「頑張ってください」の正しい敬語表現を解説!ビジネスメールでの使い方も!

「頑張ってください」の敬語表現をご存知ですか?「頑張ってください」は、ビジネスメールで使う表現ではありません。この記事では、「頑張ってください」の正しい敬語表現を解説いたします。ビジネスメールでの使い方もご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

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「頑張ってください」の敬語表現

敬語表現①ご活躍をお祈り申し上げます

パソコン囲み笑顔で会話するスーツ姿の男女画像

「頑張ってください」の言い換え表現は、「ご活躍をお祈り申し上げます」です。「活躍」の前に「ご」を付けることで尊敬語となります。目上の相手に対して、幸せや活躍を願う気持ちを丁寧に伝えることができる敬語表現です。

しかし、会社や団体に対して「ご活躍をお祈り申し上げます」という伝え方は間違っています。会社や団体に向けては、「ご発展をお祈り申し上げます」という敬語表現をするので注意しましょう。「ご活躍をお祈り申し上げます」は、目上の個人に対して用いる表現です。

敬語表現②ご成功をお祈り申し上げます

スーツ姿で握手をする男性画像

「頑張ってください」の言い換え表現は、「ご成功をお祈り申し上げます」です。目上の相手に対して、成功するように願っていますという気持ちを伝えることができます。「成功」の前に「ご」を付けることで、尊敬語となります。

敬語表現③より一層のご活躍を祈念しております

パソコンを見る男性を見て微笑む女性画像

「頑張ってください」という気持ちで、目上の相手を応援したい時には「より一層のご活躍を祈念しております」と伝えましょう。「より一層の」と前置きすることで、目上の相手が頑張って取り組むことが実り、ひときわ輝くことを願っていますという意思を伝えることができます。

敬語表現④大成されますよう陰ながら応援しております

腕時計を付けてノートパソコンを打つスーツ姿の男性画像

目上の相手を応援したい時には「大成されますよう陰ながら応援しております」と伝えましょう。「大成」とは、何か物事を立派に成し遂げることを意味します。

「陰ながら」と添えることで、目上の相手に対して謙虚な気持ちを表すことができます。違う部署に異動した上司や、転勤が決まった上司に対して用いることができる表現です。

立場的に直接目上の相手と関わる機会が少なくなる際には、「陰ながら」と添えることで距離があっても「頑張ってください」と応援する気持ちに変わりないことを伝えることができます。メールだけでなく、電話や会話などでも使用することができる表現です。

敬語表現⑤ご健康に留意されなお一層のご精励を祈念いたします

数人の男女が集まる会議室で立って握手を交わす男性画像

目上の相手の健康を気遣う時には、「ご健康に留意されなお一層のご精励を祈念いたします」と伝えましょう。留意とは、心に留めて気を付けることです。仕事に対して意識を集中させ頑張っている時には、体調への気遣いが忘れがちになります。

目上の相手の仕事面に関して「頑張ってください」という気持ちだけでなく、健康への気遣いも忘れないようにしてほしいという願いを込めた表現になります。「ご精励」とは、仕事や物事に対して一生懸命真面目に取り組むことを意味します。

敬語表現⑥ご健勝をお祈り申し上げます

握手を交わすスーツ姿の男性画像

目上の相手の健康を気遣う時には、「ご健勝をお祈り申し上げます」と伝えましょう。「健勝」の前に「ご」を付けて丁寧語の表現となったものです。ご健勝とは、健やかな体調を意味します。

健康な状態で頑張ることができるよう願っていますという想いを伝える表現です。「申し上げます」は、「言う」という意味の謙譲語です。自分を一歩下げる表現で、相手を立てることができます。

