「存じます」の意味とは?いただければと存じますのメールの使い方も

この記事では「存じますの意味とは」といった内容や、存じますの使い方、敬語表現についてお伝えします。「~だと思います」という意味の類語や「いただければと存じます」、「存じております」、「存じ上げます」といった表現についても紹介します。会話だけでなく、書類やメールでも使えるのでお役立てください。

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「存じます」とは?意味は?

「存じます」意味とは「~だと思います」「知っている」

存じますが使われるビジネスシーンの画像

「存じます」意味とは「~だと思います」、「知っている」という意味です。ビジネスシーンで使われることが多く、目上の人や取引先、お客様などに対して使われるケースが多く見受けられます。

「存じます」という言葉に「知っている」という意味合いがあることを見落としている方が多いので、この機会に押さえておいてください。1つの言葉に複数の意味合いがある表現は珍しくありません。このような言葉は、状況や相手によって使い分ける必要があるため、使いこなすことが難しいと言われています。

「存じます」は謙譲語と丁寧語を使った敬語表現

存じますを使う人の画像

「存じます」は謙譲語と丁寧語を使った敬語表現です。「存じます」は「存じる」の謙譲語に、丁寧語の「ます」を付け加えた言い方です。謙譲語とは、自分がへりくだることで相手を敬う気持ちを表現する言葉遣いのことです。「存じる」という表現は、謙譲語の中でも謙譲語Ⅱに分類されます。

謙譲語Ⅱとは、話す相手に対して敬意を表すために自分の言動をへりくだらせる表現です。謙譲語Ⅱは2007年に敬語が5種類に細分化された際に新しくできました。2007年に敬語が細分化されたことによって、尊敬語、謙譲語Ⅰ、謙譲語Ⅱ(丁重語)、丁寧語、美化語の5種類が現在の敬語と言われています。

また、丁寧語とは話す相手に敬意を表し、丁寧な伝え方をするための表現方法です。「存じます」のように、言葉の後ろに「ます」や「です」をつけるといった使い方の他、言葉の最初に「お」などをつけることによって相手に対する敬意を示す際に使われます。

「存じます」の使い方とは?ビジネスの使い方や例文5選!

「存じます」は会話のみではなく書類やメールでも使える表現

メールを作る人の画像

「存じます」は会話のみではなく書類やメールでも使える表現です。目上の人や社外の人との会話においては、「存じます」という言葉が非常に役立ちます。そしてそれは書類やメールなどの文章を用いる場合にも同様に役立つと言われています。


特に書類やメールなどの文章においては、会話とは異なり、表情や仕草などが相手に伝わることがありません。そのため、会話では丁寧な態度や敬意を表すことが得意な人であっても、文章でやりとりをすると、相手から反感を買ってしまうという人が少なからずいると言われています。

このようにメールなどの文章で相手に不快感を与えてしまいがちな人は「存じます」という表現をうまく活用することで、相手と円滑なコミュニケーションが図れると言われています。特にメールは手軽に連絡がとりあえるツールとして普及しているので、この機会に「存じます」の使い方を押さえておきましょう。

「存じます」の使い方①お褒めいただき大変嬉しく存じます

お褒めいただき大変嬉しく存じますという人の画像

「存じます」の使い方の1番目は、「お褒めいただき大変嬉しく存じます」という表現です。「お褒めいただき大変嬉しく存じます」という表現は「褒めていただいて、とても嬉しいと思います」といった意味合いになります。

仕事がうまくいった時や、繁忙期を無事乗り切った時などは、上司から働きぶりを褒めてもらえることがあります。そういった時に礼儀を重んじる上司に対しては「お褒めいただき大変嬉しく存じます」と表現する方が無難であると考えられることが多いと言われています。

礼儀を重んじる上司の場合は、「褒めていただいて、とても嬉しいと思います」といった表現から、十分な敬意を感じ取れないと思ってしまう人が少なからずいるからです。このように、礼儀を重んじる上司に対する言葉遣いには注意する必要があるため、「存じます」という表現を押さえておくことが大切です。

「存じます」の使い方②その件については存じております

その件については存じておりますと言う人の画像

「存じます」の使い方の2番目は、「その件については存じております」という表現です。「その件については存じております」という表現は「そのことは知っています」という意味合いです。上司などから「この件はもう耳に入ってますか?」などと聞かれた際に「存じております」と使われることあります。

「その件については存じております」という言い方は、硬い表現であるという印象を相手に与える傾向があるため、日常的にやりとりを行う相手や、堅苦しい雰囲気を嫌う人に対して使うと、逆効果になるケースがあると言われています。

あまりにも「存じております」という言葉を多用すると、「場の雰囲気にそぐわない表現だ」、「空気の読めない人だ」などと思われてしまうおそれがあるため注意が必要です。その時の状況や相手に応じて適切な言葉を選ぶことが大切であると言われています。

「存じます」の使い方③お伝えいただければと存じます


お伝えいただければと存じますと言う人の画像

「存じます」の使い方の3番目は、「お伝えいただければと存じます」という表現です。「お伝えいただければと存じます」という表現は「言って欲しいと思います」という意味です。上司や取引先の方から、「この資料について不明点があったらどうすればいい?」などと聞かれることはよくあります。

