日本古来の「大和言葉」一覧!ビジネスや子供の名前に使える言葉はコレ!
日本古来の「大和言葉」には、どんなものがあるのかご存知ですか?柔らかい響きや、風情のある言い回しが人気となっている言葉をご紹介しますね。ビジネスに使えるものから子供の名前に使えるものまで、バリエーション豊かな言葉をチェックしてみましょう。
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目次
大和言葉とは?
①日本古来の雅な言葉
大和言葉とは、大陸文化が伝わるより以前から使われてきた、日本古来の言語です。大和とは、日本の古称ですね。中国や他の国から伝来した漢語や外来語に対する、日本の固有語が大和言葉で、和語とも呼ばれます。
また、平安時代の上品な言葉や、和歌そのものを指すこともありますよ。現代でも使用頻度が高い大和言葉もありますし、日常生活では用いられなくなったものも存在します。和風というよりも、和そのものとなる言葉です。
1 日本固有の言葉。漢語・外来語に対していう。和語。やまとことのは。 2 和歌。やまとうた。やまとことのは。 「その―だに、つきなくならひにければ」〈源・東屋〉 3 平安時代の、上品な言葉。雅言(がげん)。 「それこそもう―でお人柄におなり遊ばすだ」〈滑・浮世風呂・三〉
引用元: コトバンク
②美しい響きと柔らかさが人気
大和言葉の魅力は、語の美しい響きと、柔らかさにあります。漢語のような堅苦しさも、カタカナで表記される外来語のような冷たい印象もありません。ワンポイントとして用いると、メールやSNSの文章に温かみが出ると人気を集めています。
とくに、日常生活ではあまり用いられなくなった大和言葉を押さえておくと便利ですよ。美しさと柔らかさを兼ね備えた、大人の文章が作りやすくなります。
③名詞・動詞・熟語などから幅広く選べる
大和言葉の種類は、名詞・動詞・熟語など多岐に渡ります。文章で用いる表現を探しているのであれば、品詞ごとにチェックしていくのもおすすめですよ。高い注目を集めている大和言葉を、品詞別にまとめた本もたくさん出版されています。好きな名詞や動詞、熟語などを覚えて、活用していきましょう。
熟語だけに限定した、かっこいい日本語を探したいときは、こちらの記事が参考になりますよ。珍しい単語や昔の言葉など、バリエーション豊富な表現が見つかります。
【雅な単語】大和言葉の一覧
①空蝉(うつせみ)
「空蝉」は、源氏物語に登場する女性の名前としても使われる、雅な大和言葉です。セミの抜け殻を意味する言葉でもありますが、現世の人間を表す名詞ともなります。「現人(うつしおみ)」という語が訛って、「空蝉」となったのですね。転じて、人間が生きる現世そのものを指すこともあります。
②袖の露(そでのつゆ)
少し切ない意味の大和言葉として、「袖の露」というものもあります。そのまま受け止めれば、袖にかかる露のことです。しかし、さらに雅に解釈すると、「袖が涙に濡れる」ことを例えた言葉になります。涙に濡れる心境のときに使ってみましょう。
③玉響(たまゆら)
「玉響」は、「一瞬」や「ほんのしばくの間」を意味する大和言葉です。勾玉同士が触れ合ったときに聞こえる、微かな音の響きが語源になっています。また、「かすか」を意味することもありますよ。雅で美しい単語なので、覚えておくと便利です。
④花笑み(はなえみ)
「花笑み」という大和言葉も、雅な単語としておすすめです。「花笑み」は、花が咲くことや、蕾がほころぶ様子を表しています。また、人の表情に対して使うこともあって、華やかな笑みや微笑みを例える言葉にもなりますよ。
⑤紅差し指(べにさしゆび)
「紅差し指」は、現代の言葉に変換すると、「薬指」になります。当時の女性が、唇に紅を差すのに使っていたことが語源ですね。指の中では一番力が入らなかった部分であるため、優しく紅を差すのに最適だったと言われています。
【自然を表す】大和言葉の一覧
①天つ日(あまつひ)
「天つ日」は、晴れた日や、太陽を意味する大和言葉です。柔らかに自然を表す、温かい言葉ですね。ちなみに、太陽と対になる月は、「空の鏡(そらのかがみ)」という大和言葉で呼ばれることがあります。日本古来の言葉は、どれも風情のあるものばかりです。
②東風(こち)
「東風」も、自然を表す美しい大和言葉の一つです。早春に吹く、東寄りの風を表すものですね。ちなみに、風に関しては、東西南北でシリーズが揃っていることも特徴です。「西風(ならい)」、「南風(はえ)」、「北風(あなじ)」などが見られます。
③咲き麗(さきうれ)
自然を表す大和言葉としては、「咲き麗」も押さえておきたい表現です。じつは、「桜(さくら)」の語源だと言われている言葉になります。音の響きが、確かに似ていますね。今も昔も、人々の心を捉え続けてきた花だということが分かります。
④風花(かざはな)
「風花」は、雪を表す大和言葉になります。風に吹かれてまばらに宙を舞う雪や、晴天に風とともにちらつく雪のことですね。花びらが舞っている様子に似ているため、誕生した言葉だと言われています。雪が降る日は、空の風花を探してみてはいかがでしょうか。
⑤時告げ鳥(ときつげどり)
「時告げ鳥」は、鳥の名称となる大和言葉です。言葉の意味から察せられるように、時間を教えてくれる鳥、つまり「鶏」を表します。同じ意味でも、かっこいい印象が強まりますよ。日本においての鶏の記述は古く、古事記や日本書紀で、暁に時を告げる神聖な鳥として記されています。
