最終更新日: 2019/06/21 14:45 nanoSIMとmicroSIMの違いとは?アダプター/SIMカード
格安SIMの普及と共にmicroSIM(マイクロシム)やnanoSIM(ナノシム)という名前も聞くようになりました。それらSIMカードはスマホやタブレットに欠かせない物ですが、その役割や各々の違いについてはご存知でしょうか?本記事ではSIMの様々な疑問にお答えすると共におすすめの書籍もご紹介します。
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目次
nanoSIMを知る前に!そもそもSIMカードとは?
SIMカードとは機器の加入者を特定するためのIDが記録されたICカード

皆さんがお持ちのスマホやタブレットの大半には、中にSIMカードが挿入されていることをご存知の方は多いと思います。しかし、SIMカードという名称は知っていても、なぜそれがスマホや携帯電話に必要なのか、どのような機能を持っているのか、をきちんと説明できる方は実はあまり多くありません。
SIMカードとは一体、どのようなものなのでしょうか?SIMカードはICカードの一種です。ICキャッシュカードやクレジットカードと見比べてみると、どちらにも金色のICチップが埋め込まれているのがわかります。このICチップがSIMカードの心臓です。
SIMカードのICチップには、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)と呼ばれるIDが記録されています。このIDが電話番号と1:1で関連付けられているために、回線会社は加入者を特定する事が可能となります。
SIMカードはスマホなどを使用するために重要な機能をもつ

普段見慣れているパソコンとは違ってディスプレイもキーボードもついていませんが、実は、SIMカードは立派なコンピューターで、スマホを使用するための非常に重要な機能を持っています。
SIMカードのあの小さなICチップ、その中にはCPUやメモリが搭載されており、単体でプログラムを実行する事ができます。その性能は、なんと、1990年頃のパソコンとほぼ同じだそうです。しかも、情報を保護するセキュリティ機能まで備え、安全性の面でも非常に信頼度の高いコンピューターです。
このICチップ上で動作するプログラムが、いくつもある各回線会社の電波の中から、自分が使用する電波を選別しています。その結果、通話が可能となるのです。
スマホやタブレットにとって、SIMカードは絶対必要な物なのでしょうか?実は、必要である、不要である、どちらも正解なのです。SIMカードは電話番号と関連付けられたIDを持ち、使用する回線会社の電波を決定します。そのため「電話回線の利用(通話)」には絶対に必要です。しかし、逆に、電話番号を必要としない機能を使うだけならSIMカードは不要です。SIMカードが無くてもWi-Fi接続をすれば、インターネット回線を利用して、ブラウザやLINE等が使用可能になります。
SIMカードの種類は3種類

SIMカードには「標準SIM」「microSIM(マイクロシム)」「nanoSIM(ナノシム)」の3種類があります。その違いはサイズです。それぞれのSIMカードが持つ情報や機能には違いはありません。
最も古い規格である「標準SIM」はガラケーや初期のiPhone等で使用されたもので、2019年5月現在ではほとんど使用されていません。
本記事では近年のスマホで使用されている「nanoSIM(ナノシム)」および「microSIM(マイクロシム)」について、ご紹介します。
nanoSIMとは?
nanoSIM(ナノシム)とは最も小さいSIMカード

nanoSIM(ナノシム)は2019年5月現在、携帯電話の標準規格の中で最も小さいSIMカードです。欧州電気通信標準化機構(ETSI)によって2012年に規格が発表され、現在、最も主流のSIMカードとして定着してきています。
nanoSIM(ナノシム)は縦横が8.8mm×12.3mmと平均的な成人女性の小指の爪より小さいサイズです。また、厚みも0.67mmと他のSIMカードより薄くなっています。
nanoSIM(ナノシム)のメリット

nanoSIM(ナノシム)のメリット、それは「小さいこと」です。nanoSIM(ナノシム)も標準SIM、microSIM(マイクロシム)も全て、機能的な違いはありません。しかし、その中で最も小さいnanoSIM(ナノシム)を使うことによって、スマホ自体の小型化、軽量化を実現可能としています。
また、スマホ本体のサイズが同じであっても、nanoSIM(ナノシム)を使えば、他のSIMを使用するより内部に余裕ができます。その空間を使ってスマホ自体の性能をアップすることができるのです。
microSIMとは?
microSIM(マイクロシム)とは小型化されたSIMカード

microSIM(マイクロシム)はnanoSIM(ナノシム)より以前のSIMカードの規格で、2010年に標準化されました。大きさは縦横15mm×12mmとnanoSIM(ナノシム)と比べるとやや大きく、厚みも0.76mmあります。