【古風な苗字19選】日本らしさを感じる和風の名字を厳選してご紹介!
日本には数多くの苗字があります。中でも古風な苗字は、どんなルーツがあるのか気になりますよね。この記事では、和風の苗字を厳選してご紹介します。綺麗、かっこいい、可愛いなど、様々な要素を持つ苗字が満載です。古風な苗字が気になる方は、是非ご覧下さい。
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綺麗で古風な苗字5選
①栗花落
栗花落(つゆり)は、栗の花が落ちる情景を表す名字です。「つゆり」だけではなく、「ついり」と読む場合もあります。栗の花が落ちるのは梅雨の始まり頃であるため、「梅雨入り前」と関連付けて「つゆいり」と読みました。やがて「つゆり」と変化した、という説があります。
その他にも栗花落姫と呼ばれた美女が霊水をもたらす、という伝説をルーツとする説もあります。栗花落祭りという形で、現代にも引き継がれている物語です。
人気漫画の登場人物が持つ苗字としても脚光を浴びましたが、栗花落の姓を持つ人は全国で約60人と少数です。主に兵庫県や大阪府、香川県に分布している名字になります。
②東雲
東雲(しののめ)は、夜明け頃の空の色を示す言葉です。日本古来より使用されている、日の出の瞬間の美しい情景を表す和風な苗字になります。
また古代日本で信仰された神様の名前としても登場し、長い歴史を持つ言葉です。苗字の他に、全国各地の地名としても使用されています。
東雲の苗字を持つ人は、北海道が最も多いです。本州では奈良県や大阪府、九州では福岡県や大分県に多く見られます。和風の響きが綺麗な、その他の空の色を表現する言葉について詳しくは、こちらの記事を参考にご覧下さい。
③桜小路
桜小路(さくらこうじ)は岩手県内にルーツを持つとされる苗字です。ある僧侶が岩手県内の桜並木を実際に目にした際、命名したという説があります。花の漢字を冠しているため、女の子によく似合う苗字です。
桜小路の姓を持つ人は、全国に約90名ほど存在しています。日本らしさを象徴する花である桜を使用した、とても幻想的で綺麗な苗字です。またドラマや漫画でお金持ちのキャラクターが名乗る事が多いため、和風セレブの印象が強い苗字でもあります。
④久遠
久遠(くおん)は、長い年月を意味する苗字です。古典でも使用される和風な漢字ですが、苗字として使用されるようになったのは明治以降と伝えられています。長野県上水内郡飯綱町普光寺に住む僧侶によって、作られた苗字です。
久遠の言葉は仏典でも、永遠を意味する言葉として登場します。明治期に作られた苗字の多くは、僧侶といった土地の有力者や名士によって授けられました。そのため、仏典や古典を語源とする苗字が多いのです。現在ではルーツである長野県を中心に、全国に約10人ほどが分布する珍しい苗字でもあります。
⑤夜桜
夜桜(よざくら)は、夜空の下に咲く桜の姿を表した苗字です。長野県長野市に1世帯だけ確認されている、非常に珍しい苗字になります。
夜に見る桜の美しさは古典でも描かれており、和風の響きが綺麗です。その他にも桜井、桜田、桜庭といった桜にあやかった苗字が、全国各地にたくさんあります。よく見かける苗字がある一方で、殆ど名乗る人がいない桜屋敷(さくらやしき)などもあり、バリエーションも様々です。
かっこいい古風な苗字5選
①天馬
天馬(てんま)はペガサスとも呼ばれる、翼を持つとされる想像上の馬を意味する苗字です。全国で約10人ほどしかいない、珍しい苗字でもあります。
同じ読みでも、「天間」の漢字を当てると全国に約2000人ほど存在する苗字です。天間は桓武平氏に連なる氏族の一つをルーツとする姓であり、こちらも和風な苗字になります。
②獅子王
獅子王(ししおう)はライオンの王様を意味する苗字です。ライオンは百獣の王とも呼ばれる生き物のため、かっこいい象徴でもあります。明治期に大津市内に住む僧侶が仏典にあやかり造り出した、珍しい苗字の一つです。