こちらの記事では、「ご健勝のビジネス例文|ご多幸の意味は?」についてご紹介しております。頑張ってほしい気持ちを伝える参考になりますので、ぜひご覧ください。

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ビジネスメール・例文|「頑張ってください」の敬語表現

ビジネスメール①難しい課題に取り組む目上の相手に対して

腕まくりをしてパソコンを打つ男性に話しかける女性画像

難しい課題に取り組む目上の相手に対しての「頑張ってください」の言い換え表現は、「ご健闘をお祈りいたします」です。「健闘」の前に「ご」を付け加えることで尊敬語の表現となります。「健闘」とは、不利な状況や立場でも一生懸命頑張ることを指します。

困難な状況に立ち向かう目上の相手に対して、尊敬の気持ちを添えて「頑張ってください」ということを伝える際に用いる敬語表現です。ビジネスメールだけでなく、書類の締め言葉や口頭での会話でも用いることができます。取引先や上司など、自分より目上の相手に対して使いましょう。

    難しい課題に取り組む目上の相手に対して「ご健闘をお祈りいたします」を使った例文

  • アフリカでの初出店が成功しますようご健闘をお祈りいたします。

ビジネスメール②相手の会社や団体の繁栄を願う場合

コーヒーが置かれたデスクでパソコンを打つワイシャツを着た男性画像

相手の会社や団体の繁栄を願う場合の「頑張ってください」の言い換え表現は、「御社のご隆昌を祈念いたします」と伝えましょう。ご隆昌とは、相手の勢いが増し栄えることを意味します。「ご隆昌」は、「ごりゅうしょう」と読みます。

取引先が新規事業に向けて力を入れている場合や、売上が伸びている時などに用いる表現です。「さらなる繁栄を願っています。頑張ってください」という気持ちを伝えることができます。

しかし、ご隆昌は個人に対して使う表現ではありません。同じ会社の上司など、仕事上で関わる個人に対して使う時には「ご清栄」が適しています。個人に対しては「A課長のご清栄を祈念いたします」という伝え方をしましょう。

「貴社」

目上の個人に対してではなく、会社や団体に対して「頑張ってください」という気持ちを伝える時には相手のことを「貴社」や「御社」と呼びましょう。また、自分の会社について話す時には「弊社」と言います。

    相手の会社や団体の繁栄を願う場合「御社のご隆昌を祈念いたします」を使った例文

  • 新店舗の設立おめでとうございます。御社のご隆昌を祈念いたします。

ビジネスメール③相手が目標を掲げて頑張っている場合

パソコンの置かれたデスク前に座り眼鏡をかけて微笑む女性画像

相手が目標を掲げて頑張っている場合には、「より一層のご活躍を祈念しております」と伝えましょう。ビジネス上で関わる取引先の相手や、同じ会社の上司が大きな目標に向かい突き進んでいる時に用いる表現です。

祈念とは、相手が掲げた目標を達成できるよう願うことを意味します。上司や先輩など、ビジネス上で関わる目上の相手の願いが叶うことを念じているということを添えて伝えることができます。


    相手が目標を掲げて頑張っている場合「より一層のご活躍を祈念しております」を使った例文

  • 新規事業の責任者に選抜されたと伺いました。僭越ながら、A次長のより一層のご活躍を祈念しております。

ビジネスメール④相手が部署移動や転勤をする場合

オフィスで振り向いて微笑むスーツ姿の男性画像

相手が部署移動や転勤をする場合は、「大成されますよう陰ながら応援しております」と伝えましょう。今までに比べ、関わり合いが少なくなる可能性のある目上の相手に対して、「頑張ってください」という気持ちを表現することができます。

上の相手が、成功を収めることを願い応援する気持ちを謙虚に伝えたい時に用いる敬語表現です。同じ会社の上司だけでなく、取引先の相手に対しても使うことができます。

商談の最中や、会議中などかしこまったシーンでも使える表現です。目上の相手から、転勤や部署移動の連絡をメールでもらった時の返信フレーズとしても使えます。

    相手が部署移動や転勤をする場合

  • この度はご栄転おめでとうございます。A様が大成されますよう陰ながら応援しております。

ビジネスメール⑤仕事熱心な相手に対して

オフィスで立って握手を交わす男性画像

仕事熱心な目上の相手に対して健康を気遣う時は、「ご健康に留意されなお一層のご精励を祈念いたします」と伝えましょう。「頑張り過ぎて身体を壊さないようにしてほしい」という思いやりのある気持ちを謙虚に伝えることができる表現です。

