、いまやビジネスマンにとって必須のスキルとなっていますね。仕事でよく使われる表現などを覚えておくと、大事な場面で役に立ちますよ。こちらの記事では、「お送りします」に関連する英語などを紹介しています。
今日も今日とて言葉の理解を広げよう
古文でお馴染みの表現が使われているにもかかわらず、「今日も今日とて」は、現代でも使用され続けている言葉です。元ネタとして、アニメや映画などから広がっていると考えられます。語呂の良さから、ブログなどのタイトルでも愛用されていますね。
しかし、言葉というものは、何となく聞いているだけでは意味を理解しにくいものです。とくに、馴染みのない表現ならなおさらですね。こちらで紹介された意味や使用例をきっかけに、さまざまな元ネタの言葉に注意を向けてみませんか?より理解が広がって、言葉の世界を楽しむことができますよ。
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