卒論やレポートの「おわりに」って何を書く?書き方の例文や構成を詳しく紹介!
卒論やレポートでやっと書き終わると言うときに悩みがちなのが、「おわりに」の項目ですよね。この記事では「おわりに」の書き方や構成について、詳しくご紹介していきます。現在卒論でお悩みの方はもちろん、これから書く予定の方もぜひ参考にしてみてくださいね。
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目次
卒論の「おわりに」って何を書くの?
①本論のまとめを書く
「おわりに」では、本論で述べてきた内容のまとめについて書いていきます。本論中で述べた内容についてまとめるので、「おわりに」で初めて出てくるような話題は書かないのが基本です。各章ごとのポイントのみを簡潔にまとめて、内容を構成するようにしましょう。
②4段階構成でまとめる
「おわりに」は、「研究内容」「結果」「考察」「課題」の4段階構成で書くようにします。文系・理系で書き方に特に違いはありません。どちらの場合も、4段階の構成に従って客観的に書き進めるようにしましょう。
卒論の「おわりに」の各構成の書き方
①研究内容
「おわりに」を書く際は、まず研究内容を簡潔に述べるようにします。何を明らかにするのかという研究の目的、研究のためにどのような手段を用いたのかと言う点が抑えられていれば良いでしょう。
書き出しの例は下記の通りです。あくまでも一例なのでこの通りに書く必要はありませんが、もしスムーズに書き進められないと言った場合には、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- ・本研究では(研究の手段)により、(何を明らかにするのか)について検討した。
「研究内容」書き出し例文
②結果
次に、研究内容で提示した手段によって得られた結果について明記します。「結果」では、研究によって得られた事柄を簡潔に書く必要があります。研究の過程やそれに付随する数字、具体例について述べる必要はありません。「結果」のみを客観的に書いていきましょう。
「結果」を書く際に使える言い回しの例は下記の通りです。研究の結果を明確に示す必要があるので、あいまいな表現は使わないようにします。文末の表現に迷ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- ・○○○と言うことができる。
- ・○○○であることが明らかとなった。
- ・○○○ということから、○○○と結論すべきである。
- ・○○○という結論に達した。
「結果」で使える言い回しの例
③考察
「結果」の内容を受けて「考察」を書きます。「おわりに」はあくまでも本論中で述べた事柄をまとめる場なので、本論中に出てこない新たな考察を書くことはしないようにしましょう。ここで新たな考察を書いてしまうと、論文に一貫性がなくなってしまうので注意しましょう。
「考察」で使える言い回しの例は下記の通りです。研究結果を根拠として、端的に自分の考えについてまとめていくようにしましょう。
- ・このことは○○○という問題に我々を導く。
- ・○○○については疑問の余地はないが、○○○についてはかなり疑わしい。
「考察」で使える言い回しの例
④課題
「課題」では「結果」「考察」の内容を受けて、自分の研究の不足個所や新たに出てきた問題点、研究をより発展させられる点について記載します。下記の例に挙げたような言い回しを使って、これからの課題を提示するようにしましょう。
「課題」を書く際は、必ずそれまでに述べてきたことから導き出される事柄について書くように注意します。「結果」「考察」の流れから飛躍した事柄について述べてしまうと、全体的にまとまりのない文章となってしまいます。必ず「結果」「考察」の内容を踏まえた問題点・課題について記載するようにしましょう。
- ・○○○と思われるが、それについてはより詳しい調査が必要となる。
「課題」で使える言い回しの例
卒論の「おわりに」の書き方のコツ
①各段階ごとに内容を考える
卒論の「おわりに」を書く際は、各段階ごとに内容を考える書き方がおすすめです。まず各構成ごとに箇条書きで盛り込みたい内容を書き出します。最初から綺麗に箇条書きがまとまっていなくても構いません。本論の内容を踏まえて「おわりに」で述べるべきだと思う事柄は、全て書き出してみましょう。
本論の内容を元に書き出したものを読み返し、本当に必要な情報を精査します。特に本論で全く触れられていない話題を「おわりに」に書くことはやめましょう。「おわりに」は本論を踏まえての総括なので、そこで初めて出てくる話題を出してしまうとまとまりがなくなってしまいます。
箇条書きした内容を踏まえ、「おわりに」を4段階の構成に沿って書いていきます。最初に書くべきポイントを書き出してあるので、直接何を書くのか考えながら進めるよりも、スムーズに書くことができますよ。
②謝辞は別に書く
論文中に謝辞を入れたい場合は、「おわりに」とは別に書くのがおすすめです。「おわりに」は、あくまでも本論を踏まえての全体の総括をする場です。謝辞を「おわりに」の途中で盛り込んでしまうと、まとまりがなくなってしまいます。「おわりに」とは別に謝辞を入れる方が、全体として読み進める際にもスムーズです。
下記の記事では、卒論の謝辞の例文や書き方について解説しています。文系・理系や修論・論文のテンプレもご紹介しているので、謝辞の書き方わからずお困りの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
卒論の「おわりに」を書く際の注意点は?
①感想文にならないようにする
「おわりに」を書く際は、感想文にならないように注意しましょう。「おわりに」は本論を踏まえて全体の結論を書く場所です。文系・理系で書き方に違いはありません。自分の思ったことや反省点を書くのではなく、研究の結果から考察できること、考えられる課題を客観的に書いていきましょう。
特に文系の論文だと根拠を踏まえての考察作業が多いので、全体が感想文のようになりがちです。文系の論文では、先行論文や文献から導き出される考えを第三者に納得してもらえるように書く必要があります。自分の感情は入れずに、本論を踏まえて事実だけを述べるイメージで書いていきましょう。
感想文のようにならないためにも、下記のような曖昧な言い回しや主観的すぎる言葉は避けるようにしましょう。根拠を元にしっかりと論じることが、論文に説得力を持たせるうえで大切だと言うことができます。
- ・○○○したかった。
- ・○○○と感じる。
- ・○○○と願いたい。
- ・○○○な気がする。
論文で避けるべき言い回し
②簡潔に書く
「おわりに」を書く際は、簡潔な文章を心がけましょう。冗長な言い回しだと、結果的に何が言いたいのかわからないような文章になってしまいます。論文のポイントとなる部分だけを簡潔にまとめていきましょう。
最初から簡潔な文章を書くことが苦手だという場合は、一旦たたき台を作ってしまうのがおすすめです。箇条書きした内容を元に作った文章を読み返しながら、要らないと感じた部分や重複している表現を省いていきましょう。そうすることで、より読みやすい論文にすることができますよ。
「おわりに」の書き方を確認してスムーズに卒論を書こう!
卒論の「おわりに」を書く際は、決まった4段階の構成に沿って書けば難しいことはありません。ご紹介したように各段階ごとに箇条書きでメモを作っておけば、途中で本論の内容を見返したり確認したりする手間が無いので、スムーズに書き進めることができますよ。
文系・理系で書き方に大きな差はありませんが、文系の論文では本論も含めて考察が多くなるので感想文になってしまわないように特に注意が必要です。「おわりに」を書く場合は、内容の盛り込み過ぎに注意して簡潔な文章で述べることを心がけるようにすると良いでしょう。
下記の記事では、卒論の参考文献の正しい書き方について解説しています。載せる場所や資料ごとの表記の例についてもご紹介しているので、ぜひご一読のうえ参考にしてみてくださいね。
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