「知らない」の正しい敬語表現を解説!ビジネスシーンやメールでの使い方も!

「知らない」の敬語の使い方を知っていますか。普段の会話の中ではよく使用する言葉ですが、ビジネスシーンや目上の方にそのままの言葉で使うと大変失礼な言葉になります。ここでは「知らない」の敬語表現をビジネスシーンやメールでの謙譲語、丁寧語の使い方を解説していきます。

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知らないの敬語表現にはどんなものがあるの?

知らないの敬語表現①丁寧語は「知りません」

3人の会社員

知らないの敬語表現の1つ目ですが、丁寧語は「知りません」という言い回しになります。「知りません」という言葉は「知らない」の敬語にあたり、「分かりません」とともによく使われます。日本では未だにわからないことを「知りません」というよりも、知った風なリアクションをとった方が良い場合が少なくありません。

そのため、知らないことを「知りません」と言うと、とてもネガティブに捉えられてしまうために「知りません」という表現を使わない人は多いのですが、何かわからないことがある時に「知りません」という言葉をしっかり言えるようになることで、ビジネスをはじめ物事を上手に回すことができるようになります。

外国では逆に知らないことを「知りません」と言わないことの方が失礼にあたることが多いのは、意外な事実です。日本もこれからどんどん国際化が進んでいく中で「知りません」という敬語表現はこれから重要度を増していく言葉であると言っても過言ではないでしょう。

知らないの敬語表現②謙譲語は「存じ上げません」

笑顔の男性

知らないの敬語表現の2つ目ですが、謙譲語は「存じ上げません」という言い回しになります。「存じ上げません」という言葉と友達同士で使うととても違和感があることでしょう。「存じ上げません」という言葉はそのくらいフォーマルな度合いが強い言葉であり、使うシーンは限定される表現です。

使うシーンを間違えてしまうと、よそよそしさが出て相手との距離が離れてしまう言い回しでもありますので、使う時には細心の注意が必要な表現です。逆にここぞという時にこういった表現が使えると、ビジネスのシーンで上司や同僚、そして取引先から信頼を得ることができるでしょう。

知らないの敬語表現③尊敬語は「ご存知ない」

腕を組む男性

知らないの敬語表現の3つ目ですが、尊敬語は「ご存知ない」という言い回しになります。「ご存知ない」という言い回しも「存じ上げない」と同じように、フォーマルな色が強い表現でビジネスのシーンなど、使う状況はかなり絞られます。丁寧語・謙譲語・尊敬語は相手や状況に合わせて使い分ける必要があります。


知らないの敬語表現の使い分け方

敬語表現の使い分け方①丁寧語「分かりません」は万能に使える

4人での握手

知らないの敬語表現の使い分け方の1つ目は、丁寧語「分かりません」は万能に使えることを紹介します。「分かりません」という言葉は上司にも取引先にも使えますし、学校や買い物などの日常生活でも使うことのできる言葉です。ビジネスのシーンではより丁寧な言い回しを求められることもありますが、十分に丁寧な表現です。

逆にビジネスの会話のシーンで「存じ上げません」などと言ってしまうと、堅苦しくなり過ぎて相手との間に壁を作ってしまうこともあり、丁寧語がその状況に適切であることも少なくないのです。

敬語表現の使い分け方②謙譲語「存じ上げません」は自分ついて使う

腕を組む女性

知らないの敬語表現の使い分け方の2つ目ですが、謙譲語「存じ上げません」は自分ついて使うことを紹介します。謙譲語は自分や、自分が属している組織に対して使う言い回しです。例えば相手の連絡先を知らない時に「連絡先を存じ上げません」という使い方をします。基本的に一人称以外で謙譲語は使わないのです。

ただしビジネスのシーンにおいて取引先に対して何かわからないというニュアンスを伝える場合は三人称である自分の上司であっても「〇〇でも存じ上げないかと思います」等といった言い回しを使うことがあります。自分が所属している組織の三人称を、一人称とみなして謙譲語を使うパターンがあることも押さえておきましょう。

敬語表現の使い分け方③尊敬語「ご存知ない」は第三者に対して使う

仕事する女性

知らないの敬語表現の使い分け方の3つ目ですが、尊敬語「ご存知ない」は第三者の行為や状況に対して使う言い回しであることを紹介します。例えば相手方がこちらの連絡先を知らない時に「××様は弊社の連絡先を存じ上げませんか」などという言い方をすると大変な失礼にあたります。


何故なら「存じ上げませんか」は謙譲語であり、主体を一段下げて相手への敬意を示す種類の敬語表現だからです。そのためこの場合は「××様は弊社の連絡先をご存じないですか」という言い方をします。尊敬語は相手を一段上げて相手への敬意を示す言い回しのため、第三者の行為や状況を示す際には尊敬語を使いましょう。

ビジネスシーンで使える「知らない」の敬語表現例文

ビジネスシーンで使える「知らない」の敬語表現例文①わかりません

ミーティングの風景

ビジネスシーンで使える「知らない」の敬語表現例文の1つ目は「わかりません」という表現を紹介します。「その件は僕が関わっていないのでわかりません」「引っ越してきたばかりでごみ分別のルールがわかりません」といった形で使います。

