10月の時候の挨拶20選!季語や上旬・中旬・下旬別の書き出し・結びとは?

10月の季語には秋本番を感じさせるものや「食欲の秋」を感じさせるような食べ物がたくさんあり、時候の挨拶にもそれが反映されています。ここでは季節感満載の10月の時候の挨拶について、上旬・中旬・下旬それぞれに使える内容を、文例もまじえて紹介していきます。

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10月の季語を一挙紹介!

10月の季語は秋本番を感じさせる言葉

お寺の風景

10月の季語には、秋がいよいよ深まり、本格的になってきたことを感じさせる言葉が多くなっています。9月まではまだまだ夏の名残があり半袖で過ごせる日も多いものの、10月になると一気に涼しくなり、長袖を引っ張り出してきたりコートが必要だと感じることも多くなります。

そのため9月に比べると、いかにも秋だと感じる言葉が多くなっています。一方で11月になると寒いと感じることが多くなり冬の足音が聞こえてくるため、冬への準備を始めるような季語や時候の挨拶が多くなります。10月の手紙の書き出しや結びに盛り込む時候の挨拶は、いかにも秋らしさを感じさせる言葉を選びましょう。

10月の代表的な季語は「萩」「鰯雲」「ススキ」など

ススキの写真

10月の代表的な季語には「萩」「鰯雲」「ススキ」など、そのものが秋真っ盛りであることを伝えるワードが多くなっています。ほかにも「運動会」や「月光」など、9月から11月にも使える季語もありますので、下記のリストを参考にしてみてください。

    10月の代表的な季語

  • 秋風
  • 月光
  • 彼岸花
  • 運動会
  • 鹿
  • 十夜
  • 秋渇き

10月の季語には「新米」「柿」「きのこ」といった食べ物が多い

米俵の写真

そして10月は「食欲の秋」と言いますが、「新米」「柿」「きのこ」といった美味しい食べ物で秋を感じさせるワードも多くなっています。食べ物の季語がこんなに思い浮かぶ時期は中々ないでしょう。下記のリストを参考にしてみてください。

    10月の季語になる食べ物

  • 銀杏
  • 林檎
  • 生姜
  • 栃の実
  • 胡麻
  • 冬瓜

ちなみに下記の関連記事には秋を表す言葉が紹介されています。「初秋」など9月メインの季語や「紅葉」などの10月メインの季語が50選で紹介されています。季語をマスターすることで手紙の書き出しから相手の心を掴むことも可能になりますので、是非参考にしてみてくださいね!

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10月の代表的な時候の挨拶4選

代表的な時候の挨拶と文例①寒露の候

寒空の風景

10月を代表する時候の挨拶には「寒露の候」という表現があり、季節感を出せる表現としておすすめです。文例のような固い言い回しでも使えますし「寒露の候、最近はお会いできる機会がめっきり少なくなっていますが、相変わらずチャーミングでいらっしゃいますか」などとカジュアルな手紙の書き出しにも使うことができます。

「寒露の候」を使った文例

寒露の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

代表的な時候の挨拶と文例②霜降の候

霜が降りる

そして10月を代表する時候の挨拶には「霜降の候」というフレーズもあり、寒さが増してきたことを間接的に伝える表現としておすすめです。

文例のようなフォーマルな言い回しを使うこともできますし、「霜降の候、ダイエットに励んでいるとお聞きしていますが効果のほどはいかがでしょうか」などと、身近な言い回しにも使うことができます。

「霜降の候」を使った文例

霜降の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

代表的な時候の挨拶と文例③仲秋の候

秋のお寺

さらに「仲秋の候」という表現も10月を代表する時候の挨拶の一つです。文例のような使い方をするのが一般的です。仲秋というのは「仲秋の名月」という言い回しもあるように9月にも使える言い回しですが、10月にも使うことができます。仲秋とは秋の半ばを意味する言葉になります。

「仲秋の候」を使った文例

仲秋の候、秋が深まって参りましたが皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

代表的な時候の挨拶と文例④白露の候

白い地面

文例にあるような「白露の候」という時候の挨拶を手紙の書き出しに使うことで、10月の季節感を出す言い回しとなります。寒さを感じるようになったことを表す言葉です。ここまでに紹介してきたようにフォーマルな言い回し、カジュアルな言い回し両方に関して使うことができる表現になります。