獅子は仏教にも登場する高貴な生き物のため、日本でも古来よりかっこいい物には獅子の名を使用してきました。獅子王という銘を持つ、平安時代の名刀もあります。獅子は苗字としてだけではなく、男の子の名前としても人気のある言葉です。
③御子柴
御子柴(みこしば)は長野県伊那地域にある地名から取られた苗字です。伊那地域は長野県が信濃国と呼ばれていた時代には存在しており、明治以前に誕生した長い歴史を持つ和風の名字になります。また一説によると、以前は「神子柴」という表記も使用されたようです。
日本で御子柴の苗字を使用している人は、約2300名ほどいます。実在する人は少ないものの学者など有名な文化人が活躍しているため、「かっこいい苗字」と認識される事が多いです。そのため創作物の中でも、知的な印象のキャラクターに使用されています。
④長宗我部
長宗我部(ちょうそかべ)は、中世まで続いた武家の苗字です。歴史上の有名な武人として、長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)が挙げられます。高知県の前身となる土佐を統一した戦国武将です。ルーツは現在の高知市である、土佐国長岡郡宗我部郷にあります。
香宗我部や長曽我部と表記する事もありますが、長宗我部の漢字を使用するのは全国でも約10名ほどと稀な苗字です。またかっこいい武士のイメージが強いため、男の子にぴったり合います。その他のかっこいい苗字について、詳しくはこちらの記事を参考にご覧下さい。
⑤龍虎
龍虎(りゅうこ)は伝説上の生き物である龍と、勇猛さで知られる虎を意味する苗字です。龍も虎も、古来より吉兆の生き物として崇められています。
兵庫県洲本市にある龍虎という地名が、そのまま住む人の苗字となりました。現在では兵庫県や大阪府など、関西を中心に約20名ほど存在しています。龍や虎といったかっこいい動物を意味する漢字は、男の子の名前にも人気が高いです。
可愛い古風な苗字3選
①小鳥遊
小鳥遊(たかなし)は小鳥が遊ぶ、という可愛い情景を描いた苗字です。なぜ「たかなし」と読めるのかというと、小鳥が安心して遊んでいる姿に因みます。小鳥の天敵である鷹が舞い降りる心配がない、つまり鷹がいない様子を表現しているという訳です。
実際に小鳥遊の苗字を持つのは、全国に約30名ほどです。しかし読み方が難解かつユニークである事から、様々な創作物に登場する苗字としても知られています。実は創作物に登場する小鳥遊姓を持つキャラクターの数の方が、実在する人間よりも多いです。
②胡桃
胡桃(くるみ)は、食べ物のクルミを意味する苗字です。長野県安曇野市に数多く分布していますが、胡桃を産出する地域に見られる苗字のため、愛知県や徳島県でも見られます。女の子の名前としても人気のある、可愛い響きの苗字です。
食べ物に関連する苗字は他にも、水柿や油、酒井、葉梨、菓子、砂糖などがあります。いずれも、その土地ごとの特産品に因んだ苗字です。
③花染
花染(はなぞめ)は花と染料を意味する苗字です。染め物職人集団を指す苗字として誕生した、という説があります。農業を営む人々が多く住む地域に田中姓が多いように、職業がそのまま苗字に繋がるパターンが多いです。
花染は、古代では近江と呼ばれていた現在の滋賀県大津市をルーツとする苗字です。現在では、全国で約200人ほど存在しています。滋賀県以外にも、富山県や福岡県でも見られる苗字です。
珍しい古風な苗字5選
①五百雀
五百雀(いおじゃく)は、たくさんの雀の姿を意味しています。三重県伊賀市にルーツを持ち、現在では関西一帯に約10名ほどしか存在していない珍しい苗字です。
また似たような名称の苗字に、「五百旗頭」(いおきべ)があります。五百旗頭は古代の豪族の一つで、後の時代では尾張氏を名乗る有力者の祖先です。主に大阪府や兵庫県に見られ、古代日本の歴史を思い起こす事が出来る名字になります。