この場合、一人称で「僕」という言葉を使える状況であることを考えると「わかりません」という敬語表現で事足りていますし、またごみ分別のルールについては日常生活のことなので「わかりません」以上に丁寧な敬語を使うと違和感があるシチュエーションになります。

ビジネスシーンで使える「知らない」の敬語表現例文②存じません

会議の風景

ビジネスシーンで使える「知らない」の敬語表現例文の2つ目は、「存じません」という表現を紹介します。「知らない」の謙譲語には「存じ上げない」と同じく「存じない」という表現が存在し、同じように使うことができます。「恐れ入りますが、その件は私が関わっていないので存じません」といった形で使います。

1つ目の例文をより丁寧でビジネスに合った言い方をすると、このような例文になります。上司や取引先に使って恥ずかしくない表現になります。

ちなみに下記の関連記事は「存じます」という言葉についてまとめたおすすめの記事です。「存じます」には「知っている」という意味以外にも様々な意味があります。この記事と併せて読むことで表現がより豊かになりますので、是非参考に読んでみてください。

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ビジネスシーンで使える「知らない」の敬語表現例文③ご存知ないようです

2人での仕事

ビジネスシーンで使える「知らない」の敬語表現例文の3つ目は、「ご存知ないようです」という表現を紹介します。この表現は尊敬語であり「社長は先方部長の連絡先をご存知ないようです」といった形で使います。上司にも取引先にも使える例文であり、何かわからない状況の第三者の様子を表す時に率先して使いたい表現です。

メールで使える「知らない」の敬語表現例文

メールで使える「知らない」の敬語表現例文①知りませんでした

ハートとキーボード

メールで使える「知らない」の敬語表現例文の1つ目は「知りませんでした」という表現を紹介します。「彼が先週帰省したことを知りませんでした。すごく驚いています」といった形で使います。メールの場合、一般的に会話よりもフォーマルにすべきですが、相手との関係性次第ではこのような敬語表現を使います。

メールで使える「知らない」の敬語表現例文②存じ上げません

メールをする男性

メールで使える「知らない」の敬語表現例文の2つ目は「存じ上げません」という表現を紹介します。「先方責任者の連絡先を存じ上げませんので、ご教示いただけますと幸いでございます」といった形で使います。「ご教示」という言葉自体、メールメインで使う表現であり、それに釣り合った敬語表現になります。

この例文をそのまま会話の時に相手に伝えると丁寧過ぎて相手が恐縮するかもしれませんが、ビジネスメールにおいてはこのくらい丁寧にしておく必要があります。

メールで使える「知らない」の敬語表現例文③ご存知ないでしょうか

スマホで通信

メールで使える「知らない」の敬語表現例文の3つ目は「ご存知ないでしょうか」という表現を紹介します。「部長はこの本の内容をご存知ないでしょうか」といった形で使います。自分がわからないことを相手に聞く場合、相手が知っているかどうかを聞く時に使える言い回しになります。

ビジネスのシーンで上司や取引先に連絡先やビジネスに関する情報を聞く時に使える表現になりますので、「ご存知ないでしょうか」という尊敬語表現は使えるようにしておきましょう。

知らないの敬語表現を使う時の注意点

知らないの敬語表現を使う時の注意点①丁寧語と謙譲語・尊敬語を使い分ける

考える女性

知らないの敬語表現を使う時の注意点の1つ目は、丁寧語と謙譲語・尊敬語を使い分けることです。丁寧語は幅広く使える敬語である反面、丁寧語自体がその状況に違和感を与える表現になることもあります。そのため、状況に応じて謙譲語や丁寧語も交えて表現する必要があります。

知らないの敬語表現を使う時の注意点②謙譲語を使う場合は全体的に丁寧に

笑顔の女性

知らないの敬語表現を使う時の注意点の2つ目は、謙譲語を使う場合は全体的に丁寧にすることです。「存じ上げません」という謙譲語を使って自分が何かわからないことを示す時に、その前後の表現がすべて丁寧語だと違和感のある表現になります。「存じ上げます」に合わせて謙譲語や丁寧語の表現を織り交ぜましょう。

知らないの敬語表現を使う時の注意点③丁寧語が失礼になる場合もある

真面目な男性

知らないの敬語表現を使う時の注意点の3つ目は丁寧語が失礼になる場合もあることを覚えておきましょう。丁寧語は敬語に分類されるのですが上司や取引先など明らかに相手の方が自分よりも立場が上の場合に使うと失礼に当たる場合があるので注意が必要です。目上に対してわからないことがあれば謙譲語や尊敬語がベターです。

知らないの敬語表現をマスターしてビジネスで活躍できる人物になろう!

ビジネスで上司や取引先など目上の人にわからないことを尋ねたり、わからないという状況を伝えるためには「知らない」の敬語表現を使いこなす必要があります。ここで紹介した「知らない」の敬語表現の使い方をビジネスのどこかで役立ててもらえたらうれしいです!


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