「白露の候」を使った文例

白露の候、涼しさが寒さに変わる季節となって参りましたが、お変わりはないでしょうか。

10月上旬の時候の挨拶4選

上旬の時候の挨拶と文例①実りの秋

りんごと紅茶

10月上旬に使える手紙の書き出しには「実りの秋」というフレーズがあります。9月や11月にも使えるフレーズですが、10月に差し掛かった10月上旬にこそ使いたいフレーズです。「実りの秋」という言い回しは文例のような表現だけではなく、様々な使い方ができますので、しっかり押さえておきたいところです。

「実りの秋」を使った文例

いよいよ実りの秋を迎え食べ物の美味しい季節となりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

上旬の時候の挨拶と文例②読書の秋

寝る女性

さらに「実りの秋」だけでなく「読書の秋」という表現も使えます。文例のように秋の夜長に読書がしやすくなったという内容も添えると、相手に伝わりやすい言い回しになります。「読書の秋」という言い回しも9月11月でも使える言い回しですが、程よく涼しい10月上旬にこそ使いたいフレーズです。

「読書の秋」を使った文例

読書の秋とはよく言ったもので夜長の風が気持のいい季節となりましたが、皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか。

上旬の時候の挨拶と文例③錦秋の候


秋の田舎

そして「錦秋の候」というフレーズも10月上旬に使える言い回しです。10月上旬の手紙の書き出しに文例のような形で使うと有効です。フォーマルな言い回しにこそ生きるフレーズになります。ビジネスではこのような言い回しを使いこなせると、相手からの信頼を得やすくなります。

「錦秋の候」を使った文例

錦秋の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

上旬の時候の挨拶と文例④衣替え過ぎた

見つめる女性

10月上旬に使える表現には「衣替え過ぎた」というフレーズがあります。現状だと9月まではクールビズで、10月に衣替えとなる企業や学校が多いため、このような書き出しは非常に秋を感じさせる言い回しとなります。使い方は文例を参考にしてみてください。

「衣替え過ぎた」を使った文例

10月を迎えいよいよ衣替え過ぎた時期に差し掛かって参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。

10月中旬の時候の挨拶4選

中旬の時候の挨拶と文例①秋冷の候

コートを着る男性

10月中旬に使える時候の挨拶には「秋冷の候」というフレーズがあり、フォーマルな場面を中心に活用できます。文例のような形や「秋冷の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」などといった形で、非常に固い言い回しでも使うことができます。

「秋冷の候」を使った文例

秋冷の候、秋も深まって参りましたが皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

中旬の時候の挨拶と文例②ススキ枯れゆく

夕暮れのススキ

10月中旬には「ススキ枯れゆく」というフレーズを使うこともできます。「ススキ」そのものは秋の植物ですが、ススキも10月の中旬になると枯れ始めます。こういった細かいところに気が付く人は、仕事もできるという評価を得やすいフレーズになりますので、覚えておきビジネスで使うと有効な表現になります。

「ススキ枯れゆく」を使った文例

いよいよススキ枯れゆく時期に差し掛かって参りましたが皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

中旬の時候の挨拶と文例③鰯雲たなびく

鰯雲の風景

10月中旬に使える時候の挨拶には「鰯雲たなびく」という言い回しもありますので覚えておきたいところです。文例のような形で「予感」という言葉を使うことで、鰯雲が示す秋の深まりだけではなくその先にある冬の到来も含めた長い時間軸を感じさせる表現とすることができます。

「鰯雲たなびく」を使った文例

鰯雲たなびく様が秋の深まりを予感させますが、いかがお過ごしでしょうか。

中旬の時候の挨拶と文例④秋真っ盛り


秋のお城

10月中旬に使える手紙の書き出しには「秋真っ盛り」というフレーズを使った言い回しがあります。文例のように「涼しい風」や「紅葉の色づき」という言葉も添えることでまさに今が秋真っ盛りであることを示しています。

こういったダイレクトなフレーズを使いつつも視覚的、触覚的な情報も添えるとより相手の感情に訴える時候の挨拶になるので、こういった言い回しを覚えておきましょう。

「秋真っ盛り」を使った文例

涼しい風と紅葉の色づきが秋真っ盛りを感じさせる今日この頃ではございますが、いかがお過ごしでしょうか。

10月下旬の時候の挨拶4選

下旬の時候の挨拶と文例①冬の足音

雪景色の写真

「冬の足音」という表現は10月下旬に使える時候の挨拶の中でもメジャーな言い回しになります。文例のようにフォーマルな言い回しでも使えますし「いよいよ冬の足音が聞こえる季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか」などといった、少しフォーマルな言い回しでも使うことができます。