②月見里
月見里(やまなし)は、綺麗な月を眺める事が出来る場所に由来する苗字です。山がない場所で月が見られる、という意味を持ちます。時代の変遷と共に、月見里の代わりに山梨という漢字を用いるようになりました。そのため月が綺麗に見える土地を山梨と名付けるようになり、全国に地名として残っています。
現在では千葉県松戸市や静岡県の一部で、約270人ほどが使用しています。古来より日本人が大切にしてきた原風景の一つ、月の情景を思い浮かべる事が出来る和風の苗字です。
③微笑
微笑(ほほえみ)は、にっこりと笑う姿を意味する苗字です。明治時代、長崎県松浦市に住む僧侶が仏教用語の一つ、拈華微笑(ねんげみしょう)を参考にして生み出しました。
松浦市は県境に位置するため、佐賀県の一部にも分布しています。また移住者がいるため、埼玉県の一部にも見られ、日本全国で約30名ほど存在する苗字です。
④左衛門三郎
左衛門三郎(さえもんさぶろう)は、現在のさいたま市に合併された浦和市を発祥の地とする苗字です。左衛門尉という古代の官職を指すとする説もあります。
かつて左衛門三郎という名の豪族が支配した土地を所有者の名前で呼ぶ内に、地名として定着しました。やがて居住者も土地の名を苗字として使用する事になり、名前のような苗字が誕生したのです。現在では全国で約10名ほどが名乗っており、とても珍しい苗字になりました。
⑤東四柳
東四柳(ひがしよつやなぎ)は、石川県羽咋市に存在する地名を由来とする苗字です。ローマ字表記にすると、日本で一番長い苗字になります。
発祥地の石川県内に、約10名ほどが暮らしています。石川県内には同じく地名を由来とする「四柳」(よつやなぎ)という姓もあり、関連がある苗字です。
漢字一文字で古風な苗字3選
①愛
愛(あい)は恋愛や友愛、親子愛など様々な場面で用いられる事が多い愛情を意味する苗字です。女の子の名前として人気の高い漢字ですが、苗字も存在します。
古代日本で摂津国と呼ばれていた、大阪府北部と兵庫県の一部地域を支配していた有力な豪族が語源です。現在では関西だけではなく、富山県や鹿児島県などでも見られます。
②京
京は、現在の京都市を意味する苗字になります。読み方には様々なバリエーションがあり、最も多い読み方は「きょう」ですが、かなどめ、かなじり、みさと、けい等と読む事もあります。
京の一文字で「かなどめ」と呼ぶのは、いろはがるたに由来し、最後の一文で京の文字が仮名止めとなるためです。平安時代には既に名字として使用されていた、という長い歴史を持ちます。
日本国内には、各地に「小京都」と呼ばれる京都と同じように政治や文化の中心を担う都市があります。そのため京都市出身者だけではなく、大都市出身者も苗字として使うようになりました。現在では全国に約900人ほど存在している苗字です。
③春
春(はる)は、四季の一つを指す言葉です。日本らしい情景を思い浮かべる苗字ですが、嵯峨天皇の子孫で臣下に下った春朝臣をルーツとしています。とても長い歴史を持つ苗字です。
また鹿児島県では「原っぱ」を意味する言葉として、読みの似ている春の漢字を当て、苗字に使用している地域もあります。現在では、全国で約600人ほどが存在している苗字です。
春の漢字は穏やかさや幸福を連想させる漢字である事から、苗字だけではなく男の子や女の子の名前としても人気です。春以外にも、日本の四季である夏や秋、冬といった苗字もあります。
古風な苗字の意味を知って役立てよう
大和言葉や地名を由来とする古風な苗字は、意味を知ると日本の文化や歴史が理解出来て楽しいものです。初対面の人であっても、名字の由来についてなら話題も弾みます。古風な苗字の知識を活かして、会話を弾ませましょう。
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