そういった際の返答として「万一不明点がございましたら、私までお伝えいただければと存じます。内容に合わせて対応させていただきます」などと使われます。このように状況に合わせて適切な対応ができる社会人は周囲の人から信頼され、能力が高いと評価されやすいことから、出世しやすい人の特徴であると言われます。

能力の高い人のことを「スペックが高い」などと表現しますが、その一方で「スペックが低い」と言われてしまう人もいます。スペックとは仕様書などという意味があり、そこから転じてパソコンの性能という意味で使われるようになったと言われています。そこからスペックが能力を意味するようになったと言われています。

「存じます」の使い方④ご活躍されていることと存じます

ご活躍されていることと存じますとメールする人の画像

「存じます」の使い方の4番目は、「ご活躍されていることと存じます」という表現です。「ご活躍されていることと存じます」という表現は「活躍されていると思っています」という意味です。この表現は手紙やメールなどの文章として使うことが多い表現であると言われています。

「ご活躍されていることと存じます」という表現は、久しぶりに連絡をとる人に対して使われます。連絡を取っていない期間については、「ご活躍されていることと存じます」と表現する人によって違います。「お久しぶりの連絡となりますが、あなた様は今も変わらず活躍されていることと思います」といった内容になるからです。

「ご活躍されていることと存じます」という表現は、このように相手に対して「今も活躍してらっしゃると思います」ということで敬意を表すフレーズの1つと言われています。

「存じます」の使い方⑤趣味が同じとは存じませんでした

趣味が同じとは存じませんでしたと言う人の画像

「存じます」の使い方の5番目は、「趣味が同じとは存じませんでした」という表現です。「趣味が同じとは存じませんでした」という表現は「趣味が同じとは思いもしませんでした」といった意味合いになります。この表現は会話の中で使われることが多い表現です。

上司や取引先の相手と他愛もない会話をしている最中に、趣味や休日の過ごし方についての話になるケースは多いと言われています。そういった会話の中で、偶然にも相手と同じ趣味を持っていたということがわかるケースがあります。そういった際に「趣味が同じとは存じませんでした」という表現が使われます。


ちなみに「他愛もない話」とは、中身のない話やはっきりとした目的を持たない会話のことを言います。人間関係においては、このような他愛もない話を通して、より良い雰囲気づくりをすることができると言われています。

「存じます」の類語の使い方とは?

「存じます」の類語の使い方①承知しております

承知しておりますと言う人の画像

「存じます」の類語の使い方の1番目は、「承知しております」という表現です。「承知しております」という表現には、「知っています」という意味があることから、「存じます」という言葉の類語であると言われています。

「承知」という言葉を「知っている」という意味合いで使う際には、「無理な頼みであることを承知のうえで言っている」、「周囲の人達から批判されることは百も承知だが、こうせざるを得ないんだ」などといった表現があります。

ちなみに「承知」という言葉には、「わかること」や「受け入れること」といった意味合いもあります。そういった際に使われる「承知」という表現には、「ご依頼いただいた件は承知いたしました」、「この度のご要望について承知しました」といった使い方がされます。

「存じます」の類語の使い方②お察しいたします

お察しいたしますと言う人の画像

「存じます」の類語の使い方の2番目は、「お察しいたします」という表現です。「お察しいたします」という表現には、「~だと思います」という意味があることから、「存じます」という言葉の類語であると言われています。

「お察しいたします」という表現は、相手の気持ちを推測したり、状況をふまえるといった意味合いが含まれます。そのため、「存じます」という言葉に含まれる、「自分の考えとしては~だと思います」といった意味合いとは異なります。

「お察しいたします」という表現は、相手の心境や状況を推しはかったうえで、「あなたのことは理解できます」といった意味合いで使われるケースが多いと言われています。

「存じます」の正しくない使い方とは?

「存じます」の正しくない使い方は人に対して使うこと

「存じます」の正しくない使い方のイメージ画像

「存じます」の正しくない使い方は人に対して使うことです。「存じます」という表現は、物事や場所などについて知っている時に使われる表現です。そのため、「取引先の責任者のことは知っていますか?」と聞かれた際に「あの方のことは存じております」という表現は正しくないと言われています。

人のことを知っていると表現する際には「存じ上げます」を使う

存じ上げますを使う人の画像

人のことを知っていると表現する際には「存じ上げます」という表現を使います。「存じ上げます」という表現は、「存じる」という表現をさらに丁寧に言い表したフレーズです。

「存じ上げます」という言葉には「存じる」に加えて謙譲語の「上げます」という表現が含まれていることから、「存じる」よりも一層敬意を表す表現として使われます。

「存じ上げます」という言葉は、人に対して使われる表現ですが、物事や場所などについては使われません。そのため「存じ上げます」という表現を物事や場所などに使わないように注意しましょう。

存じますという表現を理解して正しく使いこなしましょう

存じますという敬語表現は、会話やメールなどで幅広く使える表現です。そのため、適切に使いこなすことで仕事を円滑に進めることができます。また、相手から信頼されたり、しっかりとした人物であることを印象づけることができますので、存じますという表現を理解して正しく使いこなしましょう。

ちなみに以下の記事では、人に対して明るく接するために重要なオープンマインドについて紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。心を開いて他人と接することで、他人も心を開いてくれやすくなったり、色んな考え方を取り入れることができるというメリットがあることから大切な心構えであると言われています。

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