「冬の足音」を使った文例

冬の足音が聞こえてくる季節となりましたが、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。

下旬の時候の挨拶と文例②秋深まる

秋の渓谷

10月下旬に使える時候の挨拶には「秋深まる」という表現が使えます。11月上旬には立冬を迎えますので、10月は晩秋という見方もできますが、季節感としては11月はまだ秋という認識が強いものです。そのため「秋深まる」という表現は10月下旬にこそ使いたい表現になります。

「秋深まる」を使った文例

秋深まる季節ではございますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

下旬の時候の挨拶と文例③秋の夕暮れ

雪と紅葉

さらに「秋が深まる」と一緒に覚えておきたいのは「秋の夕暮れ」という表現です。これはどちらかというと秋の終わりを告げる表現であり、それをお洒落に言いまわしたフレーズになります。

文例のような形で使うと、受け取った相手は季節感を持つことができます。手紙の書き出しから相手の心を掴むことができるフレーズなので覚えておきましょう。

「秋の夕暮れ」を使った文例

秋の夕暮れを感じさせる季節となりましたが、季節の変わり目、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

下旬の時候の挨拶と文例④秋時雨冷たい

和服の女性

10月下旬に使える時候の挨拶には「秋時雨冷たい」といった表現があります。非常にユニークな表現であり、秋の深まりと冬の寒さを両方表現できる非常に有用なフレーズです。こういった表現が時候の挨拶で使えると、ビジネスにおいて周囲と差をつけることができますので覚えておきましょう。

「秋時雨冷たい」を使った文例

秋時雨冷たい季節となりましたが、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

結びに使える10月の時候の挨拶4選

結びの時候の挨拶と文例①ますます秋めく

和服の女性

結びで使える時候の挨拶には「ますます秋めく」という表現がありますが、この表現は10月様々なシーンで使うことが可能です。文例のような形で相手本人だけでなく家族も含め健康をお祈りするような表現を選ぶことで、より相手の心に刺さる、いかにも10月らしい結びの挨拶になりますので、この表現を覚えておきましょう。

「ますます秋めく」を使った文例

これからますます秋めく時期になりますが、ご家族皆様で健やかに過ごせますようご祈念し、手紙の結びといたします。

結びの時候の挨拶と文例②涼しさ増す

秋の風景

さらに「涼しさ増す」という表現を使うことで、秋の深まりを表現する結びの挨拶を実現させることができます。この表現は文例のように「ご自愛ください」という表現で結ぶことで、フォーマルでありながら気持ちが通じる言い回しになります。文例の表現はまるごと覚えておきましょう。

「涼しさ増す」を使った文例

涼しさ増す季節で秋刀魚や松茸が美味しくなる季節でございますが、どうかご自愛くださいませ。

結びの時候の挨拶と文例③さわやかな秋空

秋の空

そして「さわやかな秋空」という表現を文例のように使うことで、カジュアルでありつつも相手への気遣いと好意を示すことができます。時候の挨拶が必要な手紙に、文例のように「いいですね!」などと盛り込むことでカジュアルさを演出することができ、それが文章の中でアクセントになるのです。

「さわやかな秋空」を使った文例

さわやかな秋空をお互い堪能できたらいいですね!次にお会いできる日を心待ちにしております。

結びの時候の挨拶と文例④半袖を手放す時期

和服の女性

「半袖を手放す時期」という表現も、10月の気候を表したこの季節らしい結びの挨拶になります。文例のように「季節の変わり目」という表現も併せて使うことで、相手方に対しての気遣いを強く表現することができるようになります。

「半袖を手放す時期」を使った文例

いよいよ半袖を手放す時期になって参りましたが、季節の変わり目、お身体に気をつけてお過ごしくださいませ。

10月の季語と時候の挨拶で季節感を表現しよう!

10月の季語には「いかにも秋」というものが多くなっており、選択肢は非常に多くなっています。そのため、時候の挨拶を考える時にも、どのワードを使えば書き出しから相手の心を掴むことができるのか、状況に応じて考えていく必要があります。

どんな相手に手紙を送るのか、また相手がどんなことに対して興味を示し喜ぶのかを考えながら言葉を選ぶようにしましょう。そうすることで、相手の心を打つ時候の挨拶を選ぶことができるようになるでしょう。ここで紹介した10月の季語と時候の挨拶を、次回手紙を書く時に早速活用してみてくださいね!


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