仕事熱心な上司や先輩だけでなく、取引先に対してもメールや対面時の会話で用いることができる言い換え表現です。メールや書類の文面として「祈念いたします」は使いやすい表現です。しかし、会話では状況により堅苦しく感じることもあるでしょう。そんな時には、「お祈りいたします」という言い方をするのもおすすめです。

    仕事熱心な相手に対して「ご健康に留意されなお一層のご精励を祈念いたします」を使った例文

  • 寒い日々が続いております。ご健康に留意されなお一層のご精励を祈念いたします。

ビジネスメール⑥多忙で体調が心配な相手に対して

ガラステーブル越しに握手を交わすスーツ姿の男性画像

多忙で体調が心配な目上の相手に対しては、「ご健勝をお祈り申し上げます」と伝えましょう。しかし、「ご健勝」は、すでに体調が悪化している目上の相手に使うものではないので注意が必要です。今は元気だけれど、頑張り過ぎて体調を崩さないよう気を付けてほしいという願いを込めて使う表現だからです。

体調を崩しやすい季節の変わり目や、慣れない土地での新生活を心配しつつ頑張ってほしいという気持ちを伝えたい時に用いる表現です。メールだけでなく、手紙やかしこまったシーンでの挨拶としても使うことができます。

    多忙で体調が心配な相手に対して「ご健勝をお祈り申し上げます」を使った例文

  • A様のご健勝をお祈り申し上げます。寒い日々が続いております。お忙しいとは存じますが、どうぞご自愛くださいませ。

「頑張ってください」を使う際の注意点

「頑張ってください」は、言い換えせずにビジネスシーンでそのまま使うことも可能です。しかし、「頑張ってください」をビジネスシーンで用いるにはいくつか注意点があります。

①目上の相手には使わない

眼鏡をかけ髭を生やしたワイシャツ姿の男性画像

「頑張ってください」は、「頑張る」に「ください」という尊敬語を付け加えた敬語表現です。その為、目上の相手に対して使うことができる表現であると勘違いされることが多いです。

しかし、「ください」という命令形の敬語表現である為、ビジネスシーンやメールでの使用に適していません。「頑張ってください」は、ビジネス上の目上の相手に対して用いる表現ではないので注意しましょう。

②同期や後輩には使える

座ったスーツ姿の女性に親指を立てるスーツ姿の男性画像

「頑張ってください」は、同期や後輩に対しては言い換えせずに使うことができます。目上の相手でなければ「頑張ってください」という表現は失礼になりません。

使い方のポイント|「頑張ってください」の敬語表現

ここまで、「頑張ってください」の敬語表現やビジネスメールの例文をご紹介いたしました。「頑張ってください」という想いをきちんと目上の相手に伝える為には、いくつかポイントがあります。

ポイント①気遣いの言葉を添える

眼鏡を取り振り向くスーツ姿の女性

「頑張ってください」の敬語表現を使う時は、気遣いの言葉を添えるようにしましょう。自身の身体を労わることも忘れずに頑張ってほしいという願いを込める場合は、「ご自愛」という表現を添えて伝えることもおすすめです。

「どうぞご自愛くださいませ」

頑張る為には、健康であることが大切です。目上の相手に対して、身体を壊さないように自身を労わりながら頑張ってほしいという気持ちを伝えたい場時には「どうぞご自愛くださいませ」と添えて伝えましょう。

ポイント②協調する表現を添える

オフィスで一緒にiPadを見て微笑む男女画像

「頑張ってください」の敬語表現を使う時は、状況により協調する表現を添えるようにしましょう。目上の相手に対し、「頑張ってください」という想いをより伝えたい時には「なお一層の」と付け加えると良いでしょう。