【ビジネス向き】大和言葉の一覧
①うまずたゆまず
日本古来の大和言葉には、「うまずたゆまず」のように現代のビジネスでも使える表現があります。「うまずたゆまず」は、飽きたりせず、怠けたりもしないという意味の言葉です。「うまずたゆまず励みます」のような使い方で、和風の締めくくりにしてみましょう。
②お心づくし
「お心づくし」も、ビジネスで使える大和言葉になります。心を尽くしたおもてなしや、贈り物を受けたときなどに、感謝を述べる言葉として使用できますよ。「感謝いたします」だとやや堅い印象ですが、「お心づくしを、ありがとうございます」とすれば、柔らかな響きに変わります。
③お手すきの際に
「お手すきの際に」は、「時間に余裕があるときに」という意味の大和言葉です。ビジネスで、「お暇なときに」のような言葉を使ってしまうと、失礼にあたってしまいますね。暇という表現は、業務中にぼんやりしているイメージを与えてしまうためです。
例えば、「お暇なときに、ご確認をお願いします」を「お手すきの際に、ご確認をお願いします」と変換してみてください。仕事が落ち着いて手が空いたときに、というニュアンスになりますよ。
④お引き立て
「お引き立て」は、「目をかける」や「世話をする」という意味合いの大和言葉になります。ビジネスレターで、「お世話になっています」の変換として使える言葉ですね。個人だけでなく、企業・団体に対しても使用できます。「今後ともお引き立てくださいますよう、よろしくお願い申し上げます」のように使ってみてください。
⑤心待ち
「心待ち」も、ビジネス向けの大和言葉です。「待ち望む」や「心の中で期待して待つ」という意味を表し、「する」を付けることで動詞化できます。例文としては、「当日お目にかかれることを、心待ちにしております」のようなものが挙げられます。
【名前に使える】大和言葉の一覧
①千歳(ちとせ)
「千歳」は、女の子の名前に使える大和言葉になります。「千年」を意味する言葉で、「長い年月」も表す縁起の良いものです。「鶴は千年」という言い回しに関連する言葉なのですね。響きも美しいので、純和風の名前を付けたい方におすすめです。
②紫(ゆかり)
「紫」も、女の子の名前になる大和言葉です。日本古来より高貴な色とされてきた、「むらさき」を表すものですよ。「縁」を意味する「ゆかり」の音を当てたものだとされているので、二重の意味で素敵な表現となっています。
③隼(はやと)
かっこいい男の子の名前にするなら、「隼」という大和言葉がおすすめです。「隼人(はやと)」と表記されることもありますね。世界最速の猛禽類と名高い、鳥のハヤブサが語源となっているので、かっこいい名前として人気が高い言葉です。
④薫(かおる)
「薫」は、中性的な名前をつけたい方におすすめの大和言葉です。「良い香り」や「香草」という意味で、燻して香り立てる様子も表します。男の子にも女の子にも使えると有名なので、ニュートラルな印象の名前をつけたいときに選んでみてはいかがでしょうか。
⑤昴(すばる)
「昴」も、名前に使える大和言葉になります。分かりやすい言葉に変換すると、「プレアデス星団」のことです。星のまとまりを「統べる」という響きが転じて、「昴」になったとされていますよ。男の子にも女の子にも使えて、凛とかっこいい印象の名前になると人気です。
【恋愛を表す美しい単語】大和言葉の一覧
①思い初める(おもいそめる)
恋愛にまつわる大和言葉には、「思い初める」のような美しいものがあります。「思い初める」とは、恋心を持ち始めることを表現したものです。つまり、恋の始まりを意味するものになりますね。遠回しに気持ちを伝えるのに、ぜひ使ってみてください。
②逢瀬(おうせ)
「逢瀬」も、恋愛にまつわる大和言葉の一つです。「逢」は「会う」、「瀬」は「機会」を表す言葉で、「会う機会」を意味する熟語になります。とくに男女が会うことを指して使う言葉なので、現代の言葉に変換すると、「デート」という意味になりますね。デートを和風に変換したいときに使ってみると良いですよ。
③恋蛍(こいぼたる)
「恋蛍」は、ホタルの光を恋心に例えた大和言葉になります。ホタルは、淡くても光を放つ生き物ですね。内なる思いに燃えて飛ぶように見えたことから、恋焦がれる気持ちを表す言葉になりました。控えめと見せかけて、情熱的な思いを伝えるのにおすすめです。
④待宵(まつよい)
恋人を待つときに使えるのが、「待宵」という大和言葉です。もともとは、十五夜の月を待つ夜のことを指す言葉でしたが、転じて、「来るはずの人を待つ夜」という意味になりました。ただし、「来るはずのない人を待つ」という、切ない意味も含まれているので注意してくださいね。
⑤夢人(ゆめびと)
「夢人」は、夢の中に見る人や、恋しく思っている人を表す大和言葉です。好きな人や片思いの相手に、せめて夢の中でも会いたいと感じたときに使える言葉ですよ。昔の人の使い方をなぞって、メールや手紙をしたためた際に「ゆめびとさまへ」と記してみましょう。
大和言葉を使いこなしてみよう
大和言葉は、漢語や外来語では感じられない、趣が楽しめる言葉です。要所で用いると、一味違った印象が与えられますよ。ぜひ、ご紹介した言葉をチェックして、使いこなしてくださいね。美しい響きや、言葉の柔らかさを活用して、大人の女性の文章をしてみましょう。
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