目上の相手が更なる飛躍を遂げることを願う意味があります。他にも、「より一層の」という表現方法があります。ビジネス上、「頑張ってください」と伝えるシーンはよくあります。いつも同じ表現ではなく「より一層」や「なお一層」など状況により使い分けするようにしましょう。

「より一層の」

目上の相手に対し、「本当に頑張ってください」という熱心な応援する気持ちを伝えたい時には「より一層の」と付け加えましょう。

より丁寧な伝え方|「頑張ってください」の敬語表現

自分自身も頑張らなければならない立場なのに、目上の相手に対して「頑張ってください」という気持ちを伝えることに不安を感じる人もいるでしょう。そんな時こそ、より丁寧な伝え方をすることが大切です。

丁寧な伝え方①僭越ですが

スーツ姿で立ち話をする数人の男女画像

「僭越ですが」と前置きすることで、相手を立てた丁寧な伝え方ができます。「僭越」は、「せんえつ」と読みます。「頑張って」と相手を応援する気持ちはとても素敵なものです。しかし、もともと頑張っている相手に対し、更なる頑張りを求めているようで気が引ける時もあると思います。

また、目上の相手に頑張ることを求めること自体失礼にならないか不安な人もいるでしょう。そんな時には、「僭越ですが」と付け加えましょう。目上の相手に対し、謙虚な気持ちで応援する意思が伝わります。

応援されて嫌な気持ちになる人はほとんどいません。応援してくれる人がいるから、頑張れるという人ばかりです。上司や取引先など目上の相手を応援するには、敬語の使い方や表現に気を付ける必要があります。しかし、心から応援する想いを丁寧に伝えることで、関係性がより良好になります。

丁寧な伝え方②心より

オフィスで振り向き顎に手を当てて微笑むスーツ姿の男性画像

「頑張ってください」という気持ちをより丁寧に伝えたい場合は、「心より」を付け加えましょう。「心より」とは、心の底から願っている様子を表します。目上の相手に対する、真摯な姿勢が伝わる表現です。「頑張ってください」の敬語表現の前に「心より」と添えると、目上の相手に対する丁寧な気持ちが伝わります。

間違った言い換え|「頑張ってください」の敬語表現

「頑張ってください」の敬語表現には、目上の相手に対して使ってはいけないものがあります。「頑張ってください」の言い換え表現には、部下や後輩に対して用いる表現があるので注意が必要です。

間違った言い換え①期待しております

座ったスーツの男性の肩に手を置いて話すスーツ姿の男性画像

「期待しております」は、「頑張ってください」という意味を持つ敬語表現です。しかし、目上の相手に使うには相応しくありません。「期待」とは、ある状況になるよう待ち望むことです。

その為、「期待しております」は、頑張る部下に対して上司が用いる表現です。部下や後輩など目下の相手の頑張りを期待する時に使う表現なので、目上の相手には使わないようにしましょう。

間違った言い換え②お励みください

デスクに座る髭を生やしたスーツの男性画像

「お励みください」は、目上の相手や上司に向けて使う敬語表現ではありません。「励み」の前に「お」を付け、尊敬語の表現となっています。しかし、「励む」ということは、一生懸命努力をし頑張ることを意味します。

また、「ください」と相手に対して促す意味が込められているので注意が必要です。「お励みください」は、奮励することを促すような敬語表現である為、目上の相手に使うと失礼に当たります。

「頑張ってください」の敬語表現を知ってビジネスメールで使いこなそう

「頑張ってください」という表現は、相手を気遣い励ますことのできる言葉です。しかし、ビジネスシーンにおいては適していない表現です。

その為、目上の相手や上司に対して使う際には、必ず言い換えをして伝えることが大切です。「頑張ってください」の敬語表現を知って、ビジネスシーンやメールで上手に使いこなしましょう。

こちらの記事では、「頑張っての意味は?敬語表現は?」についてご紹介しております。ビジネスメールで役立つ内容となっておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

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